マスラダ・カイ

Last-modified: 2024-03-19 (火) 07:13:22

◆忍◆ ニンジャ名鑑#0001 【ニンジャスレイヤー】 ◆殺◆
謎のニンジャ「サツガイ」の手で幼馴染アユミと共に殺されたマスラダ・カイは、邪悪なニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」の憑依によって蘇り、ニンジャスレイヤーとなった。悔恨と憎悪を力に変え、サツガイへの復讐を開始する。

◆ニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0001【ニンジャスレイヤー】◆プラス記事)

登場エピソード

  • 第4部以降多数
 

「サツガイという男を知っているか」


人物

  • 第4部の主役を務める、新たなる「ニンジャスレイヤー」
  • 第3部まで、ニンジャスレイヤーの核であるナラク・ニンジャフジキド・ケンジに憑依していた。そのソウルがある理由でフジキドから離れ、10年の時を経てマスラダに再憑依したのである。
    • 第4部におけるフジキドについてはサツバツナイト(第4部)を参照のこと。
    • フジキドとマスラダの間に別の憑依者が存在したのかは現状不明。本項目では便宜上、フジキドを先代として取り扱う。
  • サツガイ」という名の男への復讐を目的としている。
    • サツガイに連なるニンジャから情報を聞き出しては殺し、それを元に次のニンジャを……という行動を繰り返している。
  • サツガイと無関係のニンジャは、マスラダの目の前でモータルを虐げるなどの蛮行を働いたり、敵対してこない限りは相手にしない。その点で全ての邪悪なニンジャの抹殺を目指していた先代とは大きく異なっている。
    • 先代にもダークニンジャという直接の仇はいたものの、その復讐心はニンジャ全般に向けられていた。現状ナラクがマスラダの肉体を奪おうとすることが少ない点も含め、彼がソウルの影響をあまり受けていないことが察せられる。
  • 現在は、復讐のイクサを続ける中で出会ったタキコトブキと共に、ネオサイタマのピザと情報を扱う店「ピザタキ」を拠点としている。
     
  • 第4部シーズン3終了後は、とある人物の後を継いで、依頼を受けてニンジャ絡みの荒事を解決する存在として活動するようになる。
    • 仕事柄ネオサイタマの裏社会での存在感も高まっているようで、シーズン4以降では他のニンジャから「ネオサイタマの始末屋」という異名で呼ばれる場面が見られる。
       
  • 公式のアナウンスでは、「ニンジャ殺しのニンジャ」という二つ名で紹介されることが多い(本人も一度口にしたことがある)。
    • 従来の「ニンジャスレイヤー」の言い換え(日本語訳)である「ニンジャを殺す者」とはまた異なるニュアンスを持つ、彼を表すのに相応しいコトダマといえよう。

