【らいじんのけん】

Last-modified: 2024-02-27 (火) 06:31:56

概要

DQ3に登場する武器。
【公式ガイドブック】のイラストでは「刃先の方が広い両刃」という妙な形状に描かれている。
この剣自体は3のみの登場だが、後のシリーズでは【らいじんのヤリ】【らいめいのけん】等、類似品も登場している。
後に登場したこれら「雷」の名を持つ武器はいずれも名前通り【デイン系】【雷属性】)の追加効果を持つので、現在では【炎属性】に分類されている【ギラ系】の効果だったのが災いしたのかもしれない。
この当時は名前と効果が現在のイメージとは異なる事は珍しくはなく、そもそもギラ系自体雷属性とされた時代もあったのだが…。
先輩にして弟分でもある【いなずまのけん】も同様の憂き目にあっている。
 
武器の名称は単純に稲妻の上位として雷神としただけか、或いは日本神話に登場する雷・刀剣に纏わる武神である建御雷之尊(タケミカヅチノミコト)から来ている可能性もある。
一応、同作には【くさなぎのけん】という日本神話由来の武器も登場している。
海外版での名前は Thor's Sword で、北欧神話の雷神トールのということになっている。ハンマーじゃないのか。
10には包丁…もとい短剣【鳴神のつるぎ】が登場している。

DQ3

攻撃力95で、【勇者】【戦士】が装備可能。
しかも戦闘中に道具として使うと【ベギラゴン】の効果があるので、非常に使い勝手が良い。
ただし、装備可能な者しか使用できない(SFC・Wii版では盗賊も使用可能)。
 
名前の印象は【いなずまのけん】に似ているが、あちらは宝箱から確実に入手できる。
雷神の剣はより入手が難しくなっているが、その強さは稲妻の剣を上回っている。
 
使用時のテキストは「とどろく雷鳴が空気を引き裂く」で、【おうじゃのけん】と同様。
但しあちらはベギラゴンではなく【バギクロス】が発動するという効果の違いがある。
雷そのもので攻撃するのか、それによって引き起こされた風の刃で攻撃するかの違いだろう。
 
非売品で、入手方法は【ボストロール】(1/256)【だいまじん】(1/64)【トロルキング】(1/128)からのドロップのみ。
この剣以上の攻撃力を持つ戦士が装備可能な武器は、どれも呪われている為、これが実質戦士最強の武器。
 
【サマンオサ】でボスとして登場するボストロール、もしくは上記の3種類のいずれかに化けた【あやしいかげ】を倒すことで理論上は【上の世界】のうちに入手する事も可能ではある。
しかし、前者は必ず会えるとはいえドロップ率1/256なので、余程運が良くないと入手するのは困難。
後者に至っては主人公のレベルが40前後付近まで会うことすらできず、仮に会えたところでドロップ率は一番良い大魔神でも1/64なので非常に手間と時間がかかる。
よって、ほとんどのプレイヤーは彼らと通常エンカウント可能になる【アレフガルド】到着後に入手する事になるだろう。
これと【ちからのたて】が、アレフガルドでの戦士の強化装備となる。
一応、現在ならWii版のどこでもセーブ機能を利用すれば比較的狙いやすくはなっている。
もし運良く上の世界で入手できた場合は、戦士に限らず勇者の武器としても最強武器となる為、その後の道中で暫くの間無類の強さを発揮してくれる。
 
また上記のように低確率ながら上の世界でもドロップによる入手が可能である為、アレフガルドの情報が載っていないFC版【公式ガイドブック】にもデータが記載されている。
しかし、その記載は「入手方法:P100」とある→P100を見るとモンスターによるドロップアイテムの表→「雷神の剣:ボストロール△(持っていることがある)」と本当に地上世界での入手方法しか書いてなかった。
アレフガルドの存在など知る由もない頃のプレイヤーの中には、ボス戦以外でも何処かで入手できると信じて探し回った連中も多かったらしい。まさにプレイヤー憧れの一品。
ちなみに似たような例はDQ2の稲妻の剣がある。公式ガイドには(位置を匂わせる記述はあったが)『【ハーゴンのきし】が低確率で落とす』としか書いてないが実際は宝箱で入手できたのだ。
本作の公式ガイドブックでも【バラモスの城】の頁に「この城のどこかには、恐るべき破壊力をもった武器が隠されているはず。ぜひ手に入れよう。」とあったので、それがこの剣と思った人もいるだろう(実際は【まじんのオノ】)。
実をいうと、まだネタバレ禁止が徹底してなかった4コマ漫画劇場の第2巻(P56)で【石田和明】がトロルキングから雷神の剣を入手する場面を描いてしまっていたりするのだが…。

SFC・GBC版

ボストロールが落とさなくなった代わりに、【マイラ】【すごろく場】内の【よろず屋】で買えるようになった。
値段は驚愕の(FC版の時点での売値48750Gに準じて)65000G。かの【あぶないみずぎ】の次に高い。
また、クリア後【しんりゅう】に願いを叶えてもらうと出現する【ジパング】のすごろく場のコース中、3F右上端の宝箱マスにもひとつ入っている。
 
