No.047 | ||||
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![]() | 神通(じんつう) | 川内型 2番艦 軽巡洋艦 | ||
艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
耐久 | 26 | 火力 | 14 / 39 | |
装甲 | 11 / 29 | 雷装 | 24 / 79 | |
回避 | 38 / 69 | 対空 | 13 / 49 | |
搭載 | 2 | 対潜 | 20 / 69 | |
速力 | 高速 | 索敵 | 8 / 39 | |
射程 | 中 | 運 | 10 / 49 | |
最大消費量 | ||||
燃料 | 25 | 弾薬 | 25 | |
搭載 | 装備 | |||
1 | 14cm単装砲 | |||
1 | 未装備 | |||
装備不可 | ||||
装備不可 | ||||
改造チャート | ||||
神通 → 神通改(Lv20) → 神通改二(Lv60) | ||||
図鑑説明 | ||||
神通です。近代化改装を受け、第2水雷戦隊の旗艦を務めました。 コロンバンガラ島沖海戦では先頭に立って奮戦します。 でも、みんな私の事狙うんですもの…ひどいわ……。 |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
セリフ | CV:佐倉綾音、イラストレーター:bob |
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入手/ログイン | あの……軽巡洋艦、神通です。どうか、よろしくお願い致します…… |
母港/詳細閲覧 | あ……びっくり…しました… |
な…なんでしょうか? | |
あの…提督…。 そんなに触られると、わたし混乱しちゃいます… | |
母港/詳細閲覧(節分) | 二水戦の鬼役は、私。……そうですか。……痛っ! あっ、また。……うふふ、そうですか。 |
母港/詳細閲覧(バレンタイン) | 提督。あの……よかったら、こちらを、その……。受け取って頂けますと、神通、ありがたい……です。 |
母港/詳細閲覧(五周年) | 提督、おめでとうございます。艦隊は五周年を迎えました。神通も、お祝い申し上げます。 |
母港/詳細閲覧(七周年) | 提督、おめでとうございます。私たち、七周年を迎えることができました。神通も、感謝申し上げます。 |
母港/詳細閲覧(梅雨) | 梅雨の季節……雨の音店…落ち着いた気持ちになれますね……。…提督、今日は静かですね。 |
母港/詳細閲覧(2015秋季限定) | 提督、浴衣……ですか? あ、はい……持ってはいますが……。いっしょに……花火に? あ、よろこんで……。 |
母港/詳細閲覧(秋刀魚) | 漁場を護るのも、大事な任務。了解しました。二水戦、全力で事に当たります。お任せを。 |
母港/詳細閲覧(晩秋) | 提督。最近は流石に少し冷えますね。今、温かいお茶でも淹れますね。少し、待っててください。 |
母港/詳細閲覧(クリスマス) | 提督、よかったらこちらのケーキを。あの…はい、私作ってみたんです。甘さ、控えめです。 |
母港/詳細閲覧(師走) | 那珂ちゃん、そこにホコリが溜まっているから、お願いします。姉さん、床拭きはそちらも隅も丁寧に。 |
ケッコンカッコカリ(反転) | たまにはゆっくり、神通とお話ししませんか…え?ホントに?いいの…? |
ケッコン後母港(反転) | 提督、大変お疲れではないですか?お休みになれる時に、お休みになってくださいね |
編成 | 神通、いきます。 |
出撃 | 神通、いきます。 |
私でよろしければ、出撃いたします。 | |
遠征選択時 | だ、大丈夫? |
アイテム発見 | だ、大丈夫? |
開戦 | 当たってください! |
航空戦開始時 | |
