武器/ヴァルハラ

Last-modified: 2024-07-11 (木) 20:50:45

旅の名工・森ジジが考案した宝石細工の槍。生産段階での名前は「エストック」。

目次

概要

  • オーダーレイピア系に似た柄に優雅なラインを描く護拳があしらわれた、円錐形の刀身を持つ刺突剣…という
    個性的な見た目のランスである。
    盾もランスにしては小さく薄く、これまた細やかな装飾が施されている。
    • 針のように細い刀身に小型の盾という点から、少し大きめの片手剣に見える。
      武器種に違和感を覚える武器の先駆け…と言えるかもしれない。
      背負っていると細すぎて遠くからはやや見えづらい。
  • 無属性で斬れ味に優れるなど、見た目に違わぬ鉱石武器らしい性能である事が多い。
    ……が、ランスには既にそういったポジションの人気武器が鎮座しており、そちらの下位互換に甘んじている事も。
    見た目以外に尖った特徴も少ないからか、かつては「地味なやつ」なんて言われた事もあった不遇な一振りであった。
    • 作品によってはきちんと使える性能になっている場合もあるし、純粋に見た目を好んでいるハンターも存在する。
      オンラインでそのような扱いをするのは控えた方が良い。
      顰蹙を買って蹴り出されても文句は言えないので、TPOと節度をお忘れなき様。

MH~MHP2G

  • 実はこの時期皆勤賞のランスの一振り、立派な古参である。
    無属性、優秀な斬れ味、防御力UP、豊富なスロット数…とそれなりの性能をしていたが、
    あのバベル丸被りしているのが悩みどころであった。
  • MH2以降は派生元が統合されてしまい、ますます被りが激しくなった。
    さらに要求素材に黒真珠だとかライトクリスタルなど地味に面倒な素材が含まれている。
    そして下位武器止まりになったこともあり、
    将来性を考えるとあえてこちらを選ぶというハンターは少なくなってしまった。
  • MHP2GではヴァルハラGが作成可能になった。
    スロ3ランスでは最強クラスの性能だが、
    だからといって総合で最強という訳でもない地味な立ち位置であった。
    • 他の武器種をメインで遊んでいた人がウカムルバス討伐後にランスにも手を出したくなった際に、
      まずはお手軽にどんな状況でも使い回しが利く武器を作っておきたい、なんて場合には便利である。

MH4(G)

  • MH3以降、メインシリーズでは音沙汰のなかったヴァルハラ。
    今作でも生産武器としての復活は果たせなかったが、エストックが発掘装備として復活。
    「色付き」「発光」といった発掘装備の特性により、更に華やかな武器へと変身を遂げた。
    もう地味なんて言わせない
    元々のフォルムがシンプルなので多くの防具との親和性も高い。
    特に今作から共演するアロイ装備とはデザインの親和性がバツグンである。
    • 細身の刀身が発光する都合上、「ラ○トセーバーとかビーム○ーベルに見える」という人も。
      当然だが振ってもブォンブォンと鳴ったりしない

MHX

  • 生産武器として遂に復活を果たし、アイアンランスからの派生でエストックが作製可能。
    最終強化でヴァルハラになる。
    気になる性能だが、
    • 高くない攻撃力160
    • 防御力+20
    • 斬れ味は素では。匠で出るゲージは全て白
    • 拡張性が高いスロット3
    凡庸な性能であるが拡張性の高さを活かしたい。
  • 黒真珠や溶岩魂といった地味に入手が手間な素材を多く要求されるが、地道に集めておけば難なく強化可能。
    ただ、最終強化で天廻龍の上鱗を要求される為、完成するのは上位終盤になる。

