- 種族
- 獣竜種
- 別名
- 炎尾竜(えんびりゅう)
- 英語表記
- Quematrice
- 登場作品
- MHWilds, MHNow
目次
生態・特徴
- 炎を想わせる赤色のトサカと体長の半分近くを占める長い尻尾、
そして首元や尻尾からひだ状に垂れ下がる皮膚が印象的な大型モンスター。
口元が嘴のように固く発達しており、これで啄むように外敵を打つ行動を見せるなど、
前述のトサカなどの特徴も含めて一見すると鳥竜種のような印象を受けるが、分類としては獣竜種に属する。
体格は比較的小柄ではあるが充分にがっしりとしており、特に後脚の発達は見るからに著しい。
また、下顎側からは口外に露出するほど大きく発達した一対の犬歯が見え、
外見上の迫力は確かに獣竜種らしいものを備えている。
- 性質は獰猛で動物の肉を好んで捕食するが、その割に自ら積極的に狩りを行うことは滅多に無い。
他の大型モンスターが捕食を終えた死骸の残りを食べ漁る場合が多く、
生態としては腐肉食性に近いモンスターである。
しかし、自分より体格で劣る小型の肉食モンスターが仕留めた獲物を横取りしたり、
人間や獣人族が運搬していた食糧を狙って襲撃を仕掛けるなど、
チャンスさえあれば新鮮な肉にも興味を示し、食欲に従って活発な行動を見せる場合もある。
前述したような性質から、地域一帯に棲息する小型の肉食鳥竜種などとは非常に相性が悪く、
互いに出くわすと縄張りを巡って激しい抗争に発展する例も多い。
基本的にはケマトリスの方が一回り以上体格で勝ることもあって単独でなら優勢になりやすいが、
群れで襲撃されると必ずしも勝てる保証は無く、痛打を受けて撤退する姿が見られることもある。
- ケマトリスの最大の特徴であると同時に最大の武器は、長大に発達した尻尾である。
この尻尾は見た目以上に強靭で、武装したハンターを容易に薙ぎ倒すほどの力を持っているが、
それ以上に特徴的なのは、この尻尾を用いて大きな炎を巻き起こすという能力を持つ点。
ケマトリスの尻尾はひだのように垂れ下がる皮膚が列を成している独特な見た目をしているが、
この垂れ下がる皮膚がそれぞれ擦れ合うと高熱の火花が生じる仕組みとなっている。
さらにケマトリスは体内にて「引火液」と呼ばれる揮発性と発火性の強い体液を生成し、
この体液やこれが揮発して生じた可燃性のガスを尻尾から分泌する。
これらの引火性が強い物質が前述の尻尾から生じる火花や
尻尾と地面の間に生じる摩擦熱などによって着火し、
一見火元らしきものが見当たらない場所であっても激しい炎を巻き起こす事が可能。
戦闘時にはこの性質を利用した攻撃を多用する事で知られ、
ハンターズギルドからは《炎尾竜》という別名で呼ばれる所以となっている。
なお、この能力を扱う上で水や湿気が大敵となることを本能的に知っているようで、
砂漠などの乾燥した環境を好み、尻尾が水に濡れる事を極度に嫌う傾向がある。
- ケマトリスが巻き起こす炎は飛竜のブレスのような長射程や大火力を持つ必殺の武器とまでは言い難いが、
ケマトリスの周囲が瞬く間に炎に包まれる程度には大きな規模と勢いがあり、
接近戦を試みる相手にとっては大きな脅威となる。
しかし、その炎を発生させる要である尻尾に集中的に攻撃を受け続けると、
引火液やガスの分泌に支障を来し始める場合があるとされる。
また、万が一半ばからでも切断され、地面に擦り付ける部分が大きく失われてしまうと、
分泌物に着火すること自体が著しく困難になり、
結果として炎を利用した攻撃の頻度やその危険性が大きく減衰する事態に陥る。
このため、ケマトリスにとって尻尾は最大の武器であると同時に最大の弱点でもある。
- ケマトリスの鱗は小振りながらも強度は申し分なく、鑢のような質感から研磨剤として利用されることもある。
また、その鱗自体を加工することで作られる刃は強い摩擦により発火する性質を宿し、
