システム/伝承の儀

Last-modified: 2023-07-07 (金) 19:54:49

MHST・MHST2に登場する目玉要素。
オトモンの絆遺伝子を伝承し新たな力を目覚めさせる秘伝の儀式であり、
MHSTを語る上では欠かせない重要なゲーム要素となっている。

概要

  • MHSTシリーズに登場するオトモンの能力を決める要素として、「絆遺伝子」というものが存在する。
    絆遺伝子は戦闘で効力を発揮する様々なスキルを内包している。
    3×3の正方形に組まれた遺伝子スロットに絆遺伝子と空きスロットがランダムで配置されており、
    同じオトモンでも、持っている絆遺伝子の種類や配置は千差万別。
  • 伝承の儀はそんな絆遺伝子を他のオトモンに渡すことができるシステムであり、
    例えばイャンクックの遺伝子をウルクススに継承させることで
    氷属性であるウルクススが火を吐けるようになったりする*1
    別の絆遺伝子がある場合も伝承できるが、その場合前の絆遺伝子は上書きされてしまう。
  • また、伝承の儀によって同色の絆遺伝子が縦・横・斜めに1列揃うと「ビンゴボーナス」が発生し、
    1ビンゴ成立で対象となる能力が1.1倍に強化される。
    このビンゴボーナス、倍率にして10%と中々に馬鹿にできないものであり、
    強いオトモンを育てる上では避けては通れないものとなっている。

MHST

  • ゲーム中において伝承の儀ができるようになるのはカクセの森を越えてからとなる。
    今作では好き放題に受け継がせられるわけではなく、
    伝承させたい絆遺伝子と同じ位置にスロットが無ければ伝承出来ない
    これがかなり厄介で、仮に目当ての遺伝子を引いても位置次第で台無しになることも少なくない。
    確定で所持しているモンスター固有遺伝子ならまだしも、希少スキルだとさながらお守り厳選が如し様相を呈することに。
    今日もタマゴを孵してはその遺伝子の位置に一喜一憂しているライダーがいることだろう…。
    • 現在では救済措置として、魂大遺伝子などの希少な遺伝子を確定で所持している
      リオレウスのタマゴが入手できるDLサブクエスト「【上位】不思議なタマゴ」が配信されている。
      後に配信されたMHSPとのコラボDLサブクエスト群も遺伝子配置が固定となっており、オトモン育成に役立つ。
  • また今作における伝承の儀の注意点として、今作では同種ビンゴは重複しないという特徴がある。
    例えば火属性ビンゴを9列揃えても1ビンゴ分の効果しか出ず、余剰分は無駄になってしまう。
    調子に乗ってビンゴ重複させた人は先生怒らないから手を上げなさい。
  • そのほか今作限定の要素として、
    絆遺伝子スロットを埋めた数によってオトモンの鞍の色が変化するというちょっとした小ネタが存在する。
    絆遺伝子の数が1~4個なら茶色い鞍、5~7個なら青い鞍、8個以上なら金の鞍といった具合。
    オトモンの性能に影響しない上に作中で殆ど言及されないため妙に影が薄く、
    MHST2が発売された現在でも鞍の色に関する質問をする人がちらほら見られる。
  • 伝承の儀を行った際に属性攻撃力がオトモンの元々の属性攻撃力を上回る
    (無属性オトモンの場合は属性攻撃力をモンスター毎に決められた一定値以上に上げる)とオトモンの持つ属性が変化する。
    オトモンが属性変化を起こすとオトモンの体色が属性を反映したものに変化し、
    絆技の演出も属性が反映された独自のものになる。
    再度属性変化が起こるまではその属性が維持されるため、
    継承させる絆遺伝子の種類とタイミングを上手く調整すれば
    水属性の見た目で火特化といったオトモンも生み出せる。
    ただし無属性の属性変化が存在しない関係で、
    無属性のオトモンは一度属性を変化させると元の色に戻せなくなるため注意。
  • 絆石がないと能力を発揮できないため、生態系への影響はないらしい。

MHST2

  • 続編であるMHST2でも勿論伝承の儀ができる。ただし前作であるMHSTとは幾分か勝手が変わっている。
    MHST2のディレクターを務める大黒健二氏曰く、
    前作の伝承の儀がエンドコンテンツ化していたことの反省としてもっとシンプルにしたとのこと。
  • まず、同じ位置にスロットが無ければ伝承出来ない仕様が撤廃され、
    どこでも自由にスロットを移動させて伝承させることが可能になった
  • さらにあらゆる属性、タイプとビンゴを仲立ちできるが追加。
    同じ名称の遺伝子を複数スロットに入れられない制限*2により1体につき1つしか持てないが、
    例えば中央に置く事でビンゴを非常に作りやすくなる。
    ただし、この絆遺伝子はスキルを何も持たないので、限界までスキルを積みたい時は
    この絆遺伝子を外す選択肢もあるという絶妙なものになっている。
  • やり込み要素を増やすため、絆遺伝子に小や特大といった段階が追加された。
    同じスキル内容でも段階が大きいほど効果は強力になる。
    特大の遺伝子を持つオトモンはクリア後に入手できるようになる。
  • 更に絆遺伝子にレベルが実装され、同じ遺伝子を伝承で重ねることで最大2回まで強化することができる。
    強化された遺伝子は遺伝子アイコンの下に星マークが付き、説明欄に強化段階が表示される。
    遺伝子強化との兼ね合いのためかパッシブスキルは前作より相対的に弱体化されており、
    例えば前作にも存在した耐毒遺伝子は特大遺伝子の強化2にして初めて前作と同じ完全無効となっている。
  • ビンゴの仕様が分かりにくかったためか、今作では同種のビンゴボーナスが重複するようになった
    (ただし3ビンゴ目からは倍率が1.05倍に下がる)。
  • オトモンの属性変化仕様は本作では廃止され
    属性遺伝子をいくら継承させても見た目や絆技演出が変わることがなくなった。
    • ただし上記が本作本来の仕様なのだが、Ver.1.1.0時点ではバグにより、
      低レベル帯に限ってのみそれらの変化が起こりうるようになっている*3
    前作ではオトモンを育成する上での目玉要素のひとつだっただけに、
    不満に思うユーザーも少なくはないようだ。
    • ただ、絆技がモンスターによって属性変化したり全く変化しなかったり演出自体が消えたりする
      「開発途中までは属性変化もシステムとして導入するつもりだったのでは?」と言う声もある。
  • そのほか、前作からは能力補正値となんでもビンゴ、そして絆珠の3つが廃止されている。
    前者は属性変化仕様の廃止に伴う変更、後者2つは遺伝子継承の敷居が下がったことによる影響だろうか。

関連項目

シリーズ/モンスターハンターストーリーズ
シリーズ/モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~
システム/絆遺伝子
アイテム/絆珠
アイテム/目覚め


*1 とはいえなんでもかんでも渡せる訳ではなく特定のオトモンしか覚えない固有スキルもあり、そちらは伝承不可。MHST2からは全てのスキルが遺伝子に対応し、伝承に関しての制限はほぼなくなっている。
*2 虹色遺伝子では1つしか持てないことが明記されているが、実際には他の遺伝子で試そうとしても同じ
*3 高レベル帯では本来の属性値が継承させた属性値を上回ってしまいどのみち不可能になる。