達人級のハンターといえど、
一瞬の油断で昇天してしまう。
そんな彼らの無念が見える。
概要 
- MHP2G以前の作品において存在した、なんとも物騒なアイテム。
その正体はフィールド上で命を散らせたハンターの頭骨であった。
人骨そのものであることが明言されている唯一の素材でもある。
ちなみに上位以上のクエストでのみ手に入る。
- プレイヤーによって操作されているハンターは、体力が0になっても完全に生命活動が終了した訳ではない。
よく「死んだ」などと言われるが、あくまで比喩的なもので、画面に表れる表示も『力尽きました』である*1)。
つまりプレイヤーの分身は、身体が動かなくなるほどの重傷ではあるが、
彼らのお世話になることでいわゆるノックアウト程度で済んでいる。
だがしかし、本当の致命傷を負いそのまま死亡してしまうハンターも存在する。
そんなハンター達の朽ち果てた姿がこの達人のドクロなのである。
- チャチャブーの落とし物、秘境などで入手できる事もある。
拾ったアイテムを持ち歩いていそうな奇面族はともかくとして、
モンスターが侵入し難い秘境で達人のドクロが見つかるのは少々不思議だが……?- 考えられるシナリオとしては、秘境の地形が形成される前に
その地でモンスターと闘い、致命傷を負って力尽きた……といったところか。
白骨化するほどの時が経過している以上、その間に地形が変わっていたとしてもおかしくはない。
また捕食者によって遺骸が運ばれた可能性もあるだろう。
- 考えられるシナリオとしては、秘境の地形が形成される前に
- あろうことか、これを素材として武具を生産することも出来る。
罰当たりというか怖いもの知らずというか…。
代表的な防具はデスギアシリーズやスカルフェイスである。
後者は胴系統倍加持ちであるため、優れた装備を組もうとするとやたら採用される。
- 制作側で「人間の遺体を素材として扱うのは倫理的に問題があるのではないか」という
判断がなされたのかは定かではないが、MH3以降の作品では削除され、
現在に至るまで一度として登場していない。
MH4GやMHXでは久方ぶりに過去作のフィールドに赴ける機会が訪れたが、
達人のドクロが採取できるポイントは存在せず、アイテムとしても入手できない。- 世界観設定にこじつけるならば、単に需要がなくなったか、
あるいは別の素材で代用可能であることが判明した、といった辺りだろうか。
実際、MH3以降のスカルフェイスはなぞの骨やなぞの頭骨で作成されている。
- ただ、MHWorldで達人のドクロ同様の人骨素材の仲間は追加された。
それがコラボで登場したレーシェンの素材「怪物の呪骨」である。
その解説文は「狡猾かつ残酷なレーシェンの犠牲となったものたちの骨」。
もちろん野生生物の可能性も残されているが、レーシェンのデザイン上、
肩のところに枝に引っかかった人の頭蓋骨が確認できるため、人骨の可能性は高い。
もっとも、用法的にはウィッチャーのコラボ装備生産の素材であるため、
達人のドクロほど直接的に人骨を表現しているわけではない。
- 世界観設定にこじつけるならば、単に需要がなくなったか、
余談 
- 自分の行いはいつか自分に返って来るものなのである。
ドクロを拾って加工したが最後、持ち主もまた何処かで死ねば、
今度はそのドクロが加工される事であろう。
それを裏付けるようなのか、無印時代のボーンSシリーズの説明文から、
頭部装備は達人のドクロを素材に使用している事が確認できる。- せめてストリートファイターシリーズの「ダルシム」よろしく*2人の死を無駄にしないように
この場合は志半ばで息絶えた先輩達と共に在りたいものである。
あるいは、加工して有効活用することこそが彼らに対する供養と思いたい。
- せめてストリートファイターシリーズの「ダルシム」よろしく*2人の死を無駄にしないように
- 白骨化した頭蓋骨だけで遺品も何も残っていないせいか、身元の捜査などは考慮せず即アイテム扱いされる。
何とも殺伐としているが、強大なモンスターがひしめく、死と隣り合わせのモンハンの世界では、
遺体の扱いもそんなものなのかもしれない。- 当たり前だが採集で手に入るアイテムなので、その気になればいくらでも集めることができる。
ボックスに99個溜め込んでも祟られる事はないが、想像してみると
なんともシュールで異様な光景である。というか怖い…
- しかし何を根拠に達人だったと判断したのだろう?
