◆忍◆ ニンジャ名鑑#0017 【シャン・ロア】 ◆殺◆
東南アジア・オセアニアを睥睨する謎の国家「ボロブドゥール」の王。その正体は長い眠りより覚めたムカデ・ニンジャであり、ロウ・ワンの秘儀に通ずる大魔術師だ。恐怖と呪いによる絶対の統治には暗黒メガコーポも下手に出ざるを得ない。
◆ニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0017【シャン・ロア】◆(プラス記事)
登場エピソード 
- 「ヨグヤカルタ・ナイトレイド」(名前のみ)
- 「アセイルド・ドージョー」
- 「ザ・シェイプ・オブ・ニンジャ・トゥ・カム」
- 「ケイジ・オブ・モータリティ」
- 「マスター・オブ・パペッツ」
- 「ヴェルヴェット・ソニック」
- 「デストラクティヴ・コード」
- 「アシッド・シグナル・トランザクション」
- 「テンペスト・オブ・メイヘム」
「グワラグワラ!ポエット!」
「ならば参れサツバツナイト=サン!」
人物 
- 謎の国家「ボロブドゥール」の王。ボロブドゥール遺跡を己の宮殿に作り変えてヨグヤカルタを支配し、ひいては東南アジア・オセアニアを睥睨している。
- 「トーメント・イーブン・アフター・デス」冒頭において、「蘇りしカツ・ワンソーの子ら」の一人としてその名が語られている。
- ナラク・ニンジャが遠くに気配を感じただけで強く反応していることからもその強大さが伺い知れる。
- その正体は「ムカデ・ニンジャ」。ドラゴン・ドージョーを襲撃して神器を奪ったリアルニンジャ達の一人であり、ダークカラテエンパイアのメンバー。
- 「ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクション」にてシルバーキーが垣間見たニンジャ大戦のビジョンにおいて、ニンジャ将軍達の旗印の中に「ムカデ」があることから、恐らくカツ・ワンソー側のニンジャとして大戦に参加していたと思われる。
- 性格は残虐にして狡猾。ニュービーニンジャを蹂躙しようとする、ヨグヤカルタの民衆を徴発してカロウシタイにする、一騎打ちに応じると見せかけて部下にアンブッシュさせるなど極めて邪悪な行いを繰り返す様はまさに暴君。
- 一方で、国が滅ぶような規模のイクサは避けようとするなど理性的な面も持ち合わせている。
外見 
- 魔術・妖術の類の文化を強く感じさせる法衣を身に纏う。口元はヴェールで覆っている。
- ドラゴン・ドージョー襲撃時は一応は人間の姿をしていたが、その法衣の下は無数の関節を持つ禍々しい姿、多くの関節を備えた無数の腕に牙まみれの口とすでに人間離れしている。サツバツナイトとの再々戦時は無限に続くと思われるほどの長さの腰から下を披露している。ムカデなのだ!
- 多腕は切り離すことも可能であり、切り離された腕はムカデと化す。
元ネタ・考察 
- 強大な力を持つムカデの代表例としては「俵藤太の百足退治伝説」に登場する大百足が挙げられる。
- この大百足は山を七巻き半するほどの巨体を誇り、龍神一族を迫害していたが、最終的には俵藤太が唾を付けた上で八幡神に祈念して射った矢によって退治された。
- また、インドネシアの神話にも「アジ・ビダラ・プティ女王」等にムカデが登場している。
部下 
- ムカデ・ニンジャクランのソウル憑依者を夢を飛ばすことにより招集し、ロウ・ワンの印を刻んだ上で「子ら」として従えている。
- 同様の手段を取っている者にホワイトドラゴンがおり、何らかの共通性が伺われる。
名称 | 備考 |
---|---|
ウーガダル | ストラグル・オブ・カリュドーンの代理戦士(リザーバー) |
グレイウィルム | ロングゲイトとの交渉役を務める。印が刻まれた部位は舌 |
ゲオフィルス | 近衛隊長。印が刻まれた部位は右掌 |
コンヴァージ | ストラグル・オブ・カリュドーンの代理戦士。 元はリロン・ケミカル社の企業戦士 |
セストーダル | 印が刻まれた部位は左目の裏 |
ワザ・ジツ 
- アーチ級リアルニンジャの名に恥じぬカラテのワザマエの持ち主で、サツバツナイトとも互角以上に打ち合える。
- だが、名鑑にて「大魔術師」と称される彼の本領は後述の秘儀、すなわち古の魔術ニンジャであるロウ・ワンが創り出した邪悪なるジツにこそあるといえるだろう。
- ロウ・ワン及び彼のジツの詳細についてはニンジャスレイヤープラスのニンジャ名鑑プラス【山】
も参照のこと。
- ロウ・ワン及び彼のジツの詳細についてはニンジャスレイヤープラスのニンジャ名鑑プラス【山】
ロウ・ワンの印 
- シャン・ロアが部下に与える呪印。ロウ・ワンの秘儀。
- 印は身体のどこかに刻まれ、超自然の加護が与えられる。
