概要
Ver.7シリーズメインストーリーで登場した、同シリーズの敵勢力の親玉と思われる人物。CV:田中秀幸。*1
手足の無いローブ姿をしており、胸に象徴的な紋章がある。
ガンガブラ・ジブアジブ・ニニエルザらの主で、現状【創失を招くもの】と呼ばれている通り【創失】の力を操る。
配下はいずれも「執行者」「執行獣」の肩書きを持つ異形で、【人間】や【魔族】に擬態したり【アストルティア】や【魔界】の重要人物を創失させたりしながら主命を果たすため暗躍していた。
なお、執行者たちは名前に同じ字を2回使う共通点があり、彼と同じ紋章が刻まれている。
【天雷の断罪者】(Ver.7.2ストーリー)
【断罪の剣】の前でガンガブラと【ラキ】が戦っているときに初めて姿を現し、雷光赤化をラキにぶつけた。
このバージョンのストーリー中に名前は出てこなかったが、【おもいでリスト(Ver.7)】における初登場シーンのチャプター名は「創失を招くもの」である。
断罪の剣が創失できないとわかると、竜族の怨念を利用して断罪の剣の内なる世界への道を開いた。
その正体は神である【グランゼニス】をもってしても全く見通せないほど謎に包まれている。
【執行獣ガンガブラ】が倒されるとガンガブラを取り込み、自らも「刻限が来た」として、この場を去った。
【王冠を継ぐ者たち】(Ver.7.3ストーリー)
メッセージウィンドウの発言者名に「創失を招くもの」と出るようになったほか、公式サイトのキャラクターボイスのページにて名前がクレジットされるようになった。
【バルメシュケの研究所】の屋上で【バルメシュケ】の魂を宿した魔道具とニニエルザ、主人公と【アスバル】が対峙しているところに現れる。
完成された操心術を発動できる魔道具バルメシュケを使い、魔界の民をアストルティアに攻め込ませることが目的であった。
主人公たちが【執行獣ニニエルザ】と戦っている間に魔道具を起動させることに成功。バルメシュケも彼の要求を呑み実質的な協力関係になる。
そして直前に敗れたニニエルザを取り込み操心術を発動させようとするが、アスバルがゼクレス王家と【レイジバルス】の契約を解消したことでレイジバルスの魔力を使えなくなり、操心術の発動に失敗。
発動を阻まれたことに怒りを表し、主人公たちに襲い掛かってくる。Ver.7.3の【ラスボス】。
主人公たちに退けられた後は、大地に根付く負の感情を集め、それをバルメシュケの魔道具に無理矢理取り込ませることで操心術を発動させる。
だがそこにアスバルとレイジバルスの攻撃を受け、結果を見届けることなく撤退していった。
今回のシナリオで、創失だけでなく大地に根付く負の感情を魔力のように操ることができることが判明した。
また、「わたしは 大地の怒り。海の嘆き。空の慟哭……。世界に終わりをもたらす者」と述べており、今回の暗躍も魔界の住人の負の感情を利用してアストルティアを滅ぼすことが狙いだったと思われる。
謎の多い存在だが、少なくとも目的はアストルティアの滅びであることは間違いないようだ。
また、神々や主人公といったより重要な人物を創失させたり、あるいは無差別に乱発したりせず、ここまで回りくどい方法を取っている理由も不明である。
「創失を招くもの」という肩書の通り、彼率いる執行者勢力は創失の呪いという絶対的な滅びを招く力を持ち、しかもグランゼニスのそれと異なり狙った相手をピンポイントに創失させるなど呪いのコントロールにも長けている。
一方で彼らの創失は魔王や神の器を狙い撃つことはできるものの、神器の抹消に失敗して神本人にも容易に相殺されるなど、強い神性を持つ相手に通用するほどの威力は持っておらず、神どころか遥か彼方の惑星までも滅ぼすグランゼニス由来の創失と比べて明らかに規模が劣る。
このように「創失を招くもの」と名乗る割に、現状では彼らにそこまで自在に創失を操る能力は無いようにも見え、前述の通り回りくどい方法を取るのもチカラ不足のためではないかとも感じさせる。
