モンスター/百竜ノ淵源ナルハタタヒメ

Last-modified: 2024-02-21 (水) 13:05:08
種族
古龍種(古龍目 神龍亜目 不明)
別名
雷神龍(らいじんりゅう)
異名
百竜ノ淵源
英語名
Narwa the Allmother
危険度
MHRise・MHR:S:★10
登場作品
MHRise, MHR:S
狩猟地
龍宮砦跡

目次

生態・特徴

"対"たる風神龍イブシマキヒコとの邂逅のためにモンスターを脅かし、
共にカムラの里を揺るがす百竜夜行を引き起こしていた雷神龍ナルハタタヒメ
その雷神龍が外界からの脅威によって番の風神龍と共に窮地に陥った際、
瀕死の状態にまで追い込まれた風神龍を喰らい、その能力を吸収した事によって発現した新たなる姿。
百竜の淵源たる対の古龍が合わさった姿と性質を持つ事から、
ハンターズギルドではこの状態の雷神龍を百竜ノ淵源(えんげん)ナルハタタヒメと呼称している。
大型古龍の雌雄が合一し、新たな性質を発現したという事例は現時点で他に例がなく、
カムラの里に伝わる記録、伝説を含めても、恐らく頂点の一角と呼べる生物である。
番であるイブシマキヒコとの交合によってまさに産卵の機を迎えており、
次世代の生命を抱えた危機感から通常個体よりも遥かに獰猛化している。
また、風神龍の生命力と養分を摂取したことによるものか、
発電器官である雷袋を始めとする各部位に著しい変化が生じている。
鱗は群青と山吹が交差する特徴的な色合いに染まっており、
全身に存在する触手状の部位は帯電によって変色を遂げ強く発光している。
雷袋は最大まで活性化しており、イブシマキヒコの力を取り込んだ相乗効果で
発電能力が強化されたことを示すものか、特徴的な黄雷が紫電に変じている。
更に雷袋は発電器官としてのみならず、卵を収容する器官としても変貌を遂げており、
イブシマキヒコを取り込んだ影響によって、擁する卵達の生命は爆発的に活化している。
変化前よりも防御力は落ちているものの、雷電やそれに伴う磁力を操る能力は健在で、
リング状の電ブレスや地表で炸裂する雷撃を通常個体以上に多彩な形で撃ち分ける。
最大の特徴として、風神龍との分化に伴って退化していた風袋と鰓が活性化しており、
イブシマキヒコのそれを彷彿とさせる強風を発生させることが可能となっている。
この能力を用い、対象を空に巻き上げてから雷ブレスによって撃ち落とす攻撃や、
磁力によって浮遊させた撃龍槍を風の力によって旋回させるといった、
の力を複合した攻撃を繰り出し外敵を迎撃する。
強風と豪雷を自在に操る姿から『烈風と雷電の化身』とも謳われる本種の討伐は
風神龍と雷神龍を下した狩人であっても困難を極めるが、
「磁力によって地中に埋まった兵器ごと岩を浮遊させてしまう」
「意図せずして周囲の地面を隆起させる」といった特徴は変容前と共通しており、
磁力で形成された足場や兵器を利用するのは引き続き有効な戦術となる。
前述の通り、この個体はイブシマキヒコと交わったことで産卵を間近に控えており、
野放しにしておけば新たな風神龍と雷神龍が生まれてしまうと推測されている。
複数の風神龍と雷神龍が誕生すれば百竜夜行の更なる拡大が引き起こされることは明白であり、
百竜夜行の根源を断つのみならず、新たな古龍の誕生による被害を防ぐ為にも、
この状態の雷神龍は一刻も早く討伐せねばならない存在である。
二頭分の強大な古龍の力を手にしたためか、放つ影響力や存在感は桁違いのものになっているらしく、
本種の存在を嗅ぎ付けた一部大型古龍怨虎竜マガイマガドが龍宮砦跡に現れ、
大穴の中に飛び込んで雷神龍と争いを始めるという驚くべき光景が見られることがある。
いずれも平時にも増して強大化したナルハタタヒメには敵わず一蹴されてしまうようだが、
カムラの里の狩猟技術を用いて乱入者を上手く操ることができれば、本種を討伐する大きな助けとなることだろう。

概要

淵源 今こそ逢着せん
対よ 対よ 大地を喰らう轟雷
対よ 対よ 叢雲を薙ぐ烈風
稲妻 狂飆 ほろに毀つ
我ら楽土が かぞいろは
 
いざ眷属で以て 天地を治めん
 
  • 産卵期に入った雷神龍ナルハタタヒメが、対の存在である風神龍イブシマキヒコ捕食してその養分を吸い取り
    その力と能力を獲得して変容した姿。
    Ver.2.0以前は討伐出来なかったナルハタタヒメとイブシマキヒコの討伐クエストにして
    ストーリーの新エンディングに繋がるクエスト「百竜ノ淵源」にて登場し、
    モンスターハンターライズ裏ボスにして実質的なストーリー上の真のラスボスを務めた。
    • 因みに「百竜ノ淵源」の解放条件はHR50以上である為、彼女に挑む前に3種のドス古龍を討ち払う必要がある。
      エンディングを迎えて直ぐには挑めないので、一応注意。
  • 通常種よりも体色はより薄暗く紫色の混じった甲殻に代わり、全身の触手はより肥大化し青色が混ざっている。
    また、特徴的だった腹部の雷袋はが納められていると思しき器官に変容しており、
    これ以上この種の繁栄と被害を防ぐためにも一刻も早くこの脅威を払わねばならない。
  • 基準としては最高値である危険度★10だった雷神龍が
    風神龍を喰らうことで、更なる力と危険性を手に入れたため、
    最早「規格外」の領域に踏み込んでいると言える。
  • 上位クエスト「百竜ノ淵源」では、遂に巡り合った対の古龍である
    イブシマキヒコとナルハタタヒメの両方を討伐しなければならない。
    クエストの前半では龍宮砦跡にて対のイブシマキヒコと闘う事になる。
    ここで彼の体力を削り切ると彼は落下し、龍宮砦跡の地下に落ちてくる。
    この地下に巣食っていたナルハタタヒメは瀕死になった対の古龍と舞う様に浮遊した後、
    イブシマキヒコに食らいつきその養分を全て吸収してしまう
    ぐたりと地に臥し動かなくなったイブシマキヒコを前にし、
    風神・雷神の両方の能力を手にし異形の姿となったナルハタタヒメと、
    カムラの里のハンターはお互いの安寧と繁栄を懸けて最後の戦いに挑む事になる。
    • 超大型古龍2体のアイコンが描かれた前代未聞のクエストには身構えるかもしれないが、
      ここで出現するイブシマキヒコはかなり消耗しているのか体力が異常に低く設定されており、
      装備を整えて挑めばすぐに沈んでしまう。
    • ちなみに、イブシマキヒコの死体は地に伏してから程なくして消滅してしまう。
      それ故にイブシマキヒコの死体から剥ぎ取ることは不可能……と思いきや、討伐と共に落とし物が発生し、
      これを拾うことで素材を入手することができる。ただし、厳密には落とし物ではない模様*2
      おそらく剥ぎ取りモーションの長さや死体による視界不良などを考慮したゲーム上の都合による措置と思われ、
      加えて養分を吸われたイブシマキヒコの死体も特に見た目が変化するようなことはない。
      しかし養分を吸収するという行為や後述する大技含め苛烈な攻撃の数々を考慮すると、
      実際のイブシマキヒコの亡骸は戦闘を経て見るも無惨な有様に変貌しているのではなかろうか……。
  • MHRise設定資料集では(恐らく)この地方において現存する記録・伝説を含めても生命の頂点の一角とされ、
    同地方では比肩する者がないために縄張り争いなども発生しないであろうとされている。
    実際、Rise時点でカムラの里周辺に生息する生物の中で本種に対抗できそうなモンスターは確認されておらず、
    クエスト中に発生するモンスターとの戦い(後述)も縄張り争いというよりは闖入者を追い払うような趣きである。
    • 本来乱入イベントとは無縁の超大型古龍でありながらマガイマガドやドス古龍などが出現する理由については、
      強大な力の誕生に呼び寄せられたか、あるいは脅威を排除せんとする反応であったのではないかと触れられている。
      過去には古龍を惑わせ、大陸規模の生態系破壊を招く大いなる存在の出現に際して
      その存在に招き寄せられるように大自然の自浄作用と称される古龍が襲来した、
      世界規模の影響力を持つ古龍の王という未曾有の脅威へのカウンターとして
      破壊の象徴たる禁忌の古龍が現れたといった事例も確認されており*3
      これらの前例に照らせば前述した乱入者は本種という強大な力の抑止として出現した可能性も考えられよう。
    • なお、頂点の一角とは「複数存在する頂点のうちの一つ」を表す表現であるため、
      そのまま文意を汲むならばカムラ地方には他にも頂点たりうる生命が存在するとも取れる。
      一方、その後には「比肩する者がないため縄張り争いも生じないであろう」という所感も続いており、
      実際のところ百竜ノ淵源がカムラ周辺地域のトップなのか、あるいは他にも候補がいるのかは定かではない。
      どちらも完全な断定系ではないため、この辺りは如何様にも解釈できる部分ではある。
      • また「現存する」存在を参照しているため、過去においては匹敵する者もいたが現在はいないと考えることも出来る。
      • その後、MHR:Sの大型アップデートにて同じ超大型古龍である嵐龍アマツマガツチが登場。
        獄泉郷に出没した嵐龍はフゲンから「百竜夜行や風神龍、雷神龍*4を超える大いなる災い*5」と称されており、
        本種と同様、カムラ周辺地域において頂点の一角と呼べるモンスターである可能性がある*6
        仮に嵐龍アマツマガツチをカムラ地方の頂点の一角とした場合、
        百竜ノ淵源の出現時点では嵐龍の出没が確認されていなかったため「比肩する者が無」かったということだろうか。
        仮にそうだとすれば、やはり両者の縄張り争いが見たかったものである。

