MHP2Gにて初登場した、ラージャンの素材を用いた弓。
目次
概要
- ラージャンの鬣を束ねた装飾が目を引く弓。先端を見ると分かるがフレームは毛ではなく
ラージャンの爪や牙で構成されている。また形が歪で分かりづらいが、上下非対称の和弓型である。
飾りに使われたラージャンの毛束があたかも黄金の炎のように輝くという。
矢を放った時の風切り音はラージャンの唸り声のような音となっている。
- 派手なだけではなく、弓弦はラージャンの重牙によって非常に強く張られており
空前絶後の剛弓と謳われている。
しかし、あまりに強く張られ過ぎたために、常人にはとても引けたものではない。
- 生産された時点では雷弓【獣王】と呼ばれ、黄金の煌毛などの素材で
さらなる強化を施されることによって【百獣王】の名を冠する。
強大な牙獣種複数の素材を束ねて生み出されたことが【百獣王】の由来だろう(ババ、ドド通常種は忘れられたが)
もしくは、ラージャン自身の事を指していると思われる。*1
確かに、牙獣種最強と言うべき圧倒的な戦闘力を誇るラージャンは、まさしく「百獣の王」と呼ぶのに相応しい。- XXではさらに【萬獣王】という称号を手に入れた。
おまんじゅうの王様ではない。
- XXではさらに【萬獣王】という称号を手に入れた。
性能
MHP2G
- 一応雷属性だが属性値は弓であることを差し引いても低く、最終強化でも130程度である。
代わりに攻撃力は336とそこそこ高い。
また、射撃タイプはタメ1とタメ4が貫通、それ以外が連射となっており、基本的には連射弓として戦う。
ビンは強撃、接撃とペイントのみに対応している。- 高攻撃力で属性値が低い連射弓、という点では、火属性の「勇気と希望の凄弓」シリーズに類似。
- 雷弱点でなおかつ連射と相性の良い相手はどうにも少ないのが難点。
属性値の関係で弾耐性の高いザザミギザミは厳しく、
走り回るティガと飛び回るナルガは拡散のフルフルボウの方がやや好相性、
ガノトトスは貫通弓かつ麻痺強化の龍木ノ古弓【日神】に軍配があがる。
ただクシャルダオラと金銀夫婦ならけっこう戦えるだろう。
- 問題点としては、作るのが難しい上に遅すぎることと思われる。
初期生産の獣王ですらG級ラージャンの素材が必要で、G★3クラスである。
百獣王に強化しようと思えば、ババコンガ亜種の極彩色のトサカ、ドドブランゴ亜種の重牙といった
他の牙獣種亜種の素材を集めにG★1、G★2に戻らねばならないのである。
- 雷連射弓は他にソニックボウがあり、あちらは属性重視となっている。
同じ連射弓でも属性がよく通るならソニックボウで十分で、
属性が通りづらいのなら無属性のより高火力な連射弓で済む(ユミ、殲滅と破壊の剛弓など)。
もちろん厳密な最適解まで追求するなら使いどころがないわけではないが、
わざわざラージャン素材を費やしてまで作る必要性は…という感じである。
- 見た目の派手さと逸話とは裏腹に総じて存在感が薄い弓である。
MH4
- ラージャンの復活によりこの弓も復活したが、なぜか溜め3が貫通に変更になった。
その結果、性能が王牙弓【稚雷】と被ってしまった上に、雷連射弓が不在となってしまった。
一応、覚醒込みなら2つあるのだが…。 - 性能はというと、攻撃力252に雷属性130と、相変わらずの物理重視。
ヒット数重視の貫通矢とはいまいち相性が悪く、ますます矢タイプを変更した理由が分からなくなってくる。
強撃・接撃・ペイントビンにしか対応していないのも変わらず。
物理重視貫通矢なので、状態異常ビンがあれば活かしやすいのだが…。
なお、曲射は集中型である。
溜め3と溜め4が同じ貫通矢であるため、王牙弓との差別化の為にも増弾は是非発動させておきたい。 - ちなみに、本作の百獣王には羅刹の金角*1、金獅子の怒髪*1、金獅子の闘魂*1をきっちり要求される。
MH4G
- 今回はG級ラージャンの素材で雷公弓に、そして激昂ラージャンの素材で雷公弓【大聖】に強化される。
