【ぬののふく】

Last-modified: 2020-10-31 (土) 12:57:21

概要

普通の布で作られた何の変哲もない服。
DQ9まで皆勤だった鎧。DQ7と8での表記は「布の服」、DQ9での表記は「ぬのの服」となっている。
【しゅび力】はDQ2までは2、DQ3~8では4になったが、防具が細分化されたDQ9では2に戻った。
キャラクターの初期装備であることが多く、いくつかの作品では町などでも販売されている。
その他にも、モンスターが落としていったり、普段着としての演出で一般家庭の【タンス】の中に入っていたりする。
DQ10では初期装備として種族名を冠した服(しゅび力は4)があるため登場しない。
 
基本的に武具を何も持っていないキャラでも、最低限これだけは装備していることが多い。
布の服を外したからと言って全裸になっている訳ではないと思いたいが、DQ3の【公式ガイドブック】では「裸でいるよりはマシな守備力」と書かれているほか、全裸になっていることを匂わせるイベントもある。
DQ9やDQ10など、装備が見た目に反映される作品では、装備をすべて外しても全裸にはならない。
DQ9ではノースリーブの肌着に短パンで、DQ10では下着一枚である。全身に毛が生えている【プクリポ】は例外的に全裸になる。
まあ過去にも【シルクのビスチェ】【エッチなしたぎ】等の装備はあったが。
 
言うまでもないが、一般の人々が普段着ている服と大差ないので、防具としての役割は皆無に等しい。
特別な事情や拘りでもない限り、速やかに他の防具を入手したい。

DQ1

最弱の鎧だが、本作の主人公はそれすら所持していない。つまり全裸の可能性がある。
そして主人公は、全裸のまま王に謁見し、全裸のままラダトームの町へ買い物に行くことになる。
 
最初の買い物でとりあえずこれぐらいは着ておくか、【かわのふく】を買うまで全裸を貫くかはプレイヤー次第。
詳しくは【初期装備】のページを参照。
 
上記の通り開始時は全裸のはずなのだが【ファミコン神拳 奥義大全書】に掲載された漫画では王に謁見している時、主人公は純白の布の服のようなものを着ている。
そして支度金の120Gで棍棒と布の服を買っている。
「じゃあ今着ているそれは何なんだ?」と思うだろうが、購入した布の服(青っぽい色)はその上に着ているため2枚重ね着したような格好になっている。
全裸はシステム上の話で設定上は下着ぐらいは着ているのかもしれない。もっとも下着だけで国王に謁見するのも一般常識的にどうかしており謁見以前に城兵につまみ出されそうなレベルだが。

リメイク版

【マイラ】【タンス】からも入手できる。
ただで入手できる鎧はこれと【ロトのよろい】だけである。
 
竜の鱗の守備力がアップしたこともあり、鎧よりも【かわのたて】購入を優先すれば十分マイラまで行けるので、そこでこれを拾って身に付けるという手もある。
無論短い付き合いになるであろうが……。

スマホ版以降

主人公の初期の持ち物に竹竿が追加されたが、どう考えても「布の服を着せる」方が優先度が高いだろう。
何故布の服を着せてあげないのだろう?スタッフは、主人公が全裸で冒険を開始することに何かこだわりでもあるのだろうか。

ゲームブック(双葉社)

原作ゲーム同様、最弱の鎧。
主人公のレベルを1にする上で必要となる。
 
ちなみにこれを所有していない状態の主人公の挿し絵も存在するが、縄文時代の様な服装で描かれている。

DQ2

【ムーンブルクの王女】の初期装備。
本作では非売品。王子2人は最初から【かわのよろい】を装備しているため、仮に売っていたとしてもあえて買う必要はないだろう…と言いたい所だが、王女の装備品を間違って売ってしまうと買い戻すことができず、しばらく防具なしで旅をしなければならなくなる。
王女は盾を装備できず、兜も終盤登場の【ふしぎなぼうし】しかないため、【ルプガナ】【みかわしのふく】を買うまではこの服一丁で頑張るしかないのである。
 