MHRise

  • 百竜ノ淵源ナルハタタヒメは前述の通り、イブシマキヒコとナルハタタヒメの両方の攻撃を使いこなし、
    時には両方を同時に使用した多段攻撃を仕掛けてくる事もある。
    今までよりも狭い空間でより苛烈な攻撃を仕掛けて来るため、
    相手の体勢や攻撃パターンをとにかく見切って動かなければ攻撃を入れる事すらままならない。
    全体的に攻撃の出が素早くなっており、雷撃や巻き起こす風の範囲も広くなっている。
    また、バブルリングのような雷は平面方向に回転するようになり、これまで以上に避けにくい。
    以前から持っている噛みつきなどの技も素早く、二連続になっていたり
    別の技の直後に出してコンボ技にしてくる事もあるので、下手に翔蟲受け身を取ると追撃で落ちかねない。
    • イブシマキヒコがどちらかというと肉弾攻撃寄り、ナルハタタヒメが遠距離攻撃主体だったが、
      両方の力を持つというこちらはイブシマキヒコのものに近い肉弾攻撃の頻度が多く、
      ナルハタタヒメ専用の攻撃は主に近接武器による反撃が難しいものがオミットされている。
      ただし、その肉弾攻撃をイブシマキヒコより二回りほど大きい巨体で繰り出す上に、
      それらの攻撃には時間差で落雷まで発生するため、非常に攻撃範囲が広くなっている。
      雷ブレスや落雷といった遠距離・範囲攻撃は見た目通り雷属性だが、
      肉弾攻撃本体は龍属性やられこそ発症しないものの、龍属性でダメージ計算を行う模様。
  • その他にも、後半戦ではハンターから一定距離を空けて遠距離攻撃を連発する傾向にあるため、
    通常個体からの行動パターンの速度上昇も相まって動きが鈍い近接武器では接近に難儀するかもしれない。
    翔蟲を乱用して無理に接近するよりも、中央移動時の大技での兵器の使用や
    ナルハタタヒメの近接攻撃をカウンターする形で畳み掛けるとダメージを通しやすいだろう。
  • 一定のダメージを与えると百竜ノ淵源ナルハタタヒメは技が強化され追加技、そして大技を解禁する。
    • 強化された技では尻尾叩きつけが非常に危険。
      尻尾のダメージの後に雷撃が起こるが、尻尾叩き付けは吹っ飛び特大なので無敵時間が発生しない
      食らったらすぐに翔蟲受け身をしないと雷撃による追撃が確定し、即死級のダメージが入ってしまう。
      そうでなくとも、この雷撃は最終的に範囲がかなり広くなるため注意が必要。
      これだけ危険な攻撃でありながら予備動作が短めな上、叩きつける速度が速い。
      その上直前までしっかりハンターを狙い続けるため、回避タイミングを誤ると簡単に被弾してしまう。
      さらに、終盤では雷撃に斜め2方向が追加される。
      この斜め2方向の雷撃は発生が直線より遅く、尻尾の根元にも広く判定を持つ。
      そのため、回避後に尻尾にすぐさま攻撃をしようとすると被弾しやすくなっている。
      また、直線の雷撃の左右をカバーしており、回避方向をミスした翔蟲受け身はこの雷撃に狩られてしまう。
      加えて、様々な技からコンボの締めのように使われ、使用頻度が高いのも特徴。
      因みに、強化前のナルハタタヒメやイブシマキヒコとは違い、ガード強化なしでもガードが可能。
    • 追加技では地面を抉りながらの2連噛みつき→〆の雷球ブレスが凶悪。
      見た目こそ地味だが、通常の噛みつきよりも早い発生、横方向への強い誘導、威力が高いと三拍子揃った技。
      噛みつきは軸をずらしてくるので左右どちらに来るのか見分けないといけないのも嫌らしい。
      体力が一定値以下になると、さらに雷球の周辺に雷リングが発生する。
      対処方法は、噛みつきはそのまま後ろに回転回避なりステップなりで下がり、
      二回目を回避した直後にナルハタタヒメ側に突っ込むこと。
      発射直後のブレスは当たり判定が小さく、口にかなり近い場所でも当たらない。
      確定で威嚇が入るため、高火力の攻撃で反撃しよう。
      • この攻撃が特に危険な理由は、初段か二段目を食らった場合、
        それぞれ適切なタイミング及び方向に翔蟲受け身を取らないと
        さらに多くのダメージを受けるところにある。
        初段に当たった場合、即座に翔蟲受け身を取れば受け身狩りとなり、
        かといって取らずに放置していると雷球による起き攻めという凶悪なコンボ攻撃と化す。
        初段を食らってしまった場合はすぐ受け身を取らず
        倒れたまま2段目をやり過ごし2段目が終了した後、
        翔蟲受け身を取ることで2段目の噛みつきも雷球もやり過ごすことができる。
        2段目を食らった場合は、
        雷球の発射を確認してからそれから遠ざかる方向に受け身を取ることで対処できる。
        ただしリングも追加されている場合は方向が非常に際どくなるため、なるべく食らいたくない。
    • 他にも片腕叩きつけからの三方向に落雷を落とす攻撃は、叩きつけ本体の攻撃力もさることながら
      遠くにいる状態から一瞬で距離をつめてくる事に加えて予備動作がやたらと短いという特徴がある。
      横に避けるだけの雷ブレスと同じ距離から放ってくるのもあって回避行動が難しい。
    • また、ナルハタタヒメ状態でも使ってきた逆立ちからの大雷撃が、変化しつつ中盤に解禁。
      中盤では風の力でハンターを引き寄せてから地面に腕をつき、4方向→4方向に雷撃を走らせ、
      そこから追加で4方向に連続の雷撃を見舞う。
      ナルハタタヒメ状態の時では、気を付ければ雷袋を攻撃するための岩や速射砲が出てきた超攻撃チャンスだったが、
      百竜ノ淵源では、そもそも腹への岩や速射砲が出てこない。
      そして、終盤になるとさらに強化された地風雷へと変化。
      風で吸い込み舞う動作がなくなり、すぐさま地面に手をつくと、十字方向に広範囲の風の爆発、
      さらにその斜め方向に雷の爆発を発生させ、雷のリングシェルを追加展開する。
      風の爆発も雷の爆発も範囲が非常に広く、避けてるように見えても当たっているほど。
      さらに、下手な受け身は追加のリングシェルで狩り取られる要因になり得る。
      風の爆発の後、風の中に回転回避でも登れる岩の坂が生まれるので、
      風と雷を回避した後に岩の坂を上ることで追加のリングシェルを避けて、頭や腕への攻撃チャンスになる。
  • 一定ダメージを与えると通常個体同様フィールド中央に移動し、形態変化を行うが、
    最終形態で大技、霹靂神(はたたがみ)を解禁する通常個体と異なりこちらは第二形態から、それも形態変化の直後に必ず使用する。
    こちらの大技は通常個体の霹靂神を更に強化した撃龍(げきりゅう)霹靂神(はたたがみ)
    この技は二段階に分かれており、
    一段階目に撃龍槍と思しき柱を何本も自身の周りに立て、
    それをあろうことか直立させたままグルグル回す事で自身の周りから外敵を排除しようとする。
    柱はどんどん外側に回ってくる上にハンターは風で中央に吸い込まれ
    柱に当たると逃げ場のない外側にぶっ飛ばされるというカオスな状況だが、
    柱が外側に移動し始めた時点でナルハタタヒメの真下に行けば当たらずに済む。
    しかし技の出始めの柱を出現させるタイミングでこの真下にいると龍風圧が発生し、
    ハンターを中央から下がらせたうえで柱にぶつけようとしてくる。
    その後、ナルハタタヒメの真下に雷球が置かれており、これが破裂するまでは中に入れない。
    中に入れない間はタイミングを見計らって回る柱を掻い潜り、
    ナルハタタヒメの真下に移動して攻撃しなければならない。
    ナルハタタヒメより遠方にいる場合は、納刀してからの疾翔けが対処しやすい。
    • また撃龍槍に被弾してしまった場合、下手に翔蟲受け身を取ると他の撃龍槍に当たる危険性が極めて高い。
      転倒したままでいれば、そのままナルハタタヒメの下に潜り込めるので、無理に立て直さず待機するのも手。
    • なお、この出始めの雷球は、ガードなどで一度攻撃判定を消せばその後はダメージが発生しなくなる。
      ガード武器の場合、龍風圧もしっかりガードすれば、完全な安全圏を作り上げたうえで
      最速でナルハタタヒメに攻撃が可能になる。
      ただし、そのガードに反動があると、中央から押し出され、外側の撃龍槍にもれなく吹き飛ばされる。
    • いかに撃龍槍といえど長さは有限なので、操虫棍で回転する撃龍槍の真上を飛び越えて行ったり、
      スラッシュアックスで零距離解放突きを尻尾に刺し撃龍槍を上から眺めるなんてことも可能。
      地上でも一部の変態ハンターは研ぎ肉焼きやジェスチャー:伝統的な踊りをしながら吸引力に任せて
      ナルハタタヒメの下まで移動する……といった事を成功させてしまっている。
    ここで一定以上のダメージを与えるとダウンして大きく隙を晒すが、防げなかった場合さらなる技を出してくる。
    二段階目は大岩が浮上、浮かび上がったナルハタタヒメは口内にチャージした小さな雷球を静かに落とし、
    特大の紫電爆発を起こす。
    通常個体の時点で類似技は存在したが、こちらは雷球が更に高密度に圧縮され、
    チャージ~爆発にかけて周囲が暗くなるという演出が入るため迫力が増している。
    そして当然のごとく、通常個体同様に被弾すると確定で気絶する。
    • 通常個体より更に規模が大きくなった霹靂神は、「まるで王の雫のようだ」との声も。
      演出はやや似ているが、さすがに王の雫のような強制即死技ではなく、
      フィールド全体を対象とした攻撃ではないため浮上する足場に乗れば普通に回避可能。
      たとえ翔蟲ゲージを使い切ってしまっていたとしても、上昇気流に乗ることで足場に上がることもできる。
      判定時間もそこまで長くはなく、タイミングを合わせて緊急回避やジャンプでやり過ごすことも可能。
      ただし、上昇気流で乗ろうとする場合、回避距離をLv3まで積んだ状態で
      空中ジャンプをすると、岩を飛び越してしまう。
      回避距離Lv2以下であれば乗れるので回避距離レベルを落とすか、
      乗るのは諦めて風で浮き上がったらそのまま浮遊し続けよう。
    • 雷球が放出された後であっても、実際に爆発するまでにナルハタタヒメを撃墜できれば、
      その時点で技は終了し爆発は阻止される。
      ただし、通常種のように溜めている間に大砲は出現しないので、撃墜する場合は直接殴ったほうがよい。
      面白いところでは今まで見向きもされてこなかった飛び込みスキルを付けることで、