夜戦開始 | 油断しましたね。次発、装填済みです。 |
攻撃 | 撃ちます。 |
来ないでって言ったのに~! | |
当たってください! | |
小破 | あぁっ |
痛いです! | |
中破/大破 | 狙い撃ちされました。これじゃ、戦いにくいです。 |
勝利MVP | こんな私でも、提督のお役に立てて…本当に嬉しいです。 |
帰投 | 出撃していた艦隊が、帰投しました。 |
補給 | どういうことでしょう…身体が火照って来てしまいました… |
改装/改修/改造 | どういうことでしょう…身体が火照って来てしまいました… |
こんな素敵な近代化改修、私うれしいです。 | |
だ、大丈夫… | |
入渠(小破以下) | あの…少し、休ませていただきますね。 |
入渠(中破以上) | やられちゃいました…。しばらく修理に専念します、すみません。 |
建造完了 | 新しい艦が参りました。 |
戦績表示 | 提督にお手紙を持って参りました… |
轟沈(反転) | 提督…私…ご一緒できて…光栄でした…。 |
時報 | |
放置時 | 改にて実装 |
ゲームにおいて 
- 第三艦隊解放の任務『「川内」型軽巡姉妹の全3艦を編成せよ!』に必要。
- 改になると雷装値が他の川内型の改より僅かに高くなる。
- 2014年2月26日のメンテナンスにて神通改二が実装された。 無改造では標準的な性能だが、これによりLV60まで育成することで艦これ屈指の高性能軽巡となる。
- 節分ボイスでは、鬼怒と同様、鬼役の対象であったが、長らくボイスが実装されていなかった。2018年1月17日に節分ボイスが実装されたことにより、「鬼役なのにボイスがない」状態が解消された。
小ネタ 
- 「夜戦バカ」の長女と「艦隊のアイドル」の三女というキャラの濃い姉妹に挟まれて、ちょっと存在感が薄くなっている川内型の次女。
しかしながら史実では、図鑑でのセリフ通り奮戦する活躍を見せている。
「みんな私の事狙うんですもの…ひどいわ……」流石に灯りを点ければ狙われます。 - ちなみに本来、後に川内型と呼ばれる新型の二等巡洋艦は、加古、那珂、川内、神通の順で命名が内令され、艦艇類別等級別表にも記載されていた。
つまり、従来の慣例では、神通は4番艦になるはずだったのである。
しかしながら、加古の建造中止で3番艦に、さらに那珂の建造の遅れで竣工順では2番艦となる。
そして1926年(大正15年)11月のこのタイミングで、海軍はこれまで別れていた艦艇類別等級別表と潜水艦類別等級別表を廃止し、新たな艦艇類別等級別表を通達した。
ここで古鷹型、青葉型と川内型は、これまでの慣例とは異なり、竣工順で類別されてしまったのである。
- 同じく川崎造船所生まれの大井や鬼怒同様、姉妹のなかで唯一タービン方式が違っている*3。
- 開戦時、神通の所属は「聯合艦隊 第二艦隊所属第二水雷戦隊」。そして同戦隊旗艦。
神通「どのような部隊か?……ですか?………わかりました、ご説明致します…」- 帝国海軍において、前衛部隊として敵艦隊に真っ先に突入していくのは第二艦隊である。*4その中でも、突撃の先陣として魁を務めるのが同艦隊所属の第二水雷戦隊(通称:二水戦)と第四水雷戦隊(同四水戦)。
- このため、二水戦と四水戦には常に最新鋭の駆逐艦、最高練度の乗組員が集められ、ここに配属されることは装備、人員ともに最も名誉なこととされていた。
酸素魚雷一つを武器に勇壮な突撃戦を敢行する華々しさと、船乗りらしい逞しさと暖かさに満ちた家庭的な雰囲気は、青年士官たちの憧れであったという。 - 二水戦は常設部隊であり、四水戦は戦時のみの臨時編成部隊という違いがある。
- 具体例として、二水戦含む水雷戦隊が
ガンガンぶっ放した敵に引導を渡すために放ち続けた九三式酸素魚雷は、当時の値段で4万円。
当時の税収が植民地分も含めて約12億円、平時の国家予算が概ね27億円。これらから勘案し、現在価格にしてみると1本約3億円。
