MHFに存在するシステム。
日替わりで対象モンスターが変化し、当該モンスターの狩猟達成時に貰えるとある素材が増量、
もしくは入手率が強化される。
目次
概要
- 大原則としては秘伝防具の強化に関連するシステムである。
前述した増量する素材が、秘伝防具の強化に使う「武器魂・武器綬・武器勲」だからである。
秘伝防具は現状「着るための防具」としては使われていないと断言しても良い状況であり、
強化する目的である「G級秘伝防具の装飾品精錬(通称秘伝珠)」についても、
月5個換算ではあるが労力を一切かけずに秘伝珠を入手する術が存在するため、
2018年11月時点におけるプレイヤー側からの位置づけとしては、- 月5個を超える量の秘伝珠を用意したい場合のクエ回しの選択肢
- 天嵐、覇種武器強化に使う「武器魂・天」の回収手段の1つ*1
- ULモードにおける秘刻印の入手率UPを狙う(後述)
- MHF-ZZアップデート時点におけるギルド優先依頼のターゲットランクは全11種。
内8種は武器魂及び武器綬が得られるランクごとになっており、
武器魂は[序](HR1~2)、[中](HR3~4)、[極](変種・奇種)、[天](剛種)で、
このランクごとにモンスターが1体ずつ選出される。
武器綬は[序](G★1~★2)、[中](G★3~★4)、[極](G★5~★7)で、
序と中は1体、極は2体選出される。
残り3つはULモード(アンリミテッドモード)となっており、
G★1~★2、G★3~★4、G★5~★7よりそれぞれ1体ずつ選出される。- 遷悠種、覇種、極征(至天)クエスト、辿異クエストは対象外であり、
例えば[天]にテオ・テスカトルが指定されていた場合、
剛種テオ・テスカトルならOKだが覇種テオ・テスカトルでは増量の対象とならない。
- 武器魂・綬・勲の入手方法については秘伝防具やHCクエストの記事を参照いただきたいが、
武器魂と武器綬の入手条件は対象クエストがHCモードになっていることであり、
武器勲はHCモードに設定しない(ノーマルモードである)ことが条件である。
そのため、武器綬のギルド優先依頼はそのまま武器勲の優先依頼にもなっており、
[極]に限り、HCモードに設定できないモンスターが選出されていることがある。
ULモード用のものについてはULモードに設定したクエストにのみ適用される。
- 遷悠種、覇種、極征(至天)クエスト、辿異クエストは対象外であり、
- 対象となっているモンスターの狩猟がメインターゲットになっているクエストをクリアすると、
入手できる武器魂、武器綬、武器勲の量が大きく増加する。
原則、1クエストで得られる武器魂、武器綬、武器勲は1個に限られるのだが、
優先依頼の対象であれば、魂と綬は1個→4個(稀に6個)、勲は1個→3個(稀に5個)となる。
ULモードは元々の仕様として一度に魂・綬・勲を1~4個ずつ入手できるが、
優先依頼の対象であれば、その全てが増加の対象となる。
また、ULモードで極低確率で入手できる「秘刻印」の入手率がUPするという特性もある。
- 魂・綬の増加量は、実装当時はいずれも+2個であった。
2016年8月17日アップデートより現在の仕様に設定されている。
勲は+1個だったが、こちらも同アップデートで+2個に改められている。
- ギルド優先依頼は3日間分の優先依頼対象をモンスター取引価格の掲示板で確認できる。
MHF-G3.2までは、ゲーム内で確認する術はなく公式サイトに対象のモンスターが記載されており、
それについても全てのランクではなかった。
また対象はローテーション形式となっているため、
4日目以降の対象についても推察可能となっている。詳しくは各自で検索のこと。
変遷
- 上述したようにギルド優先依頼は、
秘伝防具の強化に強く関連したシステムとして実装されたものである。
その実装経緯及び変遷は秘伝防具自体の需要の変化と大きく関連があるといえる。
- 秘伝防具の記事も合わせて参照いただきたいが、
当初の秘伝防具は言うなればトロフィーのようなもので、
極めて膨大なクエスト周回を必須とする割に実用性が皆無に近い代物であった。
フォワード.1アップデートにて秘伝防具の実用性が強化されたが、
作成難度については大きなテコ入れはなく、
当時「紙集め」と揶揄されたその作成工程は、簡単にクリアできるHCクエスト、
具体的に言うとフォワード.1時点ではドスランポスやダイミョウザザミ、
フォワード.2からはドスファンゴと剛種パリアプリアで成り立っていると言っても過言ではなく、
「秘伝防具作成があまりに単調すぎる」という不満がやり込みプレイヤーから寄せられていた。
- フォワード.4ではこの秘伝防具の重要性が爆裂的に増加する出来事があった。
だが需要の激増に反し、課金して*2延々とドスファンゴ狩り、
という秘伝防具の作成工程の単調さが生み出す歪みは既に臨界点まで達している状況であった。
そんな中、2012年6月27日に突如発表・開始されたのがこのギルド優先依頼だったのである。
実装意図としては上述した「単調さ」の解消のみを目的としたものであり、
当時の運営プロデューサーである杉浦氏曰く
「これで秘伝防具作りがつまらない、という問題を解消できたかはわからない」との事であった。
