【もろばぎり】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:22:07

概要

DQ6以降の本編、および外伝作品にも登場する特技。
7以降の表記は「もろば斬り」となっている。
簡単に言ってしまえば【もろはのつるぎ】の特技版。
 
敵1体に通常よりも大きなダメージを与えるが、使用者も反動ダメージを受けるという点で共通している。
まさに肉を切らせて骨を断つといった感じの特技。
敵に与えるダメージが大きくなればなるほど、当然自分に返ってくるダメージも大きくなる。
通常ではあまり使われることのない技だろう。むしろ敵に使われる方が鬱陶しい。
 
「もろば」は諸刃、両刃が由来だろうが、これらは「もろは」としか読まないので地味ながら造語である。

DQ6

【戦士】★4で習得。
敵1体に通常攻撃の1.5倍の威力で切りつける。が、使用者も与えたダメージの1/4を受ける。
非常に早期に習得することができるわりに、既に覚えている【きあいため】と組み合わせるといかなる相手に対しても必中で3~3.75倍撃を与えられるため、反動ダメージを上手くフォローできるなら地味に強力な特技である。
【せいけんづき】に比べるとダメージ倍率では劣るが、岩石耐性に阻まれ効かないことがあるあちらに比べ、こちらは無属性なので、回避率でしかミスする要因がない点で勝る。
【バイキルト】も武器による追加ダメージも乗るため、武器を選べばせいけんづきに肉薄することも。追加効果の属性によっては多少効率は劣るが、それでも効率は破格。
上級職で覚える各種剣技なら無消費で同等程度のダメージを与えられることもあるが、属性や種族についての造詣を求められる上、通用しない相手もそれなりにいる。

追加ダメージの出る【ほのおのツメ】【ほのおのつるぎ】【ふぶきのつるぎ】【ラミアスのつるぎ】でこの技を出すと、追加ダメージに耐性がないなら、約2倍のダメージを与えてくれる。
岩石耐性のある敵には強力なダメージソースとなる。
 
手軽に大ダメージを与えられることから、最速撃破系のやり込みで使われることがある。
特にドグマは、こちらのレベルを上げてバイキルト→もろばぎりで斬り倒すのが定番。
 
その性質上与えたダメージの1/4の値だけ回復できる【きせきのつるぎ】との相性が良さそうに見えるが、もろばぎり→きせきのつるぎの回復効果→もろばぎりの反動ダメージ、という流れになるため、HP満タン近くから繰り出した場合は奇跡の剣の回復効果はほぼ無意味になる。
場合によっては反動ダメージでの死亡をほぼ回避できるとも言えるが、自分のHPがピンチのときにもろばぎりを繰り出すというのはよほど限定された状況でしかありえないだろう。

反動ダメージを相殺する場合は【しんぴのよろい】や職業勇者の「ターン終了時にHPを回復する効果」を使うとよい。
【まじんのよろい】でディレイアクションにした味方で【ハッスルダンス】【けんじゃのいし】でも反動を消せる。
例えば200ダメージ与えたときの反動は50ダメージなので、それ以上に回復できればノーリスクとなる。
仮に戦闘が終わってしまい、回復呪文を使う羽目になっても、反動で自分が死ななければ「MPを払って魔法剣を繰り出したのとほぼ同じ」なので、意外と雑魚戦で使えたりする。

敵では【メタルライダー】が使ってくる。

DS版以降

さすがに強すぎると見なされたか、きせきのつるぎの回復量が実ダメージではなく通常攻撃ダメージから算出されるようになり、もろばぎりとの併用ではダメージの方が上回るようになってさらに相性が悪くなってしまった。

DQ7

【バトルマスター】★4と【ダンビラムーチョ】★8で習得。
DQ6に比べて一気に習得し辛くなった上に【つるぎのまい】という凶悪なライバルがいるため、影の薄い特技になっている。
性能は前作と同じで、上記の手段でダメージを与えると4ケタ台のダメージを与えられるが、その分反動も大きい。
 
本作では奇跡の剣と組み合わせると、前作とは逆に先にダメージ・後に回復するようになった。
その上反動ダメージと回復量が同じになり、デメリット無しでもろば斬りを使えるように。そのため奇跡の剣装備時限定ながら大幅パワーアップを遂げたと言える。
 
一方で諸刃の剣を装備してこれを使うと、反動ダメージが2回来るので使用厳禁(そもそも諸刃の剣自体の実用性がほぼないのだが)。

リメイク版

バトルマスター★3と習得が早まり、また【ゴッドハンド】★2でも習得できるようになった。
ダメージ倍率が1.7倍に強化されている上に反動が1/6に軽減されている。
ただしダメージ増加手段を駆使して6000以上のダメージを与えると1000以上のダメージが返ってきて確実に死ぬ。
反動をどうにかする手段は必要になるが、せいけんづきの代替技として神さま19ターン以内撃破狙いで役に立つ。

