概要
Ver.7.5ストーリー【創失を招くもの】の【ラスボス】。
見た目は赤いオーラを纏った【女神ゼネシア】。
活躍
前章で【創失を招くもの】に喰われたゼネシアだったが、完全に魂が滅びたわけではなくあちらと肉体の主導権争いを繰り広げていた。
本章冒頭では創失を招くものに主導権があり、【アストルティア】滅亡のための布石としてゼネシアから奪った創生のチカラによりエテーネ近海に怪しげな島と塔を創生していた。
しかし、自身のチカラの半分を写し身に分け与え、本体は足止めで主人公に倒されたことでゼネシアが主導権を奪い、写し身の見た目もゼネシアのものに変化。
創失の主神を自称して【果ての大地ゼニアス】を一度滅ぼした後に自身の思い通りの世界として創り直すという野望を語る。
ゼニアスに向かったゼネシアは、かつての堕天使の如くガナン帝国を創生のチカラで復元。
ただし皇帝だけは復元せず、その代わりに自身に仕えるよう将兵の意識を書き換えている。
また、同時に【神獣ゼナベスティア】のクローンを大量に創生しており、帝国兵と神獣を各地にばら撒くことでゼニアスの破壊活動に乗り出す。
さらには【アマラーク城下町】【メネト村】【ムニエカの町】にかつての悲劇の再現を狙って工作をするなど陰湿なやり口も見せる。
ゼニアスで【主人公】および【ラキ】と再会した直後には、ラキに無力な子狼の姿から戻れなくなる呪いをかけて最終盤まで戦力外に変えた。
また、自身が飛行能力を与えた【ドルボード】で追ってくる主人公に対し、その飛行能力が神気ありきだったという弱点を突いてゼニアス中の神気を剥奪。
主人公は触れたあらゆる命を奪う結晶の海に転落してしまうが、寸前で何者かの助けを得て【雨の島】に逃れたためその殺害には失敗した。
その後、主人公が各地域の救援に回りながら女神の果実を実らせたことにより【マギエル】達守護天使5人が復活。
光の雨による直接攻撃を守護天使に防がれた上にマギエルに挑発されて激昂するが、【継承者のオーブ】について知っているかのように語る彼のハッタリを受け、オーブを持ってくるまで猶予を与えるとして一度はガナンに撤退した。
なお、創失の主神を自称する通りこの際の彼女は創失を招くものから奪った【創失】のチカラを持ち、ちょっとした攻撃呪文程度の感覚でラキに何度も創失の光を当てたり、神獣軍団とかつての三将軍に創失の力を分け与えたりとやりたい放題に能力を行使していたが、その割に全てを創失で片付けようとはしなかった。
また、直接的な破壊活動にしても前章で魔眼の月を砕いたように一撃で消し飛ばすことも可能と思われるが、そうした攻撃は痺れを切らした際に上記の光の雨でゼニアス全土を爆撃して滅ぼそうとした一撃(なお間一髪で守護天使たちに防がれた)くらいであった。
これは彼女の個人的嗜好から、創失や超威力の破壊により一瞬で滅ぼすような真似は敢えてせず、ゼニアス各地に訪れた悲劇の再現によりジワジワと滅ぼすという陰湿な手段を好んで取っていたものと考えられる。
ただし、ゼネシアが取った侵攻手段は模倣であるが故にタネも仕掛けもバレている二番煎じに過ぎず、【ドゥラ院長】が再結成した【燈火の調査隊】改め燈火の防衛隊によりあっさりと防がれることになった。
創生した兵力もあくまで過去の模倣であり、神獣に至ってはオリジナルと同等の実力とされているもののラキの模倣であるゼナベスティアを更に模倣して量産型にしたものに過ぎず、本来の人格の【ポルテ】からは「あやつ・・・誰かのサル真似しか できんのか?」と呆れを通り越して哀れまれていた。
終盤では帝国城に乗り込んだ主人公とラキ、本来の人格のポルテ、彼女から見て甥に当たる【グランゼニス】の4人と対峙。
その最中、自らと同じ神獣を乱雑に創生しては役立たずと見れば創失させるというゼネシアの非道な扱いに心を痛めたラキに継承者のオーブが反応、彼が主神の後継者に認められる。
これを見たゼネシアは激しい嫉妬と共に襲い掛かるが、ポルテとグランゼニスの支援を受けた主人公とラキに敗れる。
