概要
DQ10においては、単にタロットと言えば【占い師】の固有能力「モンスタータロット」およびその関連機能について指すことが殆どである。
本頁では、戦闘中のタロットの運用について主に解説する。カード入手やデッキ構築については【モンスタータロット】を参照のこと。
その他、【占い師ミネア】もタロット占いでプレイヤーにバフ効果を掛けてくれるが、こちらは単に「ミネア」等と呼ばれることが多い。
コマンドとして
占い師専用の戦闘コマンド。あらかじめ準備した「デッキ」(20枚のモンスタータロットの束)からタロットを引いて「手札」とし、それを発動して戦う。
占い師での戦闘中は「じゅもん」の代わりに本コマンドが表示され、また常に手札がコマンドウィンドウの右側に表示される。
戦闘開始時、デッキ(ここでは山札の意味)から4枚のタロットがランダムに選ばれて初期手札となる。
「タロット」コマンドを選択すると、手札から1枚選び、使用するか引き直す(捨てる)ことができる。
引き直した場合、タロットが更新されるため最初からコマンドを選びなおす必要がある。急いでキャンセルボタンを押せば中断することも可能。
なお、初期状態では引き直しにターンを消費するが、【うらない】スキル56Pの取得後はターンを消費しなくなる。
使用または引き直しで選択したタロットは手札から消費され、捨て札となる。そして、タロットを消費した次のターンが回った際に、山札から新たなタロットを引いて空き場所が補充される(いわゆるドロー)。
デッキ枚数が無くなった状態で新たにタロットを引く必要が生じた場合は、捨て札となったタロットをシャッフルして新たな山札とし、そこから引くことになる。よって、手札は常に4枚が維持される。
また、【ライトフリング】【レフトフリング】【リセットベール】といった「手札を捨てる」特技を使用した際も、同じように捨てた分だけ山札から引く。
よって、これらの特技は不要な手札を一気に捨てると同時に新しいカードを一気に引き込むことで、手札の質の向上を図りつつデッキ回転を早めるという、カードゲームにおける手札交換・ドローソースとしての役割を持つ。
一方で、タロットを使ったり捨てたりしなければ、手札も山札も固定されたまま一切動かない。それでは占い師を採用する意味も無くなるため、占い師である以上は積極的にタロットを使い、時には手札を捨ててでもデッキを回す立ち回りが要求される。
なお、現状のUIではデッキの残り枚数は確認できるが、捨て札の内容を確認することは不可能。
また、占い師が実装されたVer.3.3後期の公開直後は、タロット引き直し中断時に「タロットを捨てるを中断した」と表示されていたが、いつの間にか「タロットの引き直しを中断した」と改められた。
オーラについて
手札のカードは特定条件を満たすと「オーラ」が宿り、その状態でカードを発動するとアルカナ効果が強化される(詳しくは各アルカナの記事を参照のこと)。オーラの条件は以下の通り。
- Sランクでデッキ採用上限が5枚のモンスター(【ミケまどう】【マッドスミス】【くらやみハーピー】以外が該当)の場合、同じモンスターのカードが手札に3枚以上揃うとその全てにオーラが宿る。
- S~SSランクでデッキ採用上限が2枚のモンスター(Sランクではミケまどう・マッドスミス・くらやみハーピー、SSランクでは【わたぼう】【ワルぼう】以外が該当)の場合、同じモンスターのカードが手札に2枚揃うとその全てにオーラが宿る。
- SSSランクのモンスターの場合、【悪霊の神々】【伝説の三悪魔】【幻界の四諸侯】のいずれかの組み合わせが手札に揃うとその全てにオーラが宿る。
- ワルぼうの場合、ワルぼうが手札に加わった時点で他の手札に「あと1枚で本来のオーラ条件(1.~3.)を満たすカード」があれば、ワルぼうがワイルドカードとなってそれらの手札+ワルぼうの組み合わせでオーラが宿る。
- 占い師の必殺技【ゾディアックコード】を発動した場合、発動時点で手札にあったカードと効果時間中に引き込んだカード全てに本来の条件を無視してオーラが宿る。
1.~4.の条件でオーラを宿した場合、オーラ中の手札のいずれかを使用or引き直ししたことで残りの手札がオーラ条件を満たさなくなった場合、それらの手札のオーラは消えてしまう。
ただし、5.でオーラを宿した手札については使用or引き直しするか、使用者が死亡するまでオーラが永続する。
上記について、具体的には、占い師においてターンが回る度に以下の処理が行われている。