雷公弓に強化すると、飾り毛が大きくなってさながら炎のようになり、全体がほのかに発光するようになる。 - 属性値は180に留まり、スロットも最後まで付かない一方で、
攻撃力は属性弓としてはかなり高い360まで伸び、溜め3と溜め4も貫通5に達する。
よって、物理重視の貫通弓として活躍・・・させてやりたいところだが、
前作から引き続き貫通矢のモーション値が弱体化されており、物理重視のこの弓はモロに影響を受けてしまい、
攻撃力以外で全面的に負けているガオウ・ヴェローバルとの差別化が厳しい。
つくづく連射弓から貫通弓に変わってしまったことが悔やまれる一本である。
- 「雷公」は雷神の異称であり「大聖」は仏教の悟りを開いた聖者のことだが、
ここでは「斉天大聖」こと孫悟空からの引用か。
MHX
- 今回は通常ラージャンの素材で雷弓【獣王】から雷弓【百獣王】に強化され、
そして激昂ラージャンの素材で雷公弓に派生され、雷公弓【大聖】に強化される。
雷弓【百獣王】
- 通常ラージャンの雷弓【獣王】は前作までと変わらず貫通弓。
攻撃力220に属性値21、強撃ビン両レベルに対応とスペック自体はかなり優秀…なのだが、
貫通矢の待遇も前作から変わらずのため、厳しめと言わざるを得ない。
雷貫通弓という枠では引き続きオウガ弓のほか、復活したブナハ弓、
そして新たにゼクス弓と金雷公弓が殴り込みを掛けてきており、結構な激戦区となっている。
中でもバランスの良いゼクス弓の存在が気がかりと言えるだろう。
一方、雷連射弓は何故か属性寄りのソニックボウ一本しかないため、
やっぱり貫通弓に変わってしまったことが悔やまれる一本であった。
雷公弓【大聖】
- 雷公弓は今作初登場の重射弓に変更されている。攻撃力も230と高い。属性値9はあってないようなものだが、
もともと重射弓は大剣と同じく属性をまったく重視しないので、そこは問題ではない。
真の問題は接撃ビンとペイントビンを除く一切のビンに対応していないこと。
このせいでせっかくの高攻撃力も強撃ビンで追いつかれてしまう。
MHXX
震雷弓【萬獣王】
- 通常個体の雷弓【百獣王】は究極強化で震雷弓【萬獣王】となる。
その性能は、- 平均レベルの攻撃力300、会心率0%
- これまた平均レベルの雷22
- 貫通2-連射4-貫通4(-貫通4)
- スロットはなし
今作では貫通弓のモーション値が引き上げられているため、前作ほど肩身が狭くないのも追い風。
オウガ弓や金雷公弓は強撃ビンLv2に対応しておらず、
ブナハ弓やゼクス弓は属性値こそこちらより高いが物理期待値で大きく劣る。
それに比べ、震雷弓は強撃ビン両レベルに対応している上に、装填数UPでさらに火力を上げることもできる。
雷貫通弓が欲しければ、これを作っておけばまず間違いない。
雷公怒弓【征天大聖】
- 一方、激昂個体の雷公弓【大聖】は究極強化で雷公怒弓【征天大聖】となる。
- 攻撃力330、会心率0%
- 低い雷20
- 貫通2-連射3-重射5(-貫通4)
- スロット1
が、重射弓において属性値20というのはかなり心もとなく、
そうなるとグラディエンテや岩穿弓といった優秀な無属性重射弓の存在が大きな壁となる。
属性を最大限活かして差別化を図りたい。- 爆裂型の曲射を持つこれら2つと違い、
雷公怒弓は集中型なのでブレイヴスタイルでもマルチに行きやすいという利点はある。
MHW:I
通常、激昂共に復活、それぞれの武器も追加されている。
雷弓【百獣王】
- 通常個体の雷弓【百獣王】の性能は、
- 372という凄まじい攻撃力
- 会心率-10%
- 低すぎる雷属性120
- スロットLv4が1つ
- 装着出来るビンは強撃ビンのみ
- 清々しいまでの物理特化弓として登場。
弱点部位の傷付けを切らさないという前提であればかなりの火力が出せる。
が、物理弓自体が大分上級者向け。
傷付けをしっかり維持し、チャンスがあれば
駆け上がり射撃やスリンガー弾込みの千々矢もきっちり当てていく必要がある。