- カラテが向上し、過去に非ニンジャであった頃の欲望は、よりニンジャ的なものに変質するようだ。
- 印を与えられた者は、力と引き換えにシャン・ロアに永遠に隷属を強いられる存在となる。
ロウ・ワンの呪い 
「ヨギスミカテ……ソルナガバレ……!」「ロウ・ワン!」
- 無数の腕で複雑なサインを描き、上記の意味不明な文言を唱えることによって相手に石化する呪いをかける。
- シャン・ロアはこの呪いによって己に挑んだニンジャを石像として飾り辱めるのを至上の悦びとしている。
- また、ロウ・ワンの印を刻んだ部下のソウルをアンテナめいて経由して呪うことも可能である。
- 何らかの手段によって石化を免れても、身体に浮かび上がったムカデの刻印に骨肉が軋む音が聞こえるほど強く締め付けられ、常に呪いを抑制し続けなければならなくなってしまう。
- 解呪するためにはロウ・ワンの印が刻まれた部下の三部位が必要とされる。生半可な解呪手段では逆に呪い返されてしまう。
- 以上のように極めて強力な呪いだが、濫用は出来ない模様。
- 後に同名の秘儀を利用するリアルニンジャが現れた。隠された根源を持つジツのようである。
ミガワリ・ジツ 
- 装束を切り裂かせておいて、自身は地中に潜り込み攻撃を躱すワザ。作中では更にその状態のまま素早く移動している。
- シャン・ロアはドラゴン・ドージョー襲撃時に地中からエントリーしており、恐らくドトン・ジツも習得していると思われる。ミガワリ・ジツはその応用であろう。
- イクエイションも同名のジツを使うが、こちらはいわゆる「空蝉の術」に近い。
ムカデ・スリケン 
- ただのスリケンではなく圧縮され、丸まったムカデを投擲する。
つまりムカデなのでは? - 彼の投擲するムカデはゲオフィルスのそれとは違い、それぞれが人ひとりほどの長さである。
- やはりムカデは攻撃を受けるとアバる。
脱皮 
「ゴアア……ゴアアオオン」
- 表皮が剥がれることによって真の姿を現す。地の文に「カイジュウめいて巨大なムカデ」と称されるそれはもはや人の姿を僅かなりとも留めていない。
- 人語も不明瞭となるが、意思疎通を図ることは出来る。
- この状態ではサツバツナイトのワザマエを完全に上回るが、そのサイズ上周囲への被害は計り知れない。
カロウシタイ 
- ヨグヤカルタの治安を維持している王国兵。シャン・ロアの「恩寵」によって眠らぬ兵士と成り果てている。
- 「恩寵」の正体はロウ・ワンの秘儀である。ムカデを呑み込まされ、ジツを施されることで、自我のないロボットめいた抜け殻になる。
- ヨグヤカルタの民衆から徴発することで数を揃えており、その中には現地の少年エンドロの父親も含まれる。
- コトブキに難なく倒されており、個々の戦闘力はさほどでもないと推測される。
ストーリー中での活躍 
- ケイトー・ニンジャ、レッドドラゴンと共にドラゴン・ドージョーを襲撃し、ユカノを石化した上でメンポ・オブ・ドミネイションを奪い去る。
- その後はボロブドゥールの王として君臨し、再び挑んできたサツバツナイトの一騎打ちに応じると見せて部下にアンブッシュさせ、ロウ・ワンの呪いによって彼をヨグヤカルタの地に縛り付ける。
- だがサツバツナイトは決して諦めず、エンドロとウィッチドクターの協力によって呪いの効果を一時的に弱め、部下を倒した上でシャン・ロアに三度挑戦する。一進一退のイクサの末にダウンを奪い、ロウ・ワンの呪いによって石化せんとするも、サツバツナイトが三部位を持っていたことによって生じた一瞬の隙を突かれる形で、尻尾に隠し持っていたメンポ・オブ・ドミネイションを取り返されてしまう。
- 怒り狂ったムカデ・ニンジャは真の姿を現しサツバツナイトを追うが、イクサの規模が広がりヨグヤカルタをも巻き込んでしまうことを良しとせずに手打ちを申し入れ、サツバツナイトがそれを受け入れたことでイクサはひとまず終結を迎える。ユカノの解呪を迫るサツバツナイトにメンポ・オブ・ドミネイションを使うよう言い、イクサで傷ついた身体を癒すべく城の闇へと消えた。
- 「ザ・シェイプ・オブ・ニンジャ・トゥ・カム」にて再登場。メンポ・オブ・ドミネイションを奪還された影響によるものか、血塗られた呪術の支配を徐々に後退させており、ジリー・プアーを覆すべくストラグル・オブ・カリュドーンに参加し、コンヴァージを代理戦士としてネオサイタマに派遣する。
- だが、コンヴァージは狩りの獲物であるニンジャスレイヤーに印を付けた直後、即座にリベンジを果たしに来たニンジャスレイヤーと交戦。善戦するものの最終的には爆発四散し、儀式における最初の脱落者となった。
