【まほうつかい】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 04:56:51

ここでは、DQ1およびモンスターズ、不思議のダンジョンシリーズに登場するモンスターを取り扱います。
他シリーズに登場する同名モンスターについては【まほうつかい(DQ3)】【まほうつかい(DQ5)】を、職業としての魔法使いは【魔法使い】を参照。

概要

DQ1に登場したそのままずばり、【魔法使い】のモンスター。何しろDQシリーズで初めて「魔法使い」を名乗ったのはDQ3の仲間の魔法使いではなく、このモンスターである。
灰色のローブを纏い、暗いフードの奥の目だけが怪しく光っている。
上位種に【まどうし】【だいまどう】がいる。最下位種ゆえかその2種とは違い杖を装備していない。
杖を持たないにもかかわらず系統共通の「杖を持ったポーズ」は変更されていないので、杖を携えていた左手部分は、中途半端に握られた拳のような状態で不自然に手前に突き出されている。まるでジャンケンをしているような風体である。
見ようによっては突き出した拳の袖の影が黒いナイフのように見えなくも無いので、ナイフを構えたアサシンのようにも見えるかもしれないが…。
ちなみに反対側の手は斜め上方にかざして開いており、FC版の頃から【指の数】は5本ある。当初は人間という設定だったのか?
剣神以降は杖を持つようになったが、先端の宝玉の色が赤だったり緑だったりと毎回微妙に異なっている。
 
この系統はナンバリング作品において、初出のDQ1以降全くお呼びがかかっていない。立ち位置や特徴の被るモンスターが非常に多いためと思われる。
実際姿形は異なるものの、同じ「まほうつかい」という名前を冠するモンスターはやたらと多い。
もっともDQ1出身のモンスターには、次作のDQ2以降ぱったりと姿を消した連中が多かった。しかし後年DQ8で【おおさそり】系、DQ9で【リカント】【メーダ】系統、そしてDQ11で【ドロル】【よろいのきし】系統が復帰するに至り、ついにこの系統が初代唯一の売れ残りになってしまった。
果たして彼らが再びナンバリングに返り咲けるのはいつになるやら…。
外伝を含めれば上位2種はトルネコシリーズでいやらしさ満載の難敵として知名度を高めたが、こいつは外部出演さえも少なく、マイナーモンスターの代表格になりつつある。上位2種がトルネコシリーズに登場しているという点では【まじゅつし】と境遇が似ているといえなくもない。少年ヤンガスでは系統ごと削除されてしまっている。
ちなみに、魔道士系のモンスターはDQ7で【きとうし】が再登場するまでは、一度も同じ系統が再登場した例がなく、作品ごとに新規モンスターが登場し続けていた経緯がある。姿違いの「まほうつかい」がやたらと多いのは、この事情も関係している。
おかげでドラクエシリーズでの魔道士モンスターはハエやらネコも含めて、非常にバリエーション豊かであり、それらの元祖と言えるのが、この「まほうつかい」なのである。

DQ1

主にマイラの村地方に出現するが、稀に【ガライの町】があるラダトーム地方北部でも出現することがある。
その名の通り【ギラ】を唱えてくる。呪文の前には守備力は意味がないということを教えてくれる敵。
HPで耐えるしかないので、こいつの生息地域に近づくのは強くなってからにしたい。
また、岩山の洞窟南東の岩山を隔ててラダトーム側にも出現マスがはみ出しているため、低レベルでうかつに行くとコイツや【メイジドラキー】に出くわして消し炭にされるので注意。
 
【ホイミ】での回復は燃費が悪く、下手をするとギラ連発で相殺されてしまう。
こちらもギラを連発して倒してしまってから回復しよう。
FC版の【取扱説明書】には、

そして、レベル4になれば、なんとギラの呪文を覚えることにっ!
ギラを使えば、あの魔法使いを倒すことさえ夢ではありません。

という記述がされており、序盤の最初の目標のような位置づけとなっている。
主人公がギラを覚える頃までに溜まる金で買える武器はせいぜい【こんぼう】止まりなので、最初のうちはギラで倒すことになる。
【てつのおの】を買えばギラを使わなくても倒せるようになる。

