Tag: ネイティオ エスパー ひこう トリックルーム おいかぜ S操作 マジックミラー
目次
基本データ
ポケモン | タイプ | 能力 | 特性 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイプ1 | タイプ2 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 特性1 | 特性2 | 隠れ特性 | |
ネイティオ | エスパー | ひこう | 65 | 75 | 70 | 95 | 70 | 95 | シンクロ | はやおき | マジックミラー |
概要
第二世代で登場したエスパー・ひこうタイプのポケモン。
隠れ特性の『マジックミラー』により、相手の「ちょうはつ」や「ダークホール」といった変化技を跳ね返す事で、これらの妨害を受けずに自身の変化技を使用出来る。
メガシンカ以外でマジックミラーを持つポケモンはネイティオ族とエーフィのみである(メガシンカではヤミラミ・アブソル・ディアンシーが該当)。
エーフィと比較すると種族値は全体的に劣るが、ひこうタイプを持ち浮いていること、「おいかぜ」や「シンプルビーム」が使えることが差別化点となる。
マジックミラーについて
マジックミラーの主なメリットは以下の2点となる
- 相手の『ダークホール』にリスクを与えることができること
- 相手の『ちょうはつ』『アンコール』などの妨害を受けずに補助技を使用することができること
マジックミラーはほとんどの補助技に対して耐性を持つが、「よこどり」には「おいかぜ」を奪われてしまうことに注意。
ダークホール対策のマジックミラーの扱い方としては以下の選択肢がある
- ドーブル対策として初手中央に繰り出す。
- ドーブルの繰り出す場所を予想して端に繰り出す。端に繰り出した上でサイドチェンジやmoveによってドーブルの前に移動する。
- 控えに置いて相手ドーブルがダークホールを選ぶタイミングで交代でドーブルの前に繰り出す。
端ドーブルのダークホールに対して中央マジックミラーで反射できた場合はダークホールの判定対象が1vs3になるため有利。端ドーブルのダークホールに対して端マジックミラーで反射できた場合は行動後のドーブルに対してダークホールを当てれば少なくともドーブルに対しては眠りターンが多く稼げるため有利。中央ドーブルのダークホールに対して中央マジックミラーで反射した場合の形勢の優劣はその他のポケモンの命中判定結果や眠りターンによる。中央ドーブルのダークホールを端マジックミラーで反射してもアドバンテージは多くない。
相手ドーブルの持ち物やその他のポケモンの並びも加味して相手の動きを想定し、ダークホールを使用されていた場合にきちんとアドバンテージを稼ぐこと、ダークホール以外の技を使用されていたとしても不利にならないようにすることを意識して扱いたい。
ダークホールドーブルに強いとはいえ、エルテラドー対策としては「テラキオンの上から攻撃できる」という点でテラキオン対策性能の高いエーフィの方が性能が勝る。
S操作役として
「トリックルーム」と「おいかぜ」を両方とも使用できるため『おいかぜ採用の可能性・トリックルーム採用の可能性・両採用の可能性』によって相手を迷わせることができる。
これが出来るのはドーブル・ミュウ・アルセウスを除いて、ネイティオ族・ココロモリ・エルフーン・シンボラーのみである。
ネイティオを浮いてS操作ができるエスパータイプとして見るとかなりライバルが多く、ひこう/エスパー複合は上記の3族のみだが、ふゆうのエスパータイプとしてはクレセリア・ラティアス・ラティオス・ユクシー・エムリット・アグノム・チリーン・ネンドール・ソルロック・ルナトーン・ドータクンが挙げられる。
「おいかぜ」と「トリックルーム」を1つのパーティで同時採用する場合のメリットは
- おいかぜ構築に対してトリックルーム、トリックルーム構築に対してトリックルーム返し、S操作なしパーティに対してどちらか適切な方を使い分けて使用することができること