- 直前の行動でタロットの発動・引き直しまたはタロットを捨てる特技を行い手札が4枚未満になっている場合、手札が4枚になるように山札からカードを引いて手札の空き枠に加える。
山札の残り枚数が不足する場合、捨て札を山札に加えてシャッフルし、そこから手札を引く。 - 手札の中にオーラの条件を満たしているカードの組み合わせがある場合、それらのカードをオーラ状態にする。
また、この方法でオーラ状態になっていたカードが直前の行動の結果オーラ条件を満たさなくなった場合は、オーラ状態を解除する。
ただし、ゾディアックコードの直後のターンは無条件で全手札がオーラ状態になり、ゾディアックコードによりオーラ状態となったカードは元々の条件によりオーラが解除されることもない。 - 手札の中に、このターンになって初めて「このカードが手札に加わった時」(【ネクロバルサ】等)や「このカードにオーラが宿った時」(【ベリアル】等)のモンスター効果発動条件を満たしたカードがある場合、その効果処理を行う。
- プレイヤーがコマンドを選択可能になる。
特性
基本的な特性は【職業スキル】の特技に準ずるが、職業特技と異なるタロット独自の仕様(太字部分)もあり、公式ガイドブックでは特技とタロットは区別して扱われている。
- タロット全般の特徴
- 攻撃タロットおよびHP回復タロット(【女教皇のタロット】【太陽のタロット】)の特徴
- 職業【180スキル】や【死神のピアス】による特技ダメージ・特技回復量強化や、【輝石のベルト】による属性特技強化の影響を受ける。
- 会心判定がある。なお、タロットの会心率補正は一律で1/2。
- 以下のタロットの与ダメージまたは回復量に関する効果の影響を受ける。
手段 与ダメージ 回復量 備考 【うらない】 +300% +100% 職業スキルラインパッシブ
48・80・100Pの必修分の合計うらない【180スキル】 最大+50% 職業スキルラインパッシブ 【棍スキル】58P +50% 武器スキルラインパッシブ 【弓スキル】22P +25% 武器スキルラインパッシブ 【魅惑の水晶球】 +200% +200% 状態変化 【キングヒドラ】 +200% +200% タロットモンスター効果
オーラ状態で割り当てたカードを使用した時のみ【ジャミラス】 +100% タロットモンスター効果
HP満タンで割り当てたカードを使用した時のみ【○○のタロットの極意】 +2~12% - 宝珠レベルで変動
与ダメージ増加や属性ダメージ増加と別枠
- 攻撃タロットの特徴
- 【打撃完全ガード】状態の敵にはダメージを与えられない。
- 【攻撃時HP回復】【攻撃時MP回復】の影響を受ける。
- 「攻撃時○%で状態異常付与」の効果は反映されない。
- 【メタル系】にはダメージを与えられない。
- 【幻惑】の影響を受けない。
- 【みかわし】【盾ガード】【武器ガード】で回避されることがある。ただし、オーラ時はこれらを無視して必中する。
- 【フォース】【属性武器】の影響を一切受けない(攻撃タロットの中で元々の属性を持たないのは【戦車のタロット】のみだが、その戦車にフォース無視の特性がある)。
- 種族特効(○○系にダメージ+○%)の効果は反映されない。
- 【ダメージ上限】は下表の通り、ランク・オーラの有無・単体攻撃か範囲攻撃かによって変わり、魅惑の水晶球の効果中は上限が限界突破する。
タロット 通常時 限界突破時 Bランク以下の攻撃タロット全般 1999 1999 Aランク以上の範囲攻撃タロット 3999 4999 Aランク以上の単体攻撃タロット 4999 5999 オーラ時の攻撃タロット全般 6999 9999
- 【設置型】弱化タロット(【月のタロット】【星のタロット】【愚者のタロット】)の特徴
- 1名が同種の陣を複数枚設置することはできず、古い陣が残っている状態で同種の陣を新たに設置しようとすると、準備動作に入った時点で古い陣が消える。
ただし非オーラタロットによる陣とオーラタロットによる陣は同じアルカナでも別種の設置物と判定され、1枚ずつ同時に設置できる。 - 【状態異常成功率アップ】の影響を受けない(【状態変化耐性低下】の影響は受ける)。
- 月・星では連続耐性(一度受けた状態異常の成功率が下がる特性)が発生しない。
- 1名が同種の陣を複数枚設置することはできず、古い陣が残っている状態で同種の陣を新たに設置しようとすると、準備動作に入った時点で古い陣が消える。