MHXX

  • 究極強化でエインヘリヤルという新しい銘を冠する。
    その性能は
    • 相変わらず無属性武器としては高くない攻撃力300
    • 地味に伸びた防御力+24
    • 斬れ味は白50。また、匠で出るゲージは全てと優秀
    • 据え置きのスロット3
    と相変わらず凡庸ながらも産廃と言われる程ではない性能になった。
  • レア素材ではないが地味に入手が面倒な素材を除けば、
    採取で手に入る素材だけで強化できるのも相変わらずで作製難度は低め。
    ただ、究極強化ではラスボスの素材を要求されるので最終的な完成はHR解放後と遅め。
  • ライバルは本家ラスボス武器の真名セルケトヘティトと二つ名武器の鎧裂槍ドツキサシ
    龍識船武器の龍識究槍クロウビーク
    セルケトヘティトはこちらを超える攻撃力330と防御+60、素で紫20、同じくスロ3と非常に強力。
    ただ、あちらは素の斬れ味の長さが紫20白10と短く、素運用では継戦性能に難があるという欠点があるので、
    エインヘリヤルは素で白50を誇るので継戦能力を活かして戦いたい。
    • 一方のバベルも、今作ではセルケトヘティトに煮え湯を飲まされる立場である。
      攻撃力こそこちらより高い330だが結局セルケトヘティトと同点、斬れ味はこちらより短い素白40、
      防御力ボーナスも結局セルケトヘティトに劣る+30、そしてなによりスロットが2つで止まってしまっている。
      どっちつかずで、ともすればこちら以上にカマキリに食われている感が否めない性能となっていた。
    ドツキサシは攻撃力330にこちらの2倍以上ある白120を素で持つ上に狩技ゲージのボーナスを持つ強豪。
    ただし、二つ名武器共通の特徴としてスロットを全く持たないため、
    そこがかろうじて差別点となるだろう。
    クロウビークは攻撃力こそ300だが素紫30&会心率+25%&スロット3を持っており、
    これまたかなりの強敵となっている。
  • 性能面では上述した通りだが、他の差別点を上げるならば制作難易度、そしてやはり見た目であろうか。
    鎧裂を制する必要があるドツキサシ、バルファルク素材や幻鳥竜玉を要求するクロウビークは言わずもがな、
    セルケトに関してもあちらは数度カマキリを倒さなくてはいけないのに対し、
    エインヘリヤルは報酬次第でHR解放直後から究極強化に至れる。
    そして青っぽいトゲトゲ、金ピカの金属塊、ペンと定規といった個性的すぎる三者と違い、
    シンプルでお洒落な見た目故に見た目にこだわった装備にはもってこいである。

MHF

  • 強化先のユグドラシルとニーズヘッグが追加されている。
    ラージャン素材や祖龍の角を足したお陰なのか雷属性をゲットした。
  • 見た目が地味に変わっており、刀身が若干太くなってランスらしさは増している。

余談

  • エストック(estoc)は実在する武器で、鎖帷子の上から相手を貫く事を目的に作られたヨーロッパ生まれの刺突剣である。
    • よく混同されているが、レイピアより早くに誕生した別の武器である*1
      90cmから長い物では150cm以上にもなるツーハンデッドソードでレイピアよりも遥かに大きい両手剣である*2
      ただし、モンハンのエストックにおける持ち手の装飾はレイピアのものに近い。
  • ヴァルハラは北欧神話に登場する主神オーディンの「館」のことである。
    戦死した優秀な戦士の魂が集められ、最終戦争であるラグナロクに備えるという華々しい伝説がある。
    究極強化の銘となるエインヘリヤルは、このヴァルハラに集められた優秀な戦士の魂のことである。
    • 他にも、同じくヴァルハラを名の由来にしたと思われるモンスターとして、
      ヴァルハザクが存在している。詳しくはモンスター/ヴァルハザクの余談の項を参照されたし。
    • なお、オーディン自身はグングニルと言う神槍を振るうが、
      意外にもモンスターハンターには「グングニル」そのものを銘と冠する武器が存在しない。
      引用の通り、グングニルが由来と思われる武器は存在するが、本項ヴァルハラとの関係には接点が無い。
    MHFにおける銘のユグドラシルとニーズヘッグも北欧神話に登場するもの。
    ユグドラシルはあらゆる次元の全世界を繋ぐ文字通りの「世界樹」であり、
    北欧神話において全ての世界はこの樹の枝葉の上にあるとされる。
    そしてニーズヘッグはユグドラシルの根を噛んで枯らそうとするドラゴンという、
    事実上あらゆる次元の全世界を滅ぼそうとするとんでもない存在である。
  • 森ジジなる人物の正体は不明であるが、ミナガルデの三つ子(骨ジジ、鉄ジジ、竜ジジ)に倣って、
    旅の名工・森ジジがいるという設定であろう。後続の伝説の職人に近い存在なのかもしれない。
    • あるいは山菜ジイさんの可能性もある。
      というのもMHPの「狩りに生きる」の山菜ジイさんの項目内で
      『森と丘の山菜ジイさん、通称「森ジジ」』と明記されているからだ。
      とはいえこの森ジジはモンスター素材を中心に交換を行うので、設定的にはあまり合わないが。

関連項目

武器/アイアンランス
武器/バベル
武器/鉱石武器


*1 レイピアは16世紀、エストックは14世紀頃。
*2 レイピアは長くても120cmほど