本人も退けられた際に「やはりチカラが必要」と再認識していたため、まだ不完全なチカラしか持ち合わせていないと見るのが自然か。
グランゼニスですら暴走させてしまうほど強い呪いである創失をコントロール可能な範囲内に抑えて行使しようとすると、創失を招くものとしての力量をもってしてもこれらの工作が限度になるという可能性も考えられる。
それ以外にも、創失の行使に制限が掛かる理由が何かあるのかもしれないが、いずれにせよ彼らの事情は今のところ不明である。
まめちしきを見ると
万物に宿る創生のチカラ…… 世界に存在するためのチカラを奪うことで 創失という現象を引き起こしている。
とある。
つまりグランゼニスとは違い創失という事象を直接操っているのではなく、創生のチカラを奪って間接的に操っていることが分かる。
そのため、創生のチカラが多い神々からチカラを奪おうとしても、そもそもの彼らのチカラが強いために創失できるまで奪えない可能性がある。
上述の「チカラが必要」という言葉の意味はここに由来する可能性も同時に考えられる。
【遥かなる友の故郷へ】(Ver.7.4)
【女神ゼネシア】の捜索で全くノーマークだったところに最後の最後で主人公とグランゼニスの戦いで弱ったゼネシアを取り込む為に出現。
「これで全てを創失させられる」と不穏な台詞を残していずこかへと消え去った。
創生のチカラの塊ともいえる女神ゼネシアを狙って取り込んだところを見るに、これまで回りくどい方法を取っていたのはやはりチカラが不足していたと見るべきだろう。
相反する力といえる創生のチカラなくして創失を操れないとは皮肉な話もあったもので、「破壊なくして創造はありえない」とは既にDQB2で散々語られたテーマであり、創生のチカラと創失も同様に切っても切れない関係なのだろう。
前章終了時点ではゼネシアと『創失を招くもの』がグルになっている*2とも、主人公一行VSゼネシアVS『創失を招くもの』の三つ巴になるとも考察できたが、前者の説は否定され、後者の構図も速攻で終了してしまった。
本章に至るまで暗躍し、様々な事態の引き金となっていたゼネシアですらこのような事態に陥ってしまったため、Ver.7シリーズにおける真の黒幕は『創失を招くもの』側である可能性が高まった。
ただし、本章時点でも『創失を招くもの』自身の素性があまり判明していないため、彼自身が黒幕であるのか、あるいは更に背後で操っている者が居るのかは不明のままである。
また、ゼネシア同様にしれっと時渡りをしているが、出現時も去っていく時も時渡りの術の演出とは異なっており、彼自身が時渡りの術を使えるのかは不明。
代わりに時渡りしてきた人物がもう一人おり、その理由も不明なら一緒に来た割には大して登場もしなかった事から両者に何やら関係あるのではとの考察があるが果たして…
【創失を招くもの】(Ver.7.5)
【サザミレ草原】から目視できる【沖の孤島】に突如現れ、主人公、ラキ、【メレアーデ】の前に立ち塞がる。
ゼネシアから奪った力で、王冠や王笏ごと自身と同質の写し身を創生し、写し身に何やら巨大なものを創生させている間、邪魔をされないように本体が再び主人公と相見えることとなる。
倒すと特に何も言わずに本体は撤退。しかし、写し身が創生したものは完成してしまい、【創失】の光を放つ塔が聳え立つ新たな島が出現した。
写し身は女神由来の力で3人を倒そうとするが、何故か攻撃を中断して真上に浮き上がると、「うふふ」と女声で笑ってどこかへと姿を消した。
ラキの額が光ったことからゼニアスに飛んだと分かり、【ムニエカ地方】の海岸近くで追い詰めるも、写し身からゼネシアの声が聞こえたことで攻撃をやめたために逆に返り討ちに合わせた。
そこからの写し身は【創失の主神ゼネシア】として、彼女に主導権を乗っ取られてしまう。これ以降の写し身の動向はリンク先を参照のこと。
ストーリー終盤、【創失のガナン帝国城】の玉座にて、そのゼネシアが主人公と、主神に目覚めたラキによって倒され這いつくばっている時に、再びどこからか本体が登場。