      雷球が爆発してから中央に向かって緊急回避するという方法もある。
      飛び込んでしまえば攻撃し放題なうえ、余りがちなLv1スロットで発動するので一考の価値はある。
    • 意外にもその威力はガンナーであってもHP最大ならば即死までは行かない程度。
      どうしてもキャンセル出来ない、緊急回避も間に合わないという場合も
      あえて受けてからレバガチャ、確定威嚇の間に気絶を解いて秘薬を使用すれば生き残れる可能性は充分ある。
      が、それは小さな雷球が爆発した後の話であり、
      小さな雷球そのものの威力は剣士だろうがHP最大でも即死する超火力となっている。
      具体的にはHP250、防御力500でも一撃、防御力600でぎりぎり耐えられるレベル。
      最大強化したRARE7防具に防御Lv7を発動させれば十分到達するレベルではあるが、
      基本的には当たらないようにするべきだろう。
      尤も自ら当たりに行かないと被弾することは絶対ないのだが。
    • 風の力でハンターを吸い寄せ撃龍槍を操り超高エネルギーの雫を落としてトドメを差すという、
      歴代ラスボス、裏ボスの必殺技を集めたような、非常に豪華な大技である。
    • 撃龍槍回転攻撃を回避できず力尽きてしまった場合、落ち着いてBCで態勢を立て直すことをお勧めする。
      というのも、ネコタクを降りた足で大急ぎで決戦場に引き返した場合、
      真っ暗な洞窟の地表に降り立った次の瞬間に最後の雷爆発で2乙目となりかねないためである。
      撃龍槍回転は威力が高いだけでなく、動きも速い為中々タイミングを読みづらいので、
      どうしても苦手なら最初からモドリ玉を使って離脱し、体勢を立て直すのも一つの手だろう。
      • 上述の通りこの雷球は一度攻撃判定に触れると以降は判定が消滅するため、
        武器種次第では朧翔けや突進回転斬りといった移動する当て身技を放ちながら
        雷球に自ら突っ込むことで撃龍槍回転から退避しつつ最速でナルハタタヒメを攻撃できる。
        同様の戦法は、ハイパーアーマーを保って移動する金剛溜め斬りやスライドビートでも可能だが、
        こちらはダメージを受け切る体力が残っていないと当然乙るので注意。
    • 撃龍槍回転に関してはナルハタタヒメ自身もグルグルと回転する関係上、
      ターゲットカメラをロックオンカメラにしていると視界がものすごい勢いでグルグルと回る。
      そのため、撃龍槍回転中にロックオンカメラでロックするのは避けるようにしよう。
  • 2回の形態変化時に確定で行うため形態変化時限定の技だと思いがちだが、
    実は形態変化後一定の間隔で使用するようになる。
    戦闘が続くと中央に移動し、
    形態変化のモーションを挟まず再度撃龍槍を出すところから撃龍・霹靂神を始める。
  • 大穴の中には各種属性コロガシを始めとしてホムラチョウなどの虫型瞬間強化生物、
    回復ミツムシや翔蟲など多くの環境生物が存在しているため積極的に利用したい。
    特にヌリカメ・提灯オバケムシは被弾が多くなりがちなこのクエストにおいて
    危ないところを救ってくれる非常に頼りになる存在。
    • また、おあつらえむきに穴に降りたったその場所に火石コロガシがいる。
      開幕これを拾っておき上記の大技時にナルハタタヒメにぶつけ、怯みを誘発しろといわんばかりの配置である。
    • 余談だが、あれほど大量の環境生物が密集しているロケーションは全てを見渡しても
      この龍宮砦跡地下ぐらいしかない。
      何故あれだけの環境生物が密集しているのかは謎だが、
      ナルハタタヒメの攻撃もどこ吹く風で居座り続ける姿はシュールの一言に尽きる。
  • クエストの途中にはマガイマガド、もしくはテオ・テスカトルクシャルダオラ乱入してくる
    乱入者はナルハタタヒメに攻撃を仕掛けるものの、ナルハタタヒメ側は動じることなく
    雷リングとビームで反撃し、それに怯んだ乱入者側が操竜待機状態となる。
    これらは確定で挿入される操竜イベントという扱いであり、
    通常個体戦では特殊攻撃枠は破龍砲、撃龍槍が担当していたが、
    本戦はマガイマガド、クシャルダオラ、テオ・テスカトルの操竜がそれを担当することになる。
    いずれも非常に操竜が強力な上、マガイマガドは鬼火、テオ・テスカトルは粉塵、
    クシャルダオラは風の纏い状態がそれぞれ最大になっている為、非常に大きいダメージを与える事が出来る。
    また、この操竜は特殊仕様で、BGMが操竜状態のそれに変化しないようになっている。
    操竜大技まで進むとBGMが『百竜ノ淵源』から『英雄の証:Rise ver.』に変化し、
    百竜ノ淵源ナルハタタヒメとの最終決戦となる。
    遂に姿を現した真のラスボスに対し、今作のメインモンスターやドス古龍と共に挑む
    というビジュアル王道を征く非常に燃える演出だが、
    ここからが本番と言えるほど攻撃も苛烈になるので油断しないようにしたい。
    • 乱入の際、カメラが強制的に大穴を向くようになっている。
      ガンナーの場合、ナルハタタヒメへの攻撃に夢中になって大穴に向けて弾や矢を発射しないように注意。
      咆哮をカウンターショットし、そのまま勢い余ってマガイマガドを撃墜してしまうことも…
    • 操竜対象のモンスターは雷リングが当たった時点で待機モーションに移行するが、
      モンスターを操竜できるようになるよりビームの到達の方がわずかに先なので、
      モンスター付近でAボタンを連打しているとビームに被弾する可能性があるため注意。
    • 操竜しなかった時を含め、操竜大技を放てないまま操竜が終了してしまうとBGMは変化しない。
      限界まで技を叩き込むのではなく、ある程度余裕をもって操竜大技を放ちたい。
      『百竜ノ淵源』を流しながらナルハタタヒメを討伐したい、
      或いは操竜を使わず自力で達成したいという変わり者のハンターは
      突進離脱でさっさとご退場いただくという手段もある。
    • 極限まで狩猟時間を短くするTAの場合、操竜に伴う確定行動を利用して運要素を減らしつつ、
      操竜が終わってモンスターが立ち去るまで体力ストッパーがかかりフェーズが進まない時間をカットするために
      雷のリングが当たる前に鉄蟲糸技で操竜待機状態にし、タル爆弾等を設置する事で、
      操竜待機状態のモンスターを遠距離から攻撃すると待機時間が短くなる仕様を利用して
      乱入モンスターをさっさと立ち去らせるという裏技じみた方法まで活用している。
      • これは乱入モンスターに頼らずとも直後の大技阻止と大ダウンで残り体力を削り切れるほどの
        超火力と腕前を確保した上での話である。
        通常のプレイ、特に野良でのマルチプレイの場合、
        二回目の大技阻止が難しく、最終形態の猛攻で力尽きるリスクも高いため、
        狩猟時間の面でもクエスト成功率の面でもあえて操竜しないメリットはほとんどない。
    操竜が終了した乱入モンスターは用は済んだとばかりに帰ってしまう。
    突然乱入し、操竜待機状態になり、ハンターに操られたのち速攻で立ち去る姿はなかなか忙しない印象を受ける。
    • 乱入するモンスターは特殊な仕様となっており、
      討伐することは不可能となっている。
      ただし、モンスターとしては通常通り扱われているため、
      オトモアイルーを連れているとたまに素材をぶんどっていることはある。
  • 肉質は通常種のナルハタタヒメと比べると斬撃、打撃共に全体的に軟らかくなっている。
    頭は90を超え、帯電部分は最も硬い背中でも斬撃60、打撃50となり、
    腹部に至っては100%攻撃が通るようになっている。
    反面、弾肉質は通常種よりもさらにガッチガチ。頭ですら43と弱点特効の対象外となり、
    帯電状態の腕、尻尾先端、腹部くらいしかまともに通らなくなっている。
    帯電状態含めて11個ある肉質のうちの、5個が1桁という恐るべき硬さ。
    最も硬い脚ヒレに至っては、驚異の肉質1である。
    その為通常種のようにナルガライトでのゴリ押しが通用せず、猛攻を掻い潜りながら
    帯電状態の部分に正確に攻撃を当てる必要がある*7ため、ガンナーにとっては厳しい戦いを強いられることになる。
    斬打の半分くらいしか通らないが、腹部の肉質が変わっていないのは救いか。
    ここまで極端な肉質を持っているモンスターも珍しい。
    斬裂弾や徹甲榴弾なら特に問題は無いが、それを考えても高い体力を持つため
    弾切れ前提で考えてモドリ玉を使うと良い。
    • 通常種同様、大半の攻撃が雷属性なので雷耐性を高めれば劇的に被ダメージが減る。
      そして龍弱点なので、攻撃・防御面共に龍気活性+龍属性武器のセットが劇的に機能する
      初討伐時にこそ使えないものの、後に連戦するなら揃える価値はあるだろう。
    • なお、ソロでの体力は26,000程度であり、意外にも通常種の方が高い。
      ただ前座としてイブシマキヒコ戦があることや、攻撃チャンスが減っていることから総合的なタフネスは大差ないか。
      また、体力の低さから特にダウン中しかマトモに叩けない雷袋の部位破壊は難しくなっている。
      他に通常種の方が特殊個体より体力が高い例はイビルジョーその飢餓個体などがいる。
      • 開幕及び形態変化時にある速射砲チャンスで1回につき1500~2000ダメージ程度を期待できるため、
        合計3回のチャンスで計5000程度と速射砲だけでもHPの1/5は削ることが出来る計算になる。
        ガンナーの場合は速射砲でなくてもダメージを与えられるため、
        手持ちの弾や矢で攻撃するか速射砲を使うかはこの数字から判断するといいだろう。
  • 百竜ノ淵源ナルハタタヒメを討伐すると彼女の身体から雷と風のエネルギーが消え失せ、ちゃんと剥ぎ取れる様になる。
    クエスト終了後にエンディングに入り、これにてストーリーは終わりを迎える。
    ようやく百竜夜行の脅威も収束に向かうと思われ、英雄が護るカムラの里には平穏が訪れた。
    • 討伐時は仰向けに倒れながらも卵が入った雷袋に顔を向け、前足を添えた後に事切れる。
      既に眼は血が溜まったように赤黒く染まっており、もはや視界などゼロに等しいと思われるが、
      最期の最期まで、子孫を残そうという意志を失っていなかったのだろう。
      また、触手からエネルギーが失われるとかなり色鮮やかなのがわかる。
      赤や青が混じっており、虹色の様にも見える極彩色の触手に変容しているようだ。

