アクション/ムロフシ

Last-modified: 2024-04-27 (土) 19:59:26

ハンマーのレバー入れ溜め3の俗称。
または、そこから転じてハンマーを使うハンターの事。

目次

概要

  • ハンマーのレバー入れ溜め3段階では陸上競技の「ハンマー投げ」の如く、自らの身体を軸に
    遠心力でハンマーをグルグルと回転させる様からこの動作が「ムロフシ」と呼ばれるようになった。
    • 「ムロフシ」はハンマー投げの室伏広治選手からで、
      初代モンスターハンターが発売された2004年にはアテネオリンピックで金メダルを獲得している。
      連日ニュースで室伏選手の投擲シーンが取り上げられていた事から、
      類似したモーションの溜め3攻撃が「ムロフシ」と呼ばれるようになった。
      カタカナで書かれるのが通例である。
  • 発動後放置しているとただ回転するだけだが、ボタン入力で追加攻撃を行うことができる。
    追加攻撃は回転数によって変化するが、後者が特にハンマー投げでハンマーを放り投げる動作に似ている。
    • 1~3回転目で入力:左下→右上にぶん回すようなモーション
    • 4~6回転目で入力:右下から左上にハンマーをフルスイング
  • アクションの正式名称は全てを含めて「回転攻撃」とされる。
    • 後者の事が「ホームラン」と呼ばれる事もあるが、
      大抵は縦3のフィニッシュを指すため「ムロフシ」とは違うものである。
  • 頭を狙って一発一発を積み重ねてスタンを取っていく事が基本戦術のハンマーだが、
    回転攻撃は例外的にモーション値とスタン値自体は低いものの非常にヒット数が多い。
    属性ダメージを積み重ねたり状態異常値の蓄積などを狙う際には有用な手段であり、
    回転部分で手数を稼ぎつつフィニッシュをしっかり当てる事で
    ダメージとスタン値の両取りを狙うというテクニックもある。
    基本的にはフィニッシュ攻撃もレバー入れなどで微調整が可能。
    • 1~3回転目の追加入力で放たれるぶん回しは、威力・スタン値ともに中々のもの。
      おまけに味方をふっ飛ばさないのでPTプレイでも安心して使える。
    • 4~6回転目のいわゆる「ムロフシ」は、一撃の破壊力とスタン値は縦3のフィニッシュにも相当し、
      斜め上方向にスイングするため打点も高いのだが、
      こちらは縦3フィニッシュ同様、味方を盛大にかちあげてしまう上に隙も大きい。
      ちなみに回転攻撃で味方を飛ばす事はないが、やや巻き込みやすい。
      いずれも溜め3から回転攻撃を用いて派生させる行動なので、出が遅いという難点を有しているが、
      慣れなくても、モンスターの下に潜り込んでいれば勝手にどこかに当たってくれたりもする。
  • MH4GとMHXを除くと、回転攻撃及びフィニッシュから他の攻撃への直接派生を行うことはできない。
    MH4Gでは1~3回転目の追加入力で放たれるぶん回しに限り、縦振り1へと派生できるようになり、
    使い勝手が更に向上している。
    • MHRiseでムロフシから叩きつけIIIに派生可能に。
      縦3からの叩きつけ程ではないが、そのまま叩きつけフィニッシュまで当てられれば凄まじい火力となる。
      後述する高速ムロフシと合わせれば、スタンほどの時間を稼げないダウン時にも十分な追撃が可能。
  • 溜め3から使用できるアクションとしてはスタンプがある。
    ただしMHF以外の作品においてはスタンプは味方を吹き飛ばしやすいという弱点があり、
    それに比べればPTプレイで使いやすい回転攻撃、及びムロフシは手堅く用いられている。
  • MHFでは各種スタンプに吹き飛ばし判定がないことと、
    秘伝書を習得しスタイルを変更すると回転攻撃が「乱打」という強力なアクションに変わるため、
    現在主流の立ち回りにおいてムロフシが使われる事はない。
    一応過去には、モンスターを麻痺させる目的で回転攻撃が使われることはあった。