吸収したはずのゼネシアに乗っ取られたことに憤慨し、女神の力のみ再度吸収し直し、写し身の肉体はゼネシアごと創失させてしまう。
主人公は断罪の剣で斬りかかるものの、グランゼニスに止められてしまう。その理由はやはり大方の予想通り、その正体がポルテだったからである。
ただし、アストルティアの化身たる師匠の人格やそこから派生した弟子の人格とは別の、他の人格たちが全く気付かぬうちに発生していた第3の人格こそが創失を招くものだった。*3
アストルティアの化身であるポルテごと倒してしまうとアストルティアもまた消滅してしまうため、ポルテの内にいる限り倒すことが出来ないのである。
その事実が判明した後、ようやくその正体を知った師匠の人格が肉体の主導権を奪い返して創失を招くものの人格を封じる。
これは時間稼ぎに過ぎず、また師匠や弟子の人格の支配力が弱まった時に創失を招くものとして活動再開する危険はまだ残っている。
現状では、他の人格や肉体自体を傷つけずに創失を招くものとしての人格だけをどうにかする方法は見つかっていない。
暫定的な対応として、根本的な解決策が見つかるまで他の者や弟子のポルテを不安にさせないようこの事実は主人公・ラキ・グランゼニス・マギエル・師匠のポルテの5人のみが知る秘密とされ、ポルテの扱いはラキによる監視付きの保留となった。
結局、弟子のポルテは創失の主神となったゼネシアと対面も和解も出来ないまま死別することとなり、涙を流し塞ぎ込んでしまった。
この複雑な状況に置かれたためか、今回ポルテのグルめぐりの更新はされなかった。
戦闘(Ver.7.3)
使用技
- 【マヒャデドス】:900程度の氷呪文
- 【雷光赤化】:前方直線状に800程度の無属性ダメージ+【呪い】
- 【メルトハリケーン】:750程度の風ダメージ+【与ダメージ減少】
- 【ぶきみな念じボール】:300程度の闇ダメージ+呪い+呪文耐性低下×6発
- 【ジバルンバ】:1100程度の土設置呪文
- 創失の呪いが 辺りを包み込む…!:戦場外周に創失の領域が出現。上にいると2秒ごとに最大HPの33%のダメージ
- 【ジャッジメントダーク】:全員に270程度のダメージ×2回。複数の範囲内にいるとその回数分ダメージを喰らう
- 【海の嘆き】:前方範囲に400程度のダメージ×2回+【いてつくはどう】
- 【地の怒り】:全体に900程度の土ダメージ+【被ダメージ増加】。ジャンプで回避可能
- 【空の慟哭】:地面に予兆が発生し、数秒後に流星が落ちてくる。流星に当たると1500程度のダメージ
- 【闇の流星】:対象周囲に600程度の闇属性ダメージ+【マヒ】
- 【ドガンタロス】:1500程度の土呪文
- 【ドルマドン】:1000程度の闇呪文
- 【メイルストロム】:1200程度の風呪文
- 【神速メラガイアー】:700程度の炎呪文×3発
- 【烈風バギムーチョ】:800程度の風呪文×4発
- 【氷塊マヒャデドス】:1800程度の氷呪文×2発
- 創失の楔を呼び出す:創失の楔を召喚し、自身はダメージ完全ガードになり、創失の呪いを撒いてこちらの仲間を創失させてくる。創失の楔にダメージを与えて破壊することで創失を解除できる。2回使用し、1回目は楔2本で創失1人、2回目は楔3本で創失2人。
攻略
アスバルが【NPC戦闘員】として参戦する。ニニエルザ戦と異なり、今度はレイジバルスも召喚する。
ニニエルザ以上に攻撃が多彩。呪文攻撃が豊富なので呪文耐性は高めて挑みたい。属性耐性での防御は難しい。
ぶきみな念じボールによる呪文耐性低下もあるので、【幻界王の首かざり】があるとよいか。
HP90%程度になると、創失の呪いを放って外周を覆う。ダメージゾーンになるので注意。
海の嘆きは回り込むことで、地の怒りはジャンプすることで、空の慟哭は予兆から離れることで回避可能。
地の怒りはアスバルはどうしても喰らってしまうので注意。【ホップスティック】を撒いておきたいが、使用頻度が高めなので追いつかないことも。