性格

  • 年若い青年であり、瑞々しく荒々しい性格の持ち主。
    • 時には己の在り方に迷い悩むこともあった先代とは異なり、己の手の届く範囲を超える責任を過剰に背負い込むことはせず、些事に逐一構うこともない。見方によってはやや淡白で効率主義的な性格ともいえるが、激情を吐き出したり、後先考えずに行動したりと、若さ故の危うさを感じさせる所もある。
    • 先代同様、冗談を口にしたり、気の利いた返しをすることは少ない。己の関心の外にあるものについては「どうでもいい」の一言で切り捨てることが多く、実際口癖めいている。
  • 一人称は「おれ」。先代に比べると言動にも若さが目立ち、話し方も特に古風な言い回しは使っていない。
    • つまり、先代の古風な言動はナラクの影響ではなく、フジキド自身のセンスであったらしい。
    • 戦闘スタイル(後述)もかなり粗削りで、情報を集めた後のUNIXを度々破壊するなど暴力的な面も見せる。
  • 憎悪の在り方がフジキドとは全く異なるため、敵ニンジャへのバトウも、バトウというより端的な「切って捨てる」形が中心。
    • フジキドは全ての悪しきニンジャを憎悪するため、サンシタであろうと徹底的に相手の心をへし折って殺すことを良しとするが、マスラダにとって敵対する大半のニンジャは単なる「障害物」に過ぎず、その感情など知ったことではないのであろう。
    • とはいえ、邪悪を極めた外道なニンジャには極めて強い怒りを顕にする。やはり、先代同様に彼もモータルがニンジャの毒牙にかかることは望んでいないようだ。
  • 「ニンジャ殺すべし」「Wasshoi!」といった、フジキドが使っていた決め台詞は彼も多用する。ただし最初期の時点では使用せず、数エピソード後で初使用している。
    • 「だいたいわかった」「わかってきたぞ」といった言い回しを度々用いる。特にイクサの中で勝機を見出した場面で用いられることが多く、ヘッズには専らこれが彼の決め台詞として認識されている。
  • 言動こそ荒んではいるが、イクサに巻き込まれた無関係のモータルを助けるなど善良な性質を感じさせる行動も多い。特に「貸し借り」を非常に重んじている節があり、他者から受けた借りを返すためには己の身を危険に晒すことも躊躇わない。
    • 己の復讐に巻き込む形となってしまったムキョウに対して謝罪の言葉を口にするなど、自身が構えるイクサとモータルの営みの間にはあくまで一線を引いているような態度も見られる。
    • 後述の来歴もあってか、ザックゾーイといった子供や、ニンジャでありながらアートの道を志すザナドゥに対しては比較的穏やかに接している。
    • モータル時代の振る舞いは現在よりは大分柔らかく、人並み以上の胆力は感じさせるものの普通の青年であった。

来歴

  • ニンジャになる前は駆け出しのオリガミ職人であり、最近になって市場でも買い手がつき始め、美術愛好家として著名なセバタキ・ケンロ氏にも目を掛けられていた。
    • 高級なワ・シを1秒で鳩やボンボリに折り上げるなど神業的な技術を披露しているのだが、それが特別なこととして扱われてはいないあたり、この世界のオリガミ職人はその程度はベイビー・サブミッションなのだろうか。
      • ニンジャになった後もそのワザマエは失われておらず、元オリガミ部のヤモト・コキからも称賛を受けている。しかし、彼にとってオリガミ職人としての自分はすでに終わったものという認識で、積極的にオリガミを折ろうとすることはない。
    • 言動には職人らしいプライドを感じさせる一方、カネのやり取りを公正な尺度であるとして重んじたりと、芸術家としてなかなかバランスの取れた考え方を持っていた。
      • 芸術家であると同時に職人でもあることから、「自分の技術に対する正当な代価」との認識が伺える。これは暗黒メガコーポはもちろん現実のブラック企業でも軽視されがちな考えであるため、中流サラリマンであった先代との違いの一つといえる。
  • ストリート出身の孤児であり、同じく孤児であるアユミと共にワモン・タエイシというカラテ・ドージョーのセンセイをしている老人に引き取られ、成人するまで彼の手で育てられた。
    • 両親についての記憶はなく、一度調べたが「それ以上しらべればロクな事にならないと思った」とのこと。
  • 学生時代はケンカの絶えない日々を送っていたが、オーボンの行事でタマ・リバーに流されたワ・シのオリガミを目にしたことをきっかけに、オリガミ・アートに興味を持つ。
  • オリガミ・アートの展示に足を運んだ彼は、ストリートアートの世界では自分と同じような境遇の者も活躍していることを知り、アーティストの道を志すようになる。
  • 成人後の時間経過(現在の年齢)については判然としないが、多少の年月は経っていると思われる。
    • Twitter連載版のあらすじによると、シーズン3最終話の時点で20代。
  • アユミとは家族も同然。恋仲とも推測でき、まさにこれから人生を謳歌するはずだったのだが……。
     