リメイク版

ギラが強化されて強くなったが、こちらのギラも強化されて一発で倒せるようになった。ホイミの燃費も良くなったため、持久戦でも戦える。
もっとも、メイジドラキーや【おおさそり】も同じくギラ1発で確殺できるようになったため、彼らより報酬で劣るこいつは微妙にハズレ感もある。

ゲームブック(双葉社)

ギラのほか、名称不明の雷撃魔法(同書でのベギラマは雷ではない)や、ビルダーズに先駆けテレポートまで使う芸達者な敵である。

DQ7(漫画版)

【キーファ】の二番目の転生先であるゴドム編に登場。
ロトの末裔を始末するためにゴドムに派遣された大死霊の部下であり、軍団的ポジションは幹部クラスのようである。
だが、何も見せ場がないままキーファの仲間たちによって倒されている。

イルルカ

DQMシリーズでは人間型かつ魔法使い系モンスターのライバルが多いためか長らく登場できなかったが、ようやくイルルカで登場。
ちなみにまほうつかいの登場をもって、DQ1に登場した全てのモンスター系統がモンスターズ入りを果たした。
悪魔系のCランク。図鑑によると魔道を追求するあまり人としての姿を失い、そのために常に黒いローブで身を隠しているらしい。
特性はスタンダードボディ・呪文会心でやすい・ギラブレイク、+25でときどき赤い霧、+50でいきなり白い霧、新生でAI1~3回行動、メガボディ化でギラ系のコツ、ギガボディ化で大賢者。
霧で呪文以外の攻撃を防ぎつつ、得意のギラ系を初めとした呪文で戦うことを想定したまさに魔法使い。
所持スキルは【ようじゅつ】。こちらも魔法使い関連のスキルである。
 
シナリオ中では賢者の塔に出現し、主人公を見つけると【ヘルビースト】【うごくせきぞう】を召喚してけしかけてくる(2階の個体はヘルビースト、3階の個体はうごくせきぞうを召喚する)。
また、【あくまのカガミ】の前で呪文モーションを繰り返している個体もいる。
何故かモーションが【なぞの神官】の流用(公式イラストのポーズもそれに合わせて描き直されている)のため、ちょっと違和感がある。アイコンではDQ1のポーズをとっている。

不思議のダンジョンシリーズ

長らくまどうしが最下位種でコイツはハブられていたが、不思議のダンジョンMOBILEでやっと登場できた。
遠巻きで行動し、直線上にいるとギラで12前後のダメージを与えてくる。
持ち込み制限の厳しい【エルフの大樹】ではかなりの難敵だが、むしろこいつはきとうしやじごくのつかいのような凶悪な魔法系モンスターの前座にすぎない。

剣神

ステージ2のマイラの森内部で出現する。瞬間移動や炎を駆使して攻撃してくる。
炎は2種類あり、杖の先から直接飛んでくるタイプと、画面上で赤い光が出たのちその地点から炎が時間差で飛んでくるタイプがある。
苦戦することはないだろうが、はじめて出会った時は混乱するだろう。
体力はこの時点では比較的多いが攻撃の後にできる隙に斬りつけてやれば簡単に倒せる。

ビルダーズ1

第2章に登場する。
正確には第1章の【ピラミッド】にも登場するが、こちらは逃走を前提にしたイベントなのであまり意識には残らないだろう。
がいこつや【よろいのきし】といった同僚たちが武器を持つようになった中、こいつだけは相変わらず杖を持っておらず素手のまま。
 
行動パターンは【ギラ】相当の火球による射撃と近距離のワープを行う。
ちなみに上位種と違ってギラは右手で撃ってくるので、相手の左手の方向に逃げると避けやすい。
こちらから距離をとってギラを打ち込み、近づこうとすると歩いて下がるか、ワープして離れようとするという、ドルアーガの塔のマジシャンのような戦術を取る。
近距離攻撃が出来ないので武器の届く間合いで戦えばほぼ無力だが、他の魔物と戦っているときに援護射撃されれば悲惨なことになるだろう。
呪文詠唱時に攻撃を当てると怯んで詠唱が中断されるので、その点でも積極的に近づいて戦うのがオススメ。
 
