コンセプト
Season制黎明期にこそたびたび活躍したものの、その後英語圏では"Meme F-Tier Set"扱いを受けてきたTal Rasha's Elementsセット。
4属性を使わせたいというメカニズムのエゴが先行してテーマが不明瞭なセットだったが、patch2.7.4でようやく本来のテーマであるMeteorに回帰し、支援Legendaryの強力さも相まって現代基準の強ビルドとして帰ってきた。
4属性のSpellを回転させてセット効果やElemental Exposureを維持し、2piece bonusで発生するものではなくWiz本人がキャストしたMeteorのダメージで敵を倒す。
長所
- patch2.7.4(S27)・patch2.7.5(S28)でMETAを張った圧倒的高火力。
- 元々「低倍率のセットを高倍率の支援Legendaryで最強に持って行った」ビルドのため、patch2.7.7(S30)のTalセットnerf後もLegendaryが大半健在のためまだ強い。
- MeteorのRune選択、Signature Spellの実装有無と言ったバリエーションがあり、プレイヤーの好みで調整出来る。
- 2piece bonusが対象属性への短時間無敵化に変更され「素殴りには弱いがEliteの固有攻撃には強い」という特殊なタフさがある。
短所
- Cubeと本体装備で2-handed Staff 2種に用があるためOff handが装備できない。
- PhysicalとPoison属性に対する無敵化が無いため結局のところ被ダメージは非常に高く、対策が必要。
- Wizardの設計上の宿命で、何らかの攻撃スキル主体のSetは変身要素を切り捨てることになり、CCにはプレイングで対応が必要。
- Cometルーンは地面に残る氷のエフェクトが非常に重いためラグが酷く、対になるStar Pactルーンはプレイ感が独特(S28に限ってはそうでもないが)。
戦い方
自然とTalセットの能力が起動するように立ち回る必要が出るため、スキル実装の時点からそれを意識して構築する。多分その段階の方が頭を使う。
実装が完成したら、実際の戦闘では「スキルを順番に使用してからMeteorを打ち込む」というルーチンワークでTalセットのbonusおよびElemental Exposureを維持する形になるが、実際はStorm Armor(Lightning属性担当)とFamiliar(サンプルではFire属性担当)の持続が10分と長いので当ビルドの操作はむしろ楽な部類に属す。
Meteorのキャストから着弾までには多少の待機時間があるため、その間Wiz本体が被ダメージで死なないよう立ち回る(装備で対策する)必要がある。
S27(patch2.7.4)終盤~S28開幕期にはよりビルド構成が洗練され、主流のCometビルドは遠距離維持、Star Pactビルドは近距離維持に分立した。
Active Skill
共通 | |
Meteor / Comet / Star Pact | |
Mempo of Twilightで実装状態になるMeteor Shower、Cooldown15秒が付加されるMolten Impact以外のRuneが主流。汎用性のCometはCold、一発型のStar PactはArcane属性。 | |
Storm Armor / Power of the Storm | |
Halo of Kariniによる防御面とコスト減のため実装。Tal Rasha系ビルドではLightning属性担当でもある。 | |
Familiar / Sparkflint | |
一度召喚すれば10分という長時間操作不要のFire属性担当で、効果も火力向上なので相性が非常に良い。 | |
Teleport / Calamity / Safe Passage | |
主流のCometビルドではCalamityでArcane属性担当。緊急回避用としては安全重視のSafe Passageも可。 | |
Cometビルド | |
Magic Weapon / Deflection | |
CometビルドではShield発生ルーンに。 | |
Black Hole / Absolute Zero | |
巻き込んだ敵の数に応じてColdスキルを強化。TalビルドはCDRを積まないことが多いので適宜使用。 | |
Star Pactビルド | |
Spectral Blade / Ice Blades | |
Star Pactは一発型なのでコスト回収しつつArcane Dynamoを蓄積。好みならCold属性でさえあれば飛び道具に変更しても良い。 | |
Magic Weapon / Conduit | |
Spectral BladeとMeteorの残り火でAP回収を可能に。 |
Passive Skill
共通 | |
Elemental Exposure | |
Talセットの起動キーと同じなので入れといて損しないでしょう。 | |
Galvanizing Ward | |
定番のShield発生源。WizがSquirt's Necklaceに適正を持つ理由でもある。 | |
Cometビルド | |
Astral Presence | |
Cometビルドはこれ以外にコスト回収を持たない形が多い。 | |
Power Hungry | |
Cometビルドは遠距離維持にまとまった。 | |
Star Pactビルド | |
Arcane Dynamo | |
一発型でコスト回収が必須ののStar Pactに噛み合うPassive。 | |
Audacity | |
殊にSpectral Bladeを使う場合はセットに。Signatureを飛び道具にしてPower Hungryにしても良い。 |
Legendary Gem
- Bane of the Trapped
- CometビルドではChillで遠距離でも有効、Star Pactは近距離に居ることが多い。
- Bane of the Stricken
- RG戦が長いと感じる場合に。
- Zei's Stone of Vengeance
- Cometビルドが遠距離徹底になったのでこちらも常連になった。
