【まじんのオノ】

Last-modified: 2023-12-31 (日) 17:46:01

概要

DQ3などに登場する武器。魔神の斧。魔神が使う巨大な戦斧。
ぶ厚い刃から繰り出される必殺の一撃は、相手を鎧ごと真っ二つにすると言う。

【会心の一撃】が出やすくなる代わりにミスが多くなるという武器。
登場毎に微妙に異なる仕様をしている。
また、よく似た武器の【まじんのかなづち】とは異なり、呪われてはいないのでその点は安心していい。
ただし、同時登場しているのはDQ7のみである。DQ7ではまじんのかなづちの上位互換に近いが、そもそもDQ7ではオノの入手が非常に困難(後述)なので、住み分けはできている。
斧という武器がカテゴリとして独立、【オノスキル】の特技に【まじんぎり】が含まれるようになったDQ8以降は登場しない。
同名の必殺技については【まじんのオノ(必殺技)】を参照のこと。
 
DQ5には登場しないのだが、PS2版DQ5で【カンダタ】のグラフィックの斧のデザインが魔神の斧そのものになっている。
ついでに【痛恨の一撃】の選択率も大幅に上昇しており、本当に普通の斧から魔神の斧に持ち換えたかのような演出になっている。
ただしDS版以降のグラフィックは普通の斧に戻っている。

DQ3

【バラモスの城】の宝箱に入っており、【戦士】【専用装備】として存在感を示す。
攻撃力は90。
敵からのドロップでしか手に入らない【らいじんのけん】や呪われた武器を除くと、戦士にとっては最強の武器となる。
 
【公式ガイドブック】のイラストで見ても一目瞭然だが同じ斧でも【てつのオノ】【勇者】も装備できたことから、その重量も段違いに重いのだろう。
【ふこうのかぶと】と一緒に手に入るので、呪いを懸念して装備しなかったプレイヤーもいたかもしれない。
 
【ミミック】が1/256の確率でこれを落とすので、理論上は、バラモス城に突入する前に複数入手することも可能(戦士を2名以上連れているパーティーで、呪文の使える戦士を複数育てるのなら、有用となりうる)。
ミミックは【サマンオサ南の洞窟】(ラーの洞窟)や【ちきゅうのへそ】から配置されるため、【さいごのかぎ】を手にした時点から入手可能になる。
FC版では、ミミックの出現数が限られていることもあり、入手できる数には限りがある。
粘ってまで複数欲しい武器とは呼べないだろうが、ミミックが落としてくれるのを期待するのなら、事前にセーブしてから、落としてくれるまで地道に戦いを繰り返そう。
【あやしいかげ】がミミックに化けた状態で倒し、それが落としてくれるのを期待する、というのもいいだろうが、あやしいかげがミミックに化ける確率、その状態でこの武器を落としてくれる確率を考慮すると、苦行でしかない。
 
これを装備した時の効果は、魔神の金槌のような「ミスか会心か」という極端なものではなく、
 
「会心の一撃が発動する確率と、打撃がミスに終わる確率がともに1/8になる」
 
のが特徴。3/4は通常攻撃としてダメージが与えられる。つまり、普通に攻撃力の高い武器として使用可能。
ただ、ミス率が上昇するデメリットと、会心の一撃が出やすくなるメリットのどちらの方が大きいかはプレイスタイルにもよるだろう。
きっちり計画を立ててコマンド入力するプレイヤーにとっては8回に1回というミスは無視できるものではなく、特に回数の多いザコ戦において頻繁にミスを目にすることになるため、精神的なデメリットもある。普通の武器に慣れたプレイヤーは使い物にならないと感じるかもしれない。
しかしこれを預かり所の肥やしにしてしまうのは勿体ない。博打要素は少し強くなるものの、後述する【バイキルト】使用時を除けばメリットもまた無視できず、戦士にとっては最強の武器となる。
会心の一撃の発動率が「1/8」というのは、Lv32の【武闘家】が会心の一撃を叩き出すのと同じである。これを装備した時点で、その戦士はこのレベルの武闘家に匹敵する頻度で会心の一撃を発動できるのである。
これほどの優れものが、無料で、しかも【上の世界】で手に入るのだ。戦士にとっては実にありがたい。【メタル狩り】でも活用できる。
 