そして二水戦の戦術の一つである異方向同時魚雷戦を実行した場合、朝潮型や陽炎型の駆逐隊4隊16隻で128本、神通の片舷4門を合わせて合計132本の魚雷が敵艦隊を串刺しにする。
つまり1度の攻撃で現代価格にして実に400億円近くを撃ち出す勘定になる。もちろん各艦は予備魚雷を持っているので、次発装填再突撃すれば更に倍プッシュである。
また現在、海上自衛隊が使っている魚雷は2千万円、諸外国は数百万円なので、日本は伝統的に魚雷にアホみたいにお金を使って重点を置いている。
- 具体例として、二水戦含む水雷戦隊が
- 四水戦は、海軍の駆逐艦の損耗と、開戦当時の艦隊決戦思想が時代にそぐわなくなったこともあって、昭和18年に解隊され、二水戦に吸収されてしまったが、*5
二水戦は最後まで敵艦隊にいの一番に切り込みをかけて直接漸減を敢行する、帝国海軍最強のみならず全世界最強の艦対艦雷撃能力を有するクレイジー超々精鋭集団だった。
人呼んで『華の二水戦』。その旗艦を聯合艦隊編成以来最も長く務めたのが、他でもない彼女なのだ。
- 神通誕生から2年後の1927年(昭和2年)8月24日、島根県美保関沖。
徹夜で行われた夜間無灯火演習中に、神通は樅(もみ)型駆逐艦「蕨(わらび/艦これ未実装)」と衝突事故を起こしてしまう。*6
- 神通の艦首はイ級の顎のような形にえぐり取られ、蕨はボイラーが爆発しわずか26秒にして轟沈、92名の犠牲者と共に海に消えていった。
- Wikipedia等に於いて「美保関事件」で検索をすると、艦首をえぐり取られた神通の画像を見ることができる。
- さらに、那珂も回避行動を取ろうとして樅型駆逐艦「葦(あし/艦これ未実装)」と衝突。
沈没こそ免れたものの28名が死亡という大惨事に。
- なお、蕨の艦長だった五十嵐恵少佐(殉職後中佐)は海軍大学校時代、水城大佐の教え子であった。自分が教え子を死なせてしまったという事実が、水城大佐の精神をさらに追い詰めたのだった。
また、五十嵐艦長は原忠一*9、山口多聞*10とは海軍大学校の同期であり友人同士でもあった。
五十嵐の死後も彼らは五十嵐邸に度々訪れたという。
- 視界不良の暗夜、戦艦部隊から探照灯を直射され一時的に目潰し状態になったことや、難聴の水城大佐が乗組員の警告を聞けなかった*11ことが直接の原因ではある。
しかし、根本的には危険な猛訓練の繰り返しが引き起こした事故であった。- その訓練とは、実戦を想定どころではなく、両軍の巡洋艦が高速で駆け回る中を、駆逐隊が間隙を縫って突撃するという、実戦以上に過酷且つ想像の範疇を超えた状況を想定したものであったという。
当時はワシントン軍縮条約の建造制限の中、東郷元帥の言った「訓練に制限なし」が合言葉。
しかも、条約反対派だった時の司令長官加藤寛治大将はこの演習の際「まだ足りん、まだ足りん」と水雷戦隊を叱咤し、更なる猛攻撃を要求。
水雷戦隊側も「今度は長官をギュッと言わせてやる」と目の色を変えていきり立っていた。 - おまけに、蕨と葦の所属する第二十七駆逐隊はスケジュール消化の都合で臨時に二水戦に編入された部隊で、暗夜の航海訓練すら未実施だった。
計画書を見た一水戦の小沢治三郎参謀は「指揮系統も練度も違う駆逐隊を入れるのは危険だから外すべき」と進言したが、上層部は「もう発令済みだから」と強行させたのだった。
その結果がこれである。神通艦長だけの責任でなく、ありとあらゆる無理がついに破綻した結果の大事故であった。 - この時といい最期といい、探照灯とは切っても切れない何かがある艦だったのである。
- 因みにこの駆逐艦蕨は93年後の2020年9月に海底で発見されている。
- その訓練とは、実戦を想定どころではなく、両軍の巡洋艦が高速で駆け回る中を、駆逐隊が間隙を縫って突撃するという、実戦以上に過酷且つ想像の範疇を超えた状況を想定したものであったという。