- おいかぜ展開を相手のトリックルームに妨害された場合にそのままトリックルーム返しができること
- トリックルーム展開の最終ターンにおいかぜを展開し、トリックルームのターンをまもる等で凌ぐ相手にS操作有利の状況の継続を狙えること
文章にすればわかる通り、受け思考で相手に合わせてS操作を展開するというだけであれば基本的にはトリックルームのみの採用で支障がない。
トリックルーム役は耐久が高いほど扱いやすいが、ネイティオはS操作役としては素早さ種族値が半端なうえ耐久種族値が少し低い。
受け思考でトリックルームを使用し相手を捌く運用には耐久種族値の高いクレセリアなどのほうが適していると言える。
トリックルーム役がトリックルーム後に求められる汎用行動は
- まもるやワイドガードを崩すサポート(フェイント・よこどり)
- 味方の火力あげサポート(先制あまごい・にほんばれ・じゃくてんほけん起動など)
- 高威力範囲技(ブルンゲルのしおふき)
ネイティオはワイドガードを崩すサポートを行うことができず、S種族値が高いため火力上げサポートを行う適性も低い。そのためトリックルーム展開後のサポート性能は低い。
ネイティオがトリックルーム展開後に味方をサポートできる先制技としてはサイドチェンジがある。
ギミックパーツとして
シンプルビームを覚えるポケモンとしてはゲノセクトを除くとマッスグマ(S100)の次に素早いため、ギミック構築にも採用される。
最速100族の同速勝負はあれど、素早さ種族値95~100の間はあまり激戦区ではなくマッスグマより優先されやすい。
加えて「マジックミラー」「S操作」「じこあんじ+アシストパワー」などの要素も持っているため、たんじゅんギミックを使う場合の筆頭候補となり得る。
似た役割を持つポケモン
- エーフィ:
特性マジックミラーでトリックルームを使用可能。種族値はほぼ上位互換。
味方のじしんに巻き込まれない点や、技で差別化は可能。
- クレセリア:
浮いているエスパータイプとして。特性で差別化できるとはいえ、油断をすると似た役割どころか完全劣化になってしまう。
技
変化技
技名 | 説明 |
---|---|
トリックルーム | 「おいかぜ採用の可能性」「トリックルーム採用の可能性」「両採用の可能性」によって相手を迷わせることができる。S操作役としては素早さ種族値が半端で耐久種族値が少し低いのがネック。 |
おいかぜ |
変化技
技名 | 説明 |
---|---|
スキルスワップ | 対象の特性を書き換える技。味方のデメリット特性を消したり、相手の強力な特性をもつポケモン*1を弱体化出来る。 スキルスワップは天候特性や「いかく」の再使用に使え、クチートに使うと「いばる」を無効にできる。「スキルスワップ」を押し付けた相手に変化技を使わないように注意。 「シンプルビーム」はギミック用の他、自身のマジックミラーを維持したまま使用できる点や味方の「いかく」と合わせて物理アタッカーの大幅弱体化ができる点で採用価値がある。 |
シンプルビーム | |
じこあんじ | 「たんじゅん」になった味方が「じゃくてんほけん」や「ジオコントロール」を使用した後の上昇能力ランクをコピーできる。 |
くろいきり | 相手に下げられたステータスを元に戻す。味方が撒いた「いかく」も無効化されるため注意。味方のメガシンカ前ガルーラより速いのがポイント。 |
サイドチェンジ | 端にいるポケモンが逆端のポケモンと入れ替わる。この世代の優先度は+1。放置防止にもなるため採用する場合は攻撃技なしも選択肢、幸いにも「ちょうはつ」で止まることはない。 入れ替わり対象のポケモンの攻撃技は攻撃対象が中央でない場合は基本的に失敗する。波動技や全体技の場合は攻撃失敗にならないため相性がいい。 |
フェザーダンス | よこどりを恐れず使える物理アタッカー弱体化手段として。 |
ひかりのかべ | 耐久補強に。 |
リフレクター | |
にほんばれ | 天候パーティ対策や味方の強化に。 |