  • ある日突然アユミは目の前で殺され、自身も瀕死の状態となる。しかし、マスラダはナラク・ニンジャが憑依したことにより生き延び、アユミを殺した男「サツガイ」に復讐するべく行動を開始する。
    • 自分だけが生き残ってしまったことに強い悔恨を持っており、自らの身を顧みない行動もこれに起因すると思われる。
    • とはいえ命を全く惜しんでいないわけではなく、復讐も果たせず犬死にすることは望んでいない模様。
上記の詳細
  • マルノウチ・スゴイタカイビル3階での展示会を控えたある日のウシミツ・アワー、大事なものを届けに来てもらったアユミとの会話中に自分の展示物からサツガイが出現するのを目撃する。
  • サツガイが放ったスリケンからアユミを身を挺して庇うも、無情にもスリケンはマスラダを貫いてアユミに突き刺さり彼女は死んでしまった。
  • 自らも瀕死の状態になるが、アユミを守れなかった無念とニンジャへの恨みに反応したのかその身にナラク・ニンジャが憑依、ニンジャスレイヤーとして蘇った。
第4部シーズン2最終話ネタバレ
  • ……だが、上記はナラクによって改竄された偽りの記憶だった。決して悪意ではなく、マスラダの自我を崩壊させないための措置である。
  • 実際何が起きたのかは「アルター・オブ・マッポーカリプス」にて全て明かされる。出来うるならば、当該エピソードまで読み進めていただくことが望ましい。

外見

  • 赤黒い装束、ブレーサー、レガース、そして「忍」「殺」と刻まれた鋼鉄のメンポと、概ね先代同様の姿をしている。
    • ただし、右のブレーサーに後述のフックロープを巻きつけているなど、先代と違う特徴も描写されている。
  • ニンジャ名鑑プラスによると、身長180cm。短い黒髪。黒い瞳。
  • 「ソウカイ・シンジケート」にて、右肩甲骨から右肩、右上腕にかけて、火と水が交わるような意匠の「カゼの刺青」を入れている。
  • 平時の格好は話によって違い、先代と比べてあまり統一はされていない。
    • これらの格好は現在の彼にとって非日常のものとなってしまい、ストレスフルになっている。
       
  • 後に発表されたニンジャスレイヤーAoMの公式デザインでは、原作者によって以下のように指定されている。
    • 髪型は短く刈っており、耳が出ている。
    • 伝統的ニンジャ頭巾はなく、ニンジャ装束にパーカー的なフードがついており、これをかぶる時がある。
    • マフラースカーフは襤褸布ではなく、テック帯。
    • 前腕に黒いブレーサー。フィストガードは蛇腹状で、先は鋭く尖っている。
  • より詳細なデザイン指定はニンジャスレイヤープラスのグラフィックノベル版【トーメント・イーブン・アフター・デス】&N-FILESを参照のこと。
    • グラフィックノベル部分は無料で閲覧可能。
  • なお、以上のものは公式でAoMをビジュアライズするにあたってのデザイン設定の一例であるため、従来通り個人で自由なデザインをすることも尊重されている。

ワザ・ジツ

  • ニンジャスレイヤーとして相応の高いカラテ戦闘力を持つが、前述の経歴故か自らの負傷を顧みない傾向があり、突撃して強引に相手を捕らえるファイトスタイルが特徴。負傷は不浄の炎でかりそめに塞ぐことで補う。
  • 現状、チャドーのような特殊な技術は持っておらず、戦闘スタイルは全くの我流(ニンジャスレイヤー流とも言えるか)。これもドラゴン・ドージョーでインストラクションを受けた先代との大きな違いである。
    • 後に先代からインストラクションを受ける機会もあったが、スタイル自体は変わっていない。
  • 直感的で鋭い理解力や感性を持ち、物事の本質を捉えることに長けている。若さ故の吸収の早さもあり、前述の決め台詞が示すように相手の戦術を短時間で「理解」し打破することを得意とする。
    • その天性のラーニング能力で、一度見たワザにアレンジを加えて新たなワザを発想したり、リスクを度外視した危険な一手を繰り出すことも多く、相手にとってはどんな手を使ってくるか読み難い多様さが大きな脅威となる。
  • 投擲武器はスリケン。先代と同じくツヨイ・スリケンも使える。
     