オイルやガスなどの着火剤も併用することで対象を容赦なく焼き切る強力な武器として利用できる。
皮は元々ケマトリスが炎を活用する戦法を多用するため、それに適応して非常に耐火性に優れており、
グリップや盾などに使用することで武器が発する炎や熱を遮断し、使用者を守る構造を造り出すことが可能。
この性質に着目した工房からは、これらの要素を組み合わせた意欲作が次々に開発されている。
余談だが、尻尾は一部では可食部位としても一定の需要がある。
ただし、ケマトリスが火を起こすために多用する部位でもあるため、本格的な調理の前には入念な下準備が必要。
概要
- MHWildsにて新登場した大型モンスター。プロモーション映像第4弾でお披露目された。
外見はいかにも鳥竜種っぽいが、獣竜種に属する。
- MHR(:S)の獣竜種冬の時代*1を経て登場した新人の獣竜種で、
MHWildsで発表された獣竜種の第1号となる。
見た目はニワトリの意匠を取り入れた肉食恐竜といった体で、
その骨格も相まって翼の無いタイプの鳥竜種だと勘違いしたハンターが続出した。- 全身は獣竜種としてはかなり小さく、今まで獣竜種最小とされてきた土砂竜とも良い勝負。
尾が長い分こちらがやや勝るかどうかといった程度であり、
巨大で威圧的なモンスターの多い獣竜種としては珍しい小柄さである。
体躯は獣竜種らしく比較的がっしりとした身体つきであり、
細身揃いの鳥竜種と比較すれば、こちらが鳥竜種ではなく獣竜種である事が良く分かるであろう。
また、他の獣竜種同様に前脚が小さく、あまり役に立ちそうもない。
- 顔は口吻が短い方で、獣脚類の中でもアベリサウルス科を思わせる。
下顎には太い犬歯がある他、眼は黄色に縦一文字の瞳があり、獰猛さを窺わせる。
目の周りや頭頂部には焔や蝶の翅のような立派なトサカがあり、
褪せた黄色い鱗と併せ、赤い鶏冠と黄色い嘴を持つニワトリに印象がそっくり。
このトサカは皮膚が伸びて出来たと思われ、羽毛よりも原始的な雰囲気を与える。
穴が開いていたりするため、防護のためというよりは装飾としての機能が果たされていると考えられる。
- 首元や尻尾には、これまた皮膚が変形して出来たのであろう房毛のようなものがあり、
ドスジャグラスのドレッドヘアーやニワトリの尾羽根を思わせる。
こちらは赤というよりも青や黒など、複雑な色が混ざり合った色彩をしている。
尾は非常に幅広かつ大量の房毛が生えており、
本体が小さいことを加味しても中々のボリュームを誇る。
- 全身は獣竜種としてはかなり小さく、今まで獣竜種最小とされてきた土砂竜とも良い勝負。
- 特徴的な行動として、気化しやすい発火性の物質を振り撒いた後、
長大かつ面積の多い尻尾で地面を擦って着火、炎上させるという攻撃を行う。
この生態から、ハンターズギルドより《炎尾竜》の別名で呼ばれている。
特に乾燥した地域では水気の無い草地に火が付きやすく、
炎は小規模ながらも延焼が続いてしまう事もあるようだ。- メインの武器となる尻尾の手入れは欠かせないようで、
ニワトリがそうするように尾を口で整え、羽根をむしるような行動を頻繁にとる。
また、この時には鱗などが剥がれ落ちることもあるようだ。
- これらの特徴は、MHXの四天王筆頭である斬竜ディノバルドとも一部共通している。
奇しくも①乾燥帯に棲む②火属性の獣竜種で③発達した尾を持ち④地面を擦って炎を熾す、というところまで同じ。
それでいて生態系における立ち位置や外見は全く違うのだから面白いところである。
また、発達した尻尾といってもこちらはニワトリの尾羽根の様で、
あちらはまるで巨大な金属製の大剣の様と、メイン武器の印象も大きく異なる。
- メインの武器となる尻尾の手入れは欠かせないようで、
- 小柄な体躯から生態的地位は高くなさそうな本種だが、その性質は食性にも表れている。
本種は自ら狩りをすることが無く、屍肉を食い荒らす腐肉食のモンスターなのである。
