- 種族
- 魚竜種(魚竜目 有脚魚竜亜目 砂竜上科 ガレオス科)
- 別名
- 砂竜(さりゅう)
- 英語表記
- Cephalos
- 危険度
- MH4G・MHX・MHXX:★2
- 登場作品
- MH, MHG, MHP, MH2, MHP2, MHP2G, MH4G, MHX, MHXX, MHF, MHST, MHST2
目次
生態・特徴
- 砂漠地帯に群れで生息し、その砂の中を縦横無尽に泳ぎ回る魚竜種。
小型モンスターに分類されるが、その体躯はイャンクックに匹敵するほど大きい。
半月型の頭部と刃物のように鋭い背ビレ、やや扁平な砂色の身体が特徴。
この体色は単に砂まみれになっているだけであり、実際には美しい青色の鱗に覆われている。
稀に紫色の鱗や桃色のヒレを持つ個体も確認されるが、砂を洗い落とさないと確認できない。
- 普段は背ビレを出した状態で砂の中を泳いでいる。
基本的には夜行性で、深夜には大規模な群れが砂漠を回遊する姿が目撃される事もある。
砂中での生活に適応した結果、視力はほとんど失われてしまっており、
強い閃光などを浴びても特には反応しない。
代わりに発達した聴覚で周囲の状況や獲物の位置を把握して襲い掛かる。
その聴覚は足音などには勿論、呼吸音にも反応するほど鋭敏であるが、
それ故に騒音に弱く、爆弾などで聴覚を刺激されると堪らず地上に飛び出して来る。
また、砂の中では呼吸が出来ないため、地上に出て外気を吸い込む行動を必要とする。
そのため、時折地上に顔を覗かせたり砂の中から飛び出してくる事がある。
- 砂中を泳ぐ間に大量の砂を呑み込み、「砂塵袋」と呼ばれる内臓器官に溜めている。
この呑み込んだ砂からも有機物などを摂取している。
外敵と遭遇するとこの砂を口蓋から分泌される粘液で固め、
高圧縮された砂のブレスとして吐き出し、攻撃手段として利用する。
その威力は小型モンスターの一撃としては強力で、直撃したハンターを簡単に吹っ飛ばすほど。
また、刃物のように鋭い背ビレは足元を通過しただけでも相手を切り裂くほど鋭い。
時には砂の中から勢いよく飛び出し、滑空しながら喰らい付いてくる事もある。
このような攻撃の数々で獲物を弱らせ、やがては砂の中へ引きずり込んで捕食する。
なお、ヒレには麻痺性の毒を有するが、その効果は非常に微弱なもので、
素材として剥ぎ取るとその毒性はほぼ失われてしまう。
しかし近年では工房技術の発展により、麻痺毒の効能を残したまま武器に加工することも可能になっている。
基本的にハンターの武器などの素材などに活かせるほどの強さではなく、
特に強力な個体や大型化した個体でない限りは警戒するに値しない。
- かつては水中に生息していたが、大きな環境の変化と長い期間を掛けた進化の結果、
砂への適応に成功したとされる。
その名残なのか、生まれつき砂の中で生活する事は出来ず、雌はオアシスの水中に卵を産む。
卵は乾期に入る直前に孵化し、幼体は干上がりゆく泥の中で泳ぎの練習をし、徐々に砂に慣れていく。
なお、砂の中ならどこでも平気というわけではなく、
非常に粒子の細かい砂の中でこそその能力を存分に活かす事ができる。
現在はその条件に当てはまるデデ砂漠及びセクメーア砂漠などでのみ生息が確認されている。
- ガレオスから得られる鱗やヒレなどは、砂を洗い流せば美しい色合いをしており、
場合によっては大型モンスターの素材に匹敵するほどの高額で取引されている。
また、保湿性に長けた鱗から作られた防具は砂漠での活動に適しており、
強い日差しや高温にも高い耐性を持つという。
キモは珍味としても知られており、時折このキモを主たる目的とした狩猟依頼がギルドに依頼される事もある。
概要
- 砂漠に生息する小型の魚竜種。
背ビレを出しながら砂漠の砂中を泳ぎ回る。
- 基本的には小型モンスターだが、並の大型モンスターに匹敵する大きさを持ち、
部位破壊(報酬は出ないが)や瀕死状態が存在する。
また、草食種以外の小型モンスターには珍しく二回剥ぎ取る事が出来る*1。
それなら親玉は4回位剥げそうなものだが。
その他、操虫棍でエキスを2種以上得ることが可能。
- 攻撃パターンはドスガレオスとほぼ同等で、連続砂ブレスがない程度。
対処法もドスガレオスと同様であるがMH4G以降はドスガレオスが大幅強化されたため、