ハンターの流儀で、亡くなった先達は皆達人として扱うのだろうか。- 実は傍に朽ち果てた防具などの遺品も(映っていないだけで)一緒に見つかっているとも一応考えられる。
- 当たり前だが採集で手に入るアイテムなので、その気になればいくらでも集めることができる。
- 人骨も加工次第では鉱石やモンスター素材にも劣らない堅牢な防具になるというのも
よくよく考えれば驚くべき事実である。
加工技術がよっぽど優れているのか、はたまた骨からして人外の域なのだろうか…。
- テロス密林のエリア6はランポスの巣であり、大小様々な骨が転がっているが、
その中に明らかにそれらしき形状のブツが混じっている。
しかも規格外な自然物が多いモンハン界では珍しく、大きさもハンターの頭部とほぼ同じ。
そして極めつけに、MHP2(G)では実際に達人のドクロを拾える。
アイテムや防具として加工された形ではショックは少ないが、
大自然の中でこうリアルな白骨をまざまざと見せつけられると、モンスター達の脅威を今一度感じざるを得ない。
- ところで、首から下はどこへ消えてしまったのだろうか。
頭だけを残してモンスターに食べられたのか?それとも誰かが頭だけを運んで捨てたのか?
首から下もちゃんとあったけど素材としての価値がないから拾わないのか?
考えれば考える程にホラーでサスペンスである。謎や。ミステリーや。
頭骨ですらホイホイ装備品の材料にされる世界だし、
もし頭骨以外の骨が見つかってもその扱いは推して知るべしであろう。- なぞの骨やなぞの頭骨、棒状の骨といった骨系素材は、文字通り持ち主が不明である
(一応棒状の骨に関してはブルファンゴなどから剥ぎ取ることが出来るが、
全てがそのモンスターの骨とは限らない)。
つまり、これらの骨系素材が人骨でないという保証など、どこにも無いのである…。- 上記の『なぜ大型モンスターのいない秘境にあるのか』『防具の類はどこか』と言った問題の答えにもなり得るが、
こういった不可思議な状況は、概ね『野生動物によって移動させられた』で一応の説明はつく。
種にもよるが動物にとって生物の死骸は立派なエサであり、
何らかの理由で屋外に放置された人間の遺体を野生動物が荒らす例は現実でも見られる。
『行方不明者の骨が不自然な場所から出てきた』
『以前は何もなかったところに突然白骨が出現した』
『骨が広範囲に散乱している』
と言った状態は事件性を想起させるものであり、また即座に否定もできないが、
実際のところは事故で亡くなった遺体を野生動物が食い荒らし、
安全な場所で食べるために方々に持ち去ったというのが真相である例もかなり存在する。
- 上記の『なぜ大型モンスターのいない秘境にあるのか』『防具の類はどこか』と言った問題の答えにもなり得るが、
- なぞの骨やなぞの頭骨、棒状の骨といった骨系素材は、文字通り持ち主が不明である
- 驚く事に現実世界でも、人間の頭蓋骨を使用した事例が存在する。
代表的なのがチベットで作られたという盃「カパラ(髑髏杯)」であり、
主にヒンドゥー教や、仏教、密教の崇拝者によって作られ、使用された神聖なる盃で、
柔らかくするために水に漬け込まれた後、宗教的な人物や風景などが彫刻される。- 意外にもその歴史は古く、イギリスでは世界最古とされる推定13600年前(石器時代)の
飲み物を飲むために使ったとされる物も見つかっている。
- 日本では織田信長が、正月の宴席で浅井父子・朝倉の頭蓋骨そのものを使い、
金箔を貼って盃を作り酒を振舞ったとも言われているが歴史上での真相は不明*3。
- また、アメリカ、ニューヨーク州にあるメトロポリタン美術館には、
19世紀に作られたと思われる、人間の頭蓋骨を使用した楽器「リラ」が存在する。
人間の頭蓋骨、アンテロープの角と皮膚と腸、木材で作られている。
ギリシア神話ではヘルメスの発明品とされているが、実際の正確な起源については判っていない。
元々は古代イングランドにおいて戦争で勝った側の勢力が、
負けた側の人間の生首を蹴って勝利を祝っていたことが発祥と言う説もある。
蹴っていくうちに生首の皮膚や目玉などがどんどん取れていき、
最終的には白い頭蓋骨にわずかに残った髪、そして目鼻の部分の黒い穴が浮き出ることから、
サッカーボールはあの白黒模様の見た目になった、とのことである。
本当かどうか定かではないし、何より恐ろしすぎる。*4 - 意外にもその歴史は古く、イギリスでは世界最古とされる推定13600年前(石器時代)の