【パーティ】

Last-modified: 2024-03-05 (火) 18:29:28

概要

カタカナ語辞典によると、

パーティ[party]
1. 社交的な集まり。「ダンス─」
2. 政党、党派
3. 一緒に登山する仲間、隊

とある。
パーティーとも。
 
DQなどのRPGにおいては、もっぱら3.に近い意味で用いられ、プレイヤーが操作するキャラクターの集団、および相手となる【モンスター】の集団を指す。
味方側の意味でこの用語を使うときは慣例として、【ルイーダの酒場】【モンスターじいさん】などに預けている仲間は含めず、あくまでその時点で行動を共にしている仲間のことだけを指す場合が多い。
 
本頁では、行動を共にし(移動中に入れ替え可能な控えメンバーも含む)、【戦闘】にも参加し、さらに "冒険中に【HP】【MP】などのステータスを確認でき、プレイヤーによる並び替えや回復・蘇生が可能なキャラ" をパーティのメンバーと見なして解説する。
また本頁は「パーティ」が主題であるため、パーティ組成のシステムを中心に記述する。各々のキャラに関する事柄やパーティに加わるキャラの一覧などは【プレイヤーキャラクター】【NPC戦闘員】、およびキャラクターの作品別ページを参照。

DQ1

システムとしてパーティの概念そのものが存在せず、旅立ちから【竜王】討伐までの全てを【主人公】一人で戦う。
敵モンスター側も終始1匹ずつ出現する。

DQ2

パーティの概念が初登場し、それに伴って各種システムの基礎が築かれた。
最初は【ローレシアの王子】1人で旅立つが、旅先で【サマルトリアの王子】【ムーンブルクの王女】を順に仲間に加え、最終的に3人パーティとなる。ちなみに戦闘メンバーが完全固定なのは本作とDQ8(3DS版除く)のみである。
前作の1人からパーティプレイになったことで見た目でもそれをわかるようにするため、仲間は主人公の後ろに付いて一列に並んで歩くようになった。またスプライトの表示限界も考え、パーティとNPC1人が横に並んでも表示可能な3人パーティとなった。(『ファミコン通信』1987年8号)
ただし列の並び順は固定であり、変更はできない。
FC版等では一度加わった仲間が外れることはないが、リメイク版ではサマルが抜けて一時的に2人パーティに減少する場合がある。
 
【アイテム】は各メンバーそれぞれが所有し、メンバー間でのアイテムの受け渡しや他メンバーに対するアイテムや【呪文】の使用が可能。所持金である【ゴールド】はパーティで共有し、戦闘勝利後の【経験値】は生存者全員が平等に得られる。
 
一方、敵モンスター側もパーティを組むようになった。
同種のみのパーティ(最大8匹)のほか、最大4種までの異なるモンスター同士でのパーティも現れる。同種のモンスター複数匹で【グループ】を組むこともあり、範囲が1グループ対象の呪文も登場した。
他、敵全体対象の呪文も登場した一方、敵から味方全体を対象とする呪文や特殊攻撃(後の特技)も登場した。
この敵側のパーティシステムについては、以降もDQ10オンライン以外では基本的に変化は無い。

DQ3

【スタート地点】【アリアハン】にルイーダの酒場があり、旅立ってすぐに【勇者】+仲間3人の4人パーティを組むことができる。
冒険者の登録所での【キャラクターメイキング】で任意のメンバーを登録することができるほか、【ルイーダの酒場に最初からいる人たち】を仲間に選ぶこともできる。
基本的に最初から最後まで4人のパーティで冒険できるのは、今のところこの作品だけ。
冒険途中でのメンバー変更も自由で、【隊列】の並び替えも今作からできるようになった。【職業】【性別】も同じ(つまりフィールドグラフィックが同じ)キャラクターを最大3人連れたり、あえて3人以下で冒険したり、プレイヤーに自信があれば勇者の【一人旅】も可能。
 
ただしイベントの都合上【商人】は必ず1人は登録して連れ出すか、誰かを商人に転職させるかして、【スー東の草原】に置いていく必要がある。このため、極めて短期間とは言え必ず一時的には仲間を連れて行かなくてはならない。
また、【ちきゅうのへそ】ではパーティが切り離され、1人でダンジョンに挑まなければならない。
クリア後は勇者もパーティから外せるようになり、パーティの構成は完全に自由となる。
 
本作では経験値をパーティ全員で分け合う【経験値分配システム】が登場し、パーティ人数が少ないほど得られる経験値が多くなる。

DQ4

本作からDQ8まではキャラメイキングが無くなり、仲間キャラは基本的に固定で、ストーリーの進行に応じて人数が増えたり減ったりする。
今回のパーティメンバーは【導かれし者たち】と呼ばれる主人公を含めた8人のPCと、扱いが制限されるNPC戦闘員で構成される。
前者は仲間にすることが必須で、一度仲間になったキャラが抜けることは【ガーデンブルグ】での一時離脱を除けば無いが、後者は一定期間が過ぎると離脱するキャラが多いほか、仲間に加える必要のないキャラもいる。
 