【まじんのオノ】の攻撃力が上がったり、【グリンガムのムチ】【バスタードソード】など他に強い武器が増え、打撃攻撃武器としては影が薄くなってしまったとはいえ、相変わらずベギラゴンが強い。
勇者はこの剣より強く、【バギクロス】の効果がある【おうじゃのけん】があるものの、あれば【マドハンド】軍団の瞬殺や、【スカルゴン】【ドラゴンゾンビ】等、【バギ系】に耐性があり炎系耐性が無い強敵を相手にする場合やバギクロスのダメージの振れ幅が気になるという場合もあるので、所持金に余裕があるなら戦士がいなくても買っておいても損はない。
 
ちなみに、大魔神とトロルキングのドロップ率は一律1/256に減少した(FC版ではそれぞれ1/64、1/128)。
おそらく【盗賊】の登場で入手が容易になったため、従来のドロップ率のままだと持ち金がインフレを起こすからだろう。
もっとも、このマドハンドが呼んだだいまじんからのオート盗みが発生しないと言うバグのような現象が起こるため、結局のところ低確率になっただけである。
 
本来は装備可能者である勇者または戦士しかベギラゴン効果を使えないのだが、SFC版では設定ミスで盗賊が勇者の装備できる武器ならば自分が装備できなくても道具として使用できるため、勇者・戦士・盗賊の人数分の雷神の剣があればDQ6・7の【火攻め】もビックリなベギラゴン祭りができる。といっても、相当な資金稼ぎもしくはドロップ運を必要とするが。
入手のためには、大魔神もしくはトロルキングとエンカウントする場所で【あなほり】を使いまくるのが楽(ただし【ラダトーム北の洞窟】では洞窟の仕様上不可)。
 
なおサマンオサでは手に入らなくなったものの、【すごろく場】【マドハンド】と戦うことがあれば大魔神を呼ばせて宝箱のドロップを狙う、SFC版(GBC版ではドロップアイテムが怪しい影のものになるので不可)で、怪しい影が大魔神かトロルキングに化けるのを待つ、等の方法で理論的には上の世界でも入手可能だが、どちらもレベルがかなり高くならないと必要な敵が出て来ない上に、出てくるようになってもドロップ率的に手間がかかり過ぎるため、素直にアレフガルドに降りた方が早い。

ガラケー版以降

すごろく場が削除された代わりに、【ルビスの塔】の宝箱から簡単に入手できるようになった。
但し上記の設定ミスが修正されており、盗賊が使用することはできなくなってしまった。

ライバルズエース

真2弾カードパック「そして伝説は高らかに」にて実装。戦士専用のスーパーレア。

8/4/3
味方リーダーが敵ユニットを攻撃した後、そのユニットがいる横1列の全ての敵ユニットと
敵リーダーに味方リーダーの攻撃力分のダメージ

【らいめいのけん】【いなずまのけん】に続く戦士のフィニッシャー武器。
コストはそれらより1高く武器の中では単独トップだが、その分実質「超貫通」と攻撃力2倍を内蔵した凶悪な武器。
テンションスキルで強化するだけでも1列に14点+リーダーに7点ととんでもないダメージが出てしまう。
ウォールや【におうだち】に弱いという戦士の弱点をカバーしているので、フィニッシャーとして活躍できる。
コストの高さも【暗黒の使い】などでカバーすることが可能。

ロトの紋章

かつての大魔王ゾーマとの戦いで、3人のケンオウの一人・剣王【フルカス】が振るっていた姿が確認されている。100年後のアルス達の時代には特に出番が無かったが、アリアハンの勇者ロト記念館の入口の直ぐ側に、稲妻の剣と共に飾られている……獣王グノン襲撃の直前、アルス達が初めてロトの記念館を訪れた場面に。
仮にも初代剣王フルカスが大魔王ゾーマとの戦いで用いた剣なのだから、勇者が用いた王者の剣・ロトの剣には及ばないにしても、それなりに後世の語り草になりもてはやされていておかしくない立ち位置なのに実際は………
フルカスはゾーマ戦後は【サマンオサ】近くの故郷(後の剣王の里)に戻り、旅の道中で手に入れた強力だがデメリットも大きい「呪われた武具」を使いこなすための厳しい修業の末、呪われずにこれらの武具を使いこなす【幻魔剣】を完成させた。
卒業するためそこまでする程に、この剣の攻撃力が不満だったのだろうか?
ある意味、彼?こそが魔剣ネクロスと幻魔剣の最大の被害者であると言っても過言ではない。かも知れない。
 
更にバラモスゾンビも回想でこれと刃の鎧を装備したアレルの姿を想起している。
鎧の関係上ゾーマ手前ではなくバラモス城での戦いの回想と思われるが、上述の通りその時点での入手可能性は極めて低い筈なのによく手に入ったものである。
誰もが『稲妻の剣の作画、面倒だったんだろうな…』と思ったであろう。