- Molten Wildebeest's Gizzard
- Mutilation Guard
- Invigorating Gemstone
- 3枠目を防御的なものに使いたい場合の候補。
- 3枠目を防御的なものに使いたい場合の候補。
Gear
- メインスキルのダメージボーナスがrollする部位
- Helm、Boots、Source
- 当ビルドは2-handed staffが主体なのでSourceを使うことはあまり無い。
- Helm、Boots、Source
- 優先stats
- Crit Chance、Crit Damage、Area Damage
- Class Set
- Tal Rasha's Elementsセット
- patch2.7.4でReworkされた。Arcane・Fire・Lightning・Coldの属性スキルで攻撃すると同属性のMeteorが降り、更に該当属性に対して短時間無敵化する。
ダメージ倍率は強化されておらず支援Legendaryが主体のため、これら4属性を回すサイクルは必須と考えてよい。
構成が特殊なセットで、今回当ビルドではBody Armor・Pants・Glovesは確定で使用。AmuletとBeltの取捨選択をプレイヤーが好み判断する他、Star PactかつAP自動回復という特殊な組み方をするプレイヤーも居る(こちら参照)。
CubeのRing of Royal Grandeurでフルセット効果を確保。 - Squirt's Necklaceを使用する場合の必要部位はHelm・Body・Belt・Pants・Glove。
- patch2.7.4でReworkされた。Arcane・Fire・Lightning・Coldの属性スキルで攻撃すると同属性のMeteorが降り、更に該当属性に対して短時間無敵化する。
- Tal Rasha's Elementsセット
- Craft Set
- Aughild's Authorityセット(Guardian's Jeopardyと択一)
- ShoulderとBracersを装備し、CubeのRing of Royal Grandeurでフルセット効果を確保。
TalセットはShoulderとBootsが無いので無理なく収まる。
- ShoulderとBracersを装備し、CubeのRing of Royal Grandeurでフルセット効果を確保。
- Guardian's Jeopardyセット(Aughild's Authorityと択一)
- TalセットはShoulderが無いので実はGuardianとの噛み合いがあまりよろしくない。AmuletをTalセットにすることを考えればBelt+Bracersで無理なく収まるので、Squirt's Necklaceのデメリットを嫌うプレイヤー、Season序盤等に適す。
- Aughild's Authorityセット(Guardian's Jeopardyと択一)
- Main Hand
- The Grand Vizier
- The Smoldering Core
- いずれも2-handed StaffにしてMeteorにボーナスがあるLegendaryなので、良品を所持している方を本体が装備、他方をCubeに。
- Boots
- Nilfur's Boast
- LoDではお馴染みのMeteor靴。TalセットはBootsが無いので本体装備用に取得したい。Meteor +15%が出得る。
- Nilfur's Boast
- Amulet
- Squirt's Necklace
- 定番ハイリスク・ハイリターンAmulet。ShieldのあるWizは維持が得意。
- Squirt's Necklace
- Rings
- Halo of Karini
- Storm Armorを付け15y離れた相手に落雷すると、5秒間被ダメージが60-80%軽減されるRing。
必須ではあるが、射程に条件があるため似たダメージカット率を誇るBand of Mightほど確実性が無い。Eliteの残り1体、RG等は15y内に留まらないことを意識したい。
- Storm Armorを付け15y離れた相手に落雷すると、5秒間被ダメージが60-80%軽減されるRing。
- Convention of Elements
- Unity
- 残るRingは攻防の不足している方をチョイス。
- 残るRingは攻防の不足している方をチョイス。
- Halo of Karini
Kanai's Cube
- Weapon
- The Grand Vizier
- The Smoldering Core
- 武器枠は良品が手元に無い方をCubeに。
- Armor
- Mempo of Twilight
- patch2.7.4でMeteor/Meteor Showerが選択状態になりダメージも上昇する能力を得たことでCube登録対象品目になった。
同時に(恐らく)WizのSmart Drop対象品になったと思われるのでWizで取得しよう。
この品目、非常にレアな「Primary Affixが全部固定」という装備で、その内容がMain Stat・All Resist・IAS・SocketとぶっちゃけHelmとして好ましくない。可能な限りCubeでの運用をオススメする。
- patch2.7.4でMeteor/Meteor Showerが選択状態になりダメージも上昇する能力を得たことでCube登録対象品目になった。
- Mempo of Twilight
- Jewelry
- Ring of Royal Grandeur
- ほぼ固定。
- ほぼ固定。
- Ring of Royal Grandeur
Followers
- Templer
- スキル構成だけで遠距離を保つのは難しく、Heal持ちの前衛は頼れる。
- Scoundrel
- Meteor着弾位置の若干のランダム性とNight's Veilの性質で運要素が強め。
- Enchantress
- Teleport、Black HoleのCooldown回収に興味があれば。
- Teleport、Black HoleのCooldown回収に興味があれば。