あまごい | |
でんじは | 対象を「まひ」状態にしてS半減+行動しづらくさせる。行動不能に確実性はないが素早いポケモンの足を奪えるのは強力。 |
ネイティオのサイドチェンジと相性のいいポケモン
- メガガルーラ:
ガルーラに飛んでくるかくとう技を受けられる。ガルーラ側はゴースト技を受けられる。ガルーラを苦手なポケモンから逃がしつつ安全に「グロウパンチ」を積むことができる。 - ヒードラン:
飛んでくるじめん・かくとう技を受けられる。ヒードランを苦手なポケモンから逃がしつつ「みがわり」を置くことができる。中央にしか攻撃できない欠点を「ねっぷう」で補える。 - キリキザン:
飛んでくるかくとう・じめん技を受けられる。キリキザン側はあく・ゴースト・こおり・いわ技を受けられる。素早さを調整することで先に「ふいうち」で相手を攻撃した後に入れ替わることができる。 - メガカメックス:
飛んでくるくさ技・遅めのポケモンの先制技を受けることができる。基本的に全体技と波動技が採用されるため、サイドチェンジを使っても攻撃対象に注意する必要がない。
攻撃技
技名 | 説明 |
---|---|
サイコキネシス | モロバレルやカポエラーなどへの遂行技。無振りネイティオと無振りゴチルゼルは全く同じ火力。 |
サイコショック | とつげきチョッキ持ちのハリテヤマやニンフィア等を意識する場合。 |
エアスラッシュ | 威力は低いが対角に攻撃でき無効化されない。そこそこ速いため怯みも狙える。 |
ナイトヘッド | 弱点を突くことはできないが、耐久が高いポケモンにも安定した削りを入れることができる。 ただしドーブルやガルーラに攻撃できなくなる。 |
イカサマ | 安定感に欠けるが特定の相手に刺さり無効化されない。GSルールやギフト等では採用優先度が上がる。 |
その他の攻撃技
技名 | 説明 |
---|---|
アシストパワー | じこあんじとのコンボ前提。 |
ふいうち | 先制技が欲しければ。 |
ねっぷう | 範囲技が欲しければ。 |
マジカルシャイン |
もちもの
もちもの | 説明 |
---|---|
きあいのタスキ | 場に残りやすくなる。 |
オボンのみ | 足りない耐久を補う。 |
ナモのみ | 弱点へのダメージを半減する。 |
カシブのみ |
調整
- H-B
- H-D
実数値 努力値 ダメージ 備考 H172-D91 252-4 C222いのちのたま持ちギルガルドのシャドーボールを確定耐え(142~169)
C178こだわりメガネ持ちニンフィアのフェアリースキンハイパーボイスを最高乱数以外耐え(145~172)カシブのみ持ちの場合 H172-D97 252-52 C156いのちのたま持ちルンパッパの雨ねっとうまたはれいとうビームを確定耐え(142~169) H172-D110 252-76↑ C1ランク上昇状態のC156ルンパッパの雨ねっとうを確定耐え(144~169) H172-D123 252-172↑ C187メガカメックスの雨しおふきを確定耐え(144~169) H172-D134 252-252↑ C205メガカメックスの雨しおふきを確定耐え(144~169)
- S
型考察
S操作サポート型
持ち物:カシブのみorナモのみorオボンのみ
特 性:マジックミラー
性 格:おだやか
技構成:サイコキネシス / おいかぜ / トリックルーム / スキルスワップ
調整について
能力 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 |
---|---|---|---|---|---|---|
努力値 | 252 | 0 | 4 | 0 | 252 | 0 |
実数値 | 172 | - | 91 | 115 | 134 | 115 |
使用感