一方で、MPを使わずにノーコストで道中の弱い雑魚散らしに参加することも戦士の役割の1つである。
敵が弱い場合は会心の一撃が出てもオーバーキルになることが多く、ミスで戦闘が長引いて余計なダメージ(すなわち回復のMP)が嵩むとなれば、むしろデメリットが大きくなる。
ミスが気になるプレイヤーであれば、探索する地域・ダンジョンにおける敵の強さによって武器を持ち変える必要があるだろう。
ボス戦やメタル狩りにピンポイントで持参する使い方も有効。
 
これを装備した状態でバイキルトがかかった場合、FC版では「会心の一撃は出るものの、ダメージは増えてくれない」。
バイキルトを使って安定した火力を得たいのなら、雷神の剣か【いなずまのけん】を装備させたほうがいい。
【いてつくはどう】でバイキルトを無効化してくる【ゾーマ】戦に関しては、その都度いちいちかけなおす必要があるため、この武器で戦った方が効率がいいだろう。
 
その売値は375Gと、やたら安い。売ったところで金策にはなりえず、手に入る個数は有限であるから、売らないほうがいいだろう。
逆を言えば【ノアニール】のバグ道具屋では500Gという破格の値段で買えることもある。まあ【フリーズ】の危険を伴うバグ技なので期待はできないが…
 
公式ガイドブックのバラモスの城の頁には「この城のどこかには、恐るべき破壊力をもった武器が隠されているはず。ぜひ手に入れよう」とある。
まさしくその通りである。
ただ【らいじんのけん】を期待した人はガッカリしたかも…

リメイク版

攻撃力が105と、さらに上昇。雷神の剣を抜いてしまった。
【しんりゅう】を倒すことで突入できる【すごろく場】にて、最初のマップにある宝箱からも手に入る。
GBC版なら、【氷の洞窟】のB1Fでミミックが普通に現れるので、理論上は無限に入手可能。
もっとも、戦士を3人以上連れていくメリットはあまりに薄く、無理して量産する必要はほぼ皆無。バラモスの城とすごろく場で手に入る2本があれば十分だろう。
ガラケー版以降なら、最大14本を入手可能。
 
入手時に表示されるグラフィックは、なぜか斧ではなくハンマー。とはいえ、【てつのやり】を入手した際の違和感よりはマシである。
 
【商人】鑑定させても「戦闘中に使っても何も起こりそうにない」と言われるだけで、【ゾンビキラー】【ドラゴンキラー】と違い、装備した時の効果は教えてくれない。
 
これを装備した戦士にバイキルトをかけた場合、SFC版では会心の一撃が出なくなるうえに、ミス率はそのまま。GBC版では、FC版と同じ仕様となっている。
いずれにせよ、戦士にバイキルトをかける際には、この武器は装備させず、代わりに【はかいのてっきゅう】【バスタードソード】辺りを装備させよう。
 
また、【精霊の泉】で起こるイベントでも登場する。
元ネタの「金の斧」から斧繋がりでの代役か。
そちらと同様に基本的にはプレイヤーの良心を量るための餌だが、元ネタと異なり、正直に答えても実物を手に入れることはできない(実際にもらえるのは【ひのきのぼう】か50ゴールド)。
本当に落としたのが魔神の斧なのであれば、精霊の持ってきた方の斧をもらうことも可能ではあるが、同じアイテムを交換するだけなので全く以って意味がない。

小説版

戦士最強武器と言う設定からか、戦士クリスがバラモス城~最後まで使う武器として登場する。

DQ7

攻撃力+108、かっこよさ+20。
【アイラ】専用装備(設定上は【キーファ】も装備可能)で攻撃力はかなり高い。
やはり売値は安く、たったの250G(ちなみに買値を逆算するとDQ3と同じになる)。
ただし、入手手段が【バーバリアン】からのドロップのみなので非常に影が薄い。【ラッキーパネル】などで出てくる金槌のせいで、存在に気付かないことすらある。

