ヴァイン

Last-modified: 2024-01-14 (日) 13:58:01

◆忍◆ ニンジャ名鑑#0330 【ヴァイン】 ◆殺◆
ダークカラテエンパイアのニンジャ。長い角と、芽吹いた茨と、マントと、蹄。掲げた剣は邪悪な春の到来を告げる。暗黒メガコーポのオクダスカヤ社は、既にこのヴァインの手中にある。オクダスカヤは、あなたの真の友人です。

登場エピソード

 

「御身らの逃走は許可しない」


人物

  • ダークカラテエンパイアのニンジャ。
  • この世に帰還して日は浅いが、すでにキーウの地を支配する暗黒メガコーポ「オクダスカヤ社」を傀儡化し、現代文明の先端科学を恣にしている。
  • その正体は、かつてヒャッキ・ヤギョシトカの地に降り立ったクロヤギ・ニンジャが、オクダスカヤ社の創業者の一族であるディミトリが行った召喚の儀式に応え、彼と融合したもの。
    • ディミトリはオクダスカヤ役員によって中枢から遠ざけられ、古城に軟禁された半生を送っており、人間性を剥奪された彼が胡乱な古文書「カラテノミコン」に記された儀式に頼った末の出来事であった。
    • なお、詳細は不明ながら、クロヤギ・ニンジャは「不完全な形」で現世に帰還したことが語られている。
  • ニンジャスレイヤーを獲物とする狩りの儀式「ストラグル・オブ・カリュドーン」に参加し、アヴァリスを代理戦士としてネオサイタマに派遣した。
アヴァリスとの関係
  • ヴァインはカツ・ワンソーの崇拝者であり、サイベリアのスラムでニンジャを狩り続けていたアヴァリスが「カツ・ワンソーの影」であることを看破。己の血肉を捧げ、彼に仕える存在となった。
    • すなわち、儀式に参加したリアルニンジャと代理戦士のペアのうち、彼等のみ主従関係が逆である。
  • その後暫くの間は二人で連れ立って行動していたようだが、恐らくはカリュドーンの儀式の開催を期に、ヴァインはアヴァリスと同化し、その深度を深めるようになる。儀式の終盤では、アヴァリスがヴァインとしてセトのコトダマ荒野に臨む場面も見られた。
    • なお、ヴァイン本体はオクダスカヤ社の本社領域「オクダスカヤーノフ」にある「茨の聖堂」の玉座に座しており、アヴァリスと物理的に融合しているわけではない。
 
  • ニンジャソウルではなくリアルニンジャその人がモータルに憑依したという、極めて特異なケースのニンジャであり、その在り方には謎が多い。
    • 性別については「彼女」と表記された箇所がある。
    • ニンジャスレイヤープラスニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0187【クロヤギ・ニンジャ】に記載された構想メモには、「現在(アヴァリスと出会う前)のヴァインは、ディミトリCEOの自我と記憶を保ちつつも、その精神はクロヤギ・ニンジャの影響を受けつつある」との記述があり、性別も「彼」とされているが、この設定が本編に受け継がれているかは定かでない。
      • 構想メモでは、ディミトリがクロヤギ・ニンジャと融合する前の時点でオクダスカヤ社のCEOとなっている、ヴァインがアヴァリスと出会うまでの経緯が異なるなど、本編との相違点が散見される。
  • ダークカラテエンパイアの会議に参加していることや、サツバツナイトらによるヴァインへの言及から、作中の人物からは「ヴァインはリアルニンジャであり、クロヤギ・ニンジャと同一あるいは延長上の存在である」と見なされている模様。
  • ドモボーイはヴァインを指して「カツ・ワンソーの弟子の一人」と発言しているが、クロヤギ・ニンジャはハヤシ・ニンジャの直弟子という説もあり、ワンソーと直接的な師弟関係にあったのかは不明。
    • ハヤシ・ニンジャはワンソーの使徒ないし最初期のアーチニンジャであるため、その系譜に連なるヴァインも広義ではワンソーの弟子と解釈できるか。
    • 単にダークカラテエンパイア(ワンソー派)のリアルニンジャであることをワンソーの弟子と言い換えた可能性もある。