なおはやぶさのけんなどの2回攻撃武器で放つと、2回目のダメージを元に反動ダメージが決まる。つまり2回攻撃武器なのに反動ダメージは1回しかない。
例えば攻撃力をカンストさせてバイキルトときあいためを併用した状態で放つと3000~3500ほどダメージを与えて反動ダメージはたったの60ほどというインチキ仕様。
それでも【ばくれつけん】のほうが強いが。

DQ9

バトルマスターの職業スキル【とうこん】のSPを42まで上げれば習得できる。
「〇〇斬り」という特技の中で、唯一武器を選ばない。
つまり、ハンマーだろうが杖だろうが、果ては素手であろうとも変わらず「もろば斬り」なのだ。まぁ、DQ6やDQ7でも武器を選ばずに斬撃系特技を繰り出せるのだから初めてでも珍しくもないのだが。
 
バトルマスターの職業クエスト【ゲルザー! 最後の勝負!】ではこれが必須。
内容は「【すてみ】使用中かつ【猛毒】状態で【グリーンドラゴン】をもろば斬りで3体倒す」というもの。

DQ10オフライン

表記は【もろば斬り】。
【主人公】【バトルマスター】Lv21で習得する専用特技。【ヒューザ】【クール】スキルの特技で、習得に必要なスキルポイントは7。
消費MPは0。
敵単体に通常攻撃の3.2倍の物理ダメージを与え、その35%が自分に跳ね返ってくる。
【スキルアップパネル】による補強でダメージが5%・10%・20%・30%と増加する。

DQ10オンライン

バトルマスターのとうこんスキル42で習得。
Ver.3.0からは3.2倍の威力で35%の反動。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【グレイグ】【えいゆう】スキルで習得できる。
消費MPは6で、通常攻撃の3.2倍のダメージを与え、その32%分の反動ダメージを受ける。
DQ10と同様にミラクルブーストと併用でき、反動ダメージで死亡しなければ与ダメージの50%分回復できる。
 
ちなみに、3.2倍というのは【全身全霊斬り】の平均値より約0.2倍程高い威力であり、意外と侮れない。
MP消費もあちらより圧倒的に少ないため、反動ダメージをケアできるなら全身全霊斬りのかわりに使うのも悪くない。
【二刀の心得】も有効なので、グレイグの攻撃手段の中では実は最高クラスの火力を出せる。
もっとも、火力が高いからとあまりに威力を高めすぎると最大HPがカンストして満タン状態であっても反動ダメージで一撃で自爆するので運用は計画的に。
またそうでなくても反動ダメージのケアを行うのは基本的に他の仲間の仕事になることが多く、この場合に仲間がグレイグのケアではなく攻撃に回れた場合のことを考えると、パーティ全体の火力でいえばマイナスになりかねない。
もともとミラクルブースト→もろばぎりのコンボはリアルタイム戦闘であるDQ10だからこそ生きる手段であり、ターン制である今作ではネタレベルの戦術でしかない。
普通に全身全霊斬りや【蒼天魔斬】を使った方が遥かに安定するし、片手剣なら【超はやぶさ斬り】があるので、グレイグで最高火力を目指す類のやり込みならともかく常用するような技ではない。
 
3DS版のみ、二刀流して使った場合は両手のダメージの合計が1ヒットとして表示されるが、【カウンター】とは異なりダメージの合計が10000を超えると9999で打ち止めになる。
また、PS4版では反動ダメージは右手分のダメージの32%だが3DS版では両手の合計ダメージの32%になってしまう。

DQMシリーズ

1、2ではLv8、キャラバンハートではLv13で、ステータスが一定以上だと習得できる。
消費MPは2。習得するモンスターはキラーエイプ、ダンビラムーチョ、バーサーカーなど。
仕様は本編と同じ。
 
ジョーカーシリーズの1、2までは通常攻撃の2倍のダメージを与え、与えたダメージの半分を反動として受けた。ハイリスクだがあまりにもリターンが大きすぎた…
すてみやメガザルダンス、みがわりなどで大人気のじこぎせいについていたこともあり2の対戦ではこの技が飛び交った。
HPが極端に低い上に反動ダメージも1/3になるメタル系を相手にした場合はデメリットがないに等しいので、メタルを切り裂くのに多用された。
特に竜神王の一撃はあまりにも強烈で1枠モンスターはまずワンパンされ、本人は自動HP回復で軽減するシナジーまで抱えていた。
暴れすぎたせいか2プロフェッショナル、テリワン3D、イルルカでは反動が与えたダメージと同等になり大きく弱体化した。
【ギガボディ】のモンスターが使うと全体攻撃になるが反動ダメージも全体に攻撃した分の合計になるのでとんでもない数値になってしまう。
敵の時のヒヒュルデがよい例である。
HPに余裕があると何故かAIが好んで使うので、HPをごっそり持って行かれたくなければAI設定で使わせないようにしておこう。かしこさが低いとHPが低くても使いそのまま自滅するので注意。
この特技の強みは【アタックカンタ】に加えて【まもりのきり】を貫通できるということ。テリワンでは白い霧と【魔壷インヘーラー】でがっちり守りを固めた【スラ・ブラスター】に対する貴重なダメージ源として活躍した。
また、反動が2倍になったとはいえメタルを叩き割るのには相変わらず強力。
なお【亡者の執念】発動中に使うことができず、この特技で死ぬ場合は亡者の執念は発動しない。
 