と言っても、この時期の守備力2など気休め程度でしかないので、間違って売り払ってしまったところでそこまで影響はない。
むしろ、アイテム欄を1つ開けるために売り払ってしまってもいいくらいだ。
その分は【やくそう】でも持たせておこう。
 
23ゴールドで売れるので、最序盤に【ゆうれい】が落とした場合は金策に役立つ。
他にはスモーク、ミイラおとこ、マミーなどが落とすことがある。
特にミイラ男は落とす頻度が高い上に数体グループで現れるので2個目落としたがゴールドにとかよくある。
ミイラ男数体なら報酬は23ゴールドを遥かに超える。
砂漠からルプガナの道中では戦闘報酬2倍のデメリットはないのでもらっておこう。みかわしのふく購入が早くなる。
 
なおフィールドの宝箱には入っていないため、FC版等のドロップアイテムの仕様上1着しか入手できない。
あまり意味は無いが、これを所持した状態で王女を加入させることで、2着まで所持することができる。
当然ながら、2着のうち1着でも手放すと、それ以降は2着同時所持が永久に不可能となってしまう。
この点は【かわのよろい】も同様であり、徹底したコレクターには悩ましい問題かもしれない。
もっともアイテム欄の厳しいFC版等でそこまで拘るのは縛りプレイの域であり、通常は気にする必要も無いだろう。

DQ3

全ての【職業】が装備可能。
一応10Gで買えるのだが後述の理由から買った者は恐らくゼロ同然だろう。
【武闘家】が普通に装備できる数少ない鎧の一つ。
そして【ルイーダの酒場】で仲間にするキャラは全てこれが初期装備である。
 
最初から登録されている3人だけでなく2Fで登録したキャラも初期装備として持っているが、キャラを登録して追加するのはタダである。つまり、タダで布の服が1個湧いて出てくることになる。
売値は7Gなので、キャラを登録して仲間に加えて装備を剥ぎ取って、とする手間に比べて効率は良くないが、それでもスタート直後の最弱状態で無理に戦うよりはと、【かわのたて】を買う程度はお金を溜める人もいる。
場合によっては最初の頃、仲間を生き返らせる金もないからと布の服を剥ぎ取って仲間の蘇生代に当てることも……。
 
なお多少極端な選択肢ではあるが、勇者の【たびびとのふく】と王様からの餞別をすべて売り払うと仕度金と合わせて201Gになるので、最初から【どうのつるぎ】を3本揃えることができる。
この場合はメンバーのうち1人が丸裸になるので、仲間を登録しない縛りプレイの最中であれば、1着だけ布の服を買う機会があるかもしれない。
 
【アープの塔】最上階の【宝箱】にもなぜか入っているが完全に無用の長物。
前作の満月の塔における檜の棒と似たような配置から察するに、わざとハズレとして用意した節が感じられる。
【くさったしたい】などのモンスターも落とすことがある。

リメイク版

DQ1同様マイラでも拾える。
一方アープの塔のものは【ちいさなメダル】に差し替えられた。

DQ4

【勇者】【ブライ】【トルネコ】の初期装備になっている。
本作から主人公の初期装備として定番化していくことになる。
勇者はスタート直後に【かわのよろい】を入手することになるので、着ている期間は非常に短い。
【サラン】の防具屋で売っているが、これより弱い装備のキャラはいないので、買うことはまずない。
一応、アリーナとクリフトの初期防具を売ってこれに着替えれば初期資金と合わせて【いばらのむち】【せいなるナイフ】)が買えるくらいになるので、第二章では使い回しの利かない【どうのつるぎ】をどうしても買いたくないという場合は選択肢になるくらいか。
売買損失の分だけ多少効率は落ちるにせよ、DQ1のように最初の選択幅が広がるという意味では、布の服が売られていることにも全く意味がないわけではなさそうである。
ちなみに2章での再入手は困難だが【はねぼうし】を売っていばらの鞭(聖なるナイフ)を買うというテクニックもあるので、併用すれば最初から2本揃えることもできる。
 