耐久はあまり高くないが、いるだけでダークホール等の補助技を牽制することができる。おいかぜとトリックルームを両方採用する場合は、トリックルーム返しをすることができるおいかぜ役として使える。前述した通りトリックルームを使えるポケモンとの方が差別化はしやすいため、トリックルームのみ採用しても良い。おいかぜのみ採用する型はギミックパーティー向けになりやすい。シンプルビームギミック等を採用しない場合は他のおいかぜ役の劣化になっていないか注意する必要がある。
特性マジックミラーは特にドーブル入りのパーティのダークホールに対して活躍する。初手でドーブルと対面したり、moveやサイドチェンジでドーブルの前に移動したり、控えからドーブルの前に繰り出したりすることで相手のドーブルのダークホールを反射できた場合有利な状況をつくることができる。とはいえ、ドーブル側もネイティオを見たら無理にダークホールを選択しないことが多いため、あくまでも牽制として使う。ドーブル入りのパーティが多い方がやはり活躍はしやすいため、評価が環境に左右されやすいポケモン。
調整は基本的にどんな型でもHP252が確定、とくぼう振りをベースにして、耐えたい物理攻撃があればぼうぎょに、抜きたい相手がいればすばやさに幾分か努力値を回しても良い。にほんばれやあまごい等を採用する場合は性格おくびょうで最速カメックス抜きにして残りを耐久に回す配分がおすすめ。
同じ構築に入れたいポケモン
- ポケモン名 or ポケモンの特徴(例:特性いかくのポケモン、技ねこだましを覚えるポケモン):
説明を書く。 - ポケモン名 or ポケモンの特徴(例:特性いかくのポケモン、技ねこだましを覚えるポケモン):
説明を書く。
シンプルビーム+じこあんじ型
持ち物:きあいのタスキ
特 性:マジックミラー
性 格:おくびょう
技構成:シンプルビーム / おいかぜ / じこあんじ / アシストパワー
調整について
能力 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 |
---|---|---|---|---|---|---|
努力値 | 252 | 0 | 0 | 4 | 0 | 252 |
実数値 | 172 | - | 90 | 116 | 90 | 161 |
使用感
- ドーブルがキングシールド(ニードルガード)で凌ぐ間にネイティオでS操作を通す。
- ドーブルのダークホールで相手全員を眠らせる。
- シンプルビームでドーブルの特性をたんじゅんに変更し、ジオコントロールで能力ランクを一気に上げる。
- じこあんじで能力ランクをコピーし、アシストパワーや範囲技で殴っていく。
ネイティオのS種族値・S操作技・シンプルビームなどを活かしきることができる専用ギミック展開の1つである。
同じ構築に入れたいポケモン
- ドーブル:
ダークホール役・ジオコントロール役として必要。
構築サンプル集
その他情報
入手方法
隠れ特性のネイティオ系列を第六世代で自力入手するには、サファリゾーンで図鑑サーチを使えばよい(今作のサファリゾーンは通常の草むらと同じ扱い)。
また「サイドチェンジ」の遺伝経路が存在しないため、図鑑サーチで「サイドチェンジ」を覚えたネイティオもついでに捕まえておくのがいいだろう。過去作の技マシンを経由する方法もある。
タマゴ技について
「サイドチェンジ」「シンプルビーム」「くろいきり」はタマゴ技。
上述の通り「サイドチェンジ」は遺伝経路がない。
「シンプルビーム」はタブンネ→エネコ→カモネギ→ネイティオ系列という経路で遺伝可能。
「くろいきり」はクロバット系列、ヤミカラスから遺伝可能。
関連ページ
参考リンク
秋桜さんのBVがあります。
ラルスさんのBVがあります。対戦相手ツヴェルフさん採用。
メガサーナイト/カエンジシ/エーフィ/ゲッコウガ/ドーブル/ネイティオ
表記揺れを修正し、一部表現を変更しました。 -- 2023-05-06 (土) 20:24:21
[技]の各表において、採用率を表示しないよう変更された際に書式指定行が正しく機能しない状態になっていた問題を修正しました。 -- 2023-05-17 (水) 22:25:37