概要
物理攻撃などに対して反撃を行う能力。DQの本編ではDQ9で初登場した。作品ごとに細かい仕様は大きく異なる。
店のカウンターテーブルに使われるマップチップについては【カウンターテーブル】を参照。
DQ9
本作でのカウンターは、発動すると通常攻撃(痛恨の一撃含む)を回避しつつ通常攻撃と同等の反撃ダメージ(【はやぶさのけん】等の多段攻撃武器は1撃目のダメージ)を与えるというもの。
【みかわし】や【盾ガード】といった要素とは独立しており、個別に判定が行われる。
反撃も加わる点でこれらの回避要素より強力な反面、守備範囲は狭い。
【戦士の秘伝書】を装備していると【オートカウンター】の効果を獲得し、常時一定確率でカウンターができるようになる。
また、【盾スキル】の【うけながしのかまえ】、【棍の秘伝書】の【天地のかまえ】を使用したターンは確実にカウンターを行う。
そのほか、【旅芸人】の【必殺技】の【アクロバットスター】の効果を得ている間も一定確率でカウンターが可能。
DQ10オフライン
【マイユ】の【パワフル】スキルの「たまにカウンター」を取得していると、発動することがある。
DQ10オンライン
基本仕様はDQ9と同じ。ただし、ムチや弓による攻撃はカウンター不可能。
【武闘家の証】(戦士の証は別の効果になった)、武闘家・旅芸人や仲間になった【やみしばり】のパッシブスキルによって常時一定確率でカウンターできるようになる。
敵側にも常時カウンター率を持つ【コトブキーノ】系統がカウンターをしてくる。
カウンター率を上げる特技には、【水流のかまえ】【シールドカウンター】などが追加された。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
味方サイドでは以下の方法でカウンターが可能。
- 【ガードカウンター】(主人公)…両手剣装備時に適用される特殊能力。武器ガード可能かつカウンター可能な攻撃を受け、それを武器ガードした時に確実にカウンターを行う。
- 【天地のかまえ】(セーニャ)…使用ターン、確実にカウンターを行う。
- 【水流のかまえ】(セーニャ)…一定ターン、武器ガード率が上がると共に一定確率でカウンターができるようになる。
- 【かばう】(シルビア)…【かばうの極意】を習得した状態で使うと、対象をカウンター可能な攻撃から庇ったときに通常攻撃の2倍の威力で確実にカウンターを行う。
- 【背水のかまえ】(マルティナ)…一定ターン、守備力が1になる代わりに通常攻撃の1.5倍の威力で確実にカウンターを行う。
- 【うけながしのかまえ】(グレイグ)…使用ターン、カウンター可能な攻撃を受けたときそれをランダムな敵1体に押し付ける(自分がやり返すわけではないので正確にはカウンターではない)
- 【アクロバットスター】(れんけい技)…一定ターン、味方全員のみかわし率が上がると共に一定確率でカウンターができるようになる。
- 【かばいあい】(れんけい技)…一定ターン、シルビア&グレイグのガード率が上がると共に、互いを【かばう】【におうだち】で庇ったときに庇われた側がカウンターを行うようになる。
カウンターできる攻撃は、主に単体対象・1回攻撃・近接攻撃である、通常攻撃・強化攻撃・痛恨の一撃など一部物理攻撃となっている。
【どとうのつうこん】等の一部モンスターれんけいもカウンターできる。
矢を撃つ【リリパット】系統、触覚からビームを放つ【インプ】系統、弾を飛ばしてくる【ほのおのせんし】系統と【邪神ニズゼルファ】系統のモンスターの通常攻撃は、遠隔攻撃のためかカウンターできない。
どういう訳か、船や足場を隔てて出現する【だいおうイカ】系統のモンスターとその両足、【メルトア】、【覇海軍王ジャコラ】、【憤怒の海獣】の通常攻撃も遠隔攻撃扱いになっているらしくカウンターできない(その他の【メイデンドール】系統や【サバクくじら】系統のモンスターの通常攻撃はカウンターできる)。
それ以外では、【仮面武闘会】で対戦するキャラ達や、【スモーク】系統、【魔王ウルノーガ】(第2形態)と【邪竜ウルナーガ】の通常攻撃もカウンターできない。
3DS版2Dモードで足の代わりに出てくるモンスターの場合は種族によってカウンター可能かどうかがまちまちであり、【マーマン・邪】の攻撃はカウンターできるが【テンタコルス】の攻撃はカウンターできないといった謎仕様になっている。