全部で5つの【章】に分かれている本作は、第四章以外では各章とも1人の状態から始まるが、どの章でも基本的にはパーティを組む事となり、人数は【第一章】では最大2人、【第二章】では3人固定、【第三章】では最大3人、【第四章】では2人→3人固定のパーティとなる。第一章と第三章は単独でもクリア可能。
【第五章】では【馬車】を使ったスタンバイシステムが初登場し、これを手に入れると最大10人まで同時に旅をし、バトルメンバーを最大4人で編成する事が可能。
 
経験値分配システムは無くなり、参加人数に関わらず同じ量の経験値が生存者全員に得られる。
また、パーティ内で協力する要素として、4人全員の力で唱える呪文【ミナデイン】が初登場した。

DQ5

幼年時代は【主人公】1人から始まり、PCの【ビアンカ】【ベビーパンサー】、NPC戦闘員の【パパス】【ベラ】が加入や離脱を繰り返す。
青年時代に入ると馬車が登場し、最大8人までが同時に移動できるようになる。バトルメンバーは3人まで。
戦闘後にモンスターを仲間にしてパーティに入れることもでき、モンスター預かり所に預けることも可能。詳しくは【仲間モンスター】を参照。
一方青年時代前半での人間キャラは少ないうえに途中離脱も多く、主人公のみになる期間も長いが、青年時代後半になると人間キャラが増え、人間を預けるルイーダの酒場の利用も可能となる。
なお、人間キャラ加入時にパーティが既に満杯の場合は人間キャラが優先され、代わりに溢れる仲間モンスターはその場で預かり所送りとなる。
 
青年時代ではどのモンスターを仲間にするかやそのタイミングはプレイヤーの自由であり、さらに青年時代後半は人間キャラの交代も主人公以外なら自由であるため、パーティ編成の自由度は高い。
同じモンスターだけのパーティで進んだり、モンスターは一切使わず人間だけでクリアを目指したりすることも可能である。
ただし【迷いの森】では【男の子】【女の子】が必須となる。
 
なおバトルメンバーを3人に減らしたのは【中村光一】の提案が発端であり、前作ではあまり活かされなかったと感じた入れ替えシステムを今作ではもっと活用してほしいという狙いがあった(【週刊少年ジャンプ】1992年11号)。

リメイク版

馬車を含めた最大人数は8人で変わりないが、バトルメンバーが最大4人に増加し、自由度がさらに高まった。
4人に増やしたのは、終盤に一家水入らずで戦えるようにすることが狙いの一つとされた(『週刊ファミ通』2004/4/9号)。

DQ6

馬車で最大8人までが同時に移動でき、このうちバトルメンバーは4人まで。
前作の3人ではやはり作戦的に辛い(1人死者が出ると2人になってしまう)という理由から、4人に戻された(『ファミコン通信』1994/10/21号)。
 
スタート時は【主人公】1人のみで、序盤で徐々に仲間が加入して5人まで増える。ただし真【ムドー】討伐時は主人公と【ハッサン】【ミレーユ】【チャモロ】の4人にパーティが固定される。
ムドー討伐後は、前作同様に仲間モンスター(リメイク版では仲間スライム)を仲間にでき、ルイーダの酒場に仲間(モンスター含む)を預けられるようにもなる。
ただし【カルベローナ】でのイベントで必須となる【バーバラ】は、主人公と同じく酒場に預けられない。
 
仲間モンスターの種類は前作よりも縮小されたものの、今作もパーティ編成の自由度は高い。

DQ7

スタンバイシステムと仲間モンスター、ルイーダの酒場がすべて廃止され、メンバーは最終盤を除いて固定となった。
序盤の【エスタード島】内では【主人公】1人か【マリベル】【キーファ】との2人で行動するが、それらの状態で戦闘は発生しない。
最初の石版を揃えて以降は基本的に3人または4人のパーティで冒険が進み、仲間は物語を進めるごとに加入や離脱が繰り返されていく。
終盤では主人公たちメインパーティ4人とは別に【メルビン】が単独行動をとる場面もあり、この時は敵モンスターも1匹での出現となる。
 