- 公式4コマで肝試しの際、神通と那珂がそれぞれ蕨と葦の藪に突っ込んでいる場面があるが、その元ネタがこの事件である。この為公式四コマの神通は夜間無灯火の状態が若干苦手になっている模様。
- ただ『これさえこなしておけばあとは何も起こらないでしょ』と笑顔で言えるかどうかは読まれた各提督の判断に任せる次第である。
- 「月月火水木金金、日々是訓練」と言う、常軌を逸した猛訓練の末に惨事を起こした神通だが、その後も危険な訓練を繰り返し続ける。
1935年(昭和10年)5月に行われた襲撃演習での典型的な例
- 1935年(昭和10年)5月に行われた襲撃演習は、かつての美保関事件の時と同じく視界の利かない暗夜での訓練だった。
- 出会い頭に戦艦山城が探照灯を照射するや、神通も照射し返してお互いに目潰しを食らわせつつ、真一文字に突撃していった。
速力全開の反航戦を以って一気に肉薄し魚雷を叩き込む、二水戦司令官有地少将*12考案の通称「逆落し戦法」である。- 反航戦とは、艦隊同士がすれ違いざまに砲雷撃を行う状態を主に指す。
少なくとも諸外国では、艦艇で真一文字に突撃していく様を反航戦とは言わない。それ特攻や。 - 主砲や魚雷管は通常、艦側面に向けて撃つことを想定して配置されている。
艦正面の相手に対しては、大抵の艦が前面に配置された砲塔のみでしか応戦出来なくなる訳だが、戦艦等の格上を相手取る水雷戦隊からすれば、離れた場所ですれ違うよりも真一文字に突撃したほうが被害を抑えられる可能性が高い訳である。*13
- 反航戦とは、艦隊同士がすれ違いざまに砲雷撃を行う状態を主に指す。
- 目潰し状態のまま山城も神通も互いに一歩も譲らず、チキンレースの様相を呈しつつあっという間に距離3000を切ってしまう。
- 両者ともにあと数秒舵を切るのが遅ければ、また山城がもし取舵を切っていたら、間違いなく神通が真っ二つになるところだった。
- 演習後、神通からは「ヒヤヒヤさせるじゃないかいな」と冗談めかした発光信号が発せられたが、誰も笑わなかったという。
- このような殺意剥き出しの激烈な訓練を繰り返していたのである。そりゃ事故も起こる。
- 上述の例はまだ避けられたからよかったものの、深雪様&電ちゃんの衝突事故や、北上様vs阿武隈の衝突事故など、美保関事件の後も度々視界不良下や夜間演習中の事故は頻発していた。
- 出会い頭に戦艦山城が探照灯を照射するや、神通も照射し返してお互いに目潰しを食らわせつつ、真一文字に突撃していった。
- 1935年(昭和10年)5月に行われた襲撃演習は、かつての美保関事件の時と同じく視界の利かない暗夜での訓練だった。
- 5,500トンクラスの軽巡洋艦群としては最新型に位置する川内型ではあったが、ベースはあくまで大正一桁時代設計の艦である。
昭和に入り設計レベルでの改善が施され航行能力と攻撃力に優れた新型駆逐艦が次々と登場するにつれ、旗艦としての性能の陳腐化が目立つようになっていった。
麾下の新型駆逐艦より航洋性に難があり、また度重なる近代化改装による重量増と老朽化により速力も低下、昭和十年代に至ると水雷戦隊旗艦としてかなりの無理を重ねている状態になっていた。
しかし、後継の艦の登場が遅かったこともあり、太平洋戦争開戦に至るまで、彼女たちは第一線の水雷戦隊指揮官としての重責を担い続けた。
ちなみに阿賀野型が順当に二水戦旗艦に万全の状態*16で交代した場合、神通は一水戦旗艦になる予定だったとの事。- この頃、第二水雷戦隊旗艦としての任を懸命に果たしていた神通の姿を、吉田俊雄海軍中佐は後年このように描写している。
「いかにもスマートな、いかにも強そうな新鋭駆逐艦群の先頭に立ち、白波を蹴立てて突進していく「神通」の姿は、むしろ優美であった。」
「当時の私の印象からすると、スイスイと飛ばしていく大型駆逐艦に負けまいとして、端正なシルエットを、まえこごみに、懸命の努力を傾けていたのが「神通」だった。」
- この頃、第二水雷戦隊旗艦としての任を懸命に果たしていた神通の姿を、吉田俊雄海軍中佐は後年このように描写している。