- 問題があるとすれば攻撃力盛りした赤龍ノ穿ツ矢が完全な上位互換となってしまう点。
属性値に対応ビン、スロットは同じだが、
攻撃力で上回られる上に素で会心率が5%であり、カスタム強化枠を割かなくても良い。
- 最終強化に歴戦ラージャン素材が必要になるため、MR100と大分遠めであるのも痛いか。
雷公弓【大聖】
- 一方の激昂個体の雷公弓【大聖】は
- 攻撃力360とかなり高い
- 会心率10%
- それなりにある雷属性240
- スロットなし
- 睡眠以外の全てのビンに対応
- スロなしが若干痛いものの、物理と雷属性が両方高水準というバランスが良い武器に仕上がっている。
付け加えて睡眠ビン以外全てのビンが使用可能という謎の汎用性を獲得している。
- 素材自体は激昂ラージャン単体で全て集まる。
激昂ラージャン自体がとても強いうえにラージャンハートというストッパーも存在するが。 - 属性を無視した物理期待値だけでも会心率の分攻撃力が同じ砕光武器より高く、
さらに低くはない雷属性の分ダメージの期待値は上昇する。
赤龍ノ穿ツ矢でも本武器の性能を再現しきることは不可能である。
MHRise
- ラージャンと共にこの弓も続投。今回は溜め段階全てで貫通の雷属性貫通弓となっている。
- 集会所☆5以降に乱入してくるラージャンを撃破するか、
☆7に上がってからのクエストで狩猟するかで素材を入手すると作成出来るようになる。 - 最終強化で勇気の証Gが要求されるので、完成は☆7に上がってから。現状は雷弓【獣王】で打ち止め。
- やや高い攻撃力210
- 会心率0%
- 低い雷属性10
- スロットLv3
- 耐衝型
- 対応ビンは接撃ビン、強撃ビン
- 貫通2-貫通3-貫通4(-貫通4)
- 百竜スキルは会心率強化II(+6%)、属性強化【雷】II(+6)、操竜の達人
- Ver.3.0アップデートで百竜ノ淵源ナルハタタヒメの鱗を使用し、雷弓【百獣王】が完成。
攻撃力が順当に強化された他、溜めLv1が貫通3になった。属性値?はて……
溜めLv1に関しては溜め補正の都合、あまり関係ないかもしれない。- 高い攻撃力220
- 会心率0%
- 低い雷属性11
- スロットLv3
- 耐衝型
- 接撃ビン・強撃ビン対応
- 貫通3-貫通3-貫通4(-貫通4)
- 百竜スキルは会心率強化II(+6%)、属性強化【雷】II(+6)、操竜の達人
- 今作でも王牙弓【稚雷】としのぎを削る。
溜め3溜め4が貫通4で攻撃力が同じ。属性値、対応ビンの差で、現状はあちらの方が性能的には上。
武器スロットでLv2装飾品を使って付けたいスキルがあるのであれば、こちらを使うことになる。
そして、同じく強化先が追加された神源ノ雷貫キ共々
仲良く溜め3貫通4、溜め4貫通5の百竜弓とアルクウノジョーヌに泣かされる。- 百竜弓には攻撃力・属性値・矢レベルの全てで完敗している。
特に貫通矢はLv4とLv5の間にモーション値1.2倍という決定的な差がある。
すなわち、この弓が貫通矢強化Lv3を付けたとしてもなお、百竜弓の素の溜め4より低火力ということを意味する。
ならばスロットを活かして快適性への活用を見出せば…と言いたいところだが、
それは発売当初の話。Ver.2.0のアップデートにより、
クシャナ腰の登場で強弓の羽根飾りと貫通矢強化Lv3がお守りなしで両立可能になったのである。
つまり現状においては百竜弓の完全下位互換な状態に甘んじてしまっている。 - ちなみに百竜弓と雷弓【百獣王】の関係とほとんど同じ事情をブナハ弓ことアルクウノジョーヌも有しており、
こちらは強撃ビン非対応という欠点こそあるが、それをひっくり返す雷特化構成とスロットLv2*1、
キラリと光る麻痺ビン強化というアドバンテージで縦横無尽に飛びまわる。 - スペック自体は低いものではなく、百竜弓の制作には百竜夜行を連戦しなくてはならない為、
ある程度妥協するならば完成が真ラスボス後とはいえ一応作っておくのも悪くはない。
王牙弓で良いとは言わない約束。