時には他者が仕留めたモンスターの死体を奪い取る事もあり、
小型肉食竜などと獲物を巡って争う事も珍しくないようだ。- この生態を指してか、藤岡Dからは「一言で表すならいじめっ子」と言及されている。
尤も本種は生態系内においては強いというわけではないし、
逆にいじめる相手のはずのタリオス達にボコボコにされたりもするのだが…。確実に勝てるのは簡易キャンプだけか
そして上位シナリオをクリアすると本種も上位ラスボスによくいじめられる。因果応報である。
- この生態を指してか、藤岡Dからは「一言で表すならいじめっ子」と言及されている。
MHWilds
- デビュー作品であり、禁足地における隔ての砂原を主な棲息地としている。
前述の通り他の肉食モンスターの獲物を狙う生態から
狩りで獲物をしとめる小型肉食竜のタリオスと敵対している他、
ハンターを視界に入れるとすぐに喧嘩を売って来るなど、性格は獰猛。
エリア9が寝床となっており、弱るとここに避難してくる。- モンスター相手に小競り合いを起こす事も珍しくはないのだが、旗色はそこそこ悪い。
時には同士討ちとしてタリオスがケマトリスに飛び掛かっていき、
タリオスが勝利してケマトリスが転倒してしまうような事もある。
大型モンスターをも打ち倒すタリオスの力は小型らしからぬ恐ろしいものである…。
- モンスター相手に小競り合いを起こす事も珍しくはないのだが、旗色はそこそこ悪い。
- 2024年10月末のOBT1では、隔ての砂原に生息する公表済みのモンスターが一斉に先行登場していたが、
同じく公表済みだったケマトリスは仲間から外れて登場しなかった。
後に同年11月のゲームメディア先行体験会で、緋の森と共にケマトリスの実機試遊も解禁されている。
しかしながら発売3週間前に行われたOBT2では
大先輩であるゲリョスと看板のアルシュベルドに席を奪われ登場せず、
殆どのハンターが製品版で初めて相対する事となった。
- 登場ムービーでは、アイルーで構成されたサポート部隊の荷車を襲撃する形で登場。
助けに入った我らがオトモの「ニャニャニャアー!」の叫びでサポート部隊は散り散りに逃げるが、
大きな生肉を担いだ赤・黄・緑のトマト帽子を被った3匹*2が目を付けられてしまう。
尻尾の炎で肉を少し焼きつつ3匹を追い、遂には肉を咥えて持ち去ろうとするケマトリスだが、
クナファ村のイサイからセクレトを借りて追いついたオトモアイルーの一撃で肉を離す。
そのまま3匹はアルマに「ハイこちら」と逃がしてもらいつつ、
ハンターとケマトリスの闘いが幕を開ける……といった内容になっている。- 全体的にコミカルさが目立つムービーで、大型モンスターに襲われている味方のアイルーを助ける、という内容は
MH4のザボアザギルの登場ムービーとも似通っていると言えよう。
逃げるアイルーや助けに入るオトモのアイルー語、横っ面をがつんと殴られるケマトリスや
まるで幼児を誘導するようにアイルーを逃がすアルマなど、微笑ましさが目立つ。
辻本Pからも「アイルーが可愛い」とお墨付きである。
また「肉を置いていけばいいのに…」というアルマの至極真っ当なツッコミが入るのも面白い。
|゚-゚| <肉を置いていけばいいのに…。
- 全体的にコミカルさが目立つムービーで、大型モンスターに襲われている味方のアイルーを助ける、という内容は
- 隔ての砂原の簡易キャンプを頻繁に破壊することで有名。
エリア13オアシス、エリア10南東部など設置されやすい危険キャンプの周辺によく出没するためと思われる。
4月30日から配信された歴戦王レ・ダウのクエストではオアシスキャンプ付近に初期配置されるため、
これを設置していると開始1分ほどで確実に壊されてしまう。
クエストが長引くとエリア13付近にレ・ダウが移動するため、その付近は別のキャンプでカバーする方がいいだろう。
エリア13 オアシス テント 簡易キャンプが
ケマトリスに破壊されました!