魔神の金槌が登場した影響でブランクがあったが、再登場した本作ではDQ3と仕様が違う。
攻撃の特徴は魔神の金槌と同じになった。ただしあちらと違い、呪われてはいない。
武器の付け替えが自由なので、【まじんのかなづち必中】の裏技を扱いやすい。メタル狩りなどに使用するのであれば、こちらの方が圧倒的に便利だ。

魔神の金槌に劣る点としては、攻撃力が少し低い点、入手難度では斧の方が高いという点がある。特に後者は悩ましいところ。
必中技を使わないのなら、入手困難なこともあり、特技のまじん斬りで十分かもしれない。

リメイク版

まじん斬りがMPを消費するようになったため、ノーコストで同様の効果が得られて呪われていないこの武器の存在意義は増した。
【すれちがい石版】を作る際にバーバリアンをリーダーにすると、ドロップの他にもクリア報酬で手に入る可能性があり、PS版に比べれば入手はしやすくなっている。
バーバリアンは守備無視痛恨で300超のダメージを食らわせてくるので、正面から戦うと強敵だが、【眠り】【猛毒】が有効である点を利用し、特技さえ揃えれば安全に処理できる。

少年ヤンガス

強さ8、上限+値30、空スロット数3。
クリア後のダンジョンに低確率で普通に落ちている。
効果は、会心の一撃が出る確率が1.2倍になるが、ミスが多くなったりはしないので安心。
魔人の金槌は【イーグルアイ】がないと使い勝手が悪い。こちらを装備してもいいだろう。
空スロット数が3なのがタマにキズ。

スラもり3

モジャパン到達後、交易で【メガトンハンマー】【じごくのおおかま】を3個ずつで交換できる。
これそのものも3個と【きんのまねきねこ】を4個で【スライダーバッジ】と交換できる。
【ほしふるうでわ】【おうごんのツメ】と同じく、三作目繋がりで登場したものと思われる。
 
【バトルアックス】の上位に当たる弾なのだが、威力はなんと破格の200。
これは前作の最強アイテムの【勇車の剣】(120)を大きく上回る数値であり、本作でも最強の威力を誇る。
特筆すべきは、命中すれば必ず会心の一撃になること。そのため実質的な攻撃力は400。
更に本作では船を強化することができ、攻撃力を限界まで強化すれば威力はなんと810まで上がる。
その辺の雑魚なら、これが一発当たるだけで即勝負が決まってしまう強力な弾である。

当然というべきか、弱点も存在する。
一定確率で軌道を外れてあらぬ方向に飛んでいってしまうのである。
また、硬さが1ゆえに、適当な弾で軽く撃ち落されてしまう。
そのため、少しでも当たる確率を上げたいなら勇車の剣などを先に撃って盾にすると良い。

反面、敵に使われると厄介なことこの上ない。
クリア後に登場するレックス☆船はこれとバトルアックスを連発してくる他、
スーパーチャレンジバトル4回戦のホーリー船は狂ったかのようにこれを乱射してくるので要注意。

バトルロード2

ちから+85 みのまもり+19。
第二章から登場した戦士専用の斧。
 
使える技は「まじん斬り」と「大切断」。
前者は当たれば必ず会心の一撃が出るが、外れやすい。
後者は思い切り斧を振り回し、敵全員を攻撃。たまに呪いで動けなくできる。
かなりの威力を誇るが、今作では装備すると呪いでたまに動けなくなる。
とはいえ、そんなに確率は高くない方なので使いやすい部類に入る。
 
また、【まじんのよろい】【しにがみのたて】とともに装備すると、呪われる確率は上がるものの、まじん斬りが「超・まじん斬り」に変わる。
これはなんと1ターンに2回まじん斬りを仕掛けるというもの。
動けなくなったり、外す場合もあるが、2発とも命中した時の爆発力は凄まじいものである。
とは言え、呪いがあっても、鎧の耐性や盾の防御性能はなかなかのものなので、とにかく攻撃に専念しよう。
また、【メタルキングのたて】にも気を付けよう。