目次
一般的な意味
- 基本的には同類であるが、どこかが違っているようなもの。変わり種。
- 植物命名規約に基づいた植物学における分類階級の1つ。
種の基準標本が示す形態とほとんど同一であるが、形態の一部分や生理的性質・地理的分布が
基準標本を含む集団とはっきり区別できる生物集団(三省堂 大辞林より)。
二名法で記載される学名の後ろに“var.(varietyの略)”と省略されて表記される。
国際動物命名規約では、種小名の後ろにつけられる階級は亜種のみしか認められておらず、
従って、動物には変種という階級は存在しない(Wikipediaより一部修正)。
モンハンにおける変種
- MHFのHR5(旧HR100)クエストに出現するモンスター、
或いはHR5・HR6の「凄腕クエスト」に属するモンスターを総称したカテゴライズ。
- ○種という言い方から誤解を招きやすいが、
希少種や亜種のようなモンスターの種類を区別するものと違い、変種はモンスターのランクを区別している。
(要は、下位○○、上位○○、変種○○と続く訳である)
- 一方で、変種は「凄腕クエストにおける原種(通常種)の通称」という意味も持つ。
その為クエスト依頼文では、「イャンクック変種」「ディアブロス変種」などと表記される
(イャンクック原種の「原種」を凄腕では「変種」と呼ぶので、用法そのものが間違っているわけではない)。
「通常クエストにおける亜種の通称」としては奇種があるが、
後年追加された「剛種」「覇種」「遷悠種」のような、純粋にクエストランクだけを定義した「○種」ではなく、
変種も奇種もクエストランクと種類区分の両方を定義してしまった用語であるが故に、
後述のように後年少々厄介なことになってしまっている。- ちなみに他の「○種」は、いずれも一般的にはモンスター名の前に付記され
(例:剛種ゴゴモア、遷悠種ジンオウガ)、クエスト依頼文には「○種」とは表示されない。
- ちなみに他の「○種」は、いずれも一般的にはモンスター名の前に付記され
- MHF-G10アップデートで下位と上位モンスターの難度が大幅に低下したが変種以降はそのまま*1であり、
単純な戦闘力では上位までのモンスターを大きく上回るものとなっている。
ただし、昔からHR4までの装備でも適切な強化やスキルが備わっていれば十分対峙できる設計であり、
剛種や遷悠種に比べればHR4時点の装備でも十分対応できるようにはなっている。- ただし、ハードコアモードに切り替えていると、
ハードコア補正の影響で攻撃力が跳ね上がるモンスターも居る。
MHF-G9.1下で「プロジェクトR」という大規模リファイン計画の一環として、剛種側に調整が入ったため、
MHF-Z現在、下手すれば剛種以上の強さに変貌する特異個体変種も珍しいものではない。
- ただし、ハードコアモードに切り替えていると、
- 変種の大きな特徴としては、上位ランクまでと肉質が大きく異なるという点にある。
これは単に上位から見て硬くなったという訳ではなく、弱点部位そのものが全く異なるケースがある。
耐属性も、上位までとは全く異なる場合があり、弱点属性そのものが変更されている事も。- なお、HR5以降のクエストであれば小型モンスターも扱い的には変種のようなものだが、肉質の変化は無い。
- 更に肉質に関する最大の特徴として、マイナス方向への属性耐性を持っている場合がある。
この部位へ対応する属性で攻撃してしまった場合、
マイナス分の属性ダメージが物理ダメージから差し引かれて最終的なダメージが低下してしまう。
たまに勘違いされるが回復するわけではない。- 例:ドスファンゴの原種と変種に
大剣「フルミネスソードSPVII」(攻1056 雷640 匠で白ゲージ)で縦斬り刃の中腹ヒット、
簡略化のため全体防御率は無視して、
攻撃スキルやアイテムによる補正も一切無いものとする
ドスファンゴ原種…斬80 雷120
ドスファンゴ変種…斬20 雷-15
この場合、原種に与えるダメージは物理124+属性86で合計210だが、
変種の場合は物理32-属性11で合計22ダメージしか与えられない。 - ちなみにこのマイナス肉質に対応の属性攻撃を行うと、エフェクトも弱々しくなる
(水であれば飛散せずに蒸発してしまうなど)。
- 例:ドスファンゴの原種と変種に
- このマイナス方面への属性の耐性は大型変種モンスターの脚に非常に多い、
というか、飛竜種の翼や甲殻種のヤド、牙獣種の脚など、当てやすい部分がそうなっていることが多い。
マイナス5程度の微々たるものもが殆どだが、他の部位を狙い難い片手剣と双剣は、