続けて背後を取り【断罪の剣】を向けてきたグランゼニスに王笏で応戦して剣戟を繰り広げる。
一度はグランゼニスが隙を突こうとするが、断罪の剣を通して後述する元の体の持ち主の正体を知ったためか、彼女をポルテの姿と重ねる幻視を見て逆に隙を晒してしまう。
すかさずゼネシアは地面に突き刺さった断罪の剣を破壊せんと動くが、主人公がそれより早く取ったためにそのまま斬り捨てられる。
今度こそ命運尽きたゼネシアは、最後まで主神ラキの邪魔をしようと自身が持ち出した王冠と王笏に創失の呪いをかけて道連れにする。
その後、【創造神グランゼニス】に敗れた時と同じく、ゼネシアがやられた隙を狙って今まで動向不明だった創失を招くものがその場に出現。
写し身はゼネシアに乗っ取り返されてしまったとはいえ、創失を招くものの本体は無事であったこと、そしてその正体がポルテの第三の人格であったことが判明する。
想定外の妨害に怒った創失を招くものは、ゼネシアの遺体からチカラを奪うだけ奪った後に今度こそ彼女を完全に消し去るべく創失の呪いをかけてしまった。
なお、本章終了時点では他の調査隊メンバーなどに対し、あの場で起こったことは「主神に覚醒したラキが創失を招くものを討伐したことでゼニアスとアストルティアの問題は解決した」と伝えられている模様。
創失を招くもの関連のウソはその正体を明かせないためであるが、話の中にゼネシアの名が出てこないことから創失の効力によりゼネシアの存在が無かったことにされ、その整合を取るためにゼネシアの行いは代わりに創失を招くものがやったことにされているのも察せられる。
後日談のサブクエスト【散る花 咲く花】では【プクフル】より、創失による認知の書き換えを受けない神々の関係者から話を聞き取り、創失したゼネシアが存在していた証拠を残すことを依頼される。
その中で断片的に過去の様子が語られるが、妹である【女神ルティアナ】と比べ慈愛以外はすべての面で優っていると考えていたことや、それでもなお対等なルティアナを取り外せない枷のように感じ疎ましく思っていたこと、それによりジア・クトを呼び寄せることを企んだこと、自らが嫌うルティアナより優れていることを証明する事に昔から躍起になっていたこと、それをルティアナが何時も悲しんでいたこと、昔から味方を増やす工作を行っていたこと、などが明らかになっている。
工作に関しては主神になるための味方を増やそうと父の腹心たるマギエルに猫なで声で近付き、それを看破されるなど、当時から人格のネジ曲がりっぷりは形成されていたようだ。
ラキに対しては本編での「汚らわしいケダモノ」と蔑みの心からか封印前は大した関わりがなく、封印後に本心を隠し優しく話しかけるなどこの時から懐柔しようと目論んでいたようだ。
グランゼニスの独白も聞くことができるが、ルティアナとゼネシアは双方共に主神に匹敵する力を持っており、2人の間に差はないということ、そして各々の光で世界を照らして欲しいという願いが触れられている。
継承者のオーブが無くともルティアナは主神の務めを果たしアストルティア創世、その眷属が仇敵であるジア・クト殲滅という偉業を達成したこともそれを裏付けており、ゼネシアが下した「出来損ない」という評価は全くの的外れなのであった。
その一方で、プクフルから幼少期はルティアナと仲の良い姉妹であったことも語られている。
また、妹ルティアナはゼネシアの本性を知ってなお家族愛を捨てきれず、新天地での辛い旅路の中でもその旅路を強いた元凶そのものである彼女がいてくれたら考える様子を見せ、姉の顛末を知った現代のルティアナの魂も哀れみを見せていた。
このことから、(実際に犯した悪行と願望の為ならば世界を滅ぼすことも厭わない歪んだ精神性は擁護不可能であるものの)生まれながらの邪悪さを持つ人物というよりは、願望に固執するあまり劣等感や野心を拗らせ邪悪になっていった人物という方が正確かもしれない。
