基本スペック
駆動方式[FR]/ミッション[5速] 1989年発売
初期馬力[280ps]/カーナンバー:2960
マキシ2~3・車種称号【遺伝子】
全長:4,310mm
全幅:1,790mm
全高:1,250mm
最高速度:351km/h
モード別カテゴリー | 称号 |
ST無敗 | 【首都高無敗】 |
夏休み称号 | 【伝説のZ使い】 |
ワンメイクバトル | 【Z32キング】 |
エンジン形式バトル | 【V6選手権】 |
期間限定首都一TA・1 | 【伝説のZ】 |
期間限定首都一TA・2 | 【俺のZ】 |
車種限定バトル | 【Zヒストリー】 |
備考:フェアレディZシリーズの4代目モデル。ZシリーズではFAIRLADY Z Version ST (Z34)と並ぶ最高速型マシン。
湾岸マキシ2から登場している古参車両で原作にも登場する車種であるが、比較的使用者が少ないマイナー車。
流線型のボディによる恩恵なのか最高速の伸びはそこそこよく、4速以降の高回転域での加速も比較的良い。更には直進安定性も良いため高速コースにおいては善戦することも。
しかし加速力は3速までは中の下レベル。そのため直線からのスタートでは出だしで少し置いていかれてしまう場合がある。
コーナリング性能は回頭性が低くずるずると滑りやすいために、インをとるのが難しい。
車幅は他メーカーの最高速型の車両と比べコンパクトではあるものの、Z4 sDrive35is (E89)と同値で少々広く、擦り抜けには注意が必要。
対接触性能は平均より下。旋回中にその隙を突かれてインガリを仕掛けられ、抑えきれずに抜かれてしまうことも。C1・副都心・八重洲・神戸・広島・箱根・大観山といった、タイトなレイアウトのテクニカルコースでは特に苦戦に陥りやすい。
ブーストは5までは平均よりやや強めだったものの、現在は平均以下。マキシ6ではマコト編(幻のF1タービン編)が復活したこともあり陽の目を浴びるかに思われたが、数少ない強みであったブーストが弱くなり、更に弱体化されてしまった。
マキシ5以降は全体的に性能が下がり暗黒時代に突入、日産車の中で戦闘力最弱レベルとなってしまった。対戦においては技量がかなり求められることとなるだろう。バージョンアップからは以前よりかは対接触性能と旋回性がマシになったが相変わらず弱い為暗黒時代からは抜け出せていない。
…だったが、6RR+にて旋回性が劇的に向上した。6RR+の新挙動に相反するように、滑るもののかなり粘りを持つコーナリング性能を有するようになる。ガリってしまうと速度が壁に吸収されるような対接触性能のため、壁に当てない走りを強く求められるもののようやくスタートラインに並んだと言えなくもない。
以上のことから扱いは非常に難しく、初心者には絶対にオススメ出来ない。かなり乗り手を選ぶ玄人向けのマシンといえる。
しかしそれを逆手に取り、車の性能に頼らずに実力勝負や腕試しをしたい人にはオススメの一台と言えるだろう。乱入対戦で連戦連勝であれば一目置かれるかもしれない。
エアロセットも元々の洗練されたデザインを生かしたスタイリッシュなものが多く、モチベーションアップには一役買ってくれる。
選択可能カラー
カラー名 | マキシ2•3色称号 |
---|---|
スーパーレッド | 【赤い/真紅の】 |
ホワイトパール | 【純白の/雪色の】 |
イエローパール | 【山吹の/獅子色の】 |
センシティブ シルバー(M) | 【銀色の/白銀の】 |
ブラックパール | 【黒い/漆黒の】 |
ダークブルーパール | 【群青の/藍色の】 |
更新回数及び追加カラー
1 | ミッドナイト パープル | 21 | レッド |
---|---|---|---|
2 | ピンク メタリック | 22 | ホワイト |
3 | ダークピンク | 23 | イエロー |
4 | ガンメタル | 24 | シルバー |
5 | オレンジ | 25 | ブラック メタリック |
6 | ライトブルー メタリック | 26 | ダークブルー |
7 | ペールブルー2 | 27 | ベージュ メタリック3 |
8 | ライムグリーン メタリック | 28 | ダークオレンジ メタリック3 |
9 | ダークグリーン | 29 | ピンク2 |
10 | マルーン2 | 30 | ペールグリーン2 |
11 | ライトパープル メタリック | 31 | スカイブルー |
12 | ブルー | 32 | グレー メタリック2 |
13 | コーラル | 33 | グリーン4 メタリック |
14 | ライトブラウン メタリック | 34 | ライトイエロー |
15 | ペールピンク | 35 | ダークオレンジ メタリック |
16 | ミントグリーン | 36 | ブルー メタリック |
17 | ゴールド メタリック | 37 | グリーン |
18 | パープルブルー | 38 | ワインレッド メタリック |
19 | ダークブラウン | 39 | ライトレッド |
20 | ブルーグリーン メタリック | 40 | ライトイエロー2 |
エアロパーツセット
A:フロントはイベールデザイン、サイドからリアにかけてはDo-Luckがモデルかと思われる。