- 当初はいわゆる「不人気」な特異個体モンスターばかりが配置されていたため、
「効率が悪いのでは?」という声が多かったのだが、
蓋を開けてみると入手量=必要クエスト周回数の大幅な緩和に繋がったことから、
すぐにドスファンゴ狩りより効率が良いという状況が齎されるようになった
(ちなみにフォワード.5で対象モンスターが複数追加され、上記の状況は改善された)。
- また、それまでのMHFプレイヤーからは、
「イベクエ、救済クエなどで出てくるモンスター以外は狩る必要性が一切無い」
という意見が(特に効率を重視するコミュニティでは)根強くあった。
そのため、それに該当しないモンスターは基本不人気という図式が定着していたのだが、
このシステムは上述した通り日替わりで対象モンスターが変わるため、
様々な特異個体を狩る機会が増え不人気な特異個体の募集を集めるのが以前より簡単になった。
また、この仕様により以前には行かなかったモンスターにも行く機会が増えた結果、
ハンター個人のモンスターに対する見識が深まった一面もある。
HC素材のために元気のみなもとを使用し長期的な視野での獲得ということもあったが、
みなもとなしでもいけるPSを身につけたハンターも多い。
- 更にこのシステム上、「相性の悪いモンスターへの参加はしない」という不文律をそのまま適用してしまうと、
紙集めの効率が極めて悪くなってしまうことから、
「少しぐらいの相性差なら装備や立ち回りでカバーする」という人が多く、
また極限まで効率を重視しないのであればそれでもかつての数倍の効率で回転できることから、
武器種とモンスターとの相性について過去ほど強烈には重要視されなくなった
(特異個体モンスターが全体的にどの武器種でも挑みやすく調整されているというのもあるが)。
- このように、重要性が劇的に増加した秘伝防具の作成に関し、
緩和と単調さの解決を同時に行うことに繋がった本システムは、
少なくとも実装時点ではハンターの間からは非常に評判が良かった。
だが、あくまで結果論ではあるものの、
本システムは2018年に根本的な瓦解が行われるまでの約6年間、
同作プレイヤーに根強い影響を与え続けた
「秘伝(防具)絶対主義」と呼ばれる風潮の到来を決定的なものとしてしまったと言える。
詳しくはこちらを参照。- この結果は開発側も想定外であり、
後のG級システムの調整など、多方面に甚大な影響を齎すことになった。
優先依頼だけが悪かったという訳ではないのだが、
この問題は後に運営Pが、「当時は秘伝防具作りの単調さをどうにかしようとだけ考えており、
緩和した結果について深く検討・考慮していなかった」という趣旨の発言を残すまでになっている。
- また、前述の通り各モンスターに対する見識が高まった一方で、
「(主に)効率の為にもう一着*3の秘伝防具を求めて秘伝防具で優先依頼を回す」という図式は、
後に(意味を変えて)メインシリーズでも使われるようになった、
ある傾向のプレイヤーを強く揶揄した用語を生み出す事にもなった。
- この結果は開発側も想定外であり、
- G級秘伝防具が実装されたMHF-G2直後の時点では、
その強化に使う武器綬の優先依頼は用意されなかった。
プレイヤーからは上記の件があったためだと思われていたことは言うまでもない。
G級秘伝防具の精錬が可能になった、MHF-GGで武器綬の優先依頼は実装されたが、
同時に実装された、GX秘伝防具の強化に使う武器勲は対象外であった。
勲はそもそもの要求数が魂・綬より少ないため、実装時点ではそこまで問題視はされていなかった。
- MHF-G7では非G級・G級共にモンスターが追加変更され、ローテーションが変わった。
これは優先依頼の実装から3年、G級でも1年が経過し新たな特異個体も複数追加されており、
要望が多く挙がっていたためである。
- MHF-G10.1では新たに、武器勲がギルド優先依頼の対象となった。
これは、既存の秘伝珠(=秘伝防具)を消費して生産できる、
G級スキルを有した秘伝珠である「真秘伝珠」が実装される事に伴うものである。
また、種類の多い武器綬(勲)・極は1日2種類のモンスターが設定されるようになり、
G級ギルド優先依頼の対象モンスターが追加された。
前述の通り2016年8月17日アップデートからは、増加量そのものが上方修正された。
- MHF-ZZアップデートではULモードが追加されたが、
それに遅れることなく、ULモードのみが対象となっている優先依頼が登場している。
余談
- 通常のギルド優先依頼実装及び、それをこなすことが第一だった風潮が薄れてからかなりの時間が経過しており、
新規プレイヤーはギルド優先依頼の存在とメリットに気づきにくい状態にあった。
(これは上述したとおり、ゲーム内でギルド優先依頼の存在を示すものが一切存在しないことも影響している)
このことからか、2014年3月最終週の週末に特別に用意されたギルド優先依頼のお得クエストが初配信され、
その後も当該クエストはちょくちょくと配信されている。
また、GGからはゲーム内の掲示板で優先依頼の対象が確認できるようになり、
さらにハンターナビの対象にもなり周知されやすくなった。
関連項目
防具/秘伝防具
モンハン用語/紙集め - 秘伝防具作成の工程を指す用語。優先依頼実装後も意味は異なるが使われ続けた。