総評すると「自身の力に驕り、自らが望むような周囲からの評価や地位が得られず、その怒りや嫉妬、劣等感から手段を選ばない傲慢な性格になってしまった」といえる。
自らの分不相応な願いに固執し、己の嫉妬と野心、怒りに呑まれて世界と自身を破滅にしか向かわせることができない。そんな彼女は、雨の島の大樹が語るようにある意味「哀れな魂」なのかもしれない。
この本性を知ろうともなお彼女への愛を失わなかったグランゼニス、ルティアナ、プクフルがいることは彼女への唯一の救いといえるだろう。
今回のストーリーでは「ゼニアスを一度滅ぼした後に自身の思い通りの世界として創り直す」という主神に固執する真の目的を明かした。
これに関して創失を招くものに影響を受けたと考察する者もいるが、創失を招くものは端からゼニアスに興味を持たない上、写し身の主導権は完全にゼネシアに移っており、元からそう考えていた可能性が高いという反論もある。
何せゼネシアは、元からジア・クトの呼び込みやら歴史改変未遂(しかもせっかく時間遡行したのにゼニアスの被害を抑える気が無い)やらと、ゼニアス滅亡の危機を招こうが禁忌を破ろうがお構いなしに主神の座だけに固執していたのである。
結局は今まで「己を認めないゼニアスを滅ぼし自分好みの世界を創造する」欲求を明言していなかっただけで、一貫して「元より嫌いな世界などどうなっても構わない」と思っていたのだろう。
仮に意思決定の上で創失を招くものの影響を受けていたとしても、彼女自身の考えが元からこのようなものであると考えられるため、その影響は小さいものだったと思われる。そのため、今回の件に関しても彼女自身の罪は非常に重いものである。
なお、ゼネシアの創失に関してだが、元がゼネシア本来の肉体ではなく後から彼女の意識が宿った創失を招くものの写し身とはいえ、その遺体を創失させる行為はゼネシアの存在自体を創失させるに等しかったようである。
ちなみに「創失したものは創失させたものが完全に消滅した場合、元に戻る」という性質が判明しているため、創失を招くものによって創失させられる前に彼女が完全に絶命していたのであれば、彼女が創失させた王冠と王笏は復活する筈だという考察もある。
ただし、彼女は創失を招くものの写し身の肉体を奪取しただけであり、その体で行った創失は創失を招くものが行った判定となり、創失を招くもの本体がまだ生き残っていたため王冠と王笏も復活しなかったとも考えられる。
いずれにせよ断罪の剣と創失の呪いの直撃という致命傷から助かる見込みは薄く、メタ的にも流石にもう復活してくるとは考えにくいため、現時点では完全に死亡・創失してしまったと解釈するのが自然だろう。
我欲のために父に創失という手段を選ばせ、創失の主神を名乗り創失を濫用したゼネシアは、自らが創失させられるという報いを受けることとなった。
なお、本バージョンにおいては前回会得したはずの時渡りの力を一切使用しておらず、それに対する言及もないため、力を使わなかった理由は不明。使えなかった理由がVer7.6にて語られる可能性もあるか。
あるいは彼女が【ロッキュネ】を食らっても時渡りの力を得られなかったように、時渡りの力を得たゼネシアを創失を招くものが食らった場合も時渡りの力は得られなかったと考えることも出来る。
更なる余談として、自分の気に入るように元の世界を破壊して新たな世界に創り直そうとする考えは、本作の【大魔王マデサゴーラ】やDQB2の解釈におけるハーゴンとも共通する。
加えて【ドラゴンクエストウォーク】の解釈においては、ゼネシアの父に当たるグランゼニスもまた、人類が気に入らないあまりセレシアの試み(DQ9の物語)が失敗したら世界ごと創り直すつもりでいたとされる。やはり父の負の面が受け継がれてしまったのだろうか…。
使用特技・呪文
- 通常攻撃:対象周囲への範囲攻撃
- 【ジゴデイン】:1500程度の雷呪文
- 【いてつく雷鳴】:床に帯電を設置。数秒後に爆発し、上に乗っていると600程度の雷属性ダメージ+【マヒ】+強化消去
- 【雷神閃】:前方直線状に700程度の雷属性ダメージ+【感電】(10%)
