モンスターごとに価格が設定され、報酬精算時にそれに応じたゼニーが払われるシステム。
現在のところMH2とMHFにしかないシステムである。
概要
- クエストの報酬として支払われるゼニーは成功報酬+契約金×2だが、
このシステムでは狩猟したモンスターが何かによっても、独立した報酬を別で受け取れる
(報酬画面で報酬金に自動的に加算される)。
クエスト報酬金は力尽きるごとに1/3ずつ減るが、取引価格に変化はない。
ただし報酬金と同様に参加人数によって分割される。
- 取引価格はゲーム内の掲示板で確認できる。モンスターリストに準拠し、亜種は同一の扱い。
狩猟したことのないモンスターは「??????」で表示され、価格のみが記載される。
ゲーム設定上はいわゆる「需要と供給」によって価格設定がされ、
現在の各モンスターの価格は広場にある「価格掲示板」で見ることができる。
無論大量に狩られると価格が落ちてしまい、逆に狩られていないモンスターは価格が上がる。- とはいえシステム上の難点か、はたまたゲームバランスの都合か、
MHFにおいては途中のアップデートで価格の変動は発生しなくなった。
- とはいえシステム上の難点か、はたまたゲームバランスの都合か、
- クエストの内容とは独立しているので、クエスト自体のターゲットとは無関係に獲得可能。
それどころかクエスト自体が失敗しても、モンスターの討伐または捕獲に成功していれば獲得できる。
2頭クエストで1頭のみ狩猟した段階でクエストに失敗したり、
捕獲クエストで討伐したりしてしまった場合でも、モンスター取引分の価格だけは貰える。
- 設定ではこの取引価格を操作しているのはハンターズギルドである。
市場に出回らず、素材の需要に供給が追いつかないモンスターの報酬を高く設定し、
ハンターに狩猟を促すのが狙いであるとされる。
一方でこのシステムはモンスターの狩猟制限というもう一つの役割も備えており、
乱獲を防ぐ目的で意図的にギルドが価格操作を行うこともあるようだ。
逆に言えば、ギルドによる料金の制限がかからなければ非常に高額でモンスターを売れるということになり、
おそらく密猟が横行してしまうだろう。- 取引されたモンスターが何に使われるかは不明。
恐らく武器素材にならない部分を日用品などに加工したり、
トレジャーなどで確認できる食材らしき部分が使われているのだろう。
- 取引されたモンスターが何に使われるかは不明。
- MHFではスキル「圧力」の効果によって、この取引価格を上昇させることができた。
圧力【小】は30%上昇、圧力【大】はランダムで30%~150%の上昇となった。
上記のような重要な設定があるものを勝手にヤクザ紛いの方法で上げてしまっていいのだろうか…
メゼポルタのギルドは案外ハンターに対して強く出られないほどに気弱なのかもしれない。
- MHFのキャラバンクエストでは、取引価格はCP(キャラバンポイント)として得られる。
こちらは参加メンバーで頭割りされないので地味に大きな収入源にもなる。
高速でクエストを回す場合はサブクリアで済ませる事が多いが、
サブクリア後であっても、終了までの10秒の間に討伐すれば取引価格はしっかりもらえる。- 2018年2月アップデート以後は、通常クエストでも取引価格としてCPを獲得できるようになった。
- システムとしての存在は上記の通りだが、概念としては他の作品にも存在している。
MH4Gではグラビモス亜種の素材を知り合いの商人が高値で買い取ってくれるので、
街への寄付のために狩ってきて欲しい(意訳)というクエストを受けることになる。
沿革
- ショウグンギザミは価格が落ちないバグがある。
これについてカプコンは、仕様かつ「ショウグンギザミは個体数が多い」という設定を後付けした。
比較的短時間で狩猟できる上に、素材もそれなりの値段で売れるので、
MH2やMHF初期の頃は「金策といえばギザミ」という風潮があった。
- 古龍種は取引価格のみで20000z前後もらえることも多い。
舞雷竜を初めとするMHFの追加モンスターについても古龍並かそれ以上の相場となっている。
特に金欠時は決してバカにできない報酬と言える…はずなのだが、
MHFでは何かしらの金策クエストが常時配信されているので、
4人で頭割りすれば1万にも満たない取引価格は空気のような扱いになっていった。
- ただしG級クエストにおいて事情は一変した。
従来のゼニーではなくGz(ジーゼニー)という専用通貨で支払われるようになる上、
クエスト自体の基本報酬が安めの上に契約金返還も無いので重要な収入源である。
さらに、G級クエストにおいては取引価格含む報酬金が参加人数で頭割りされない。
これにより、従来は見向きもされなかったスキルの圧力も再評価された。
余談
- 各種ミラボレアスやUNKNOWNやG級モンスターのミ・ルは掲示板に載らず、取引価格も支払われない。
設定上の理由は不明だが、そもそも取引が行われていないのかも知れない。- ただし、ミラボレアスに関してはG級(極限征伐戦)では取引価格が支払われる。
同様に、シャンティエンとディスフィロアも掲示板に記載はないが取引価格が存在する。
- ただし、ミラボレアスに関してはG級(極限征伐戦)では取引価格が支払われる。
- パリアプリアの素材はゲーム内の説明文でも「価値が低い」「需要が少ない」等とされ、
素材の売却価格も100zで統一されているが、パリアプリア自体の取引価格はかなり高め。
素材にならない肉や臓器にでも価値があるのだろうか。
確かにあの食べ物を大量に飲み込める胃袋や物凄い吸引力を誇る器官は使えそうだが…。- パリアプリアの狩猟クエストの依頼文には
「普段は狩猟対象としないが、とある筋からの頼みで特別にハンターへ狩猟を依頼する(意訳)」
とある。もしかしたら、そのとある筋の人が多額の報酬を払ってくれているのかもしれない。
いずれにせよ、何に使うのかは不明のままである。 - モガの村の特産品には、
イビルジョーの胃袋である「世界を喰らう胃袋」が
非常に価値の高いものとして存在している。
これの価値設定はパリアプリアの嘔吐と似たようなもので、
「なんでも食べるためいろいろな素材が入っていることがあり、福袋代わりになる」なのである。
パリアプリアの胃袋の中身は恐らくハンターに根こそぎひっくり返されているだろうが、
もしかしたら別の臓器にイビルジョー同様素材が溜まっているのかもしれない。
- パリアプリアの狩猟クエストの依頼文には