高難度:我ら楽土がかぞいろは

  • 2022年1月7日から追加されたイベントクエスト。同年最初のイベントクエストでもある。
    しかし、高難度というクエスト名を見ればわかる通り強化個体が出現する。

MHR:S

  • マスターランクではなんと公式の別個体が登場する形で無事続投。
    ラスボス撃破後、MR30にて出現する緊急クエスト「戦慄(わなな)神解(かみとけ)」にて再び本種と相見える事となる。
    • なお、クエストタイトルにある「神解(かみとけ)」とは落雷のこと。
  • 今回はMR20の上限解放で既にイブシマキヒコを討伐しているためか、
    開幕時点で百竜ノ淵源と化しており前座のイブシマキヒコも登場しない。
    あるいは上述のイブシマキヒコの亡骸をつがいのナルハタタヒメが喰らい、今回の個体が出現したのだろうか。
    • フィールドも地上エリアは存在せず、最初から龍宮砦跡の地下で戦闘を開始する。いつの間に穴が空いたんだ
      そのため、大翔蟲で穴の中に着地したハンターはいきなりナルハタタヒメの目と鼻の先に配置される
  • こちらの地下フィールドでは変幻翔蟲が配置されているため、
    初見プレイヤーであっても入った時点で操竜が発生する=ナルハタタヒメ以外の
    操竜できるモンスターがやって来る展開のネタバレになっている。
    「雷神」攻略後にそのままマスターランクまで駆け抜けて突っ切ってきた人などでは起こりうるか。
    • 変幻翔蟲は赤・金が各1つずつ配置されているが、配置箇所は正反対になっている。
      もちろん攻略重視なら赤・物欲重視なら金が適しているが、手近にない方を取りに行く場合は
      戦場を一周するか突っ切る形になるため、乱入個体との交戦に巻き込まれないよう注意したい。
      また、ソロの場合は操竜に使わない方の変幻翔蟲を通常交戦中に使えるので、
      翔蟲消費の激しい戦い方をしているなら覚えておくと楽になるだろう。
  • 夫のイブシマキヒコ同様、噛みつきアッパーからのボディプレスを習得。
    こちらは更に斜め四方に雷の爆発も追加される他、形態移行後は風の爆発も追加される。
    また、逆向きで浮かんだ体勢から尻尾を眼前に突き刺し、直線状に雷の爆破を引き起こす技も追加。
    第二形態以降は左右方向の爆破も増えて三方向になる。
    ……のだが、尻尾突き刺しの方は潜り込めば何一つ当たらず、頭も腕も尻尾も殴り放題のサービス行動となっている。
    動きも緩慢で、仮に当たってもビターンのようなコンボにはならない。
  • 既存技では撃龍・霹靂神に厄介な変更が加わっており、撃龍槍を引き上げる前に放射雷撃が追加。
    これはまだ対処しやすいのだが、その後引き上げられる撃龍槍に3周目が追加され、中心に潜り込みづらくなった。
    • 対策としては、3周目の撃龍槍は2周目と同じく反時計回りに回転しているため、
      突っ込む場合は向かって少し右側に疾翔けを行うと3周目の撃龍槍に被弾しにくい。
      撃龍槍を避けて中に入るのが難しい場合はスキル飛び込みを使うのも手。
      なお、撃龍槍が増えたことによる影響で1本目の被弾の場合は
      被弾したら寝っぱなしで吸われる従来の対処が無効な場合がある点に注意。
      小タル爆弾で自発的に吹っ飛べば吹っ飛び方を調整できるので、こちらは有効。
    • 上位個体と同じく、撃龍槍の長さは有限。
      そしてサンブレイク移行アップデートから壁走りの始動に翔蟲が不要になっており、
      さらに龍宮砦跡地下の外壁はなぜか一定の高さまで壁走りで上ることができる。
      これにより飛翔能力に優れた操虫棍でなくとも、壁走り頂点まで走って跳ね返ったらその場滞空に入り、
      滞空解除から空中回避で放射雷撃を避けたら思いきり上方へ翔蟲ジャンプすると、上から撃龍槍を抜けられる。
      翔蟲切れを起こしているとできない方法だが、アクション慣れしたハンターは挑戦してみるといいだろう。
      ただし撃龍槍がエリアの外側まで広がってしまった後ではかえって危険であり、
      逆にまだ雷球がある段階で飛び込むと当然被弾して吹っ飛ぶ。テンションの上がり過ぎに注意。
    • 撃龍槍回転と同時に落とされる雷球の攻撃判定が一度のみである点も上位と変わらない。
      このため龍風圧と雷球の両方を処理できる前提なら、最初から中央に立つことで撃龍槍を抜ける必要すらなくなる。
      特にランスは龍風圧を(ジャスト)ガード、雷球をアンカーレイジで受けてから疾替え⇒昇天突きで迅速な反撃ができ、
      早期にダウンまで持っていくことでマルチプレイ時は味方の事故率も大幅に引き下げることができる。
    • MR帯の激戦を超えてハンターにも猛者が増えたとはいえ、依然として危険度の高い技である。
      特に野良では被弾率が異様なまでに跳ね上がり、緊急クエストで赴くと大抵1~2人巻き込まれて落ちる。
      撃龍槍の本数が増えた関係上、上位までの感覚でかわそうとすると普通に巻き込まれてしまうのも大きい。
      不安なら自分の腕を過信せずモドリ玉を使った方がいいだろう。
    また、最後の雷球爆破フィニッシュにおいて、雷球の落下中に紫電のリングが発生するようになった。
    特に3本目のリングはバリスタ台座上を横切る位置で発生するため、いつもの感覚で撃ち続けていると被弾必至。
    かといって焦ってバリスタ台座から飛び降りると下の大爆発に直撃してしまい本末転倒である。
    バリスタガードで受けて小ダメージに抑えるのが最も簡単な対処法だが、
    台座の1つ上の高さのリングが通り過ぎたあたりなら下に降りても爆発の判定は終わっているため、
    タイミングを見計らって飛び降りられれば無傷でやり過ごせる。
    熟練者であれば、敢えてカウンター技で爆発やリングを無効化しつつすれ違って反撃を加えるのも手である。
  • MR終盤の大型モンスター全般に言えることだが攻撃力が非常に高く、
    特に百竜ノ淵源は攻撃範囲に比して速度もそこそこ機敏であるため一度食らってしまうと危険。
    雷属性やられによる気絶誘発も主たるダウン要因であるため、
    気絶耐性や雷耐性を出来るだけ積んでいくとよいだろう。
  • マスターランク個体との乱入者争いを起こすモンスターの仲間に、
    サンブレイクのメインモンスターであるメル・ゼナが加わっている。
    勿論、形態変化後の状態で乱入するため、操竜すれば戦力としては非常に心強い存在になってくれるだろう。
    • 前作では一方的にやられる傾向が見られた乱入者枠のモンスターだが、
      今作では先制攻撃でしっかりとダメージを与えてくれることが多い仕様となっている。
      テオ・テスカトルに至っては火炎放射で火やられを付与してくれるオマケ付き。
      また反撃を受けてもすぐには操竜待機状態には移行せず、ブレスなどで追撃を試みる。
      怯ませることも出来ずに操竜待機にされてしまい、劣勢を強いられる点は変わりないが、
      乱入者としての存在感はより強まったと言える。
    • なお、緊急クエスト「戦慄く神解」では確定でメル・ゼナが乱入する
      一方で緊急クエストクリア後に入れ替わりで追加される「戦慄く神解【復顕】」では、
      メル・ゼナに加えて上位と同じクシャルダオラとテオ・テスカトルが乱入する場合もある。
      マガイマガドは本命の特殊個体がこの時点で登場しないからか、
      MRのクエストではメル・ゼナに置き換えられて登場しなくなっている。
  • 本種の再臨により百竜夜行が再度発生しかけており、大量のモンスターの移動が確認された。
    ただし、主人公が本種の討伐に赴いている間は王国騎士達が抑えてくれていたようで、
    別途の砦の防衛任務(=MRの百竜夜行クエスト)は発生せずに終わっている。
    ちなみにこの大移動を目の当たりにしたバハリからは
    「あんな数のモンスターを捌いていたのか」と驚愕からか呆れからかの一言が呟かれたことから、
    精鋭たる王国騎士達も、百竜夜行の大変さをその身を以て体験したと思われる。
    一層カムラの里守たちの戦闘民族っぷりが分かる。
  • 裏ボスの超大型古龍ということで、もちろん上位同様にクエスト報酬金額は最高峰…というわけではなく、
    本作ラスボスであるガイアデルムのほか、
    激昂したラージャンや奇しき赫耀のバルファルクといった裏ボスたちよりも低額となっている。
    • 前座のイブシマキヒコがいない代わりに上位と比較してHPが高めに設定されており、
      剥ぎ取り回数が4回とさほど多くないこともあって素材込みでも金策にはあまり向かないだろう。
  • 素材にもマスターランクのものが追加された。詳細は後述するが、最レア素材は意外にも天鱗
    イブシマキヒコと違い、龍神玉は持っていない。
    また、マスターランクの百竜ノ淵源固有素材はナルハタタヒメの素材と同列に扱われ、
    ナルハタタヒメ武器の強化や真・かんなりシリーズの生産に使用し、雷神龍の重端材と交換できるが、
    逆にイブシマキヒコ関連の武具に使うことは一切ない。