こっちが使う分には上記のような性能なのだが、【勝ち抜きバトル】で使われるとその恐ろしい本性を現す。
諸君も知っての通り敵は上限を突破しているのだが、ダメージ上限は999のため、どれだけチートな攻撃力であってもHPが1000以上あったらアタカン持ちは一撃死しない…はずである。
そこにれんぞく持ちのモンスターがもろばぎりを使用してきた場合どうなるのかと言うと…999×攻撃回数のダメージ守りの霧やアタックカンタを貫通して確実に叩き込んでくるという、ザキやマダンテも裸足で逃げ出す即死攻撃へと姿を変える。
 
仮に敵カバシラーにもろばぎりがセットされていた場合、5994ものダメージを受けることになるのだ(敵も反動で勝手に死ぬだろうが)。
多少守備力があっても上限を突破した攻撃力にダメージ2倍の補正もあるのでダメージのカンストはほぼ避けられない。というか、そうでなくても4000以上のダメージを食らって耐えられる味方モンスターなどほぼ居ない。
そして、ローズバトラーやデモンスペーディオなど、連続持ちでもろばぎりを確定所持し、更に異常耐性もあるという、恐怖の死神は探せば割と出てくる。
そうでなくても確定999ダメージを毎ターン叩き込まれることになるため、敵のもろばぎりにはくれぐれも注意すること。
【メタル系】が使ってきた場合は反動で自滅するためサービス行動になるのだが、4000連勝ぐらいになるとそうはいかなくなる。

プロフェッショナルの裏ボスであるヒヒュルデはこの技をよく使う。ヒヒュルデは常にアタックカンタのためこちらの攻め手にかけるが、偶数ターンはこの技を使うため、適当に防御していればこちらが何もせずとも勝手に自滅する。

トルネコ2

戦士の技として登場。表記は「もろはぎり」。
ハラヘリは3、すべての武器にセットできる。
 
同作品に登場する【もろはの杖】と同じく、敵のHPを1にするがこちらのHPが半分になってしまう。
もろはの杖と違い、正面1マスの敵にしか使えないため反撃を受けてしまうのが難点。
この技に加え、何でもいいのでダメージを与える技をセットすれば、
諸刃斬りが発動した直後にその技が発動し、【とっこう】よりも少ないリスクで敵を一撃で倒す事も可能。
とどめ用の技としては、少量とはいえHPを回復できる【きせきぎり】がいいかもしれない。
きせきぎりは武器がだんだん弱くなっていく技だが、HP1の相手なら武器が弱くても問題なく倒せる。
 
習得条件は敵のHPを満タンから一撃で1にする。すべての武器で習得可能。
普通に戦っていれば意識せずとも覚えられるだろう。

ヒーローズ2

【テリー】の特技として登場。表記は「もろば斬り」。
片手剣熟練度★2で習得する。消費MPは8。
自分のHPを犠牲にしつつ強力な攻撃を行う。
通常時に発動するとダメージを受ける関係上ヒット数のカウンターが0になるので【コンボ】が中断されてしまうのが難点(コンボが中断されてしまう=【テンションゲージ】が溜まりにくい)。
ハイテンション時はHPが減らないのでノーリスク・ハイリターンの技と化す。
【はやぶさ斬り】後に【しっぷう突き】→もろば斬り→しっぷう突き…と繰り返すのが単純ながら強力。
HPが減る、というのを利用して逆境のバイキルトを発動させる事で恒常的な火力アップも出来るのは大きな利点。

ライバルズ

スタンダードパックに収録されている戦士専用のノーマルの特技カード。イラストではDQ7の職業で習得できるダンビラムーチョがキラーマシンに使っている。

5コスト
ユニット1体に7ダメージ 味方リーダーに3ダメージ

原作同様、大きなダメージを与える代わりに少し反動を受ける。ダメージは大きいもののデメリットに見合うほどではなく、後に【かえんぎり】【みなごろし】などより低コストで同じくらいのダメージを出せるカードが登場したため活躍することはなかった。
ちなみに【きとうし】等で特技のダメージを上げると、反動ダメージもきっちり上がる。ここも原作通り。