その他
PTR2.7.4では今一つパッとしない感触だったが、本実装に際してMempo of Twilightに能力が追加され注目度が急上昇した。
- Seasonプレイ固有
- 普段使いにはCometが圧倒的に使いやすいが、短所の項で記載した通りこのルーンは非常にラグい。
- Laggyでも死なないプレイが出来る程度に装備/Paragonが充実している訳ではないのならStar Pactの方が無難。
Alter of Ritesが常駐化されたSeasonalプレイでは追加のAP on Crit効果があるため、特にGeneratorも用意せず回収できただけのAPで次のMeteorを撃ってしまうプレイでも十分強い。
- 重ね着するサブセットの選択
- Paragon LVに余裕がある場合は本文の通りAughild's Authorityが適合するが、低Paragon LV期には同じく2.7.4で強化されたGuardian's JeopardyによるVit激増が捨てがたい。
脆いビルドなのでVitによるタフネス増強は最終装備と言っても問題無い要素で、プレイヤーの好みなら良品を追求するのも良い。
ただしGuardianは基本的にBelt+Bracersという競合が少ない部位で装備することが多く、Tal RashaやNatalyaのような元々Shoulderが無いセットはAughildの噛み合わせが非常に良い。
なお、Guardian型ではShoulderの候補にPauldrons of the Skeleton Kingが入ってくるので、Act1 Bounty Cache開封時はいつものノリでノーチェックでSalvageしないよう注意。
- Paragon LVに余裕がある場合は本文の通りAughild's Authorityが適合するが、低Paragon LV期には同じく2.7.4で強化されたGuardian's JeopardyによるVit激増が捨てがたい。
- Star Pact + AP自動回収型
- patch2.7.4初頭に開発されていた、ある意味夢のあるビルド。
AP on Critのために魔女ハットを導入するなど工夫が感じられ面白いのだが、如何せんAddsを呼ばないRift Guardianに対してどうやっても毎回AP全快Star Pactを撃つには至らず、次第にStar PactはArcane Dynamo型にシフトしつつある。- Dark Mage's Shade
能力より三角帽子のグラフィックの方が有名なWiz Hat。
実際のところ当ビルドにとってLife低下時にDiamond Skin自動発動の能力は「あって困るわけではない」程度の評価。
Star Pactを使う場合、両手が塞がっておりSourceを使えない当ビルドが全AP消費後の回収用にArcane Power on Critが欲しいという理由だけで選ばれている。
Star Pactビルドでは頭にこれを使用し、MempoがCubeで確定、TalセットはBeltとAmuletが必要。
またAPoCをRollしたいということはInt・Crit・Meteor +15%は実現できないので、いずれか一つをAPoCのために削る。完璧を求めると相当出ない。
- Dark Mage's Shade
- patch2.7.4初頭に開発されていた、ある意味夢のあるビルド。
- Easy Contents仕様
- Meteorのルーンをキャストから降下までが速いThunder Crashに変更し、Teleportを連発できるように本体のMain HandをAether Walkerにする等のアレンジを施す。
AmuletやBracersをElemental BonusがLightningのものに変更する必要があるように感じるかもしれないが、正直言うと火力がありすぎるのでT16 Contentsをプレイする分にはそこまで徹底した調整は必要無い。 - 気になる場合はRingの片方をStone of Jordanに変更し、Meteorの実装はThunder Crashとすれば良い。
この際は普段使っているTal Rasha装備一式とSoJのElemental Bonusを合わせればお得。
Legendary Powerにより、Lightningにも同じ値のボーナスが入るため、その他の装備は特に変更しなくて良い。 - 2-handed Staffを片方だけ残す場合には、手動起動のコストが半減するThe Grand Vizierの方を残すのが得策だろう。
- Meteorのルーンをキャストから降下までが速いThunder Crashに変更し、Teleportを連発できるように本体のMain HandをAether Walkerにする等のアレンジを施す。
コメント
- 筆者はSignature無し・AP自動回復型Star Pactビルドで運用しているので他Runeはまだあまりプレイしていませんが、多分Cometが主流になりそうな気がしています。 -- 2022-08-28 (日) 13:26:04
- 2.7.4序盤現在、The Smoldering CoreのStack能力の方は装備者本人だけでなくPartyの別のWizのMeteorにも効果が出る模様。Tal Meteor2人で片方が蓄積担当・片方がStar Pact担当なんて遊び方してるとこもあるらしい。バグっぽいけどあまり有害でもないのでhotfix案件ではないと思う。 -- 2022-08-28 (日) 15:37:39
- 汎用性のComet、大艦巨砲主義のStar Pactの2派に定まってきたのでそれらを組みやすいように編集。落下が速いThunder CrashでAether Walkerを使うT16ビルドってのも存在するらしいんですが、試せていないので記載は見送ってます。 -- 2022-08-31 (水) 17:26:13
- Season27は2menで片方がStar Pactのペアかなり強そう。Magic Weapon/Conduit+Sanctified Magic MissileでAP高速回収してMAX Star Pactで回る -- 2022-09-05 (月) 11:34:07