考察

  • なぜイブシマキヒコのみが地上に居たのか、
    なぜ瀕死になったイブシマキヒコをナルハタタヒメが喰らう決断をしたのかについては一つの推測が建てられる。
    百竜ノ淵源ナルハタタヒメは産卵期に入ったナルハタタヒメであり、
    その上雷袋にはのような丸型の物体が存在している。
    つまり彼らはすでに交合を終え、子孫を作ることに成功していたのである
    卵を宿したナルハタタヒメはおそらく龍宮砦跡の地下に巣を作るつもりで潜んでおり、
    その上空を生殖行為を終えたイブシマキヒコが警戒・護衛役として浮遊していたのだろう。
    これは子育て期の縄張り防衛を地上と空中で分担するリオス種の例と同じ、雌雄での役割分担と言える。
    また、作中でもゴコクが、このまま放っておくと新しいイブシマキヒコとナルハタタヒメが現れると発言している。
    一度大穴の空いた龍宮砦跡の地面が塞がっているのも、巣作りの為に塞いだのかもしれない。
    • 通常個体の方を撃退した際に、龍宮砦跡の大穴内部をウツシ教官が調査していたはずだが、
      その際に彼は「ナルハタタヒメの死体はどこにもなかった」と報告をしていた。
      にも拘わらず実際は地下に居たというのは、
      地下空洞の壁面やさらに地下深くなどに潜り込んで身を隠していたからだと思われる。
      もともと人跡未踏の洞穴だったので、別れ道を岩で塞ぐなどされれば気付くのも難しかったのだろう。
      ウツシがうっかり見逃していたとかではないと思いたい
      • あるいは登場ムービーでは上空を舞っていたことや
        そもそも前回の撃退時点ではイブシマキヒコとまだ出会っていなかったこと、
        共鳴を起こしているミノトにすら居場所がバレなかったことを考えると、
        図らずも産卵に適した環境を発見したことを対に伝えるべく外出していたのかもしれない。
        待ちくたびれて自分から対を探しに行く事にした可能性もなくはない
    • 「異性を探して放浪し、出会ったオスとメスがつがいを作り、産卵によって子孫を残す」という、
      繁殖に関する生態がゲーム内で明示された古龍種は、ナルハタタヒメおよびイブシマキヒコがである。
      雌雄の姿が異なる事実こそ確認されていても繁殖方法は不明な種や、
      極めて特異、かつ悍ましい繁殖方法を取る種であったり、
      何万年前からその姿で存在しているか分からない種伝承らしい伝承が何一つ残っていない種
      そもそもその心臓が止まる事があるのか、すなわち繁殖する必要があるのかどうかすら分からない種
      までもが存在する古龍種の中で、交尾による繁殖という現実味のある生態が描かれたのは極めて特異な例だと言える。
  • 外敵の侵入を防ぎ切れず墜落したイブシマキヒコだが、
    自身の対と子孫を守る為に自らナルハタタヒメに身を捧げたのか、
    もはや用無しと判断したナルハタタヒメがイブシマキヒコの力を手に入れる為無理矢理喰らったのかは定かではない。
    そもそも戦闘後にイブシマキヒコが墜落して地下空洞に繋がる穴を開けてしまうという、
    居場所をバラすような事態に至ったことからして(不幸な)偶然である。
    しかし百竜ノ淵源ナルハタタヒメが自身の身と子孫を脅かされまいと、
    敵を徹底的に排除する方法として選んだものだったのには違いない。
    • 雌が雄を喰らう様子からかつてのゲネル・セルタスのような鬼嫁感を強く感じたハンターも多いようだ。
      とはいえ生殖と産卵はもともと多量のエネルギー消費とリスクが伴う生命活動であり、
      繁殖期の雌の食欲増進や攻撃性の高まりによる同族への攻撃や共食いは現実の動物にも見られるものである。
      かなり長命な生物である上、自然界で瀕死になるような事態が極めて少ない古龍だけに、
      弱った風神龍を雷神龍が喰らうことが「生態」として確立されていたものなのかどうかは不明だが、
      描写のイメージソースとなっている可能性は有り得る。
      ナルハタタヒメの方が体躯が大きかったり、
      雄が来るのを急き立てながらどっしりと待っているなど性格差を感じさせる面もないでもないが。
      • 交尾の最中や交尾後に雄を食べてしまう生物としてはカマキリやクモが有名。
        しかしこれは「手近にいる食えそうなものは何でも襲う」習性によるものとも言われ、
        交尾で消耗したエネルギーを補給するための行動かどうかは確定していないようである。
        雄が交尾の際に食われた状態で目撃されやすいのは、繁殖期ぐらいしか雌に接近しないのと、
        無事に離脱し食われなかった雄はそもそも目撃されないのが合わさった結果とも言える。
    一見すると残酷で雄が理不尽な目に遭っているようにも感じられるかもしれないが、
    ゲネル・セルタスの項目にもある通り、殆どの生物にとって子孫繁栄は最重要の目的であり、
    それを担う雌個体の安全確保は最優先でなくてはならないのである。
    特に彼らはモンスターを脅かして厄災を起こす程度には切羽詰まっており、
    出会う直前にもハンターという外敵に命を脅かされてしまっている。
    そして、イブシマキヒコを食らったのもまさに外敵に命を狙われ、番が瀕死に追い込まれている真っ只中でのこと。
    どんな手段を以てしても子々孫々を繁栄させる事が最優先だったのだろう。
    二体の龍はそれぞれ狩人と一度相見えており、どちらも敵わず敗北しているだけに、
    せっかくの産卵場所が危険な生物に嗅ぎ付けられ襲撃されているという危機感がより強かった可能性も高い。
    • 共鳴したヒノエ・ミノトの様子は純粋に同族と出会える事を喜んでいるようであり、
      邂逅のムービーでも互いを見つめ合いながら嬉しそうに飛翔しているようにも見える。
      種の危機に対してイブシマキヒコが対と子供が生き延びられるよう自ら敢えて身を捧げ
      ナルハタタヒメが涙を呑んで非情の決断をした…というのは感傷的に見過ぎであろうか。
      ちなみに、二匹がまるで語り合うように空を漂った後、
      イブシマキヒコは自身に喰らいつくナルハタタヒメに対して何の反応も見せない。
      抵抗するどころか悶え暴れることさえせず、噛みつかれる寸前、空の一点をみつめる姿はある種の覚悟を感じさせる。
    • また、本種が有する固有BGM『百竜ノ淵源』はイブシマキヒコの『禍群の息吹』と
      ナルハタタヒメの『禍群の鳴神』の両方のメロディが用いられた新楽曲であり、
      どちらかが主体となっているわけでは無い。
      百竜ノ淵源という単語も元々は対の古龍二体に対して付けられた名前であるため、
      イブシマキヒコを取り込んだナルハタタヒメというよりは、二体の古龍が融合した姿だとも言えるのかも知れない。
      • 別々の生物が融合するという生態は、現実世界でもチョウチンアンコウの仲間などで見られる。
        この種のチョウチンアンコウはオスがメスに対して極端に小さい体(矮雄)であり、
        メスに出会うとその体に噛みつき口の部分が融合、そのまま血管などもつながり、
        最終的にヒレや臓器すらも衰えて「メスの身体にくっついた生殖器官」と化してしまう。
        これは生物が少ない=雌雄の出会う機会が極端に少ない深海で
        いちど出会ったらそのままずっと一緒にいたほうが繁殖に有利という
        事情に合った適応進化の結果だと考えられている。
  • 捕食と言っても、古龍喰らいの龍であるネルギガンテのように
    相手の身体を食い千切ったりするわけではなく、
    ナルハタタヒメは噛み付きながらエネルギーを吸い取ったように描写されている。
    よく観察するとイブシマキヒコが纏う風のエネルギーの塊のようなものがナルハタタヒメの口に運ばれ、
    そのままゴクリと音を立てて呑み下しているのが分かる。
    公式設定資料集によれば、これはイブシマキヒコの体液を吸い取っているとのこと。
    • エネルギーを食らうならキリンの角を食って金獅子化するラージャン
      古龍を一齧りして去った悉くを殲ぼすネルギガンテなどもいたが、
      対象が使っていた能力を継承するかのような描写は初であった。
      こうした描写はフィクションではよくある事だが、
      「消化器官で分解し、吸収できる状態にして初めて体内に取り入れる」
      という高等な消化器官を持つ生物では考えづらい能力だと言える。
      元が馬肉だろうと魚肉だろうと養分として吸収されるのは分解されたアミノ酸であり、
      仮に現実の生物がどれだけデンキウナギを食べようと発電能力を得る事はないし、
      植物を山ほど摂っても光合成はできないのである。
    • これに対する解答として、もともとナルハタタヒメには退化した風袋が存在しており、
      イブシマキヒコの体液を得たことで活性化し風の力を得る事が出来た、
      という設定が公式資料集で明示された。
      「能力」という漠然としたものではなく、栄養素や活性化物質のようなものを取り込んで、
      肉体的に元からあった能力を再起動させたという形である。
      雌雄の形質が異なるとは言え、2頭は遺伝的に見れば同種なので、
      生来の機能としての風・雷の能力を両方持っているのは道理ではある。
      発生段階や性徴で雌雄が決定すると対応しない方の器官が退化していく…などといった生態があるのかもしれない。
      • 逆に考えるとイブシマキヒコにも退化した雷袋は存在しており、
        風神龍が雷神龍を食らっていた場合、イブシマキヒコの方が風と雷の力を使えるようになる…のかもしれない。
    動機や原理はともかくイブシマキヒコを喰らったナルハタタヒメだが、
    ナルハタタヒメと共鳴していたミノトは主人公が心配な余り食事も喉を通らず…
    という状態だったようで、主人公が帰ってきた時には逆にお腹を空かせていたというオチが付く。