最終局面になると主人公のほかに、仲間4人の中から3人を戦いに連れていけるようになり、残る1人は【フィッシュベル】のマリベルの家で待機することになる(ルイーダの酒場と異なり、2人を連れ出して2人が待機、などということはできない)。
過去にもDQ5やDQ6で主要メンバーをルイーダの酒場送りにすることが出来たが、これらはあくまで「出来る」だけであって「しない」選択肢も存在した。
しかし本作では必ず1名が強制的に外されることとなる。
これについてはファンからも不満の声が少なからずあり、「最後だけ5人パーティになっても良かったのでは」といった意見も聞かれる
(DQとしては異質だが、本作はパーティ加入の【NPC】のおかげで一時的に5人パーティを組む機会もあり、本作だけを見ればそこまで違和感ではないかもしれない)。
なお作中で5者4択となる理由については【飛空石】の項目を参照。
ちなみに【死亡】している仲間は預けることが出来ない。死者を預けるという状況が不謹慎というのもあるだろうし、仮に死者を預けたとして主人公と他2名が死んでいる状態で生きている仲間と交代させると、全員死亡している状態になって不具合が生じる恐れがあるというシステム上の理由もあるのだろう。
 
また本作の【NPC戦闘員】は、DQ4・DQ5と違いパーティとは別枠で、HPなどのステータスウィンドウは表示されない。
 
仲間と話せるようになったのはこの作品から。以降DQ4以降のリメイク版でも採用されている。

リメイク版

リメイクでも終盤の5者4択は変わらず。
発売前にはキーファ復帰があるのではと期待する声も聞かれたが、ストーリーの大幅な改変が必要となるためか、流石に叶わなかった。

DQ8

スタンバイや仲間を預けるシステムは無し。
冒険開始直後から【主人公】【ヤンガス】の2人パーティで、ストーリー前半で【ゼシカ】【ククール】が加わる。以降は基本的にこの4人での冒険となるが、中盤にはゼシカの一時離脱がある。
フル3Dになった影響から、移動中に表示されるのは先頭キャラのみとなり、他のキャラは【なかま】コマンドで確認できる。
4人全員で協力する要素だったミナデインは今回では無くなったが、最終決戦では全員で「いのる」ことで相手の結界を打ち破るというイベント戦闘がある。
なお、ナンバリングタイトルで唯一、「戦闘可能な状況での単独行動時期が存在しない」作品である。
 
中盤ではイベントNPCの【チャゴス】がボス戦でパーティとは別枠で戦闘に参加する。ただしまともに戦ってはくれない。
また、主人公が所有することのできる【スカウトモンスター】の編成も広義にはパーティであるが、一般的には「パーティ」ではなく「チーム」という呼び方が使われる。

3DS版

ストーリー後半に【モリー】【ゲルダ】が仲間に加わるようになり、最大6人パーティとなった。
バトルメンバーは4人であるため、5人以上になるとスタンバイシステムが利用できる。ただし天空シリーズとは入れ替えのルールが異なる。詳細は【馬車】を参照。
 
パーティと別枠のNPC戦闘員は新たに【マルチェロ】が追加され、【ジャハガロス】戦に限り戦闘に参加する。

DQ9

最初の戦闘で【イザヤール】が、地上に降りて最初のお使いでは【ニード】が期間限定のNPCとしてパーティに加わるが、ニードの離脱以降しばらくは【主人公】の一人旅となる。
【セントシュタイン】【リッカの宿屋】到着時点でパーティプレイが解禁。
一人プレイ時の仕様はDQ3に近く、キャラはフリーメイクかつパーティの編成も自由で、仲間に加えるかどうかも任意。主人公+仲間で最大4人のパーティを組め、仲間キャラはDQ7以前と同様に主人公の後に付いて並んで移動する。ただし今作では【隊列】のシステムが他の作品とは異なる。
 
また本作では【マルチプレイ】が導入され、ホストとなったプレイヤーが、ゲストである他のプレイヤーキャラを自分の世界で一緒に冒険させることもできる。その場合、酒場の仲間を雇えるのはホストのみで、ホスト主人公(+ホストの仲間)+ゲストを合わせて最大4人で冒険可能。
 
ただし、ストーリー終盤の【グレイナル】のイベントから【カデスのろうごく】のボス戦前までは、仲間を置いて主人公だけで行動しなくてはならず、マルチプレイも不可。
 
今回は経験値分配システムがDQ3以来の再登場となった。レベルや参加(生存)ターン数によって経験値の取り分が変わり、全員一律の値ではなくなっている。
また、DQ7までのミナデインに代わるパーティ4人での協力要素として、【超必殺技】が登場した。

DQ10オフライン

DQ10オンラインでは他のプレイヤーの作成キャラとパーティを組むのに対し、今作では自分がメイキングを行った【主人公】と、プロフィールが固定されたPCの仲間キャラやゲストキャラ(NPC戦闘員)とともにパーティを組む。
人数は、PCのバトルメンバーが最大4人。それとは別枠でゲストキャラが一時的に加わる(同時に2人加わることもある)。PCが5人を超えると、DQ11同様のスタンバイシステムが利用できる。
 