- 【ジゴスパーク】:自身周囲に950程度の雷属性ダメージ+マヒ
- 【女神の裁き】:キャラ3体に800程度の光属性ダメージ+【全属性耐性低下】。複数の範囲内にいるとその分ダメージを受ける
- 拝跪の烈光:戦場全体に現HPの99%の光属性ダメージ+【ふっとび】(ノックバック)+【与ダメージ減少】
- 天の落涙:対象周囲に450程度の光属性ダメージ×2回+【幻惑】
- 【ディバインボール】:対象周囲ランダムに400程度の光属性ダメージ×6回
- 創生のチカラ:ゴーレム・創、ギガンテス・創、ウパソルジャー・創を呼び出す。倒すこともできるが、1分程度経つと自動的に消滅する
- 神罰の光輪:キャラ一人の周囲に安全地帯とその周囲広範囲に予兆ができ、数秒後に予兆上に1500程度の光属性ダメージ+【混乱】+幻惑+【攻撃力低下】2段階+【守備力低下】2段階+【行動間隔延長】2段階+全属性耐性低下
- ディバインテンペスト:女神ゼネシアの周囲以外に予兆が発生。数秒後に予兆上に9999×2の光属性ダメージ
- 滅尽の威光:少しの溜めの後、女神ゼネシアの周囲に9999×2の光属性ダメージ
- 創生のころも:HP25%になると使用。自身にHP19999回復+ひかりのはどう+ダメージ完全ガードをかけ、天を支える柱3体を召喚する。その後、リーダーとラキ以外を創失させてしまう(一人で挑むとラキのみが残る)
- 天を支える柱:3体出現し、周囲にダメージ+最大HP低下を与える。
攻略
主神ラキがNPC戦闘員として参戦する。
ラキは属性耐性70%程度を持っており、ゼネシアの強力な属性攻撃のダメージを大きく減少する。
ただしそのせいでいてつく雷鳴を回避しないため、バフをかけてあげてもすぐに消えてしまう点には注意。
7.4ラスボス時と同じく、光と雷属性の技を使用。全体的にダメージが上昇している。
序盤はジゴデイン、いてつく雷鳴、雷神閃、ジゴスパーク、天の落涙を使用。特にジゴデインのダメージが強烈になっているので注意。
HP95%程度になると拝跪の烈光を使用。それ以降、女神の裁きを使うようになる。
ラキは属性耐性低下への耐性は持たないので、女神の裁きの直後の攻撃で死ぬこともある。気を付けよう。
HP80%程度になると創生のチカラを使い、ゴーレム・創、ギガンテス・創、ウパソルジャー・創各1体を呼び出す。
直後に神罰の光輪を使用。敵が邪魔で安全地帯に集まれないこともあるので非常に危険。
なるべく集まりたいところだが、ゴーレムの衝撃波やウパソルジャーのウパタックルによるノックバックで行動を阻害される。
難しい場面になるが、上手く生き残りたい。
ゼネシアの行動パターンも増え、神罰の光輪やディバインボールを使うようになる。次々死人が出る戦いになるので、回復は手厚くしよう。
HP60%程度になると中央にワープし、ディバインテンペストか滅尽の威光を使う。
直前のセリフが「我が威光にひれ伏しなさい!」なら滅尽の威光なので離れる。「愚か者どもに裁きを!」ならディバインテンペストなので近づく。【人食い火竜】と同じ立ち回りをしよう。
これら2種の技はこれ以降も定期的に使う。基本的には中央にワープしてから使うが、稀にいきなり使うこともあるので警戒すること。
HP25%になるとワープし、創生のころもを使用。天を支える柱3体を召喚し、リーダーとラキ以外を創失させてくる。
少し待つとラキが柱を破壊してくれるので、それまで粘ろう。
柱を破壊した後は全員が復活し、ラキが主神の加護で与ダメージ増加+行動間隔ゼロをかけてくれる。
こちらも強化されるが、ゼネシアの攻撃も苛烈になる。最後まで気を抜かずに戦おう。
物理職は幻惑耐性があるとよい。いてつく雷鳴を踏んでしまった時のためにマヒ耐性もあると安心。
可能なら光耐性100%にすると危険な攻撃をいくつもシャットアウトできるので楽になるだろう。
女神の裁きによる全属性耐性低下が危険なので、【幻界王の首かざり】を推奨。