- なお、古めの資料では神通は魚雷発射管が川内と同じ八年式連装発射管両舷二基のままとされているが実際は九ニ式四連装発射管両舷一基ずつに換装されている。これは長年書類上の処理のみではないかと疑われていたが2019年の深海調査で沈んだ船体から発見されたのは四連装発射管であり換装の事実が確認された。
スラバヤ沖海戦
- スラバヤ沖海戦では二水戦の旗艦として参戦しており直接的な戦果を取れなかったが日本海軍の勝利に貢献している
- 第一次昼戦で神通は2月27日の17時頃に神通が九四式水上偵察機を射出し、弾着観測に当たらせている。17時45分より神通は同航戦で距離17,000mより砲撃を開始し、イギリス海軍の駆逐艦三隻に挟叉したが回避行動により命中弾は得られなかった。17時48分より連合国艦隊は二水戦に砲撃を開始、初弾から挟叉受けた神通は煙幕を炊いて回避行動を取り退避した。18時より四水戦の雷撃に続き、外側から神通は雷撃を敢行、四水戦と神通は雷撃後煙幕を炊いて退避していった。しかし、これら二水戦と四水戦から放たれた31本の魚雷は命中しなかった。*17このうち3分の1は自爆した為、日本海軍は周辺に機雷群があると考え接近戦を諦めた。その後、那智、羽黒は遠距離よりお互い当たらない砲撃*18を続ける中、羽黒と思われる20cm砲弾がエクセターの機関部に命中し同艦は8基中6基の缶を破壊し、さらに18時22分に羽黒が秘密裏に放った魚雷8本のうち1本*19がコルテノールに命中し轟沈させた。
- 第二次昼戦では那智、羽黒が2万6000mよりアウトレンジ砲撃を続ける中、軽巡那珂に続いて雷撃を敢行している。那珂は1万2000m、四水戦指揮下の第2駆逐隊は距離7500m、神通は1万8000m、二水戦指揮下の駆逐隊は9000mで魚雷を発射し反転した。
- 第一次夜戦では神通より射出された九四式水上偵察機(機長:高木清次郎大尉 海兵64期偵察専修*20)が避退している連合国艦隊に張り付き監視し、逐一同行を艦隊司令部に報告していた。20時46分より避退していた連合国艦隊が急きょ反転し、一転して味方輸送船団を攻撃しようとした時も神通機の通報で第五戦隊司令部は察知し、指揮下の艦船にこれを迎え打つよう命令した。この時四水戦はおらず、羽黒と那智は水上機の回収作業中で砲塔旋回用の電力を切断、缶も二つまでに落としていた為退避したので、この迎撃に向かったのは神通と隷下の駆逐隊だけだった。
- 20時50分より神通水偵が連合国艦隊に照明弾を投下、二水戦は突撃して神通が21時07分より1万9000mで魚雷を四本発射したが、魚雷の接近に気付いた連合国艦隊は先頭艦より順次回避機動を取り、命中しなかった。しかし、偵察機を持たなった連合国艦隊はこの急な会敵は予想外であり、急きょ変針してジャワ島沿岸へ向かい南下を始めた。神通達がこの襲撃を撃退したのである。
- 第二次夜戦では二水戦は神通水上偵察機と交代した那珂水上偵察機が連合国艦隊を見失ったことにより索敵の為羽黒・那智より南西方向を航行中、羽黒と那智が会敵した形となった為戦闘には参加していない。結果は那智と羽黒のみで第二次夜戦に突入し、日本軍が勝利した。
- 表立って活躍こそしなかった神通だが、それでも連合艦隊の勝利に貢献したことはこの事実から明らかである。
- この海戦では神通のみならず、日本海軍、連合国海軍全体の命中率が低く、結果的に第9駆逐隊司令独断の突撃と
第二次夜戦の羽黒、那智の四隻しか命中弾を得ていないのである。しかし、これらの勝利を得れたのはそれ以外にも神通・第16駆逐隊、那珂、第2駆逐隊の働きなくしては不可能である。
- この海戦では神通のみならず、日本海軍、連合国海軍全体の命中率が低く、結果的に第9駆逐隊司令独断の突撃と
- コロンバンガラ島沖海戦(第二水雷戦隊の旗艦として参戦)は、神通の名を世界に知らしめた海戦である。
- 神通は、味方駆逐艦の雷撃照準を助けるべく、先頭に立って探照灯による照射射撃を敢行。
