気候や天候の移り変わりによる一年の区切り。
目次
概要
- 現実世界同様に、MH世界にも季節の概念は存在している。
しかしながらゲーム中でそれを感じられる場面は少なく、
システムに組み込まれている作品はMH2とそれをベースにしているMHF、
およびMHWildsという事実上の2種類しか存在していない。- 当然ながら季節が一巡りすれば1年が経過したことになるが、
ゲーム内ではハンターにもNPCにもゲーム上の都合により経年による変化は全く起こらない。
- 当然ながら季節が一巡りすれば1年が経過したことになるが、
MH2, MHF
- ドスベースの作品では、システムに絡んだ季節の概念が初登場した。
MH世界の大陸は南北に広く、地域によって季節の長さに大きなズレが生じてしまうためか、
春夏秋冬ではなく以下の3つの季節を用いている。
なお、システムとして存在しないシリーズでは繁殖期辺りの時間軸に固定されている。
- 繁殖期
- およそ冬の終わりから初夏前まで。温かく過ごしやすい気候の日が多い。
その呼び名の通り多くの生物が繁殖や子育てに勤しむ季節。
子どもを守るために神経質になるモンスターも少なくなく
そのようなモンスターの危険度は高くなるが
だからと言って放っておくと爆発的にモンスターが増えるケースもある。
主にリオレイアやエスピナス種、甲殻種全般のモンスターが凶暴化する季節。
季語*1は「光蟲」。特に夜の風情を表現。ホタルは釣り餌なので…
季節開始BGMは「命愛でる季節へ」である。
- 温暖期
- おおよそ初夏から初秋後半まで。
繁殖期より日差しが強く気温が上がりやすい季節。
蒸し暑くなる日も増え、寒冷地域でも僅かに植物が増える。
一方で、セクメーア砂漠などは常時陽炎が揺らめく焦熱地獄と化すため原則立ち入り禁止となる。
そのため、ガレオスやディアブロス等の砂漠地帯にしか生息しないモンスターの素材は入手困難になる。
主にリオレウスやテオ・テスカトル、ババコンガ等のモンスターが活発に活動する時期。
季語は「ハチミツ」。甘い恋を詠うときに。苦い思い出の方が…
季節開始BGMは「照りつける日差し」である。MH2の初回開始時の季節でもある。
- 寒冷期
- おおよそ秋の半ばから冬の終盤まで。温暖期とは逆に気温の低くなる日が多い。
地域によっては雪が降ることもある。
ただでさえ寒冷地域であるフラヒヤ山脈付近では豪雪に見舞われることも多く、周辺地域は閉山される。
ただしポッケ村等近隣の村に行くことは不可能という訳ではない。
クシャルダオラやルコディオラなどの古龍種が活性化する季節。
季語は「ペイントの実」。想い人を探すときに。なお迷子対策にも使われる。
季節開始BGMは「冬のカナタ」である。
- 季節によってはハンターにとって不利な状況が発生することがある。
システムとして初めて登場したMH2ではこの点が問題視され、以後のシリーズには取り入れられていない。
MHFでは各種システム変更によって季節の違いによって不利益が出ることはほぼ無くなったが、
当初は食事効果の関係で寒冷期ワールドに人が集中しやすく、
繁殖期ワールドには人が集まり辛いという状況は発生していた。
- 導入されている作品では、以下の要素に影響する。
実時間との対応
- 季節は時間経過と共に勝手に移り変わる為、プレイヤーが任意で止める手段は少ない。
MH2のオフラインでは村で休憩することで時間を進められ、
オンラインではリアルタイムの25時間ごとに季節が変化した。- これに関しては、ジャンボ村の掲示板の「睡眠生活のススメ」でもユーモラスに言及してある。
イヤなことがあった時、狙いのクエストがない時にはフテ寝に限るとのこと…。
“人類最大の英知 それはフテ寝である”
そう述べた者が誰なのかは不明だが、これは真実である。
第2章・フテ寝の神秘より
堂々と、さも名言かのように書いてあったりするのだが…
オンラインでは現実でフテ寝をする必要があったことを考えると言い得て妙かもしれない。 - MHFではワールドの季節は24時間ごと(午前4時)に変更されるようになった。
同じ機能を持つワールドが複数あるので、プレイヤーは任意の季節を選ぶことができる。
- これに関しては、ジャンボ村の掲示板の「睡眠生活のススメ」でもユーモラスに言及してある。
クエスト
《温暖期》、《寒冷期》、《繁殖期》、《温暖期》…。
季節は永遠にこの順でめぐっていく。
例えば温暖期にクエストを受注し、出発する前に
季節が変わってしまったら?
