イルルカ
イルルカに登場するモンスター。
今作を象徴する大きな要素を持ち、また裏シナリオのカギを握る存在。
名前の由来は「モンスターパートナー」。略してモントナーである。
まず、ゲーム開始前にこいつの姿を色や体のパーツ毎に選んで作り、また性別も選ぶことになる。
姿は様々で各人の好みが分かれるところであるが、イメージから選んで作るのが手っ取り早い。
イメージの見た目は種類豊富で、格好いい系からかわいい系まで様々。
4つ腕の虎系モンスターやキョンシー風スライムなど、そのまま新モンスターとして登場させても違和感がないぐらい良くできたデザインのものが多く、選択に悩まされる。
見た目のタイプは有翼の生物をモチーフとした「空を飛ぶかっこいいモンスター」、四本腕(2本にもできる)の人型「格闘家風のかっこいいモンスター」、
浮遊する人型「気高くつよそうなモンスター」、四本足の獣型「どっしりとしたつよそうなモンスター」、
幼児体型の人型「DQ8の主人公に似た武器を持ったかわいいモンスター」、浮遊するスライム型の「スライムっぽいかわいいモンスター」の6タイプ。
その後、【がんばりや】【じょうねつか】【ゆうかん】【ふつう】【まけずぎらい】【せっきょくてき】【れいせい】の7つの性格の中から1つを選ぶ事で成長しやすい能力としにくい能力を決める。「ふつう」を選べばどれもバランスよく育つ。
なお、姿は【モントナーの宝珠】を使う事でゲーム中でも変えることが可能(最大6回まで)。
配合を行うと、相手が【てんせいの杖】や【しんせいのタクト】を持っていようがお構いなしにこいつになる。(もちろんモントナーを新生はさせられる)
ストーリー上、配合しても同一個体として扱われるので、コイツやジョーカー1の神獣に関しては、配合はキャラバンハートの転身のようなものだと考えた方がしっくりくるかもしれない。
また、別れることもローカル交換で相手に渡すことも、すれちがいでスカウトすることもできないため、どのような手段を用いてもこいつが預かり所からいなくなることはなく、増えることもない(後述する例外を除く)。
開始後しばらくして出会う【聖竜ミラクレア】が託していった緑色のタマゴから生まれる。
表シナリオ中ではそれっきりで影が薄いが、それが終わりに近づくと光と共に声を発するなどの演出が加わり、徐々に存在感を増す。
そして、裏シナリオに入って聖竜ミラクレアと再会すると、モントナーの秘密を明かされる。こいつを連れていないと話をしてもらえないので、モントナー自身に言い聞かせる意味もあるのだろうか。
それによると、来たるべき【狭間の闇の王】の復活に備え大魔神像【グランエスターク】を完成させるため、心を閉ざしてしまっている超巨大モンスター達の心を開かせるためのカギとするべく、ミラクレアが作り出した存在なのである。
実際、超巨大モンスター達の心を開かせるべく挑む際にこいつを連れていないと吹き飛ばされるだけで戦えない。
2体目
そして、【名もなき闇の王】を打ち破った後は、ミラクレアから共に戦った証として、もう一体こいつを貰える。
このもう一体も、ゲーム開始時と同様に姿などを選ぶことになる。特性等は最初にもらったものと全く同じ。
だが、モンスター的には最初にもらう個体と裏クリア後にもらう個体は別種であり、図鑑にも別々に載る(ソフトと同時発売の攻略本では、位階2のモンスターが?で伏せられているが、位階1のモンスターが「モントナー(1体目)」、位階2のモンスターは「【スタンダードボディ】」と微妙にネタバレされている。というかパッケージに2体いる時点で…)。
故に今作ではエンディング後の冒険を全て終えないと図鑑をコンプリートすることができない。
また、2体のモントナーを同時にパーティに加えることはできず(パーティとスタンバイでもダメ)、
モントナー同士で配合することもできない。
2体手に入るとということで1体目をストーリーのお供→対戦用に、2体目をクリア後のスカウト要員にと使い分けることはできるが、500体しか置いておけない牧場の空きスペースを2体だけとはいえ常に圧迫し続けるので、正直いらないと感じたプレイヤーも多かったようだ。