もちろん敵艦隊から見れば絶好の的であり、軽巡三隻から合計2,600発余の集中砲火を浴びて大破。 - 上記のように自ら身を挺した神通であったが、ただ囮になっていただけではない。
- 大破炎上しながらも反撃で7本の魚雷を発射し、更に大爆発で真っ二つになりながらも、沈没の瞬間まで生き残った砲で盛んに砲撃戦を続行した。
その凄まじい闘志がこの戦果を呼び込んだのであろう。 - なお、敵軽巡「リアンダー」を大破させた魚雷のうち1本は、神通が発射したものであると言われている。
リアンダーの損傷は甚大で、1945年まで長期入渠する羽目となり、戦争中二度と前線に戻れなかった。 - 因みに川内型の魚雷発射管は片舷4門。7本発射してるということは、艦の向きを変えるか再装填してまでぶっ放したということでもあったりする。
- 大破炎上しながらも反撃で7本の魚雷を発射し、更に大爆発で真っ二つになりながらも、沈没の瞬間まで生き残った砲で盛んに砲撃戦を続行した。
- 余談となるが、本海戦での米海軍唯一の喪失艦であるグウィンは、第三次ソロモン海戦第二夜戦で綾波無双の結果中破し戦線離脱を余儀なくされ、
最終的に同夜戦に参加した米軍駆逐艦で唯一喪失を免れた幸運の持ち主だった。
結果的に帝国海軍の武闘派筆頭たち&異能生存体と立て続けに交戦するはめになったことが、彼女最大の不幸といえるのではないだろうか。
- 神通は、味方駆逐艦の雷撃照準を助けるべく、先頭に立って探照灯による照射射撃を敢行。
- 後にアメリカの戦史研究家サミュエル・モリソン元海軍少将から「神通こそ太平洋戦争中、最も激しく戦った日本軍艦である」という賞賛をうけた。*22
- 米軍資料によると、彼女の最期の戦いとなったコロンバンガラ島沖海戦では、艦首以外が沈んだ状態で2時間以上も1番砲のみで砲撃を続けていたらしく、その様子は畏敬をもって激賞されている。
- モリソンの賛辞はこの時の奮戦ぶりと、開戦以来の武勲に対するものであろう。
美保関事件で沈んだ蕨の思いもこれで遂げられたかもしれない。
- 昭和18年7月13日午前1時30分、沈没。
- 夜戦において旗艦が探照灯をつけることは危険な任務であり、司令部要員に危険が及ぶ事例も多い
事実、神通に乗っていた第二水雷戦隊司令部&艦長以下の艦橋要員も、艦橋に命中した敵弾によって壊滅した。
またそれにより退艦命令を出す者がいなくなってしまい、最後まで戦っていたのはこの辺りも関係している。
神通の生存者は米軍輸送艦に救助された2名、および味方伊号潜水艦に救助された21名程度であるといわれる。
また、この時神通の副長として戦死した近藤一声中佐は、キスカ島撤退や礼号作戦などで有名な木村昌福提督の実弟である。木村提督自身も、戦前に神通の艦長を務めたことがあった。- 6日前のクラ湾夜戦においても、第三水雷戦隊旗艦新月*23が探照灯を使って司令官(秋山少将)が戦死しており、たった6日間で水雷戦隊司令官が二人も戦死しているのである。
神通個艦としては大健闘であったが、たやすくは再建できない司令部が短期間に2つも潰滅してしまったのだった。 - また第三次ソロモン海戦の比叡の例もあって探照灯を使うのは控えて星弾(照明弾)を使うという通達があり、それが全軍に行き渡っていなかったという説もある。
この戦い以降、日本海軍は第三水雷戦隊司令部全滅(新月)、第二水雷戦隊司令部全滅(神通)を重視したのか、
旗艦が探照灯を使って戦うという行動を起こさなくなり、その代わりに照明弾の使用を本格化させている。
クラ湾夜戦後においても照明弾の補充を求める駆逐艦谷風の報告も上がっていた。
この後のブーゲンビル島沖夜戦(姉妹艦川内が沈んだ夜戦)においては旗艦の妙高(+羽黒)は探照灯を使わずに照明弾を使用している。
なお第一次ソロモン海戦では、同様に戦った旗艦鳥海(第八艦隊司令部)の戦闘詳報には「探照灯&被害の分散」を記載していて、