- 製品版発売から5日後となる2025年3月5日水曜日、
MHWilds初のイベントクエストが配信されたのだが、その中の1つの狩猟対象にもなっている。
クエスト名は「晩飯時のイグニッション」で、上位のケマトリスを砂原で狩猟するというもの。
ちなみに、抱き合わせで緋の森のイャンクックを狩る「豊穣清浄、怪鳥上々」も配信されている。
鳥によく似た先生仲間、つまり同僚とも言える立ち位置に目を付けてのピックアップだろうか。- 発売5日後の配信クエストでありながら、ストーリーをゆっくり進めているハンターにとっては
そこそこに重い「HR9以上」という参加制限がある。
一方、受注条件に達しているハンターからは
歴戦でもなんでもない単なる上位ケマトリスなので瞬殺されてしまうというジレンマ。
- 発売5日後の配信クエストでありながら、ストーリーをゆっくり進めているハンターにとっては
- 縄張り争いもまた存在する。対戦カードはかの火竜夫妻。
案の定というべきか、小型モンスターの群れにすら撃退されることもあるケマトリスが敵う相手ではなく、
空中からの強襲で転倒させられ、炎による追撃を受け、高空から振り落とされてトドメを差されるという
アンジャナフと同じモーションでの、一方的な敗北の内容である。
戦闘能力
- 登場はかなり早く、MHWildsで最初に戦うチャタカブラに続いて次鋒を務める。
今作における先生の一体で、序盤における立ち回りを教える役割を持っているようだ。
戦闘BGMがチャタカブラと同じく危険度Lv.2になっており、いわゆる中型モンスターのような扱いである。
バインドボイスも持っていないようで、MHWorld以降の獣竜種が行う威嚇をしてくる。- 開発陣によれば「点」で攻撃してくる無属性のチャタカブラに対し、
ケマトリスは範囲攻撃と火属性を持ったアクションの基礎を実感できるモンスターであるとの事で、
チュートリアルを超えていよいよ本格的な戦闘へ突入させるような役割があるようだ。
- 開発陣によれば「点」で攻撃してくる無属性のチャタカブラに対し、
- 戦闘は序盤モンスターらしく単調な肉弾攻撃が多い。
ニワトリのように突っつく攻撃や噛みつき攻撃など、
威力も射程も短いモーションを連発するなどあまり脅威的に見えない。
また、ウラガンキンを除く火属性獣竜種たちは皆、口から炎ブレスや火球攻撃を行ってくるが、
本種はそのようなブレス攻撃を全く持ち合わせていないのである。- しかし、その代わりとして本種の代名詞たる尻尾による攻撃がメインウェポンになる。
尻尾を真下に叩きつけたり、尻尾を振り回す攻撃もあるが、
これらの攻撃の真骨頂は房毛のような部位が擦り合わさる事によって発生する火花。
尻尾攻撃に付随して発火性の物質を放つ事で炎を発生させるのである。
- 炎上させる攻撃はその場で繰り出すタイプと少し前進してから放つタイプがあり、
範囲が読み辛くケマトリスの付近にいると被弾しやすい。
更に大技として、大きく溜めるような動作をしてから大回転する事で、
周囲一帯に炎を振り撒くという行動に出る事もある。
この際には無色透明な引火液を振り撒くのが見えるため、何かばら撒いたなと思ったら素直に退くのも手。
- しかし、その代わりとして本種の代名詞たる尻尾による攻撃がメインウェポンになる。
- 部位破壊は頭部と尻尾で確認されており、
このうち尻尾は破壊と切断の2段階に分かれているようだ。
ただし、切断こそできるものの特徴的な尻尾の房毛のような部位は残るため、
残念ながら炎を振り撒く攻撃を辞めさせるような事は出来ない。
- 隔ての砂原の草地は、落雷や武器の砲撃などで火が付き炎上する性質があり、
時にはこれがモンスターへの地形ダメージとして働くこともあるのだが、
