14cm単装砲

No.004
	14cm単装砲		中口径主砲
	装備ステータス
	火力	+2	雷装
	爆装		対空
	対潜		索敵
	命中	+1	回避
	射程	中
	装備可能艦種
	駆逐艦	軽巡洋艦	重巡洋艦	戦艦
	軽空母	正規空母	水上機母艦	航空戦艦
	備考
	開発可、改修可
改修更新
14cm単装砲 → 14cm連装砲 → *114cm連装砲改 → *214cm連装砲改二
巡洋艦の主砲や戦艦の副砲として独自開発された中距離砲です。 やや旧式化していますが、列強の15cm砲とほぼ同等の射程と威力を持っています。 対艦対地専門で、対空射撃はできません。

ゲームにおいて

• 軽巡洋艦の初期装備であるが、射程「中」以外は駆逐艦の標準主砲「12.7cm連装砲」レベルの装備。
  • 史実通りに対空性能が皆無な主砲である。敵空母がいなければ命中+1の分、多少は有利に働くかといった程度。
  • これの小口径主砲版と言えるものに「12.7cm単装砲」がある。こちらは同じコモンのくせに結構なレア物。
• 戦艦に装備可能となっているが、高速戦艦には装備できない。もっとも、装備できたとしても意味がないのだが。

アップデート履歴

• 2014年 10月24日：火力と命中が+1された。
  • かつてはステータスが「火力+1のみ」と射程以外は駆逐艦の最弱砲「12cm単装砲」にすら劣る性能であった。
• 2014年 10月24日：改修工廠システムの実装にて、14cm単装砲の改修と同日に実装された「14cm連装砲」への更新も可能になった。
  • 14cm連装砲を持参する艦もいるので、わざわざ更新する必要性は非常に薄い。
• 2015年 05月18日：軽巡洋艦のフィット補正が実装され、検証結果次第でこれの装備も選択肢に入る可能性が出てきた。
  • また本装備は火力のフィット補正も存在する。この仕様については「15.2cm単装砲」を参照。
  • 流石に基礎スペックが低すぎるのでこれを当てにするのも憚られるが

装備の運用について

• 装備搭載可能な艦
  • 軽巡級、重巡級、戦艦、航空戦艦
  • Commandant Teste/改、神威改母、日進/改/甲、迅鯨、長鯨、大和改二

• 装備搭載不可な艦
  • 巡洋戦艦、Conte di Cavour

小ネタ

• 元ネタは「50口径三年式14cm砲」で、天龍型や5500t型軽巡などの軽巡洋艦と給糧艦間宮の主砲、さらには長門型、伊勢型戦艦の副砲や鳳翔の備砲として採用されている。つまり「大正世代艦の武装」である。
  伊58の姉妹艦(伊54・伊56)にも搭載されていたと誤解されているが、そちらは11年式40口径14㎝砲であり別物である。
  • ちなみに戦艦の副砲用(砲郭用)の方が一応古い型式(C型)となっている。軽巡の波除盾付き円錐台砲架版はD型。ただし構造や性能はほとんど変わっていない。
• 戦艦の副砲としては海外規格の15.2cm単装砲が存在し、伊勢型よりも旧式な金剛型・扶桑型らが装備していたが、砲弾が1発45kgと小柄な日本人には取り回しが難しかった。
  そこで、砲弾を軽量化し発射速度を長持ちさせるために開発したのがこの14cm砲である。
  • 当時は人力装填・揚弾だった為、装填者の疲労が発射速度に直接影響した。もっともこれは日本に限った事ではなく、15cm砲からの小口径化・弾量軽量化による速射性確保はフランスの138.6mm/40砲やギリシャの5.5"/50(140ｍm)砲に見られるように世界でも模索の動きがあった。また、152mm砲を採用していた英国も人力装填・揚弾では速射性に難があるとの見解を示していた。
  • 14cm砲にした事により砲弾重量は38kgまで低下した。おかげで射撃速度が6発/分から最大10発/分と向上、そして最大射程も従来の15.2cm砲と変わらない20.5kmという優秀な砲である。
    • 勿論砲弾重量が8割になった分一発当たりの威力は低下した。
    • 一応緊急時には人力で操作する事は可能だが普段は電動油圧で旋回と仰俯角調整を行う様になっている。
  • 実はこの砲の開発と並行して口径長を55口径に伸ばし薬室容量を増加*3した「I型*4」と「I2型*5」が試作されていたが
    ワシントン条約締結による八八艦隊構想破棄と同じ頃にこれら55口径14cm砲も開発は中止となった。
    • 艦これでは他にも試製砲の装備採用ケースが有るのでこれらが装備として採用される可能性も無くは無い。
• 列強の15cm砲とほぼ同等の射程と威力を持っています。との事だが前者はともかく後者（単発威力だが）は確実に負けている……。
  • だが米海軍はこの砲を警戒してたらしく、「うちんとこのオマハ級の主砲(15.2cm砲)より優秀だ(特に速射力が)」とも評している。
  • 当の日本海軍は「群がってくる駆逐艦や水雷艇を追っ払えればいいんだから、戦艦の副砲や軽巡の主砲としてはこれで十分」とご満悦であった。
    • ただし時が経ち重巡モドキ（例.最上型等）の軽巡が各国に現れる頃には軽巡の主砲としては威力不足と言う事になり阿賀野型では15.2cm連装砲に、大淀では15.5cm三連装砲を主砲として採用している。
• 史実では連装砲バージョンもある。詳細は14cm連装砲参照。
• 軽巡に採用された砲塔は後部に覆いが無い開放式円錐台砲架で周りを覆っているのは波除用途の防盾であり、砲自体の防御力は極めて脆弱である。
  • ただ砲塔と違って砲身と機関部さえ生きていれば応急人力駆動が可能な為、周囲がどんな状況でも射撃可能であるのが利点。艦体が切断された後も神通の前部砲が敵艦を撃っていたのがまさにこれ。
• 前述の通り対空射撃は不可能だが、撃沈直前の那珂がこの砲で対空戦闘を行っている映像が残っている。
  • レイテ沖海戦に参加した長門も14cm副砲を用いて対空射撃を行っているが、戦訓にて”高速運動する小型機に対して効果は極めて微々たるもので、接近する雷撃機くらいにしか使い道が無い”と書かれている*6。
    伊勢型ではもはや使い道が無い物とされて、航空戦艦改装時に全て撤去され、代わりに12.7cm連装高角砲を増設して両用砲としていた。
  • キスカ撤退作戦時の木曾や阿武隈では本砲の対空能力の弱さを危ぶみ、陸軍の高射砲を借り受けて後甲板に据え付けた（操作要員も陸軍から借り受けた）程。
• 現在は陸奥から引き上げた副砲が靖國神社遊就館、陸奥記念館など各地に点在する。

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