より子分らしいポジションに収まっている。- 一定のポイントを通過しながら泳ぎ、3つめのポイントを通過する時に様子を窺い
ハンターがいれば攻撃、というパターンで行動する。
MH2辺りまでは四角や三角に泳ぎ回っていたのだが
P2Gではランダム軌道でポイントを巡る泳ぎ方になってしまった。
軌道の予測がしづらくなったことでますます鬱陶しさに磨きが掛かっている。
- 一定のポイントを通過しながら泳ぎ、3つめのポイントを通過する時に様子を窺い
- 音には非常に敏感なのもドスガレオスと同じで、砂の中を泳いでいる時に
大きな音を受けると堪らず砂上に飛び出してきてのたうつ。
ドスガレオスのついででもなくガレオス単体に音爆弾を使う人はまずいないだろうが、
他の大型モンスターの咆哮でも同じように砂上に飛び出してくる。
砂漠でバインドボイス持ちのモンスターを相手にしていると、
こっちがガレオスを無視していても定期的に砂上でのたうつ姿が見られる。
- 砂漠のクエストでの遭遇率が高く、そのクセに倒すのは容易でないため、
「放置→邪魔される」というパターンに陥るハンターが非常に多い。
特に移動背びれ以外の攻撃ではあらかた大きくふき飛ばされるため、位置取りも狂わされる。
さらに滑空攻撃には麻痺が、4Gからはブレスに水属性やられまで付いてくる。
迷惑ここに極まれり。
地上にまで出てきて邪魔をするのでイラっときて狩ってやろうとすると
突然逃げ出し遠くのほうに行ってしまったり。ある意味ランゴスタ以上に精神衛生上よろしくない。
無駄に体力があるのもその鬱陶しさに拍車をかけている。- 極めつけに、旧シリーズではクエストによっては無限湧きする。
- 大型モンスターを捕獲したいとき、偶然瀕死のモンスターの下から背びれ攻撃でトドメを刺してしまうことも。
そんな場面に遭遇してしまったハンターの胸中は察するに余りある。
- ドスガレオス同様、その肝は珍味とされている。
また万病に効く薬にもなるらしく、これを採集してくることだけが目的のクエストすら存在するほどである。
その場合はガレオスが妙に消極的だったり砂竜のキモの出現率が妙に低かったりする気がするが
怒ってはいけない。
前者はれっきとした仕様であり、大型モンスターが同エリアにいる場合は、
普段と比べて獰猛になる思考ルーチンが設定されているからである。
- 錬金術でキモと龍殺しの実を調合する事により狂走エキスを生産できるので、
ゲリョスマラソンをするよりも圧倒的に早い。
また、同じく錬金術で熟成キノコと調合することで増強剤を調合できる。
音爆弾が余った時などに有用だが、手順がパズルのように面倒なので、量産には全く向かない。
MH3~MH4
- MHP2G以来、長らくコンシューマー作品に顔を出しておらず、
その間にMH3にて新種の小型魚竜種「デルクス」の登場。
これにより長らく保有していた「魚竜種唯一の小型モンスター」という
ガブラスと同様の独自の地位を失う事となった(仲間が出来たとも言える)。
MH4G
- MH4Gでドスガレオスともに復活し、約6年7か月ぶりに砂漠に戻って来た。
後輩デルクスはMH3から皆勤で登場しているため、砂漠の魚竜の共演が実現することとなった。- ボスがハジけたOPで、ハゲランサーが爆弾を設置する前後や、
リオハート装備の弓ハンターが片手間に強撃ビンを作りつつ彼と一端立ち去る場面で二人の背後を泳いでいる。
共演はしなかったがこれにより周囲がガレオスの縄張りである事を示しており、
その後のボスの参戦を暗示している…と言えるかも知れない。
- ボスがハジけたOPで、ハゲランサーが爆弾を設置する前後や、
MHX(X)
- MHXにも、親玉と共に続投した。
親玉と同様砂ブレスの発射速度がかなり速くなっているため、他の大型モンスターとの戦闘中は特に注意したい。- MHXでは「ガレオスをメインターゲットにしたクエスト」が一つも無い*2。
XXでは村上位に「ガレオスを狩る事が目的のクエスト」が追加された。
- MHXでは「ガレオスをメインターゲットにしたクエスト」が一つも無い*2。
- ハプルボッカの直前に、ニャンコックらの後ろを素通りする役でEDに出演。
背中にダンサー役のアイルーを乗せている。ボスには内緒で来た様だ。
一瞬とは言え、何気に二作続けてムービーに出演するという快挙を成し遂げていたりする。