モントナーは【新生配合】で唯一【超ギガボディ】を引き継げるので、これを引き継いで4枠にしてやれば、それだけで特に下準備もなくスカウト率を最低でも40%は確保できるようになるため、全クリア後のスカウト要員として使えはする。
もし2体目のモントナーが牧場の肥やしになっているのなら、せめてスカウトの役目ぐらいは与えてあげるといい。
別に超ギガボディなら誰でも同じだし、こいつを超ギガボディにできるということは他の超ギガボディが入手できているので、実利の少ない趣味の範疇な話ではあるが。
性能
位階1(2)、???系のFランク。
全モンスター中で最下位であり、【スライム】より下という、前例のない存在でもあった。
装備可能武器は剣と杖。所持スキルは【モントナー】。
スキルポイント全振りすることで【最強モントナー】にでき、その「最強モントナー」と【オリハルゴン】などの超Gサイズモンスターの固有スキルのいずれかを全振りして配合すると【究極モントナー】を生成できる。
特性は【スタンダードボディ】【れんぞく】(2回) 【くじけぬ心】。
+25で【回復のコツ】、+50で【ラッキー】、【新生配合】で【全ガードブレイク】。
さらに【メガボディ】化で【光のはどう】、【ギガボディ】化で【星のいかり】、
特権たる超ギガボディ化で【AI4回行動】が付く。
新生配合を行った際の、基本サイズでの不利な特性のつきやすさは-5。
最初からいるのに初期特性が使いにくいのは残念。
使うにしてもずーっと一緒に冒険するより、後で別途に育成の時間をとった方が使いやすい。
くじけぬ心とラッキーはシナジーがある良い組み合わせ。
回復のコツを持つのがポイント。全ガードブレイク習得には新生配合が必要なので、
シナリオに連れてくならもっぱら補助回復役が基本になる。
新生配合後は一転、敵への攻撃や妨害全般を担え、パーティの主力としての期待もかかる。
より実戦向きの特性を追加してやるとなお良し。
対戦ではラッキー+くじけぬ心を活用してしぶとく居座る戦法を使うプレイヤーもいる。
この型を使用する場合、HP満タンの状態から一気に倒されぬように【バイメリト】で発動率を上げたり、【てんしのきまぐれ】を覚えさせる等すればなかなか倒れない生きる壁にもなる。
- ステータス成長率(100Lvアップの基準値・性格ふつうの場合)
HP:366 MP:166 攻撃力:256 守備力:262 素早さ:244 賢さ:256
- ステータス上限の基準値(新生配合済み・スタンダードボディ)
HP:1800 MP:600 攻撃力:900 守備力:900 素早さ:900 賢さ:900
- ステータス上限の実数値(新生配合済み・超ギガボディ・AI4回行動)
HP:2700 MP:900 攻撃力:621 守備力:621 素早さ:621 賢さ:621
性格がふつうの場合、満遍なく成長する万能型になる。上限値も健闘している方。
各ステータスはこれより高いか低いかで、他モンスターの素質を図る物差しにもできる。
耐性面はそこそこ。???系ながら呪いに半減を持ち、ギラ・混乱に半減、デイン・ザキ無効などを持つ。
総じて悪くない、愛着があるなら十分に使っていける性能であると言える。
イルルカSP
ストーリー上の出番や基本的な性質は3DS版と同じだが、今回は【性格】によって自力習得する特性が異なるようになった。
通常版に比べて選択はかなり重要に。通常版と同じ特性になる性格はなし。
必然、使い勝手も大きく異なる。どの性格でどの特性を習得するかは以下の通り。
| モントナーの性格 | 初期習得その1 | 初期習得その2 | +25以上 | +50以上 | 新生配合時 | メガボディ化 | ギガボディ化 | 超ギガボディ化 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 【ふつう】 | 【れんぞく】 | 【ノリノリ】 | 【回復のコツ】 | 【ラッキー(特性)】 | 【しれいとう】 | 【光のはどう(特性)】 | 【星のいかり】 | 【AI4回行動】 |