敵では【リリパット】【サンドマスター】が落とす。
リメイク版では、民家の【タンス】に入っていることもある。

DQ5

【主人公】が最初から装備している。
【ただのぬのきれ】の登場により、初めて最弱の鎧の座から脱したが、なぜかボロボロの【ドレイのふく】より守備力が低い。生地の違いだろうか。
また、【ヘンリー】以外の人間はただの布切れを装備できないので、それらのキャラにとっては依然最弱の鎧である。
 
【サンタローズ】には防具屋が存在しないので、【サンタローズの洞窟】【たびびとのふく】を拾うまではこれを装備し続けることになる。
ただしSFC版では青年時代になると旅人の服の入手手段がなくなってしまうため、アイテムコンプリートを狙う場合はサンタローズの洞窟のものは青年時代になるまで取らないという選択肢も有り得る。
この場合は【アルカパ】で防具を買い換えるまで布の服のお世話になるだろう。
なお青年時代では、そのアルカパの道具屋で布の服を買い直すことができる。
 
仲間モンスターの【くさったしたい】【ばくだんいわ】は、幼年時代から【うろこのよろい】等を持ち越さないかぎり、しばらくこれが最強の鎧になる。

DQ6

やはり、【主人公】が最初から装備している。
前作に引きつづき、最初のダンジョンである【山肌の道】で旅人の服が拾えるので、それまでの運命。
店で22ゴールドで売れる。店には売られていないがアイテムコンプリートを狙わないのであれば持っていても仕方が無いだろうから、ゴールドに替えるといいだろう。
敵では【ことだまつかい】が落とす。

DQ7

【主人公】【マリベル】の初期装備。主人公とマリベルの2人は武器を持っておらず、身に着けているのはこの服だけ。
仮初とはいえ、それだけ平和だったのだろう。
 
店では【フィッシュベル】および【グランエスタード】城下町のどちらでも30Gで買えるが、ゲーム開始直後の3人は全員ぬののふくかそれ以上の服を初期装備で持っているので、わざわざ買う必要は無い。全裸で加入する【ガボ】にしても、もっとマシな防具がふくろに入ってるはずなので着ることはまずないだろう。
 
また、世界各所の【タンス】からも出てくる。何故か落とすモンスターも非常に多い。
特にメランザーナあたりは図鑑項目コンプの弊害となっている。
【ラッキーパネル】でも頻出アイテム。貰ってもほぼ意味が無いため事実上の延命パネルの一種である。

DQ8

全員が装備可能。【主人公】の初期装備でもある。
【トラペッタ】で30Gで販売されている他、同所と【アスカンタ】でも拾える。
敵では【プークプック】【わらいぶくろ】が通常枠で落とす(両1/16)。
 
主人公は最初から装備しており、【ヤンガス】はこれより守備力が高い【とうぞくのこしみの】が初期装備。
よって購入する必要は皆無。
 
布の服×2の錬金で【たびびとの服】に強化でき、たびびとのふくを売れば布の服のまま売るよりは儲かるが、価格差は僅か5G。
ハッキリ言って錬金する手間と時間の方が無駄である。間違いなく薬草2つ放り込んだ方がよろしい。

DQ9

DQ3以来、久しぶりに主人公の初期装備ではなくなった。
とは言え、主人公の初期装備である【天使の服】も性能は全く同じだが。
例によって上下に分割され、下半身は【ぬののズボン】であり、上下合わせて守備力4となる。
ルイーダの酒場に最初から登録されている僧侶の他、新しく登録したキャラの初期装備になっているが、売値はわずか3Gなので、キャラを登録して布の服を売却するのは労力的に割に合わない。
ちなみに、今作での酒場登録キャラは武器も装備しているが、これらの初期装備は例外なく、売却額が買値の10分の1(普通は半額)になっており、明らかに上記の初期装備売却による金稼ぎを防止する目的だと思われる。