- 旧砂漠でのクエストに配置されている場合、ランダムスタートでエリア7に降り立ったハンターに対して
開始直後に滑空突進をお見舞いすることがある。
さらに、運が悪いと麻痺まで食らってしまう。
棒立ちしていると当たるなどというレベルではなく、本当に操作可能になった次の瞬間には被弾している。- 防御力と体力を限界まで減らしていると開始直後に乙ることも可能。
罠師ありでの自爆よりも速く、作中最速の乙手段である。
- 防御力と体力を限界まで減らしていると開始直後に乙ることも可能。
MHST
- MHSTでもやっぱりドスガレオスと一緒に参戦。
親玉と違ってオトモンにはできない。
クバ砂漠に多く生息するが、本作のガレオスたちはあまり砂の中を泳がないため、遭遇するのは難しくない。
この作品でついに、コンシューマ作品初の独自素材が与えられるようになった。- 戦闘ではスピード攻撃やマヒファングといったスピード系で攻めるほか、砂塵ブレスを吐くこともある。
砂塵ブレスは水属性を持っており、小型モンスターの割に当たると意外と痛いため、油断しないように。
ドスガレオスと一緒に登場することもある。 - アニメ調のグラフィックになったことも手伝ってか、本作のガレオスは目がつぶらで可愛いと評判。
- 戦闘ではスピード攻撃やマヒファングといったスピード系で攻めるほか、砂塵ブレスを吐くこともある。
MHST2
- 今作にもひっそりと続投。
オトモンに出来ないのは変わらず。
乾燥地帯であるラムル地方に複数体で固まって砂中を泳いでおり、
モンスターの巣内などでは親玉と共にいる事もある。
大きさが違うだけなので少々見分けが付きづらい
- 戦闘に関してはマヒ攻撃や砂塵ブレスなどの搦め手を混ぜ込んでくるのは変わらずだが、
攻撃傾向が親玉と入れ替わってパワーになっている。
余談
- ガレオスとはギリシャ語で「鮫」を意味する。
まんまじゃねーか
- 『ハンター大全G』によるとガレオスの標準全長は「約979cm」、全高は「約434cm」だとされている。
同大全にはイャンクックの標準全長は「約774cm」、全高は「約241cm」とあるため、
(最初期から存在する)小型モンスターだてらに本当に一部大型モンスターより大きな体格を誇っている様だ*3。
もっとも今となってはホロロホルルとリモセトスが最たる例である様に、大型・小型に単純な体の大きさは関係ないが。
- 一応断っておくが、MHR:Sに登場するエルガドの提督ガレアスに名前が似てるが一切関係はない。
そしてMHR:Sの砂原に登場するのはガレオスではなくデルクスの方である。まさか名前のせいで参戦を逃したわけではないはず
素材
- ドスガレオスとほぼ同等の素材をはぎ取ることができ、MHP2Gでは驚くことに桃ヒレや紫鱗まで採れる。
G級ガレオスからの入手率は結構バカにできないものがあるので、
素材集めに疲れたらガレオス狩りでもされてみてはいかがだろうか。- MH4Gでは桃ヒレと紫鱗はガレオスからは入手できなくなった。
G級ドスガレオスを倒して入手しよう。
- MH4Gでは桃ヒレと紫鱗はガレオスからは入手できなくなった。
- MHFのG級ではガレオスからしか剥ぎ取れない素材が3種類も存在する。
ドスガレオスからは剥ぎ取ることができないため、ハンター達は今日も砂漠のクエストクリア後に
音爆弾を投げるのであった。
ちなみに白湖の採取クエストにも登場する(大型モンスターのクエストでは出てこない)ため、
単にガレオス狩りをするなら白湖の方が楽なことも。
- ガレオスの小鱗
- ガレオスの鱗。粉末にして水に溶かすと、優れた保湿クリームになる。
ほとんどの地域ではドスガレオスの「砂竜の鱗」と同じ扱いだが、MHSTではそれとは別の扱いがされている。
こちらではより上質なものは「ガレオスの上小鱗」と呼ばれ、高級な保湿クリームの素材となる。
- 魚竜の白子
- ガレオスから得られる白子(精巣)。とろける食感と甘みが舌を酔わせるという絶品食材。
武具の素材にはならず、トレジャーハンタークエストでのみ入手できる。
関連項目
モンスター/ドスガレオス
モンスター/ゲネポス - 砂漠の麻痺でドスの子分。名前も似ているので初心者は混同する事も。
モンスター/デルクス - 同じく砂漠地帯に生息する小型魚竜種。
モンスター/ジエン・モーラン - 鱗が砂に覆われており、本来の鱗の色は美しい青色という事が共通。