  • 質問した相手の瞳孔収縮を読み取ることにより、真偽を確かめる観察能力を有する。
  • 周囲のニンジャの「魂の音」を微かに聞くことで、そのおおまかな居場所を特定できる。また、ニンジャ第六感で周囲のニンジャソウルを感じ取っている描写もある。
  • また、詳しいことは不明だが、IRC通信を直接ニューロンに受信している模様。
    • ナラクと対話している間はこの能力が失われる。
    • 原理としては、ローカルコトダマ空間をグローバルに接続し、そこから他者のIPにリンクして通信を確立させているようだ。
    • ナラクの力が失われた際にはこの能力も無くなっているので、ナラクに由来する力と推測される。
  • 総じて感覚や洞察といった部分において特筆すべき描写が多い。芸術家としての資質の表れか。
     
  • 過酷なイクサに身を投じる中でワザマエを飛躍的に向上させてきた彼だが、シーズン2の最終盤にてナラクの力を一時的に失い、シーズン3の序盤ではサンシタニンジャにも苦戦を強いられるほどに弱体化してしまう。
  • しかし、その中にあっても戦うことを止めず、また力を取り戻すべく始めたコトブキとのクミテで新たなカタを身に付けたことによりさらなる成長を遂げ、再びナラクを身に宿した後はリアルニンジャとも渡り合えるほどのワザマエに至った。

カラテ

  • 前述した通り、マスラダのカラテは我流であり、本人のセンスとナラクの戦闘経験、先代のイクサの記憶を糧に独自に編み出したものとなっている。
  • 暗黒カラテ技を使うこともあるが、その形は通常のカラテ・アーツとは異なり、「イビツ」「亜種」などと形容されている。
ワザの一部

ベア・ハッグ

  • ナハトローニン戦で使用。
  • 相手の腰を腕で捉え、ニンジャ膂力を振り絞って締め上げることで背骨を折りにかかる。
 

ツヨイ・スリケン

 

メイアルーアジコンパッソ

  • ニーズヘグ戦、タイクーン戦等で使用。
  • 相手の攻撃を躱しながら背中を向けて沈み込み、その姿勢から強烈な上段回し蹴りを繰り出す。
 

ポン・パンチ

  • アガートラム戦で使用。
  • 半身になり、前脚に重心をかけ、地面につま先をめり込ませて右腕を突き出す。
 

サマーソルトキック

  • デシケイター戦、キンジャール戦等で使用。
  • 宙返りしながら相手を蹴り上げる点は同じだが、マスラダは下から上への打撃の勢いを回転力に転用して空中回転の中から昇り蹴りを繰り出したり、相手の膝を踏み台に跳んで側宙ぎみに回転しながら蹴りを食らわせるなどのアレンジを見せている。
 

◆ブンシン多段チョップ◆

  • ブラスハート戦で使用。
  • ブラスハートのリフレクティヴ・ムテキを破るべく、マスラダとナラクが用いたブンシン・ジツめいた多段技。
  • マスラダの赤黒の炎に意志を宿したナラクがチョップを放ち、さらにマスラダが間髪を入れず二発目のチョップを放つ。
    • フジキド時代には見られなかった現象であり、マスラダのナラクに対するフジキドとは違うスタンスが伺えるワザとも考えられる。
       
  • コトダマ空間内での出来事ではあるが、サロウ戦ではナラクがマスラダを投げ飛ばしてトビゲリを食らわせるという、この時を彷彿とさせる息の合ったコンビプレイを見せている。
 

アラシノケン

  • ザルニーツァ戦で使用。
  • 左腕を円を描くように動かして相手の攻撃を外に逸らし、右手で腕の付け根にツキを繰り出す。相手がバランスを崩した所で足を蹴り払い、強引に身体を捻って回転しながらの肘打ちを脇腹に命中させ、さらに斜め上に飛びながら蹴りを延髄に当てる。
  • ワザを放った際、マスラダのニューロンにはキツネ・オメーンのニンジャの断末魔が浮かんだが、その時のカラテとは違い、禍々しくイビツでありながらも新たな形を取ろうとしていた。
 

ヘルタツマキ

  • カークィウス戦等で使用。
  • 高速回転しながら四方八方にスリケンを投擲する。
  • カークィウスとのイクサでは、共闘していたサツバツナイトがさらにヘルタツマキを重ね、「ダブル・ヘルタツマキ」なる恐るべき連携技に発展した。
 