| 【がんばりや】 | 【ひんしでかいしん】 | 【がんばりや(特性)】 | 【自動HP回復】 | 【ときどきリバース】 | 【アンチチェイン】 | 【タメキテボディ】 | 【スタンダードキラー】 | AI3~4回行動 |
| 【じょうねつか】 | 【ふくつのとうし】 | 【にくをきらせて】 | 【いきなりテンション】 | 【自動MP回復】 | 【バーニングハート】 | 【攻撃力ギャンブル】 | 【まれにマジックバリア】 | AI4回行動 |
| 【ゆうかん】 | ふくつのとうし | 【ゆうかん(特性)】 | 【おうえん(特性)】 | 【かばう(特性)】 | 【さいごのきぼう】 | 【プレッシャー】 | 【秘めたるチカラ】 | AI3~4回行動 |
| 【まけずぎらい】 | 【負けずぎらい(特性)】 | 【めざめのいやし】 | ときどきテンション | 自動HP回復 | 【きりがくれ】 | 守備力ギャンブル | 【会心かんぜんガード】 | AI3~4回行動 |
| 【せっきょくてき】 | 【みかわしアップ】 | 【切り込み隊長】 | ときどきピオラ | 【ロケットスタート】 | 【だましうち】 | 【こうどう はやい】 | AI3回行動 | すばやさギャンブル |
| 【れいせい】 | 【アンチみかわしアップ】 | 【れいせい(特性)】 | ときどきインテ | 【呪文会心出やすい】 | 【まりょくのさざめき】 | 【デインブレイク】 | 【ツッコミ(特性)】 | AI3~4回行動 |
なお、どの性格を選んだ場合でもデフォルトサイズは【スタンダードボディ】である。
宝珠使用でも性格を変えることができるが、新生配合の内容や紋晶効果が消えるので注意。
この中で最も使いやすいのが「ふつう」。ステータスは平凡ながら、しれいとうという強力な特性を持っており、対戦での採用率も高い。ノリノリと回復のコツで優秀な回復役にもなることができる。
他は1500以上の賢さに特性でさらに呪文ダメージを伸ばして優秀な呪文アタッカーとなれるれいせい辺りか。
逆に使いづらいのはゆうかん。ステータスは優秀なのだが、厄介な特性であるかばうが付いてしまうのである。コイツ自身は【亡者の執念】や【メタルボディ】のような壁役向き特性を持たず、素の耐性自体も高いわけではないので、勝手に味方をかばって全体攻撃であっさり落ちるお荷物に成り下がる。これでは勇敢ではなくただの無謀か命知らずである。かといって新生配合で入れ替えようにも他の特性が優秀すぎるので、コツ系のような+3以上の付きやすさを持つ特性と替えるとマイナス特性が付いてしまい、替えるにも自由にはいかない。
しかも新生配合でつく特性はその性格のモントナーしか持たない特性であるのにも関わらず、性格は7つでモントナーの宝珠は6個+2匹のため、下手をすると【カメハのふしぎな冒険隊】で宝珠を補充せざるを得なくなる。
新生配合したモントナーに宝珠を使って性格を変更すれば、新生配合の手間なく特性を得られるのだが、そのままではモントナーの特性がライブラリに登録されないという特大の罠があった。現バージョンでは問題なく登録される。
オンライン他国マスターで勝利した際コイツが抽選されるとSSランクモンスター同様、【きんのタマゴ】か【にじのタマゴ】に変換される。
ジョーカー3
当然こいつ自体は登場しないが、クリア後のモンスター引き継ぎで【超ギガボディ】のこいつを引き継ぐと、4枠サイズの【タマゴロン】に化けるという仕様がある(DQMJ3側で更新パッチを入れていた場合に限る)。
他の超ギガボディは引き継ぎ自体できないため、こいつだけが唯一超ギガボディを持ち込む手段である。
これを利用すれば1日に最大10体とはいえ手軽に超ギガボディのモンスターを量産できるため、なかなか便利。