  • 設定資料集では乱入者が現れる理由は「強大な力に呼び寄せられたか、脅威を排除するため」と解説されているが、
    マガイマガドにおいては生態的にナルハタタヒメの捕食が目的である可能性も考えられる。
    産卵寸前の超大型古龍ともなれば、その身に蓄えた栄養分は相当のものであろう。
    幾ら能力のために捕食が欠かせないとは言え、流石に命知らずにも程があるが。
    また、追い立てられた百竜の怨念が鬼火となって牙を剥いていると考えることもできる。お前も怨まれる側だろは禁句
    これはマガイマガドの登場ムービーでマガイマガドへと向けられた「せめて一太刀、悲壮の覚悟」という言葉が
    巡り巡って騒動の源であるナルハタタヒメへ還ってきたようでもある。
    • その割にほとんど戦わず撤退してしまう彼らだが、状況から言えば様子を見に来た先で
      二頭分の超大型古龍の力を身に付けている初見の相手という危険極まりない存在と対峙し、
      力及ばず劣勢となった所へ、妙な方法で体の自由を奪ってくる何者かが自身を手足の如く操ってくるのだから無理も無い。
      プレイヤーハンターの力量を認めて後を託した…と考えるのは些かロマンチストが過ぎるだろうか。
    • Rise時点で未登場だったメル・ゼナの乱入についてだが、再発しかけた百竜夜行に対し王国騎士が対応していたことから、
      MR帯で再来したイブシマキヒコおよびナルハタタヒメは竜宮砦跡への途上で王域を侵した可能性が高い。
      そして王域の絶対者たるメル・ゼナが、縄張りを侵した超大型古龍に対し実力を行使した前例は、
      既にストーリー上で明示されている
      再来の原因がキュリアに纏わる一連の事件にあったとすれば、メル・ゼナの介入は不可避だったと言えよう。
  • 「繁殖で活発化した風神/雷神龍に追い立てられたモンスターの暴走」という仕組みを考えれば、
    50年前、あるいはそれ以前の百竜夜行にも繁殖期のイブシマキヒコとナルハタタヒメが関わっていたはずだが、
    その時に生まれた子孫が周辺地域に現れたという話は出てこない。
    イブシマキヒコとナルハタタヒメの存在が原因だと突き止められたのが今回の百竜夜行である以上、
    この点については謎が残されていると言えなくもない。
    • これについては今作と同様になんらかの要因で交尾ないし産卵に失敗したか、
      産卵には成功したものの、子孫が淘汰されてしまった可能性が考えられる。
      もしくは以前の百竜夜行時に誕生した子孫が50年を経て成長し、
      今回の百竜夜行を引き起こす対の二匹となっていた可能性もある。
      その場合、今回の討伐によって長年続いてきた百竜夜行という現象は終わりを迎えたことになる。
      かつて百竜夜行を起こした前世代の個体や、別の個体が出現して百竜夜行が再発する可能性はあるが…。
  • 雷袋に卵らしきものが存在していることは前述の通り。
    しかし、討伐後に雷袋を見てみると、今までそこにあった筈の卵が消えていることがわかる。
    討伐の瞬間に発電器官を破壊した時と同じような雷光が迸り、白煙が昇っていることから、
    討伐された事により雷袋の力が暴発し、その電流と電熱で抱えていた卵がダメになってしまったのだろうか。
    ハンターからすれば里の安寧が保たれた希望の光景であり、
    ナルハタタヒメからすれば子孫繁栄という生物としての目的が完全に潰えてしまった絶望的な光景と言える。
    • ナルハタタヒメが抱えていた卵の数は八つだが、
      これは日本神話において天地を治めた夫婦の片割れの女神・伊邪那美命(イザナミノミコト)
      神産みにおいて産んだ火の神「カグツチ」の数と一致する*8
      この「カグツチ」を産んだ際に伊邪那美命は死んでしまい、あの世である黄泉の国に行くのだが、
      龍宮砦跡の地下空洞も暗く陰惨な雰囲気が漂っており、見ようによっては黄泉の国にそっくりである。
      • 「8」という数は黄泉の国のイザナミの体に生まれた八雷神とも一致するため、
        こちらをモチーフにしている可能性もある。
        なお八雷神の名前はジンオウ武器の銘にもなっている。
    • Ver.14.0.0のパッチノートで、『百竜ノ淵源ナルハタタヒメの雷袋内の8つの卵が、
      討伐して爆散した後も表示され続ける不具合を修正します。』とあることから、
      雷袋内の8つの球体が卵であり、討伐時に爆散してしまったという設定が明らかになった。
      百竜ノ淵源からすれば残念なことではあるが、ストーリーとしてみた場合
      卵をスルーしても、潰して処分しても、生かしておくことにしても別のモヤモヤが残ってしまう可能性があり
      これが最も無難な結末であったと言えよう。
  • ナルハタタヒメとイブシマキヒコは合流した際、共鳴したヒノエとミノトを介して
    いざ眷族で以て 天地を治めん(一族によって、天地を統治しよう)」という途方もない目的を語っていた。
    百竜夜行=繁殖期が50年間隔で起こっていること、腹部にあった卵の個数が8個だったことを考えると
    繁殖が達成されれば50年に一度のペースで8体の古龍が出現することになる。
    長寿かつ強大な力を持つ生物にしてはかなり早い殖え方と感じる人もいるようだ。
    尤も、繁殖が問題なく進んで全ての卵が無事で50年以内に成熟できるという都合の良い前提だが、
    ねずみ算式に8頭ずつ増えていけば途轍もない数になる。
    この辺りは、産卵方法や幼体からの成長過程が不明なのでなんとも言えない。
    • 尤も、上記の通りナルハタタヒメとイブシマキヒコは50年単位で繁殖を試み、
      それが原因で百竜夜行が起きていたわけだが、
      その近傍にあるカムラの里が現在まで曲がりなりにも平穏無事であったこと、
      彼らの子孫の大量繁殖と、それに伴う生態系の異変といった現象が確認されてこなかったことを見るに、
      イブシマキヒコとナルハタタヒメの出会える確率が低いのか、幼体が全て育つわけでは無いのだろう。
      • ヒノエとミノトが読み取った思念にある「天地」に関しては、
        イブシマキヒコが天の力、ナルハタタヒメが地の力の象徴として扱われている前文や本種の素材説明文から、
        「全世界」という意味ではなく、文字通り「天と地の領域」であるとも考えられる。
        天地に纏わる二匹として交わり、生まれる子孫たちと共にその両域を治めんとする悲願を語ったものだろうか。
        そもそも古龍が人間と同じ言語思考をしているとも考えづらく、「生物的な繁栄」のことを
        共鳴したヒノエたちが人間の思考や言語に置き換えて喋っただけとも取れる。
      • 設定資料集においては、風神龍と雷神龍の目的として
        一言でいえば世界の制圧である。とても黙って見過ごせるものではない。」と書かれている。
        これが風神龍と雷神龍の種族としての目的なのか、猛き炎が対峙した個体の思考だったのかは定かでは無いが、
        「子孫を残すことで世界を治める」という明確な目的意識は古龍としては極めて珍しい。
        ただ生きているだけで途方もない被害を齎す強大な古龍種の中でもとりわけ強大な力を持つ超大型古龍が、
        世界の制圧という明確かつ大規模な目的を持っている危険度は計り知れないものがあるだろう。
        もっとも、目的を果たそうとすれば規格外の存在達が黙っているわけが無いだろうが…。
  • 産卵直前でハンターに討たれたことから、プレイヤーからは
    密かに生まれていた子孫がおり、続編でG級/MR版百竜夜行を巻き起こすのではないか
    もしくは「続編のラスボスや裏ボスを務めるのではないか」など盛んに予想が立てられていた。
    過去作では元凶を討伐した事で収まるはずだった現象が、
    逆に新たな脅威を生む結果となってしまった事例もあり、
    同じように夫婦が残した何らかの禍根が続編で表面化する展開に期待を寄せるプレイヤーも見られた。
    • 当初はRise系列の続編であれば百竜夜行のコンテンツも何らかの形で続投するのではないかと予想されており、
      従って引き続き百竜夜行を発生させる要因が必要であろうという見方が強かったのも一因と言える。
    結論としてはMHRiseのMR作品であるMHR:Sでは百竜夜行は続投せず
    百竜夜行の脅威は収束を迎え、カムラの里の物語は完結したという扱いであるらしく、
    MHR:S本編で風神龍や雷神龍のストーリーが展開することはなかった。
    • 同様に、実は密かに子孫が生まれていたことを匂わせる設定などは確認されていない。
      上述したように卵が討伐時に爆散したということからも、
      ひとまず件の風神龍と雷神龍が引き起こした騒動については、
      本種の討伐と同時に産卵を失敗させたことで完全に決着が付いたものと見られる。
    そして上記の通りクリア後には別個体の百竜ノ淵源ナルハタタヒメが出現するというまさかの事態が発生。
    この個体も上位同様に百竜夜行を引き起こしかけたものの、暴走したモンスターは王国騎士たちに対処され、
    本体もまた猛き炎に速やかに討伐されたことで、またしても産卵は果たせず散ることとなった。
    • イブシマキヒコとナルハタタヒメが複数個体存在すること自体は何ら不思議ではないが、
      これまでの繁殖行動が50年の周期だったことを踏まえると異例の速さでの再出現と言える。
      先に登場したイブシマキヒコとナルハタタヒメの繁殖行動に触発されたのだろうか。
      • これについては、50年前かそれより以前の個体が交合に成功した時の子孫が複数生き残っており、
        それが上位/MR帯にそれぞれ登場したという解釈もできる。
        同じ時期に生まれた個体群であれば繁殖期に入るタイミングもほぼ同じと考えられ、
        今回のように立て続けに繁殖行動を起こしたのも辻褄が合う。