一方的な勝ち戦においても旗艦が探照灯をつけて戦う危険性を戦訓として残していた。 - もっとも、当夜の日米の戦力比は隻数で6対13、しかも巡洋艦3隻のうちホノルルとセントルイスは最上型に対抗して設計された艦で、15センチ3連装砲塔5基もの攻撃力を誇る。
巡洋艦の砲力だけ見ても14センチ砲7門対15センチ砲38門と圧倒的に連合軍が優勢で、しかもレーダーを搭載している。
そんな相手にもし正面切っての撃ち合いを挑めば、日本艦隊は手も足も出ずに殲滅された可能性が高いことも考慮する必要がある。
- 6日前のクラ湾夜戦においても、第三水雷戦隊旗艦新月*23が探照灯を使って司令官(秋山少将)が戦死しており、たった6日間で水雷戦隊司令官が二人も戦死しているのである。
- 『華の二水戦』。その代表旗艦「神通」というイメージは強いが、1942年8月23日より生起した第二次ソロモン海戦では爆撃により中破し、前線からしばらく退いている。
この間、二水戦旗艦は先代で経験も有った五十鈴が代理していた。そして、神通が復帰した後に起こった戦い、それがコロンバンガラ島沖海戦であった。
- 戦没から75年を経た2019年4月26日、数々の戦没艦艇を発見してきた故ポール・アレン氏の遺志を継ぐチームにより、コロンバンガラの海底に眠る神通が発見された。
伝えられる最期の模様のとおり船体は破断し前半部が横転しているものの、保存状態は非常に良好である。
- 公式色の強い漫画「いつか静かな海で」の8話~9話では少なくとも第16駆逐隊(雪風・初風・天津風・時津風)と第18駆逐隊(霞・霰・陽炎・不知火)へ訓練を施していた。
- 初風や天津風からは畏怖されているが、神通なりに駆逐艦の事は大事に思っているようである。
- ノベライズ「陽炎、抜錨します」では18駆へ、桃井涼太氏の公式四コマ
では42話で16駆に対してそれぞれ訓練を施しており、主に開戦直前の二水戦の編制を軸に据えているようである。後者では天津風を心配するあまりにぽろぽろと泣き出してという一幕が。当の天津風は「神通先輩は優しいけど、度を越して心配性なところがある」と称している。
- 名前の由来は富山県を流れる神通川(岐阜県内では宮川)。
- 川の名前は「じんづう」と読むが、軍艦としての彼女は「じんつう」と読むこととされた。
- ただし、河川法第四条第一項に定められた一級水系としては「じんつう」と読む。
そのため、国土交通省をはじめとする公的機関の文書中には「じんづう」と「じんつう」が混在している。 - 北上様の
名前読み間違いというか独自の訛りとは似て非なるものなので注意。 - 彼女の名を受け継いだあぶくま型護衛艦の2番艦も「じんつう」と同じ読み方である。ちなみにじんつうカレーは佐世保の護衛艦カレー大会で第3位となった。
ニックネームは「Glorious Passage」(栄光の航跡)、陽炎型駆逐艦程の小さな艦体に、先代「神通」の栄光を背負って、今日も日本の海を守り続ける。 - 富山市消防局には消防艇「神通」、救命艇「じんつう」がある。
- ただし、河川法第四条第一項に定められた一級水系としては「じんつう」と読む。
- 艦内神社は艦名に縁の有る神社(河川名由来の艦は流域内の神社)から分霊を受ける場合が多いが、神通川の場合は直接縁の有る神社が無いという事で、当初は皇大神宮(伊勢神宮内宮、天照大神)のみを祀っていた。
後に、富山県からの推薦により、高岡市の射水神社の分霊を祀るようになった。射水神社は神通川の流域ではないが、越中国一宮の内の一社である。 - 富山県に縁の有る帝国海軍の艦は神通のみであり*24、地元富山の岩瀬港に寄港した際には多くの見学者で街が賑わい、艦の乗員に銭湯券が配られたりと、その盛況振りや艦長のインタビュー記事が当時の富山新報(地元新聞)に載った程である。
- 川の名前は「じんづう」と読むが、軍艦としての彼女は「じんつう」と読むこととされた。
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