B:BOMEX風のエアロ。フロントバンパーとガーニッシュが一体化し、縦2つのフォグランプが左右に装着される。
C:インパルのウィングに似ている。パッと見、ウイングしか変わっていないように見えるが、
フロントバンパーのデザインがほんの少しだが変化しており、フォグランプの間のダクトが純正と比べて小さくなる。
しかしダクト周りが純正風にブラックアウトされている為、良く見ないと気付きにくい。というか初見だと気付かない。
比較用
エアロC
純正
D:MISSION風のエアロ。Z32にしては珍しくリアバンパーがガッチリつき、フロントスポイラーの開口部が大きくなる。
フロントナンバーがオフセットになり、アップウィングが付く。
E:フロントはTBK風だが、パーツの構成的にAbflug CurveのBEET300ZXがモデルだと思われる。
レーシングラグーンのDiablo-Zetaに見えなくもない。
ちなみに一人称視点で時間が夜の場合、このエアロを装着したZ32が後ろに着くと前照灯の数とそれら個々の大きさのおかげでバックミラーが眩しい。
F:フロントはTRUST風のエアロにカーボンのカナードとアンダーパネルをつけたような形状。
フロントガーニッシュにはBOMEX風のダクトが設けられる。
また、巨大なアーチ型ウィングが目を引く。
G:フロント、リアスポイラーはエアロパレス、リアはReal Speedのディフューザーを派手にさせ、かつ逃がしのダクトを設けたような形状。
纏まりが良く、スピード感のあるデザイン。
H:全体的な雰囲気はエアロクラフト KAZE製に近い。 ウィングはボディと同色であり、やや後ろに突き出た形状をしている。
I:インパル風。実車と比べると各部が突き出しておりやや派手目。
J:フロントはVeilSideのC-IIエアロ風。ウィングはR35純正。リアはマクラーレンP1のリアディフューザーがモチーフか。
最近のスーパーカーのデザインを意識したようなかなり派手なエアロ。
K:クルーズのエアロをベースに細部にイベールデザイン風のアレンジを加えたようなエアロ。
フロントの大型開口部や、リアバンパーのダクト付き樹脂製パーツ等、派手さは無いがかなり実戦的な形状。
フロントのフィン部分はライトオンでスポットLEDが点灯する。
ダクト付ボンネット
このマシンは純正以外、全てのボンネットにボンネットピンが付くため、苦手な人は気を付けよう。
A:中央やや後方に横2連のダクト。ボンネットピン付き。
カーボンボンネット(ダクト付1):
B:ボンネット中央に大きめのダクトと両サイドに小さめのダクト。
こちらもボンネットピン付き。
セントラル20製に近いか。
C:R34のFRPボンネットBに似ている。ボンネットピン付き。
AとBに比べてシンプルなスタイル。
D:かなりゴツい形状。
カーボンボンネット(ダクト付き)2:
カーボンボンネット(ダクト付き)3:
車種別ウィング
A:Version.Rの純正ウィング。エアロB,Eとの組み合わせがオススメ。
B:他の車種でも見られるようなスポイラーにGTウィングの主翼をつけたような形状。
C:形状がやや異なるが、Real Speed製やBOMEX製のものをカーボン地にしたようなウィング。
エアロミラー
マコトのZ32と同一の穴開き可倒式。
カーボントランク
ウイングなし
ワークスステッカー
おなじみのnismoライン入り。ボディカラーは強制的にシルバーとなり、元のカラーは隠れる。
3DX+まではサイドにラインのみだったが、4のアップデート(2013/07/18)でS15やR34等と同じ仕様に変更された。
サイドステッカー
雑記
- キャッチコピーは『スポーツカーに乗ろうと思う』。このキャッチコピーと共にCMに出てきてスピーンターンをする赤いZ32を見て憧れた方も多いのではないだろうか…
- 湾岸マキシに登場しているZ32は初期型*1のノーマルルーフ2シーターツインターボモデル。正式な型式名はE-CZ32。
なお、Tバールーフ装備の2シーターツインターボモデルの型式名もCZ32となる。*2
4シーターツインターボモデルの2by2*3が用意されていたが、外見ではホイールベースと給油口の場所、ルーフ形状でしか違いがない。*4
あくまで「外見ではほぼ違いがない」であり、実際には2シーターと2by2ではフレーム自体が別設計*5だったりと、同じ車と言い切っていいのかと思うぐらいの差があったりする。- ちなみに90年代から2000年代半ばに掛けて実施されていた各自動車メーカーの280馬力自主規制はこのZ32型フェアレディZの登場が切っ掛けで施行に至ったという逸話がある。
この自主規制を運輸省(現国交省)に求められなければ、300馬力にしていたとか。*6
- ちなみに90年代から2000年代半ばに掛けて実施されていた各自動車メーカーの280馬力自主規制はこのZ32型フェアレディZの登場が切っ掛けで施行に至ったという逸話がある。
- バブル期に開発されたモデルらしく、新車価格は305~482万円、標準のイグニッションキーはチタン製、車載工具のパンダジャッキもアルミ製、オプションには自動車電話やCDチェンジャーも用意され、挙げ句の果てにはチタン製のスペアキー*7なんてモノまで存在した。後期型になると、日産本体の経営悪化によりこれらは消えたが、カーナビやnavan*8エアロなどが代わりになった。