そう、クエストに出ることはできないのだ。
キャンセルし、受注しなおさなければ!
おおクエストよ、なぜお前は季節に厳しいのだ!!
第8回ハンターポエム大会準優勝作品「狩りの季節」
- 季節によって受注できるクエストに制限が出る。
具体的には、上記の季節感でも述べられているが、温暖期に砂漠のクエスト群が、
寒冷期に雪山のクエスト群が受注できなくなったりする。
(緊急クエストはこの限りではない。なぜだ!)
- 基本的に、受注した季節がそのまま設定される。
受注後から出発までに季節が変わってしまうと、そのクエストには出発できなくなる。
上記のハンターポエムが全てを物語っている*2。- 季節をまたいで存在するクエストは、厳密には同名だが季節ごとに別のクエストである。
後述のように、現在のMHFではいずれの季節のクエストも自由に選択できる。
- 季節をまたいで存在するクエストは、厳密には同名だが季節ごとに別のクエストである。
- また、採取できるアイテムも季節によって変動する。
特定の季節では取りにくくなったり、全く出なくなったり、
逆に特定の季節でしか取れないアイテムも存在する。
- モンスターの分布や強さについても季節ごとに異なる。
ただしこちらは、クエストによる違いも大きいので一概には言えない。
- なおMHF-G以降は、ワールドの季節に関係なく全ての季節のクエストを受注できるようになった。
そのため、現在のワールドにおける季節については後述の食事効果にしか影響しない。- ハンターズクエストには同名のクエストが2つか3つ並んでいたりするので、
初心者は戸惑うかも知れないが、これらは季節別に同様のクエストがあるという意味である。
各クエストごとの季節についてはクエスト詳細から確認可能。
- ハンターズクエストには同名のクエストが2つか3つ並んでいたりするので、
設定なし
- MH2では特殊フィールドで戦うモンスターと
イベントクエスト限定のイャンガルルガは季節に対応していない。
- イャンガルルガ、シェンガオレン、リオレウス希少種、リオレイア希少種
ラオシャンロン(亜種)、錆びたクシャルダオラ、ミラボレアス
一季節限定
- MH2で一季節限定なのはモノブロス(亜種)、ディアブロス亜種、ドスガレオスで
全モンスター砂漠を根城とするモンスターである。それゆえ温暖期型は存在しない。
- ディアブロス亜種やヒプノック繁殖期は生態からして当然繁殖期にのみ出現する。
- MHFでは温暖期型が多い傾向にある。潮島はどうやら常に温暖期のようだ。
- 繁殖期型
- モノブロス、ディアブロス亜種
アクラ・ヴァシム、ヒプノック繁殖期
- 温暖期型
- シェンガオレン、タイクンザムザ、ゴゴモア、リオレウス希少種、リオレイア希少種
アカムトルム、エスピナス亜種、エスピナス希少種、パリアプリア、デュラガウア
ドラギュロス、グレンゼブル、アルガノス・ゴルガノス、ラオシャンロン(亜種)
ルコディオラ、ミラボレアス、ラヴィエンテ
- 寒冷期型
- モノブロス亜種、ドスガレオス
アクラ・ジェビア、オルガロン、ヒプノック、オディバトラス、錆びたクシャルダオラ
二季節対応
- MH2では繁殖期・温暖期型が多い。
やはりモンスターにとっても過ごしやすい季節なのであろう。
- ついで寒冷期・繁殖期型が多く、
繁殖期に現れるディアブロスは雄の個体であると想像される。
- 繁殖しなくて良いのかとツッコミたくなる温暖期・寒冷期型も存在する。
通常種と差別化のためか基本的に亜種が対応しているが、
ヤマツカミ、UNKNOWNと異様なメンツもこのクラスに入る。
- 繁殖期・温暖期型
- ドスランポス、イャンクック、ゲリョス、リオレウス、バサルモス
グラビモス亜種、ガノトトス、ダイミョウザザミ、ドドブランゴ、ラージャン
エスピナス、ヴォルガノス亜種
- 温暖期・寒冷期型
- イャンクック亜種、ゲリョス亜種、フルフル亜種、ガノトトス亜種、ヤマツカミ
イャンガルルガ、ヒプノック、UNKNOWN、アビオルグ
- 寒冷期・繁殖期型
- ドスゲネポス、リオレイア亜種、リオレウス亜種
フルフル、グラビモス、ディアブロス
全季節対応
- 全季節で活動するオールラウンダーも存在。
ドス古龍・キリンに加え、当然ながら(?)ショウグンギザミも入り込む。