類似の攻撃

  • MHXの狩技「タイフーントリガー」は、横方向に怒涛の連続回転攻撃を加え、
    追加入力でアッパーを見舞うという、ムロフシを強化したようなアクションになっている。
  • MHF-Zアップデートでは新たな秘伝書スタイル「極ノ型」が追加された。
    その極ノ型で使用可能な「振り回し溜め」は、その場で勢いよくハンマーを振り回す技となっている。
    ムロフシに倣いハンマー投げで喩えると、
    ハンマーを体の周りで回して加速させる「スイング」部分を繰り返しているようなモーションである。
    振り回した回数に応じて、そこから派生するジャンプスタンプの威力が強化される。
  • なお、モンスターの中にも、この攻撃を使用して来る者が存在する。
    MHP3以降、ハンマー状の尻尾をグルグルと回転させて攻撃してくる「ドボルベルク」である。
    ムロフシによって発生した力を利用して浮上するという離れ業を披露しており、
    ムロフシVSムロフシという鈍器だらけのドリームマッチが実現した。
  • MHRiseのハンマーの鉄蟲糸技である鉄蟲回転攻撃は前方上方に飛び上がり、縦回転をしながら叩きつける技。
    溜め3の威力を乗せると相当な威力が出るので、
    百竜強化で鉄蟲糸技強化をつけて回り続ける戦法もある。通称:タテフシ(縦に回るムロフシの為)。
    • ただし縦フシの呼び名自体はMHWorldからあった。そもそもこの技も、
      MHWorldで坂を下りながら溜め攻撃ボタンを離すと発動出来た技が鉄蟲糸技に反映された物であり、
      当時から強力で坂がある場が戦場になると嬉々として縦回転するハンマー使いが続出した。
      そのためMHRiseにおいては今作のハンマーは坂を担いでいると評される事も。
      • 坂から攻撃する技自体はMHRiseにも同様に搭載されているが、
        威力が落ちている上そもそも活用出来る坂があまりないなど使い勝手は大きく低下している。
  • 同じくMHRiseでは「溜め変化解除」を利用する事で高速で溜め3に移行できる(通称:高速ムロフシ)。
  • MHR:Sではムロフシの調整版とも言える入れ替え技「回転攻撃:溜」が登場している。
    遠心力にまかせて回転するムロフシと違い、強く踏み込みながら体全体で回転するのが特徴。
    ぶん回しやアッパーへの派生はないが、代わりに回転中に溜めボタンで溜めることができ、
    溜め変化すると溜め段階(武)または溜め連鎖段階(勇)として引き継ぐことができる。

余談

  • 上述した通り、ハンマーやそれを使うハンターが室伏選手にあやかってムロフシと呼ばれたり、
    ムロフシと自称する事もある。
    また、シリーズが長期に渡って発売されるにつれてこうした語源を知らない人も増えたからか、
    「ムロフシャー」というムロフシを無理矢理er系にした呼び方で呼ぶ人もいる。
    特にハンマーを自在に操るプロハンはムロフシ+神ということで
    ムロフ神(シン)」と称される事もある。
    • 本来腕前は関係ないはずなのだが、ムロフシ=一人前のハンマー使いという認識からか、
      初心者やハンマーを使い始めたばかりの人は頭に「にわか」をつけて自称する事も多い。
    • 「女性ハンターに使うのはどうなのか」と思う人もいるかもしれないが、
      室伏選手には妹(室伏由佳氏)がおり、彼女もまた優れたハンマー投げの選手*1であるので、
      やっぱりムロフシで問題なかったりする。
  • 回転方向と逆方向にカメラを回すと相対的に角速度が上昇するため、
    ものすごい速さで回転しているように見えるという遊びもできる。
    その逆も然りで、体感3~4回しか回転していないようなスロームロフシを見ることができる。
  • MHXの発売イベントにおいては「モンハン芸人」が店舗にやってくるというものがあったが、
    その中で武井壮氏はこうしたネタを知ってか知らずか、
    インタビューで「一緒にモンハンをやってみたい人」を聞かれた際に身体能力の高い人とやってみたいとし、
    室伏選手の名前を挙げている。
  • MHFでは剛槌というハンマー投げのようなハンマーがある。
    振り回せばまさにムロフシ。金メダルは確実である。
    剛槌【壱転】→剛槌【弍転】→剛槌【参転】→剛槌【大回転】と強化される。
    説明文にもあるが、もちろん投げることはできない。

関連項目

武器/ハンマー
アクション/溜め攻撃 - 溜め攻撃3がこれに該当


*1 ただし、室伏由佳氏の専門種目は円盤投げである。