ドラゴン・トビゲリ

 

ダンス・マカブレ

  • タイクーン戦で使用。
  • 空中から連続ストンピングめいて蹴りを繰り出し、地上の相手に反撃を許さず攻撃を浴びせ続ける。
  • ザンマ・ニンジャが得意とするワザであり、彼とのイクサから学び取ったようだ。
 

コトブキ・ドー

  • カンフーの知識を収集したコトブキが、それらに独自解釈を加えて生み出したカンフー・カラテ
    • シーズン3にて、ナラクの力を失ったマスラダがコトブキとのクミテを通じて身に付けた。
  • 右手を前、左手を肘に添えて待ち構え、流れるような腕や手首の動きで相手の攻撃を捌きつつ、グルグルと回転する蒸気機関車のクランクめいて絶え間なく滑らかにチェーンパンチを打ち込む。
    • マスラダはこれにメイアルーアジコンパッソを組み込むなど、彼独自のアレンジを加えている。
 

ボディチェック

  • ティアマト戦、コンヴァージ戦で使用。
  • 前傾した身体に力を込めて大地を踏みしめ、肩から背中にかけてを相手に衝突させる。
 

タツマキケン

  • コンヴァージ戦、マークスリー戦で使用。
  • 燃える竜巻じみて回転し、全方位に打撃の嵐を繰り出す。
  • 本来のタツマキケンは蹴り技だが、マスラダはワザの初出であるコンヴァージ戦では腕で攻撃している。
  • マークスリー戦では、蹴りのタツマキケンの回転の勢いを利用して腕のタツマキケンをも放ち、二倍の打撃回数を実現した。
 

◆ヘルジゴクタツマキ◆

  • ベルゼブブ戦で使用。
  • ベルゼブブとの初戦でヘルタツマキをバイオ蝿に相殺された経験からマスラダが編み出した「ヘルタツマキを越えたヘルタツマキ」。
  • ヘルタツマキで黒炎を帯びたスリケンを投擲した後、ヌンチャク・オブ・デストラクションでスリケンが残した黒炎を絡め取り、全方位を薙ぎ払う。
 

◆反チャドー・ヒーリング(仮)◆

  • マークスリー戦で使用。
  • 古来チャドー使いは、傷ついた他者に手を触れ、己の呼吸と同期させることで、一時的にチャドーの力を共有せしめ、潜在能力の開花、治療、インストラクションの糧とすることがあった。
  • マスラダはこの理を逆転させ、呼吸によって自らの内に生じた黒炎をチャドー呼吸を使用中のマークスリーに強制的に共有させることでダメージを与えた。
 

◆ツヨイ・ヘルタツマキ◆

  • サツバツナイト戦で使用。
  • ナラクが自我の主導権を握り、マスラダの肉体を完全に制御した状態で放った奥義。
    • 地の文には「ナラク奥義」と称されており、恐らくマスラダがナラクを御している状態では現状扱えないワザである可能性が高い。
  • 空中に留まるほどの回転から、四方八方に赤黒の炎を撒き散らす。その一つ一つが「嘆きのスリケン」と化し、相手に襲いかかる。
    • このスリケンは従来のヘルタツマキのそれとは異なり、意志を持って相手をホーミングするという性質がある。
    • スリケンは「ツヨイ・スリケン」とも記述されており、単純な威力も相当に高いようだ。
 

アラバマオトシ

  • アヴァリス戦で使用。
    • アラバマオトシのカタ自体はデシケイター戦で一度去来しているが、マスラダが実際に使う機会はなかなか訪れなかった。
  • デスフロムアバブが編み出した暗黒カラテ奥義。空中で相手を羽交い締めにし、そのまま相手の頭部を地面に叩きつける。
 