外見

  • 捻じれた角を生やし、茨髑髏じみたフルメンポを被った異形の姿。
  • 以下の外見描写はヴァインの写し身のものだが、恐らく本体の姿と大きな違いはないと思われる。
    • 装束には不気味な茨が這い、茨には赤紫の花々が芽吹いている。メンポは茨まみれの奇怪なフルメンポ。
    • 装束の上に纏っている不気味なマントには、Ѧの周りを円を描くようにして、「オクダスカヤ:あなたの真の友人」と書かれた意匠が縫いつけられている。
    • 長い二本の角はフルメンポの意匠ではなく、実際頭から生えているように見える。足には蹄がある。
      • 「レイヨウめいた角の持ち主」との記述もある。
  • ダークカラテエンパイアの会議におけるコトダマ・イメージは、捩れた角と荊棘を持つ蜃気楼じみて不定形の影。

元ネタ・考察

  • ヴァイン(vine)は「蔓草」の意。

部下

  • 前述の通りオクダスカヤ社を支配下に置き、同社の企業ニンジャ達を従えている。
  • ヴァインが座す「茨の聖堂」に集うニンジャ達は配下の中でも精鋭とされる。
    • 彼らは山羊や蔦など、ヴァインを彷彿とさせる身体的特徴を備えている。
  • ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(61)によると、ヴァインやセトのような企業体の組織を運営しているリアルニンジャの配下は、基本的には全員が社員ということになっているらしい。
    • ただし、リアルニンジャのお気に入りのニンジャ達は直接の指揮下に入るとも説明されており、作中においてもマーベリックが「茨の聖堂」のニンジャ達を指して「側近私兵」と発言するなど、特別な管轄が存在するような描写もある。
「傭兵風情が話にならん。平伏せよ。ニンジャ支配者の威光を前に!」
名称備考
ソーンバロン最側近。「茨の聖堂」のニンジャ
ウルティカ「茨の聖堂」のニンジャ
サカイ
バードオブプレイ
ファータイル
ヴェールドフレイムオクダスカヤ機械化師団所属
オーロラアサシン
シアービート
グリムスレッジオクダスカヤ社企業軍の将軍
アシッドハウンド
カモロス
ナリーチティ
ネヴェリキーリス
ブルシュート
サンドマンダークカラテエンパイアのニンジャ。元オベロン配下。
ザイバツに復讐すべくヴァインと服従契約を結び、傭兵となる

ワザ・ジツ

  • 作中においてヴァイン本体が直接的にカラテを振るう描写はなく、その実力の全貌は不明。
  • 下記の写し身は「赤い霧」と共に現れており、これがヴァインの能力だとすれば、オボロ・ジツの一種も習得しているのかもしれない。

写し身

  • ザイバツとのイクサにおいて用いた能力。自身の分身を戦場に送り込む。
    • この写し身は茨まみれの捻れた剣を得物とし、ディミヌエンドらザイバツのニンジャ達を圧倒するほどのカラテを持つ。
  • 「デストラクティヴ・コード」では、アヴァリスの背中から剥がれ落ちた数匹の黒山羊が「ヴァインの写身」を形成し、去っていくアヴァリスの殿を務めた。
    • この写し身は鎌めいた異様な武器を生み出し、得物とする。

ハヤシの力

  • ハヤシ・ニンジャに由来すると思われる歪んだ生命賦活の力。
  • 自身が座す聖堂を外皮めいて覆うほどの蔦植物を生み出す。さらにその狭間からは大小無数のクロヤギが生まれる。
  • ニンジャ聖遺物「ボンサイ・オブ・ハヤシ」を取り込んだことにより、この力はさらに強大なものと化した。

クロヤギ・ブンシン・ジツ

  • 身体を黒い肉塊に変化させた後、小さな無数の山羊に分裂する。
  • このジツはアヴァリスとの邂逅時に指を噛み千切られたことにより奪われ、以後は彼のジツの一つとなった。