武具

  • 百竜ノ淵源ナルハタタヒメ単体の装備は、残念ながらハンター用とオトモ用の両方を含めても存在しない。
    しかし、防具のしまきなるかみシリーズの強化に本種の素材を用いる事で、
    新たなスキル「風雷合一」を解放する事ができる。
  • また、イブシマキヒコ・ナルハタタヒメそれぞれの武器の強化に宝玉が要求される他、
    Ver.3.0で強化先が追加された武器にも鱗や角などの素材が必要となる。

余談

  • シリーズ初のアップデートで追加された(真の)ラスボスモンスターであるが、
    本種の討伐クエストでは「2種類の超大型古龍の同時狩猟」という前提をはじめ、
    剥ぎ取れない超大型モンスターの死骸、名称変化を伴う形態変化など
    異例ともいえる要素が多数存在しており、プレイヤーを驚かせた。
    • また、ゲーム中で大型モンスターと超大型モンスターが向き合って戦闘を行う仕様は初であるほか、
      クエスト中に超大型古龍種の死骸が消失するのも地味にシリーズ初の事例である。
      長々と死体に残られても戦闘の邪魔になり、
      まして最終決戦で初めにやるべきことが猛攻を掻い潜りながらの剥ぎ取りという
      ようなことになっても困るので妥当な仕様である。
      ちなみに、地上で切断した尻尾はナルハタタヒメ討伐まで残り続けるので安心。
    • 特殊個体の名前としても特徴的で、モンスター名の前が名詞になっているのも初。
      名称が判明している特殊個体は全て「~した」「~する」といった動詞系が付いていたので、
      一見するとモンスターの名前に見えないハンターも居るかもしれない。
    • メインシリーズに登場するモンスター名としては、
      悉くを殲ぼすネルギガンテなどと並んで12文字と最長である。
      あちらのように部位の中には目立って長い名称のものはないが。
  • 本種が登場するクエストはVer.3.0で追加されたクエストであるが、Ver.3.0環境下では、
    特定条件を満たした時にナルハタタヒメの討伐が不可能になってしまう
    というとんでもない不具合が存在していた。
    地下に移行後にナルハタタヒメがイブシマキヒコに食らいつき、イブシマキヒコが絶命、
    その後に少し間を置いてナルハタタヒメが「百竜ノ淵源」の名を持つ特殊個体に変化する…という演出だが、
    この演出中のナルハタタヒメにはスーパーアーマーなどは一切存在しない。
    よって演出の途中で速射砲を撃ちまくるなどしてナルハタタヒメを怯ませてしまうと、
    イブシ絶命後に発生するはずのナルハタタヒメ変身モーションが不発となり、
    名前も外見も変化しない素のナルハタタヒメの状態のまま戦闘が続行してしまう。
    そして、このイレギュラーな状態となった個体は体力が一定値以下にならないらしく、
    どんなに攻撃を重ねたとしても時間切れまでに討伐することは絶対に叶わなくなる
    • 他にも不具合が報告されており、ナルハタタヒメがダウンする際に特定の位置に居ると、
      発電器官に登る為の岩が透過してしまうというもの。
      この現象が起こると、一旦岩から出ない限りハンターが岩の下を歩き回れるような状態になる。
      一見面白いだけの現象に思えるが、発電器官を攻撃できる時間が減るため剣士には死活問題である。
  • 形態移行の仕組みが通常個体とやや違っており、
    気をつけないと体力ストッパーが働いていつまでも無駄に攻撃をすることになるので注意。
    一定ダメージごとに大技を繰り出すことで形態移行するが、スーパーアーマーで意地でも移行した通常個体とは違って、
    本個体は一定ダメージを与えた後にダウンや怯みが入るとまた別の行動を1回するまで形態移行できない。
    そのため、上手くいきすぎて攻撃し放題であっても、実は1ダメージも与えられていないことがある。
    砥石やバフをかけるなどして時間をつぶそう。
    • 但し「形態変化後の確定行動」などは対象外で、例えば撃龍槍攻撃に関しては怯みでのキャンセルをしても
      その後再び撃龍槍を振り回そうとすることはなく体力も減らせる。
      しかし、最早狙っては出来ないレベルでシビアかつ後の大ダウンを考えると怯ませない方がよかったりもするので、
      撃龍槍を振り回さなくなるという安全性を考えても少なくとも通常の狩りならば狙う価値は薄めである。
      タイムアタックでは勿論というべきか採用されているが
  • 金色の体色に加え防具の特性、メスのラスボスであること、兵器を出現させること
    そして護石のために周回されたこともあることなどからアトラル・カとは結構類似点が多かったが、
    更にこの百竜ノ淵源に関しては先述の通り撃龍槍を振り回し、形態変化するというところも共通点になった。
    此方は途中でモンスターの乱入が発生するが、あちらも設定上他のハンターが抑え込んでいるだけで
    モンスターの乱入自体は見えない所で起きている、といった点も近いところがある。
    • また、アトラル・カも形態変化後は「アトラル・ネセト」と呼ばれ名前が変化する。
      こちらと異なり形態変化は一時的なものであり、クエスト中に確認する事もできないが。
  • Ver.1.0ではマカ錬金のために大量周回されたナルハタタヒメだが、
    Ver.3.0でのこちらの周回適正は「良い部類だが最高効率は難しい」といったラインに収まる。
    一応、イブシマキヒコとナルハタタヒメの素材どちらもが部位破壊も当然込で報酬になる上に
    フィールドで獲得できる素材も2頭分とあり、
    オトモのぶんどり術も含めればVer.2.0で人気だったバゼルギウス周回の実に3倍以上の素材が手に入ることもある。
    • 実際に手なりで周回を行うことを考えてみると、
      イブシマキヒコの剥ぎ取り3個及びナルハタタヒメの剥ぎ取り4個だけで7個が確定。
      更に両者の落とし物は基本的に合計6~7個は落ちており、
      即ちフィールドで得られる分だけでも13~4個の素材は確定で得られ、両者の尻尾を斬れば2個増える。
      また、ターゲット報酬は大抵の場合9~10個確定とこれも多めの部類。
      部位破壊報酬に関しても、普通に戦えば壊れているであろう両者の角、ナルハタタヒメの袋で3個確定。
      狙って壊す必要があるが爪と背中も併せれば更に6個増える。
      そしてオトモのぶんどりも運次第だがイブシマキヒコでも3個、
      ナルハタタヒメなら長めの戦闘になるため6個持ち帰ることがほとんど。
      運が良ければ途中で乱入する古龍orマガイマガドの素材も1~2個ぶんどることがある上、
      操竜大技を撃たずに突進離脱することで乱入モンスターの落とし物も1つ落ちる。
      つまり、深く考えず戦うだけでも少なくとも1周35個もの素材がほぼ確定で手に入るし、
      部位破壊を心がけていけば40個以上もザラ、幸運Lv3やおだんご解体術も付けたなら
      50個以上の入手も有り得るだろう。
      一方バゼルギウス捕獲はかなり乱数の幅が広く、運が悪いと10個すら素材が手に入らないこともザラ。
      かなり運が良くてもたいてい20個も手に入らず、平均を取れば1/3を超えるかどうか程度に収まってしまう。
    しかし、ナルハタタヒメ素材及び百竜ノ淵源素材はいいとして、
    イブシマキヒコ素材が錬金Pとしては若干安いため、入手できる錬金ポイントは精々2.5倍といったところ。
    バゼルギウス1周を里帰還込み3分とすれば帰還込み7分半以下になれば概ね超えられることにはなるが、
    これには6分前後で討伐する必要があり、武器種によってはTA最速に非常に近いラインとなかなか厳しい。
    • しかし最高効率は無理でも相当な量の錬金ポイントが手に入るのは事実であり、
      このラインに到達すること自体は可能であるとTAという形で先人が直に証明している。
      連戦の気分転換に何度か挑んでみるのも一興だろう。
      またバゼルギウス周回は実際にはクエの合間合間で
      「食事+アイテム補充+クエスト受注&行き帰りのロード」分の時間も一周に入るはずなので、
      単純に2.5周バゼルギウスをするよりもこちらの1周の方が優れる可能性も充分ある。
  • 英名は「Narwa the Allmother」。つまり全ての母である。
    真面目に解説すると母というよりは生まれの元や、始まり・淵源を指す意味の方が強い。
    非常にありそうだがTHEオールマザーではない
    百竜夜行に関する全ての黒幕、始まりの元、という意味が込められているのだろう。
    • 通常種の英名も独特であったが、本種もかなり珍しい名前をしている。
      というのも、名前の後に装飾語が来るモンスター名はモンハン史上初なのである。
    • 因みに「百竜ノ淵源」の英訳は「Source of the Rampage」。sauceではない。
      "Source"は「源(みなもと)」や「原因」という意味で、"Rampage"は「暴動」という意味。
      Rampageは百竜夜行の英訳に採用されているため、「百竜夜行の源」という意味になる。
  • 本個体は今作の大型モンスターで唯一10体討伐の報酬である掛軸が存在しない。
    本種は特殊個体という事もあり、通常個体とは異なるアイコンを持っている為、
    自宅で掛軸を堪能できない事が悔やまれる。
    当然と言えば当然だが、通常個体より先にこちらを10体討伐しても通常個体の掛軸は入手できない。
    • 一応、彼女を初めて討伐した際には「掛軸【人魂行脚】」が交易船の特別品に追加される。
  • 10頭討伐するとギルドカードの称号に「百竜ノ淵源」を使う事ができる。
    これを利用する事で、ギルドカード上のみではあるものの、
    オサイズチからバルファルクまで様々なモンスターを、果ては里の住人をも百竜夜行の元凶に仕立て上げられる。