- ランボルギーニのフラッグシップモデルの一つDiablo VTにはZ32のヘッドライトが流用されている。その為、エアロパーツによってはディアブロのように見える人も中にはいるかもしれない。
ちなみにヘッドライトパーツに記載されている「NISSAN」のロゴはアイラインで隠されている。これはもともとユーザーが私的に改造していたものをランボルギーニ関係者が見て採用された。見た目だけでなく、終日ヘッドライト点灯を義務化された国が出たなどの理由もあった。
この頃のスーパーカーにおいての部品の流用は別段特別なことではない。例を上げると、ロータス・エスプリはAE86型トヨタ・カローラレビンのテールランプを流用している。
- また1997・1998年にGT1クラスでル・マン24時間レースに参戦した日産R390や、
アメリカのベクター社が開発したスーパーカーであるSRV8にも本車のヘッドライトが使用されている。
- その美しく洗練されたデザインから、ゲームやアニメ・漫画等でも人気が高く、歴代GT-Rと共に様々なメディア作品に出演している。
その中の1つに、旧スクウェアのPS1向けRPG*9「レーシングラグーン」という作品があり、その作品には「Diablo-Zeta」と呼ばれる、不気味なカラーリングと威圧的なフォルムのエアロを装着したZ32が登場しており、作品での重要な鍵を握ったマシンでもあった。残念ながら完全再現はできないが、エアロEが若干デザインが似ている。
- 実写映画版「湾岸ミッドナイト」では、アキオが悪魔のZ以前に乗っていた車両が赤色のZ32となっている。
こちらはエアロGにレイズのBLACK FLEET F2B*10を組み合わせるとそれっぽい雰囲気になる。
- タイトーより登場したアーケードゲーム「S.C.I.(Special Criminal Investigation)」では、レイモンド・ブロディが乗る警察車両として登場する。ちなみにチェイスHQの続編である。
- 本車は1990年よりIMSAに参戦を開始。1994年にデイトナ24時間レース、ゼブリング12時間レースにおいて見事総合優勝。その年のル・マン24時間レースでも総合5位、クラス優勝を果たした。
また1996~1997年シーズンのJGTC(全日本GT選手権)の5戦にも出走し、96年のオールスター戦の公式練習1回目ではトップタイムをマークする速さを見せた。
ただしIMSA-GTSクラスの規定上ストックカーであり、エンジンとホイールベース等のサイズ以外は全く共通点の無い車である。
ドアも存在しないのでNASCARよろしく窓から乗り込む。
ちなみに94年シーズンを圧倒しすぎた為にレギュレーション変更でVG30DETTが禁止されてしまったので、最終の95年にはプレジデントのVH45DEエンジンにスワップを余儀なくされている。
- 前述の美しいワイド・ローのデザインはCADを多用したことで実現できたものであるが、その代償としてエンジンルームやルーム内の開口部が狭くなってしまい非常に整備性が悪く、その狭さから熱がこもりやすい*11という大きな弱点ができてしまった。
その整備の難易度は、スバル・インプレッサやポルシェ・911といった何かと手間の掛かる水平対向エンジンよりは若干マシというレベル。
その具体的な例を、以下に挙げると…- エンジンオイルフィルターの交換時はエキゾーストマニホールドの近くに手を突っ込まないといけないため、火傷しやすい。
- タービンを交換する場合はエンジンを降ろさなければならない。エンジンルーム内で無理やり交換するとアクチュエーターが曲がってしまい、ブースト関係のトラブルの原因になる。
- 点火プラグ交換には10個近いボルトと2本のチューブ、それに6個のダイレクトイグニッションコイルを外す必要がある。*12
- エンジンの配管にゴムホースが多用されており、これが熱で劣化しトラブルの原因になる。交換したくても手の届かない所に大量に隠れているため、エンジンを降ろさなければならない。
- 上述の通りエンジンルームが狭いため、タイミングベルトの交換が難しい。手が傷だらけになるとも言われる。
- ボンネットが低いせいでそのしわ寄せがオイルパンにきており、3.5リッターほどしかオイルが入らず油温が上がりやすい。*13
…といった具合である。
- だが、その洗練されたデザイン故に空力特性が良好だったコトと、四輪マルチリンクという安定性の高いサスペンション形式を採用していたコト、更に国産スポーツカー初の280馬力を誇る3L・V型6気筒DOHCツインターボエンジンVG30DETTを搭載しておりパワーに関しては折り紙付きであったコトから、第二世代GT-Rや80スープラといった主流のマシンを嫌う傍流派の湾岸最高速ランナーからは強い支持を集めた*14。
- 具体例としては「TopGear」で「新旧名車ドラッグレース」なる企画をやった時に加速ではZ33が優勢だったものの、ゴールを先に切ったのはZ32という映像がある。*15
- 2014年11月17日、本車やパルサー、プリメーラ等をデザインした前澤義雄氏が死去。享年75歳。