◆ナラクアラシノケン◆

  • セトとの最終決戦において、サツバツナイト、ナラク・ニンジャと共に繰り出した暗黒カラテ。三者全ての打撃を瞬間的に相手の肉体に刻み込む。
  • ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(64)にて、三人で相手の周囲を旋回しながらアラシノケンを間髪入れず立て続けに繰り返すワザと説明された。
    • アラシノケンの打撃を終えた者は、引き続き相手の周囲を巡りながら最初の打撃に戻って打ち続ける。これにより凄まじい打撃力が蓄積され、爆発的なカラテ相乗効果が生まれるという。
    • なお、ワザのモーションそのものは単独のアラシノケンとは異なるものになっているとのこと。三色の螺旋状あるいはバネ状の針金を、交互に重ね組み合わせたようなイメージらしい。

赤黒の炎

  • 内なるナラクがマスラダの執着、怒り、憎悪を触媒として熾す超自然の炎。かりそめに傷を塞ぐ、敵を内側から焼くなどの幅広い使用法がある。
  • マスラダは先代に比べて赤黒の炎を活用する機会が多い。また、黒炎を爆発させたり、爆発の反動をカラテに利用するなど、先代の時には見られなかった応用技も度々披露している。
  • マスラダはチャドー呼吸を使えないため、傷を積極的に治癒する際はナラクの力に依存しなければならない。

我流チャドー

「スウーッ……フウーッ……!」

  • サツバツナイトのイクサから着想を得て生み出したマスラダ独自の呼吸法。
  • この呼吸法で吸い込んだ息は内なるナラクの暗黒の炉にくべられ、赤黒い邪悪な炎と化す。そして息を吹くことで圧縮された炎は全身に循環し、これによって装束を燃え上がらせると共にカラテを高めたり傷を焼き塞ぐことを可能とする。
    • N-FILES【ヨグヤカルタ・ナイトレイド】では、内なるナラク・ニンジャをエンジンめいて駆動し、意図的に自身の存在をオヒガンとの境界に立たせることで、物理的な傷を焼き塞ぎ、ギンカク由来の力を獲得するものと説明されている。
  • サツバツナイトの見立てでは、先代の共振とも異なる形でナラクのソウルと己の生命を繋げ、危ういバランスで循環させている「反チャドー」とでも言うべきカラテの流れであり、無責任な調節をしてしまうとギリギリの所で成立させている均衡を崩し命に関わる恐れがあるとのこと。そのためサツバツナイトも呼吸法の矯正は行っていない。

フックロープ

  • ナラクの力で生成した、先端に禍々しい鉤爪を備えた金属製ロープ。ロープ全体に赤黒の炎や高熱を付加することが可能。
    • 本編中では詳しく語られていないが、かつてフジキドが用いていたドウグ社製フックロープをナラクが模倣したものと考えられる。
  • 普段はニンジャスレイヤーの右のブレーサー(手甲)に巻きつけてあるが、左右の手から二本のフックロープを同時に放つ場面もあり、左手からも生成可能な模様。
  • 掌が裂けてそこからフックロープが飛び出すというコワイ描写もある(あくまで比喩的な表現という可能性もあるが)。
  • シーズン3の序盤では、ナラクの力を失ったことに伴いフックロープの生成能力も喪失していたが、後にイクサの中でマスラダ自身がカラテ生成することに成功した。

ナラク・ニンジャの知識

  • ナラクの膨大な経験に基づくニンジャ知識とニンジャソウル看破能力。
  • サツガイの影響下にあるニンジャのソウルの歪みを感知することも可能だが、サツガイにジツを与えられたニンジャは本人のソウルと無関係のジツを行使してくるため、ソウルとの違いにナラクが混乱してしまうケースがある。
  • 時折、先代のイクサの記憶がフィードバックすることがあり、これにより危機的状況を脱したこともある。
 
(モータルの怒りを……注ぎ込むがよい……!)