DQ11

-+1+2+3
守備力4567

全員が装備可能。【主人公】の初期装備。買値は10G、売値は5G。
守備力は4だが、主人公限定でこれより守備力の低い装備が、【マルティナ】別の守備力が低い装備が存在する。
全国各地のクローゼットに入っていることが多いため、気付いたらそうびぶくろに10個以上貯まっている。
【デルカダール地方】のキャンプで【旅の商人】が販売しているが、まず購入することはない。
モンスターでは【わらいぶくろ】(1/32)、【リリパット】(1/64)のノーマルドロップとして手に入る。
最序盤の装備ということもあり、うち直しに必要な宝珠は1個。
 
早期購入特典としてプレゼントコードで【なりきんベスト】【しあわせのベスト】を受け取った場合、それらと比較して守備力が1ポイントだけだが下回っているため、どちらかのベストに取って代わられてそうびぶくろに突っ込まれることになる。

DQB

守備力3。ちなみに初期装備は【ボロのふく】(守備力1)。
「どこにでもある服」と説明文に表記されているわりに何故か終章でしか作れない。
材料は【ボロきれ】3つだが、【フリービルドモード】では【綿毛】2個と【ひも】2個。
必要な作業台は【きりかぶ作業台】【石の作業台】【仕立て台】
 
ボロきれは仮拠点周辺に出てくる【かげのきし】が落とす他、【シャナク魔法台】が安置されている洞窟の【灰岩】で塞がれた隠し部屋にちょうど3つある。
よって魔法台を取りに行く道中で隠し部屋からボロきれを回収し、仮拠点に戻ってきた段階で作るのが一般的な流れ。

DQB2

守備力2。ゲームクリア後に【仕立て台】で作れるようになる。
必要な素材は【草糸】3、【ひも】1。【染色がま】で色変え可能。
 
入手タイミング的にも性能的にも見た目変更用である。

星ドラ

星1装備で「ぬのの服上」(守備力5)と「ぬのの服下」(守備力4)が登場。
色違いの初期装備「麻の服」「麻のパンツ」(上下とも守備力4)より上が1だけ高い。

ダイの大冒険

【ダイ】【鋼のプロテクター】ロモス王にもらうまで装備していた服。
【ポップ】は胸に【アバン】のマークがある布の服(ダイのものと違い燕尾(?)がある)を着ていたが、旅人の服をシナナにもらってからは壊した【マジカルブースター】と一緒にロモス王に預けている。

ロトの紋章

アルス、キラの両名が仙人の里で生活していた頃に来ていた服。
仙人の里が襲撃された後、旅立つ際には旅人の服に着替えている。

余談

SRPG『スーパーロボット大戦シリーズ』のプロデューサーとして知られる寺田貴信は、かつて会社に泊まり込みで開発に取り組んでいた際、うっかりTシャツとパンツのみでビルの外に出てしまって入れなくなり、十数時間その姿のままで耐え忍ぶ羽目になったことがある。後にそのことを上司に話すと「お前ドラクエの【初期装備】でも布の服以外に【こんぼう】くらい身に付けてるだろ?」と呆れられている。そしてこのことは「寺田貴信布の服事件」と周囲から呼ばれていると本人が語っている。
なお3の勇者以外のキャラ、4の【トルネコ】、7の【主人公】【マリベル】は初期装備が事件当時の寺田同様布の服のみ(8までは布の服にはズボンが付いているためまだマシかもしれないが)であり、1の【主人公】と7の【ガボ】に至っては布の服すら装備していない真っ裸という悲惨な状況である。そのため件の上司のツッコミは必ずしも適切ではない、と言えるかもしれない。
 
【牧野博幸】が描いた「勇者カタストロフ!!」の読み切り版「勇者クライシス!!」でも、城に御用聞きに来た魚屋・ズックが旅立ちの際にわずかな軍資金と共に渡されるのが「布の服」なのだから、「布の服=初期装備」の概念は早い頃から広まっていたのだろう……。