- 百竜弓には攻撃力・属性値・矢レベルの全てで完敗している。
- 闘技大会04で弓を選択するとこれを担ぐことになる。*2防具はジンオウS一式。
ベリオロスは雷が第二弱点且つこの弓の溜め3は実用レベルの貫通Lv4、貫通を活かせる長い体躯を持ち、
力の解放と体術で消費スタミナを抑えられ、おまけにCSで適正距離を保ちやすいため、相性は良い方である。
しかし、ジンオウシリーズは氷耐性が低いため、注意。
なんで貫通百竜弓じゃないんだという文句を言うのは禁止
MHR:S
マスターランクの実装により、ラージャンの弓である雷弓に強化先が追加された。
他にも激昂したラージャンの復活したことで別派生の雷公弓派生も復活。
震雷弓【萬獣王】
- MRの百竜ノ淵源ナルハタタヒメの素材を用いる事で最終強化形の震雷弓【萬獣王】に強化出来る。
その性能だが、- 高めの攻撃力360、会心率は0%
- 低い雷属性16
- 貫通Lv3-貫通Lv3-貫通Lv4(-貫通Lv5)
- Lv3スロットが1つ、百竜装飾品スロットはLv1
- 対応ビンは強撃ビンのみ
- ネックだった矢レベルが強化され、溜め4で貫通Lv5が使えるようになった。
攻撃力も360と高く、それでいて強撃ビンが使えるので、属性弓ながら物理性能は高め。
ただし、百竜スロットが特効系装飾品を装着出来ないLv1という点が足を引っ張る。
- 属性値は16とかなり低い。
貫通矢はヒット数が多く属性ダメージを稼ぎやすいので、
属性値が低いというデメリットが他の矢タイプ以上に火力に響いてしまう。
- 総じて物理重視の雷貫通弓と言える性能だが、攻撃力を1.05倍上げられる各種特効を装着できない影響で、
物理性能では攻撃力340で百竜スロットLv2の真・王牙弓【天命】とほぼ同等となってしまう。
しかも真・王牙弓【天命】は雷属性35というやや高めの属性値まで持ち合わせており、
属性ダメージの差も含めると火力ではこちらが不利といったところ。
こちらはLv3スロットによるスキル自由度の高さを活かしていきたい。
雷公怒弓【征天大聖】
- 激昂したラージャンの素材を用いた弓。
作成方法は一発生産のみで、作成時点での雷公怒弓【征天大聖】の性能は、- 高めの攻撃力350、会心率0%
- 非常に低い雷属性11
- 拡散Lv3-拡散Lv4-拡散Lv5-拡散Lv5
- Lv1スロットが1つ、百竜装飾品スロットはLv1
- 接撃ビン強化、強撃ビン、麻痺ビン対応
- 通常種の雷弓は貫通弓だったが、こちらは拡散弓となっている。
- 特筆すべきはその溜め段階。
矢タイプが全て拡散で統一されており、溜め3と溜め4共に拡散Lv5でありながら、
最初から溜め4が解放されているという、拡散弓としてはこれ以上ない程優秀な溜め段階だといえる。
- 高めの攻撃力に加え、強撃ビンが使用可能という点は通常種の震雷弓【萬獣王】と同様だが、
こちらは麻痺ビンも使用可能なことに加え、拡散弓との相性が良い接撃ビン強化が地味に嬉しい。
- そして、欠点も震雷弓【萬獣王】と同じく、低い属性値と百竜スロットがLv1だということ。
それと、溜め段階の代償なのかスロットもLv1が1つだけになってしまっている。
特に属性値は壊滅的で、無いよりはマシだが属性ダメージにはほとんど期待出来ない。
- 雷拡散弓として使う場合、フルフルの弓であるティラ・フルラルク改が大きなライバル。
攻撃力こそ20低い330だが、雷属性42という非常に高い属性値を持っているだけでなく、
百竜スロットがLv3なので、各種特効や鋼龍の魂の有無により物理火力でも追いつかれやすい。 - 開き直って無属性拡散弓としてみた場合、溜め段階解放不要によるスキル自由度の差を考慮しても、
大魔導弓レメゲティアに火力で勝るのは難しく、この弓はかなり苦しい立場であるといえる。
余談
- 「征天大聖」は、西遊記の登場人物、孫悟空の別名にして称号である「斉天大聖」の捩りだろう。
「天にも斉(等)しい大聖者」という意味であり、作中でもこの名前で天宮で騒動を起こしている。