中盤から使用してくる連続呪文はいずれも超強力。半端な呪文耐性では受けきれない。
まとまってくらわないように動こう。
HP70%程度になると、創失の楔を2本召喚し、こちらのメンバーを1人創失させてくる。
この時は本体にダメージは入らないので、楔を攻撃して破壊しよう。破壊できない場合しばらくすると一度創失は解除されるが、すぐにまた創失が発生する。
HP40%程度に再び創失の楔を使用。今度は3本召喚し、こちらのメンバー2人を創失させてくる。破壊の手順は先程と同じ。
攻撃は苛烈になっているので、できるだけ早く破壊したい。
2度目の創失の楔を破壊すれば、後はラストスパート。きっちり倒し切ろう。
なお、レイジバルスは一体のキャラクターとして扱われているようで、レイジバルスの召喚と創失の楔が重なるとレイジバルスが創失してしまう場合もある。
戦闘(Ver.7.5)
使用技
- 通常攻撃:対象周囲への範囲攻撃。守備力700で750程度のダメージ
- 雷光赤化:前方直線状に900程度のダメージ+呪い
- 神速メラガイアー:700程度の炎呪文×3発
- ドルマドン:1000程度の闇呪文
- ドガンタロス:1100程度の土呪文
- メイルストロム:自身周囲に1200程度の風呪文
- 拝跪の烈光:戦場全体に現HPの99%の光属性ダメージ+ふっとび(ノックバック)+与ダメージ減少。HP95%程度とHP25%程度の2度使用
- 海の嘆き:前方範囲に400程度のダメージ×2回+いてつくはどう+与ダメージ減少
- 地の怒り:戦場全体に900程度の土属性ダメージ+被ダメージ増加。ジャンプで回避可能
- 空の慟哭:地面に予兆が発生し、数秒後に流星が落ちてくる。当たると1000程度のダメージ
- ぶきみな念じボール:対象周囲ランダムに300程度の闇属性ダメージ×6回+呪文耐性低下
- 烈風バギムーチョ:850程度の風呪文×4発
- 氷塊マヒャデドス:1800程度の氷呪文×2発
- ジャッジメントダーク:全員に270程度のダメージ×2回。複数の範囲内にいるとその回数分ダメージを喰らう
- 創失の楔を呼び出す:創失の楔を召喚し、自身はダメージ完全ガードになり、創失の呪いを撒いて召喚消去+こちらの仲間を創失させてくる。創失の楔にダメージを与えて破壊することで創失を解除できる。2回使用し、どちらも楔2本で創失1人。
- 創生のころも:自身に【ひかりのはどう】+10秒ごとにHP3000回復する効果を与える。効果は1分で切れる
攻略
Ver.7.3ラスボス時と行動はほぼ同じ。若干、技が減っている。また通常攻撃が範囲攻撃になっている。
以前と同様、攻撃は呪文主体。素では致命傷になる呪文ばかりなので、呪文耐性は欲しい。
序盤は雷光赤化、神速メラガイアー、ドルマドン、ドガンタロス、メイルストロムを使用。
少しHPが減るとセリフが入り、拝跪の烈光を使用。戦場全体に致命傷を与えてくるが、この技で死ぬことはないので落ち着いて回復しよう。
それ以降は海の嘆き、地の怒り、空の慟哭を使うようになる。いずれも厄介な攻撃だが回避は可能なので落ち着いてかわしたい。
HP60%程度になると一度目の創失の楔を使用。前回と同様、楔に攻撃を集中して破壊しよう。
楔を破壊すると一定時間行動不能になり、復帰後に自身に創生のころもをかける。効果は一分程度で切れるのであまり気にする必要もないだろう。
それ以降は行動が増え、ぶきみな念じボール、烈風バギムーチョ、氷塊マヒャデドス、ジャッジメントダークを使うようになる。
連続呪文はどれも強力で、半端な呪文耐性では受けられない。詠唱はかなり長いので、受けきれないなら巻き添えを減らして一人受けするようにしよう。
HP25%程度になると再び拝跪の烈光を使用。
HP10%程度になると二度目の創失の楔を使用。
それを乗り切れば撃破は間近。NPC戦闘員がいないのもあり、ラスボス時ほどはしぶとくないので、一気に倒そう。