素材

  • 通常種との共通素材は省略。通常種の方も参照のこと。
淵源の嵐鱗
百竜夜行の淵源たる龍がまとう鱗。
群青と山吹の色が交差する様は、叫び荒ぶる風雷が如し。
「雷神龍の堅殻」に代わって入手できる。
来迎に逆らう者共の足掻きを容赦なく無に帰す、風雷統べる淵源たる龍がまとう最上級のものは「淵源の厚嵐鱗」と呼ばれる。
  • 通常個体(及び風神龍)から入手できるのは甲殻であり、鱗は素材になっていないのだが、
    こちらはなぜか鱗になっている。
    風神龍の力の影響を強く受けて変質したのだろうか。
淵源の嵐角
百竜夜行の淵源たる龍の角。
その角が従えるのは、空を混ぜる烈風と、地を貫く春雷。
「雷神龍の尖角」に代わって入手できる。
破滅招く凶事さえ御身が大事と避け通る程の神気に満ちた最上級のものは「淵源の剛嵐角」と呼ばれる。
  • 余談だが、嵐鱗と嵐角はそれぞれ装備強化時の評価値*9が3と7であり、
    しまき、なるかみ装備の強化段階解放に必要な評価値10を丁度満たせる数となっている。
淵源の嵐玉
百竜夜行の淵源たる龍が秘めし宝玉。
その玉が帯びたるは、ちちのみの青嵐、たらちねの霹靂。
  • 「ちちのみ」、「たらちね」は古語でそれぞれ父、母にかかる枕詞である。
    つまりはイブシマキヒコの嵐とナルハタタヒメの雷を帯びた玉ということか。
    登場ムービーに出てくる「かぞいろは」とは父と母の意であるが、
    文脈を見るともしかしてこれが子供、つまり卵だったりするのだろうか?
    その場合我々は古龍の卵を武器の強化素材に使用して……?!
  • また、イブシマキヒコとナルハタタヒメの武器を全部最終強化しようとすると、
    この嵐玉を28個も要求される。
    仮に考察通り卵だとすれば、子孫を武具に使われまくる風神雷神夫婦は血涙を流していることだろう。
淵源の天鱗
風雷統べし淵源たる龍が戴く、御宝たる鱗。
シャガルマガラ以来となる古龍種の天鱗。
  • また上記の素材以外に、イブシマキヒコの力を取り込んだからか、風神の龍玉も手に入れる事が可能。
    腹部の部位破壊報酬で5%の確率で手に入るが、これはイブシマキヒコがドロップするどの確率よりも高い。
    流石にこれだけのために周回するのは難しいかもしれないが、
    百竜ノ淵源の素材と共に並行して集めるのなら良いかもしれない。

関連項目

シリーズ/モンスターハンターライズ
モンスター/ナルハタタヒメ
モンスター/イブシマキヒコ
武器/ナルハタタヒメ武器 - 生産時は通常個体の素材を使うが、最終強化時に本個体の素材を使う
防具/なるかみシリーズ - 武器と同様、最終強化時に本個体の素材を使う
BGM/ナルハタタヒメ戦闘BGM
ゲーム用語/裏ボス - 本種の場合、性質上ラスボスも兼任しているとも言える
モンハン用語/特殊個体
クエスト/我ら楽土がかぞいろは - 強化クエスト
フィールド/龍宮砦跡
システム/百竜夜行
世界観/雌雄
モンハン用語/超大型モンスター

モンスター関連

モンスター/ゲネル・セルタス - 雄個体を捕食する生態を持つ雌モンスター
モンスター/渾沌に呻くゴア・マガラ -こちらものBGMが合わさったBGMを持つモンスター
モンスター/ディアブロス亜種 - 事情は違えど、雌個体が繁殖期を迎えて変貌したモンスター繋がり
モンスター/ヒプノック繁殖期 - 事情は違えど、モンスターの通常個体が繁殖期を迎えた存在繋がり
モンスター/アトラル・カ - 黄色系統の体色、雌個体、ラスボス、撃龍槍を攻撃に使う等、共通点が多い。
モンスター/アマツマガツチ - 風と雷を操り嵐を起こす古龍仲間。


*1 因みに二つ名個体も含めると燼滅刃ディノバルドも該当する。
*2 見た目や拾う際のモーションは落とし物等の採取と同じだが近づいた際の表示が「イブシマキヒコ」のみで落とし物の表記がない。またかつては、フリーサイドクエストの落とし物拾得にもカウントされなかったが、現在ではカウントされる。
*3 ただし、どちらもトリガーとなった古龍が主人公達の手で討たれたために本種のクエスト中のような直接対決は発生していない。
*4 アマツマガツチ関連のイベントは百竜ノ淵源関連のイベントを進行させていなくとも発生するため、フゲンの言うところの「雷神龍」には特殊個体化した本種は含まれていないと考えられる。また、フゲン自身はイベントにおいても特殊個体化した本種を目撃していない。
*5 風神龍、雷神龍との比較はあくまで里に対する脅威度についての話とも、影響力などを含めた強大さについてとも、どちらとも取れる台詞である。
*6 登場人物の台詞から、アマツマガツチの存在はカムラの里でも記録あるいは伝説として残されていたと思われる。
*7 腕・尻尾は非帯電状態では5しか通らない。また、胸部は帯電していても15とかなり硬い
*8 厳密に言えばカグツチの血と死体からそれぞれ八柱の神が生まれた。
*9 護石錬金の評価値ではない