オクダスカヤクザミニオン

  • オクダスカヤ社のクローンヤクザ「オクダスカヤクザ」の素体を霊的に強化した、クロヤギ・ニンジャのミニオン。
  • 「人型にわだかまる有角のもの」と称される冒涜的な姿をしており、黒影に塗れたチャカ・ガンや影のドスで攻撃する。
  • ザイバツとのイクサでは、ヴァインの写し身がオクダスカヤ社の兵士達の成れの果てと思しき者達を率いていたが、これもオクダスカヤクザミニオンと同種の存在なのかもしれない。

ストーリー中での活躍

「この結果は無効。ならば、ただ粛々と次の獣をさだめよ。ネタバレを継続するのみ」
  • 第4部シーズン4にて本編に登場。「ケイジ・オブ・モータリティ」では、カイデンの名がクロヤギ・ニンジャであることが明かされたが、現世に帰還した直後のクロヤギ・ニンジャとヴァインの様子が異なる理由については説明がなく、この時点では未だ謎を残していた。
     
  • シーズン4の前半から中盤にかけては、儀式の開始前に倒されたコンヴァージに代わるリザーバーを送り込もうとしたシャン・ロアにそれ以上の要求を許さず、オモイ・ニンジャの代理戦士であるサロウが獣と相打ちしたと見える状況になった際には、オモイ・ニンジャの勝利とさせないため結果の無効を唱えるなど、他のリアルニンジャ達を牽制する姿が見られたが、参加者の中では比較的目立たない存在であった。
     
  • 「デストラクティヴ・コード」にて、アヴァリスがヴァインからクロヤギ・ブンシン・ジツを得ていることが判明。さらにエピソードの終盤では、クロヤギ・ニンジャが「ヴァイン」となるまでの経緯や、アヴァリスとの邂逅時の様子など、ヴァインとアヴァリスにまつわる様々な真実が明かされた。
  • アヴァリスの覚醒後は「ヴァインの写身」が登場し、サツバツナイトやニンジャスレイヤーと交戦。足止めの役割は果たしたものの、さして苦戦する描写もなく破壊されている。
     
  • 「ビースト・オブ・マッポーカリプス」におけるアヴァリスとニンジャスレイヤーの決闘にて、アヴァリスはマガタマから無限の力を引き出す中で混沌に呑まれかけたが、やがて己を取り戻す。そのきっかけとなったのは、アヴァリスがヴァインと共に過ごした思い出であった。
  • 崇めるべきワンソーが不在の世界に落とされたクロヤギ・ニンジャの悲しみを感じ取り、彼女の献身に応えることを決意したアヴァリスは、自らを「誇り高きクロヤギ・ニンジャの仔」と名乗り、ヴァインと共にニンジャスレイヤーとの最後のイクサに挑む。
  • 壮絶なるイクサの末、アヴァリスはニンジャスレイヤーの超高々度アラバマオトシを受け、マルノウチ・スゴイタカイビル地下の銀のオベリスクに脳天を叩きつけられて爆発四散を遂げる。これにより、アヴァリスに同化していたヴァインも同時に爆発四散し、彼と共にキンカク・テンプルへと還っていった。
     
  • 「シャドウズ・アゲインスト・ヴァイン」では、ヴァインとザイバツのイクサを中心に、カリュドーンの儀式の裏側で起こっていた出来事が描かれている。

一言コメント

コメント欄な
  • なんかシュブ・ニグラスめいた存在…… -- 2023-08-19 (土) 22:10:24
  • やはりその胸はバインバインに豊満だったのだろうか -- 2023-08-19 (土) 23:27:35
  • いまおきた さむくなった -- 2023-10-31 (火) 06:22:10
  • ワインに包まれてあれ -- 2023-12-13 (水) 23:42:29
  • ソウルのヴァインと素体のディミトリの辺りで性別がどっちつかずしてるのは「悪魔崇拝なんてするやつは魔女に違いねぇ!」で男でも女だと事実が歪められかねないというかつての風潮から来てるのだろうか -- 2023-12-15 (金) 01:43:03