強化攻撃はカウンターできるものとできないものがあり、【デスマドモアゼル】の「髪をとがらせ襲いかかる」攻撃はカウンター可能なのに、「激しく斬りつける」攻撃や【キングスライム】系の「ぷくーっと膨れ上がってのしかかる」攻撃はカウンターできないなど基準がわかりにくい。
理由を考察すると、「激しく斬りつける」は使用するモンスターによってヒット数が異なっており、「ぷくーっと膨れ上がってのしかかる」は3DS版では単体1回攻撃、PS4版では2~4人への複数攻撃になっている。
片方の機種でカウンター不能ならばもう片方の機種でもカウンター不能と設定されている可能性がある。
他に、アニメーションの都合でカウンター可能かどうかが決まっている可能性も考えられる。
例外的に、【メタルハンター】系統のモンスターの「激しく斬りつける」のみカウンター可能(この攻撃は1ヒットであり、使用時のメッセージも「○○の はげしく斬りつける!」という、他のモンスターの激しく斬りつける攻撃とは異なるものになっている)。
特技に関してもカウンター可否の基準が謎であり、【火炎斬り】や【マヒャド斬り】はカウンター可能なのに【れんごく斬り】はカウンター不可など、基準がイマイチわからない。
2回以上ヒットする攻撃は基本的にカウンター不可能なのだが、3DS版では【ブラックドラゴン】系統の【かみつき】、【ベホマスライム】の【スピンアタック】の2つのみ例外的にカウンターでき、これらの攻撃はカウンターの判定が1ヒット毎に1回発生する。これは【公式ガイドブック】にも明記されている。
【どくこうげき】などの追加効果のある攻撃もカウンターできるが、敵を転ばせる追加効果のある攻撃はカウンターできない(【ドラゴン】系統の転倒攻撃、【ダーティラビッツ】の【ダブルミサイル】はカウンターできる)。
【混乱】した敵の通常攻撃もカウンターできるが、ミスになった場合はカウンターできない。
3DS版の【冒険の書の世界】のクエストのボス専用の特技は、単体物理攻撃であっても全てカウンターできない仕様になっている(【いなずま斬り】、【せいけんづき】が該当)。
今作の敵は多芸で行動パターンにカウンター不可能な行動(【にげる】や【無駄行動】も含む)が含まれていない敵は数えるほどしか存在せず、物理主体の敵であってもカウンター可能な攻撃の頻度が少な目に設定されている者が多い。
そのくせ、カウンター系の特技は習得時期が遅かったり、習得に必要なスキルポイントか多かったり(「ガードカウンター」「かばう」以外は全てひみつパネル)、消費MPが大きかったりするものが多く、「カウンター」という強そうな言葉に反して使いどころは少ない。
前述した通りラスボス最終形態と裏ボスには効かず、【連武討魔行】や【ネルセンの最終試練】でもほとんどの戦闘において露骨なカウンター対策が取られている。
敵がカウンター可能な攻撃を行う頻度が通常の敵以上に低くなっている上に行動パターンが完全ローテーションになっている敵も多く、手数を縮める目的ではまず使えないよう調整されている。
前述のように憤怒の海獣で全く使えない他、【混沌の巨人】・【絶望の巨人】も行動パターンにカウンター可能な攻撃が1つも含まれていない(通常攻撃すらしてこない)。
【無明の魔神】も数ターンに1度しかカウンター可能な攻撃をしてこない。
カウンター可能な物理攻撃が多い【憎悪の剣鬼】と行動パターンが完全ランダムの【戦慄の牙王】・【背徳の帝王】では一応通用するが、上記のボスはいずれも【クロスマダンテ】の最大威力よりもHPが低いのでやはり最少手数のやり込みでは使えない。
また、前述した通り混乱した敵の通常攻撃はカウンターできるのだが、本作では混乱した敵がこちら側に対して通常攻撃を行う確率が数%程度と極めて低く設定されており、通常攻撃をしてきたとしても命中率も低く設定されている。これもおそらく「行動パターンが決まっている敵に無理矢理通常攻撃をさせてカウンターを誘発する」という戦法への対策ではないかと推測される。
また、通常攻撃よりも高威力のカウンター技はいずれも魅力の高いキャラに与えられており、【みとれる】との相性も悪い。
「かばう」が消費MP0で通常攻撃の2倍のダメージを与え、「かばいあい」を使うと他の行動をしながら上記威力のカウンターができるせいか、それともDQ10でバグがあったせいなのか、カウンター全般が強過ぎる技と見なされている節がある。
ただし、全編通して有効な場面が全くないという訳ではなく、攻撃力が高い上に3回行動してくる【ムンババ・邪】の攻撃を防ぎつつダメージを与えるのに使えたりする。