頭や首には非常に通る属性であっても持っていけないということが往々に発生する。
このため、変種対策としては無属性、もしくは麻痺属性がピックアップされることが多いが、
意外な部位に属性がはっきり通ることもあるので、下調べが重要となる。
- 変種、というより凄腕クエストの多くのモンスターに言えることだが、
取れる素材名が「飛竜種の秘棘」や「甲殻種の凶刃」のように種族名に変更されており、
違うモンスターから同じ素材が取れることもある(公式には汎用素材と呼ばれる)。
素材の詳細と入手可能なモンスターについては、それぞれの種族のページを参照。
- 上述したように肉質が直接変わるため、
武器とモンスターの組み合わせ次第では非常に辛くなってしまい、実装当初から不満の声は多かった。
そのため度重なるアップデートの中で何度か変更・修正が行われている。
最初のうちは肉質軟化させた分を難易度低下しないように怯み耐性を上げて打撃職が余計に辛くなるなど、
テスト不足感のある内容ですぐに元に差し戻すなどの騒動もあった。
大量の大型モンスター全てに対して一度に修正を行おうとしたこと、
オンラインゲームの開発環境の性質上、
十分なテスト期間と人員を割けなかったことなどが原因だったと思われる。
現在は公式サイトで一斉アンケート→上位のモンスター数体を調整→オフラインイベントでロケテを実施→
ロケテのアンケート結果を元に最終調整→実装という流れで落ち着いている。
ユーザーからの意見を直に反映できる流れを確立したため、
この方法で再調整された変種肉質についてはおおむね好評を得ている。- 属性吸収肉質も、硬い肉質と共に不評要素の1つであったためか、
ユーザー達の意見を受けて、運営が再調整したモンスターの肉質と、
後に登場した奇種モンスターの肉質は属性吸収肉質を持っていない、
また、持っていても1~2部位かつ軽減率もかなり低くなっている。 - G級では運営P曰く「変種のような肉質に設定してお客様にご迷惑をおかけしないように」
耐属性や肉質傾向は原種のものを引き継いでおり、属性マイナス肉質も存在しない。
GGの一部のモンスターには属性マイナス肉質が存在するが、これに関しては
「氷の鎧を纏うためその部位のみ氷属性がマイナス」「灼熱地獄で変異したことによって火属性がマイナス」
など、一般的に考えて納得のいく理由にはなっている。
- 属性吸収肉質も、硬い肉質と共に不評要素の1つであったためか、
- 上述したように変種は凄腕クエストにおける原種(通常種)を指す用語でもあるため、
剛種・覇種・遷悠種についても、元が原種であれば「変種」ということになる
(その為、これらも変種モンスターの一形態といえる)。
ただし上記3種は変種と重複しているモンスターが居ないため、
剛種○○変種や、遷悠種○○奇種というモンスターは存在しない。- アクラ・ジェビアはアクラ・ヴァシム亜種と言える存在であるが、
凄腕ランクではアクラ・ジェビア奇種であり、少々おかしい用法になってしまっている。
上で例示した「イャンクック変種」と同じような用法
(イャンクック通常種とは通常呼ばれないが、凄腕クエストでは「変種」と明記される)と言えるか。
ただしジンオウガ亜種は「遷悠種ジンオウガ亜種」であり遷悠種ジンオウガ奇種ではなく、
凄腕ランクの亜種個体を「奇種」と呼ぶという上記の定義に反することになる。
変種と奇種はMHFの黎明期に設定されたものであり、当時から純粋にクエストランクを区別するものとして
(上で言えば変種アクラ・ジェビアなど)定義していれば、
このようなややこしい事態にはならなかったものと思われる。
もっとも、クエストランクを「○種」と定義したのは全シリーズ通してこの変種が初であり、
手さぐりでやっていた事は考慮すべきであるが。
- ちなみにこの設定上、かつて凄腕クエストに登場していた(リオレウス希少種は現在でもクエストがある)、
リオレウス希少種とリオレイア希少種には「○種」が定義されていない。
依頼文では「リオレウス希少種」「リオレイア希少種」と明記されており、
設定上は変種・奇種クエストと全く同じものであるため、
遷悠種ジンオウガ亜種に倣えば「変種リオレウス希少種」という感じになるだろうか。
- アクラ・ジェビアはアクラ・ヴァシム亜種と言える存在であるが、
- MHWildsではレア環境生物に対し、変種という言葉が度々用いられている。
しかし、それらは概ね亜種と同様の意味で扱われており、そのレア環境生物が特定ランクでしか登場しないというわけではない。
関連項目
システム/原種
システム/奇種
システム/剛種
システム/覇種
システム/全体防御率
システム/肉質
アイテム/汎用素材