- 繁殖期・温暖期・寒冷期型
- ドスイーオス、リオレイア、ショウグンギザミ、ドスファンゴ、ババコンガ
キリン、クシャルダオラ、オオナズチ、ナナ・テスカトリ、テオ・テスカトル
ベルキュロス、ヴォルガノス、クアルセプス
食事効果
- 同じ食材の組み合わせでも、食べる季節によって効果が異なってくる。
オンプウオ等一部食材は、特定の季節でマイナス効果を引き起こす食べ合わせが多いので注意しよう。
- MHFの猟団プーギーも季節ごとに餌の好みが変わる。
ただし現在では、安価で買えるブタせんべいが全ての季節で有効なので意識する必要はない。
シジル効果
- MHF-Gより実装されたG級武器に焼き付け可能な「シジル」のなかには、
対応する季節のときに武器の攻撃力を上げる効果を持つものもある。
たとえば、「温暖期特効+5」のシジルがあったとして、
これを焼き付けたG級武器で温暖期のクエストに出発すれば数値のぶんだけ武器倍率が上昇する。
- なお、ワールドの季節は無関係。クエストごとに設定された季節が影響する。
MHWilds
- 2006年に登場してから長い期間復活することのなかった季節システムだが、
なんと19年後の2025年に発売されるMHWildsでは、
この季節を彷彿とさせるリアルタイムに気候が移り変わるシステムが導入されている。
- 舞台となる禁足地では、絶えず変貌する環境と気候が重要な要素となっており、
その地に暮らす人々やモンスターも環境に適応して生活を営んでいる。
実際のゲーム中では、時間経過によってフィールドの様相が突如変化し、
季節がダイナミックに移り変わっていくという仕様になっている。
フィールドの外見・ギミック、モンスターや環境生物の出現・行動に至るまで、
狩猟地を構成する殆どの様相が一変し、時によって全く別の表情を見せる事となる。
- 変化する季節は以下の3種類となっている。
- 荒廃期
- 自然が荒れ果て、餓えた肉食モンスターが群れて争う過酷な時期。
生態系の動きも単調になり、集落の人々も外出を控えるようになる。
草食モンスターや環境生物は鳴りを潜めて一気にフィールドの空気が淀み、
一部の大型が群れ始めるなど、厳しい自然が顔を出し始める。
- 異常気象
- 環境が生物に牙を剥く、大規模な環境変化が発生する時期。
フィールドの全域に渡って異常な天候となり、攻撃的な環境生物なども大発生する。
一方、荒廃期によって荒れ果てた環境をリセットし、
次の豊穣期の土壌を整える役割も持つ。
また、生態系の頂点を司る強大な捕食者が姿を現す時期でもあり、
それぞれが異常気象を巧みに利用した生態を持ち合わせている。
各フィールドで特色豊かな異常気象が存在している。
- 豊穣期
- 荒廃期と異常気象を経て迎える、豊かな生命の溢れる時期。
生物や植物が大幅に増殖する、いわゆる繁殖期に相当する。
草食モンスターが大量に群れて時には幼体の姿まで見られたり、
回復効果を持つ環境生物が多く姿を現す。
余談
- アップデートが続けられるような作品では、
ゲーム内の季節とは別に現実世界(日本)の季節が反映されることも多い。- MHW(:I)では現実の季節に合わせてアステラ祭、セリエナ祭が行われ、
集会エリアが祭り仕様に飾り付けられ、食事も全く新しいものに変化する。
また、ギルドガールズたちが祭りの衣装へ着替えるが、この衣装はハンターも着用することが出来る。
- MHNowは春・夏・秋・冬のそれぞれで大型アップデートを行っており、
各季節に合わせたモンスターの追加やフィールドの変化が行われている。
- MHW(:I)では現実の季節に合わせてアステラ祭、セリエナ祭が行われ、
- 現実の地球において季節が存在する理由は、地軸が太陽の公転軸に対して傾いているためである。
この傾きによって太陽から日差しを受ける時間が時期により異なり、その結果「季節」が生まれている。
北半球と南半球とで季節が逆転しているのも、地軸の傾きによって光の当たり方が異なるためである。
なお、地球に限らず他の惑星や、もっと言えば太陽系外の惑星であっても、
地軸が傾いてさえいれば季節は必ず発生する。*4
もしかしたらモンハン世界が存在する惑星も、地球と同じ仕組みで季節が存在しているのかもしれない。