3DS版では、まともに食らえば即死する威力の【ミルドロプス】と【ナウマンムーア】のどとうのつうこんに対しても有効だが、こちらはそもそもの使用率が極めて低い。
敵では【オコボルト】系と【あおバチ騎兵】系がカウンターしてくることがある(PS4版のみ。3DS版では【公式ガイドブック】には「カウンターすることがある」と書かれているが、実際にはカウンターしてこない)。
一部直接攻撃系の特技もカウンターしてくるので少々厄介。
上述のカウンターの可否はそのまま敵にも適用されるので、ブーメランや【ぶんまわし】等の複数攻撃、【ばくれつきゃく】等の多段攻撃ならばカウンターされない。
二刀流しているキャラがカウンターした場合は利き手でない方の攻撃の威力も加算される。
また、利き手に【きせきのつるぎ】等の追加効果のある武器を装備していた場合は追加効果も発生する。
【バイキルト】や【ゾーン】による攻撃力アップの効果も反映されるが、アクロバットスターによるカウンターに【分身】の効果は適用されない。
PS4版では、ムチやブーメランを装備しているときはカウンターできない。
3DS版では【はやぶさの剣】などの2回攻撃する武器を装備してカウンターした場合、1撃目のダメージしか乗らない(公式ガイドブックには「2回分のダメージが乗る」と書かれているので設定ミスの可能性が高い)。ツメでも同様の現象が発生する。
PS4版では二刀流したキャラがカウンターした場合は通常通りダメージが2ヒットで表示されるが、3DS版では2回以上ヒットする攻撃をカウンターした場合や二刀流したキャラがカウンターした場合はダメージの合計値がまとめて1ヒットとして表示される仕様になっている。
これは【ダメージ限界突破】の能力を有しているが、実際に限界突破できるのは力をドーピングしまくったシルビアの「かばうの極意」もしくは【カミュ】のアクロバットスターで特定のモンスターの攻撃をカウンターした場合のみである。アクロバットスターの方は確実にカウンターが発生する訳ではない上に該当モンスターが1種しかいないので見るのが非常に困難(詳細は【ダメージ限界突破】のページを参照)。
ちなみに、3DS版ではどういう訳か『「○○の カウンター!」と表示された後、攻撃してきたモンスターが元の位置に戻ってからダメージを受ける』という非常にシュールな挙動をする。
さらに、「かばうの極意」「かばいあい」でカウンターを行ったときは攻撃モーションすら発生しない。一応かばいあいはガードするモーションが発生するが、かばうの極意は完全に棒立ちである。
シルビアが「かばう」を使用中にアクロバットスターの効果によりカウンターした場合も同様に棒立ちになる。
2Dモードでは、カウンターで敵に止めを刺すとなぜか敵が点滅せずに消える。
DQM2
【連携特技】の一つで、【やいばのぼうぎょ】と【うけながし】を同時に使うと発動する。
直接攻撃のダメージを2倍にして返すことができる。
ジョーカー1
特性として登場。
攻撃を受けると50%の確率(初代では確定)で発動し、通常攻撃と同じ威力の反撃を行う(○○ボディ系の特性や受け流し、さらなるカウンターなどは受けない)。
対戦であればそれなりに便利だが、スカウトしたいときにはこれで倒してしまうことがあり、とっても邪魔。
モンスターをスカウトしにいくときは特性にカウンターを持つモンスターは外しておくこと。
DQMJ2以降は【ギャンブルカウンター】という類似品が登場。
確率は1/4と低いが威力は通常攻撃の2倍という強烈な一撃だったが、ジョーカー3ではダメージの振れ幅が大きくなっている。
DQMSL
『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』コラボのモンスターが「クリスタル」を使用しての特技転生によって習得する特技。
効果は【斬撃よそく】と同じ。
ウォーズ
おおきづちの特技2。受けた打撃を無効化しつつ1ダメージを与えるが隣接してないと効果が無い。
バトルロード・スキャンバトラーズ
バリエーションは豊富だが、必ず一番最初に動け、攻撃を受けるとカウンターが発動するという仕様は同じ。
その仕様上、全体攻撃に強い。
ヒーローズシリーズ
【アリーナ】と爪装備主人公(ヒーローズ2のみ)が使用できる。
敵の攻撃を受ける瞬間にその方向にみかわしをすることで無敵になりつつ反撃し、一部を除き敵をダウンさせる。