本種の炎で引火した草地でケマトリス自身がダメージを受けることはない。
むしろハンター側にダメージを与える床がどんどん増えることになるため、
装備が整っていない序盤は戦うエリア選びにも気を配りたいところ。- 逆にオアシスや川といった水場では火花がすぐに消えてしまうようで引火液が発火しない。
いちおう尻尾攻撃に直接当たると火属性やられになるが、水場回避ですぐに消せるため非常に戦いやすくなる。 - また、上記のタリオスとの因縁関係を利用してタリオスの群れの元に連れて行き、
縄張り争いでダウンさせてもらうといった戦術も有効に働くだろう。
禁足地においても使えるものは何でも使うというマインドは非常に重要である。
- 逆にオアシスや川といった水場では火花がすぐに消えてしまうようで引火液が発火しない。
武具
- 防具の見た目は赤基調の中世ヨーロッパの騎士や銃士のような出で立ちで、羽付きハットが目を引く豪奢な風貌。
発動スキルは火耐性、ひるみ軽減、回避距離UPと、機動力寄りの性能で纏まっている反面、
序盤モンスターということもあり、防御力は早々に息切れする。
- 武器に関しては、大元通りの火属性を宿す。
武器種は大剣・太刀・片手剣・双剣・ランス・ガンランス・弓のみ派生が存在する。
生産時点では可もなく不可もない性能を有しているが、IV段階強化で一気に物理値が伸び、
一部の武器種は最終派生まで強化すると、青ゲージ止まりとはいえ攻撃数値だけならトップに躍り出る。
手強い相手でもないので素材も集めやすく、ストーリー攻略は大概この派生一本でやっていけるコスパの良さが魅力。- また、見た目はケマトリスのちょっとマヌケ可愛い感じと打って変わって非常に格好良く、
ライターやコンロをモチーフにしたメカメカしいデザインに
バイクのマフラー焼けのようなカラーリングが特徴的で人気が高い。
- また、見た目はケマトリスのちょっとマヌケ可愛い感じと打って変わって非常に格好良く、
- 派生強化はストーリー進行で解禁されていくが、
リオレウスやヌ・エグドラの素材を性能が伸び始める段階で要求され、最終派生ではヌ・エグドラの炎玉を要する。
円滑に進めたければストーリー外で適度に狩猟しておこう。
余談
- 炎にも似た形や色の鶏冠を持ち、ニワトリ(特に雄鶏)によく似ている本種だが、
「ケマトリス/Quematrice」という名前から、モチーフとなっているのは
鶏の怪物「コカトリス/Cockatrice」であると考えられる。
コカトリスは鶏と蛇が混ざったような怪物であり、伝承によっては火を吹いたり毒を持っていたりする。
また、前半の「ケマトリス/Quematrice」の部分は、
スペイン語で「燃える」を意味する「ケマル/quemar」あたりが由来になっていると考えられる。- 同じく「トリス」の名を持つ生物としては、MHRiseに登場した希少生物であるキングトリスが該当する。
こちらもコカトリスを思わせる姿をしており、何の因果か砂原に登場する。
キングトリスは見た目通りに翼竜の1種らしいので、ケマトリスと特に生物的な繋がりはないだろう。
その他、ヒプノックの英名は“Hypnocatrice”となっており、コカトリスが由来の一つになっていると考えられる。
- 漫画作品ではあるが、モンハンオラージュに登場したオリジナルモンスター、
デルマイオスもコカトリスがモチーフになっていると考察されている。
元ネタであるコカトリスは伝承によって様々な能力を持つとされているが、
その内の1つである「相手を石化させる」能力を有している。
ただし、飛竜種に分類されるワイバーン型のモンスターであるため、見た目はケマトリスとそこまで似ていない。
生息地も一致しているため、間違えないようにしたい。ケラトリス…? ケマトノス…?