【エテーネの村のおはなし】では主人公とゲストキャラ2人。
【出身村のおはなし】ではパーティは組まず1人のみで冒険する。
【小国】では【フウラ】【ヒューザ】【ダストン】が加わりPCは4人に、【大国】では【マイユ】【ラグアス】が加わりPC6人のパーティとなる。
小国の攻略順(1国目を除く)と大国の攻略順はプレイヤーが自由に決められるため、主人公の種族や攻略順によって異なるパーティ人数で攻略することになる。このため、バトルメンバーが4人未満になることもある小国の【ボス級モンスター】はPCの人数が強さに関わってくる。
 
【過去のオーグリード大陸】には、PCは【人間】状態の主人公のみしか行くことができない。その代わり、シナリオはゲストキャラクターの【ヒメア】【ガルミィ】を加えた3人で攻略する。

Ver.2

Ver.1の仲間キャラはそのまま続投し、途中離脱も無い。
【グランゼドーラのおはなし】では新たに【アンルシア】が加わり7人パーティとなる。ただし彼女は途中で離脱する場面もある一方、バトルメンバーに加えることが必須のボス戦もある。

DQ10オンライン

パーティは基本で最大4人。
MMOであるため基本はマルチプレイだが、【サポート仲間】(他プレイヤーキャラの分身を酒場で雇う)や【仲間モンスター】といったAIキャラだけとパーティを組んだソロプレイも可能。
AIキャラは移動中に待機状態にさせることができるが、スタンバイシステムと違って戦闘中の入れ替えはできない。
 
【パーティ同盟】というイベント戦闘で4人×2の8人パーティが組めるほか、Ver.2以降の一部ボス戦では【勇者姫アンルシア】をはじめとするイベントNPCが戦闘に参加し、最大5人パーティとなる。

DQ11

DQ6に近く、最初はPCが【主人公】1人のみの状態から始まり、ストーリーが進むにつれて一旦7人まで増える。
バトルメンバーは従来同様4人であり、スタンバイシステムが復活した(馬車は無い)。3DS版DQ8と同じく、5人以上になるといれかえができる。
世界に異変が起きた後になると主人公1人に戻り、再度仲間を増やして7人になるが【グレイグ】が新たに仲間になる代わりにストーリーの関係上【ベロニカ】は仲間にならない。
過ぎ去りし時を求めた後になってしばらくすると、ようやく8人のフルパーティとなる。この8人パーティもDQ6以来、さらに人間のみによる8人パーティはDQ4以来である。
【れんけい】が数多く登場したことにより、パーティ内の協力要素が従来よりも大幅に拡大された。
 
この他に、DQ7仕様のNPC戦闘員が加わる場面も多い。
PS4版だとNPC戦闘員は過ぎ去りし時を求めた後の【グロッタの町】【ハンフリー】で終わりだが、3DS版では【エマ】【結婚】すると彼女を連れ出すことが出来、【時の破壊者】を倒すと【クルッチ】を連れ出すことができる。ただし、同時に入れることは出来ず、片方を入れるともう一方は待機場所に戻ってしまう。

DQ11S

新規追加された仲間キャラのシナリオ【希望の旅芸人】【気高き戦姫マルティナ】【カミュと不思議な相棒】【ロウと幸せの王国】では、PCは各シナリオの主役のみ。
ただしロウ編以外ではNPC戦闘員が登場し、特にシルビア編ではシルビア自身を含めて最大でナンバリングタイトル最多の12人パーティとなる。ただしバトルメンバーはシルビア+【アリス】+他NPC4人であり、【キャンプ】で入れ替えができる。

モンスターズシリーズ

仲間モンスターを最大3匹(テリワン3D以降は4匹)まで連れて行ける。
ジョーカー2以降はモンスターに【サイズ】の概念が追加され、MサイズはSサイズ2体分、GサイズはSサイズ3体分、超GサイズはSサイズ4体分の枠を取る。

ヒーローズシリーズ

スタート時は男女主人公キャラの二人で、ゲーム開始時に選んだ方を操作。他のキャラはNPC扱いだが、ヒーローズ1では【コートルダ】での最初の戦いが終わった後、ヒーローズ2では【ゼビオン王】との謁見終了後に操作キャラの入れ替えが可能となる。

魂の絆

編成できるのは4人。
ただしプレイヤーの分身である【絆の勇者】を外すことは不可能で、また実際に戦闘に参加するのは3人。
1人は【相棒】として、控えメンバーになっている間は絆効果(いわゆるバフ)をもたらすほか、任意のタイミングで交代して直接操作できる。相棒に指定していない他2人はNPCとして独自に行動するが、【奥義】だけはアイコンをタップして好きなタイミングで使用させることが可能。
当然ながら、同一キャラクターのスタイル違いを同時編成することはできない。