ドロップは【青い秘石】。しかしドロップ率は非常に低い。
青い秘石はコイツのドロップからでしか入手できない上、【みかわしのふく】【みかがみのたて】の作成に必須。
どちらも2章においては最強クラスの防具なので、欲しいなら根気よく狩り続けよう。
 
【フリービルドモード】では二の島に登場する他、住人としてやって来ることがある。
また、一の島でもがいこつ2体と一緒に【やくそう】の入った宝箱を守っている個体がいる。この個体は【ボロきれ】【黒ヤモリ肉】を落とす。
そして【バトルチケット】の小手調べDにも登場。こっちは【綿毛】を沢山落とす。

ビルダーズ2

DQ2が元となっている今作でも続投。この系統は主としてきとうし系統の手下として登場することが多い。
【メギラ】はこの種族。
 
【モンゾーラ島】【オッカムル島】【からっぽ島】での【ウゾーン】軍戦や魔物の襲撃などイベントバトルで度々出てくるが、雑魚敵としての登場は【ヒエヒエ島】の高台と岩山の上。
かなり離れた位置からもこちらをサーチし、ギラで攻撃したりワープで距離をとったりする。
ヒエヒエ島では探索・アイテム集め・強敵(主に【バーサーカー】【うごくせきぞう】)との戦いなどで忙しい中、【スターキメラ】と一緒になって遠距離攻撃で邪魔をしてくる嫌らしい敵。また、主人公ばかり狙ってくる悪質な一面も。
妙にしぶとく、倒したところで落とすのは【草糸】数個と今更感漂うもの。
索敵範囲が広い・遠距離攻撃持ち・しぶとい・ドロップアイテムしょぼいという四重苦に加え、序盤から終盤にかけてダラダラと出てくるという非常に印象の悪いモンスターである。

トレジャーズ

お宝として【まほうつかいの像】が登場。

モンパレ

悪魔系、Dランクの遠隔タイプ。攻撃時には炎のようなものを飛ばして攻撃する。初期とくぎは【ベギラマ】
後期実装のためか高いステータスを持ち、特にMPと賢さはトップクラスなまさに「魔法使い」なモンスター。
そのステータスの高さは一部Sランクの魔法使い系モンスター(【はめつの使者】など)に匹敵・もしくは凌駕し、Dランク内ではメタル系のメタルスライムやメタルブラザーズを除き総合ステータスではトップになるほど。
攻撃力だけはそこまで伸びないが、呪文アタッカーとしては文句なしの性能を誇る。
欠点は素のランクがDランクのため配合の伸びがBランク以上のモンスターと比べ期待できない点と、出会うのが遅すぎること。
運が良ければしたっぱの洞窟で仲間にできる可能性はあるが、メインストーリーで出会う頃にはパレードのモンスターも充実しているはずのタイミングなので初期とくぎがただのベギラマなのも相まって即戦力としては起用し辛い。
とはいえマイナーだったこいつが凄まじいスペックを与えられたのは後にも先にも「モンパレ」くらいであろう。
ちなみに、この作品では素手ではなく杖を持っており、だいまどうやまどうしの純粋な色違いである。

星ドラ

ブルリア星 マホラッド大陸 アスガイアの風穴 地上1階のボスなどで登場。
怪人系モンスター。
【スクルト】【ベギラマ】などを使用してくる。

ウォーク

2019/9/19~10/24まで開催された「DQ1イベント」にてイベントクエストを受注している間のザコ敵として登場した。
こころの色は紫でコストは6。グレードSでギラを覚える。

ドラけし!

第一ステージのラダトーム平野のレアモンスター。星1の赤属性で、スキルはギラ。
一部のイベントステージでは普通に登場するが、原作に出てないテリワンステージにも登場したりする。
なおモーションはイルルカ根拠。