- しかし、彼は「ケイジ・オブ・モータリティ」冒頭のダークカラテエンパイアの会議において、「儀式はまだ始まっていない」としてイクサは無効であると訴える。この主張はセトに聞き入れられ、挑戦順は最後となったものの、新たな狩人をネオサイタマに送り込む事を認められ、ウーガダルを派遣した。
『我は典範に則り、誠実に儀式プロトコルを遂行しておる。奴が仮に……まあ実際…… サツバツナイトであったとして、我が誹りを受ける謂れは無し。恐らく、我がウーガダルが遺憾にもサツバツナイトに殺され、入れ替わられた、という事であろう』
- 送り込んだ新たな狩人の正体は、かつて敵対したサツバツナイトその人であった事が「デストラクティヴ・コード」にて判明する。
- 当然、儀式の主催者であるセトからの詰問を受けるが上記のセリフで白を切り通し、逆にセトがアヴァリスに刺客を差し向けた事を指摘してその場をうやむやにし、追及を免れた。
- 無論の事ながら上記の釈明は虚偽であり、実際には派遣した本物のウーガダルを通してサツバツナイトが持ちかけてきた取引に応じ、サツバツナイトを自身の狩人に据えていた。
- サツバツナイトも覚悟の上ではあったものの、取引はシャン・ロアに有利な形で行われ、彼にロウ・ワンの呪いの力を埋め込んで自らの手駒とする。しかし、セトが儀式遂行の妨害となるものを排除するためという名目で呪いに相乗りし、サツバツナイトの支配権を奪われる。
- 「テンペスト・オブ・メイヘム」において呪いの核としてサツバツナイトの額に埋め込んでいた琥珀が摘出されたため、またも儀式の手番が回ってくる前に狩人を失う結果となった。
一言コメント
- なんだかんだ言ってもサツバツナイトの実力自体は認めてたんだなって判明してちょっと嬉しくなった。そしてめっちゃ苦しい言い訳しながら、ノロイで罰を与えつつ、自分の狩人であるという正当性だけは確保していくのが図々し過ぎて寧ろ好き -- 2022-04-23 (土) 18:50:29
- せっかく、小癪な若造リアルニンジャの支配権を手に入れたのに、すぐに、セト=サンに奪われるの可哀そう。 -- 2022-07-31 (日) 12:45:40
- 奪われたどころか、「テンペスト・オブ・メイヘム」を以て2人連続で狩人が盤外消失したのは流石に可哀想でちょっと笑っちゃった。本人的には(結果的に)セトに意趣返しみたいなことも出来た訳だけど、実際はリアルニンジャとしての対外的な評価にまで影響しそうな失態では? -- 2022-10-17 (月) 16:00:28
- セトが余計ことしなければ普通にフジキドを手駒に進めていただろうし、本人だけの落ち度とは言い切れないのでは。フジキドとてカイデン済のリアルニンジャ、ケイムショも拠点で分身ロンドン・アイを爆破四散させられていおり、ジツを破られたからといって即評価が落ちるような相手ではない。本来の狩人候補も温存しており、2週目があれば他の参加者より有利とさえ言える -- 2022-10-17 (月) 18:04:14
- 見方を変えればクキキを除いてあの中で一番フジキドやマスラダのことを知っていると言える存在な -- 2022-10-17 (月) 23:05:11
- というかフジキドを狩人として送り出したのはセトの企みをひっくり返す為だったんじゃないのかとは思う。もし順番がちゃんと回ってきたのならその時は戦わせてたとは思うけど -- 2022-10-20 (木) 12:23:45
- 実際ルール上ではいくらでも延長戦できるとはいえほんとに延々やるつもりもあるまいしセトさんの企みの臭いを嗅ぎつけたあたりで勝つことより邪魔する方に方針シフトしてると思う。ジツはフジキドに逃げられたといってもセトさんのせいぞって突っ込めば3人目(本物ウーガダルさん)ねじ込むこともできるしそうでなくてもとりまセトさんにいちゃもん着けるネタがまた一つ増えたぐらいで殆ど損はしてないし -- 2022-10-20 (木) 23:25:35
- 長く登場してフジキドの脅威を知った上で暗躍し続けているというだけで邪悪この上ないのにこうも愛着が湧いてしまうのは不思議だ のらりくらりセト=サンやケイトーの追求をかわすシーンなんか良かった -- 2022-10-23 (日) 23:21:49
- 自国の統治のしかたなんかも他勢力と比べてそこまで強大では無いことを自覚した上で柔軟に対応してる感があっていいよね。DKEの中で最後に笑うのは案外この人(?)だったりして -- 2022-10-24 (月) 00:08:30
- 今更ですけどロウ・ワンとは老・ワンですなわちオールド・ワンつまり旧支配者クトゥルフニンジャな?そしてロウ・ワンの秘技とはすなわちクトゥルフ神話技のう…アイエッ?!窓にムカデが! -- 2022-12-11 (日) 19:56:21