ヌンチャク・オブ・デストラクション

  • シーズン2終盤にてサツバツナイトから託された「三種の神器」の一つ。
  • 基本的な性能は第2部の時と同じであり、ナラクの力、すなわちモータルの怒りを注ぎ込むことによって使用可能となる。
  • 「アルター・オブ・マッポーカリプス」では、棍のそれぞれに溶岩めいて輝く「奈」「落」のエンシェント・カンジが浮かび上がるという新たな形態が発現している。
    • この時のヌンチャクの形状は均整のとれた元の形からはかけ離れており、棍の両端には刃めいた超自然の炎が生える。
  • ヌンチャクの鎖を引きちぎって分離し、それぞれの腕に柄を呑み込ませてカラテを強化することも可能。
  • 「アルター・オブ・マッポーカリプス」以降、ヌンチャク・オブ・デストラクションはマスラダの両腕の中に収納されており、必要に応じて腕から解き放たれる。
    • ヌンチャクの柄はそれぞれの腕に一本ずつ入っているため、使用する際には超自然的な手段で鎖を繋ぎ合わせている模様。
      • ザンマ・ニンジャ戦では、柄を繋いだ黒炎が凝縮して黒い鎖になるというプロセスが描写されている。
  • ブラックティアーズ戦では、鎖を断ち切られたヌンチャクの柄をそれぞれの手に持ち、垂れた鎖にナラクの炎を纏わせて伸ばし、黒炎の鞭として使用した。
 
「ナラク!抑える必要はない!」

赤い雨

  • サツガイとの最終決戦において起こした現象。ヌンチャク・オブ・デストラクションの鎖を首にかけた状態で呼吸を繰り返して背中から熱蒸気を発し、黒い雲を誘うことで自身の周りに赤い雨を降らせる。
  • さらにヌンチャクを腕の中に呑み込み、ナラクと極限まで共振することにより、赤い雨の中に蜃気楼じみたモータルの影を現出させた。モータルの影はマスラダが致命傷を受けた箇所を瞬時に補い、彼のイクサを助ける役割を果たした。
    • これはナラクでさえもマスラダの死を懸念するほどの行為であり、実際マスラダは戦いの後にナラクの力を一時的に失ってしまった。

一言コメント

「サツガイに繋がるコメントを言え。そうすればカイシャクしてやる」
  • 結局カリュドーンの謎オリガミって何だったんだろう?とりあえずマスラダと強敵ニンジャとのカラテ衝突によって発生するのはわかったが、何故そうなるのかは謎のままだよな? -- 2023-06-22 (木) 17:46:03
  • アヴァリスに謎のデバフとかかけてたしシーズン4のボス勢は現状今まで以上にナラクパワーの理不尽に晒された印象がある -- 2023-06-23 (金) 23:13:38
  • ヌンチャクがキンカクを汚染して生じた副産物っぽいね -- 2023-06-23 (金) 23:19:21
  • 連載期間でいえばフジキドよりマスラダ時代の方がもう長いという事実 -- 2023-07-04 (火) 00:55:49
  • マスラダのイクサのハードルが高すぎて フジキド以外のトリロジーからの古参ニンジャがイクサに付いてこれてないな -- 2023-07-28 (金) 21:43:20
  • ↑確かに。敵が神話級リアルニンジャなので、シックスゲイツですら役者不足だし、オメガ=サンですら怪しいという……。フジキド、ユカノ=サン、ヤモト=サンなら、ギリギリついてこれるかもしれない。後は、元々支援役だったシルバーキー=サン、フィルギア=サンは、昔同様イクサにはついてこれないけど、同じように支援はできるくらいですかね? -- 2023-07-29 (土) 12:00:34
  • 記事でも触れられてるけどマスラダは、フジキドと比べると妙にモータルに甘い気がしませんか? -- 2024-03-14 (木) 12:46:24
  • 学生時代の記憶からもそうだけど、不器用で無愛想な優しみというのはあるかもしれない。 -- 2024-03-15 (金) 23:14:27
  • マスラダ、嫌な奴に見えて実はかなりいい人なんだよね……ムキョウさんに謝罪したり、目の前でモータルを虐げるニンジャに激昂したりする回を見て見直した。 -- 2024-03-16 (土) 07:59:23
  • フジキドは生真面目だから無責任に人を助けるようなことはしないしそんな資格もないと思ってるだろうからね、それに比べるとマスラダはわがままで自分の感情に素直 -- 2024-03-17 (日) 15:59:17