先行プレイでタリオスに負ける場面があったため、一部ではマケトリスとも…- その他、ゲームメディア等では炎尻竜というあんまりな別名をつけられてしまっている事も。
当然ながら正しい別名は炎尾竜である。
「尸」が共通してるし「尻尾」が特徴的なモンスターだから間違えやすいのは分かるが…
- 同じく「トリス」の名を持つ生物としては、MHRiseに登場した希少生物であるキングトリスが該当する。
- 過去作において獣竜種のトップバッターとして登場することが多かった土砂竜ボルボロスと比較すると、
「砂漠地帯に棲息」「獣竜種の中では小柄」「若干癖のある動物食」などの特徴が共通している。
一方で、ボルボロスは水気や泥が大好きなのに対してケマトリスは湿気が大嫌い、
フィジカルを活かした分かりやすく豪快な一撃が得意なボルボロスに対して炎を利用した範囲攻撃を得意とするケマトリス、
時にはドスジャギィでさえ群れごと圧倒して見せるボルボロスに対して
状況次第とはいえ小型のタリオスの群れにもそこそこの確率で敗北を喫してしまうケマトリスなど、対照的な部分も多い。
- 獣竜種のベースがティラノサウルスのような肉食恐竜を多数有する獣脚類なのは広く知られているが、
それら獣脚類は鳥類を輩出したグループでもある。
デザインの元ネタと生物学的祖先という違いはあれど、
獣竜種と鳥類はどちらも獣脚類が根底にあるため、意外とデザインの親和性が高いとも言える。
しかし鳥類モチーフの肉食恐竜型モンスターでは鳥竜種がすでにいたためか、
長い間、鳥をモデルとした獣竜種が出ることはなかった*3。
そんな中、鶏をモデルにした本種が登場したことで
鳥類をモチーフとした獣竜が後続作で更に増える未来も見えてきた…のかもしれない。- 先述通り本種は鶏ベースの恐竜といった見た目だが、現実でも鶏の胚の遺伝子を操作することで
擬似的にとはいえ鶏ベースの恐竜を作ろうとする計画が存在する。まさに事実は小説より奇なりである。
- 先述通り本種は鶏ベースの恐竜といった見た目だが、現実でも鶏の胚の遺伝子を操作することで
- コカトリスを連想させる名前といい、赤いトサカのある頭部といい、かなりニワトリ感のあるモンスター。
戦闘中に上げる鳴き声の中にも「コケーコ!」のような音が混ざり、
比較的動きの緩い序盤モンスターなのも合わさって、狩猟に慣れてくるとどこか牧歌的な雰囲気さえ感じられてくる。
Wildsでは鳥仲間の大先輩であるイャンクックの鳴き声にも水鳥のような音が含まれており、
鳥竜種と獣竜種という大きな違いこそあれ、「鳥のモンスター」という雰囲気を強めている。
そもそも名前に「トリ」と入っているのも特に日本語話者ならそう感じやすいだろう。
ただし本当に鳥竜種ではないので、持っているレア素材は竜玉である。鳥竜玉ではない。
「あれ?」と思った貴方、その感性はおかしくない。
素材
- 炎尾竜の鱗
- ケマトリスの細かいヤスリ状の鱗。武具の研磨に使われる事がある。
凹凸が刃物の様に鋭いものは「上鱗」と呼ばれ、一撫でで鉱石を削る事ができる。 - 炎尾竜の皮
- ケマトリスのヒダ状の皮。厚みがあり、優れた耐火性を持つ。
上質なものは「上皮」と呼ばれ、生存競争によって無類の耐火性を得た。 - 炎尾竜の引火液
- ケマトリスの可燃性の体液。ガス状にして噴出した後に、尻尾が放つ火花で着火する。
特に濃密なものは「引火濃液」と呼ばれ、より高温の火が発生し得る。 - 炎尾竜のトサカ
- ケマトリスのトサカ。一際目立つ赤が外敵を牽制するという。
より大きく鮮やかなものは「大トサカ」と呼ばれ、激しく動かして己を力強く誇示する。 - 炎尾竜の尻尾
- ケマトリスの尻尾。複数重なったヒダ状の皮が、擦れ合って火花を起こす。
関連項目
防具/トリスシリーズ
武器/トリス武器
モンスター/獣竜種
世界観/スカベンジャー
モンスター/ディノバルド - 本種と同じく火属性獣竜種。また、発達した尾を使って火花を起こす行動も共通する。