大型モンスターの破壊可能な部位にダメージを加え、破壊すること。
目次
概要
- 大型モンスターには頭、翼、尻尾など個別の部位が設定されており、
それぞれの部位に一定のダメージを与えることで、その部位が破壊される事象が起こる。
これが「部位破壊」である。
- 基本的に部位破壊を行っても、例えば翼がまるごともげたり、
頭が粉砕するといった極端に過激な欠損描写はなく、
(もしそうなったらCEROのレートが更に上がるかもしれない)。
翼の先端の翼爪が折れたり、角が折れたりといった小規模な破壊に留まる。
ただしネルスキュラの爪は例外で、破壊すると片方の腕が根元から取れてしまう。
また、尻尾は「切断」されるケースがある(これは「尻尾切断」として区別される)他、
ショウグンギザミのヤドなど、部位破壊することで該当部位が丸ごとなくなってしまうケースもある。- 極端な欠損描写はないといっても、ボロボロになったモンスターを見ると痛々しく感じる人もいるかもしれない。
- MHWorld以降は、部位破壊した部位ごとにその描写も変わるようになった。
例えば、ディアブロスの角であれば、実際に角が砕け地面に落ちていく描写が入るようになっている。
- ゲーム内のハンター(と、上述したクエスト依頼主)が部位破壊を行う最大目的は
「部位破壊素材の入手」にあるだろう。
部位破壊を行い、部位破壊報酬成立条件を満たすと、報酬枠に「部位破壊報酬」が追加される。
詳しくは後述。
- 部位破壊は報酬以外にも、モンスターの行動が変化するケースがある。
例えばドドブランゴの牙を破壊すると咆哮にバインドボイス効果とブランゴ召喚の能力が無くなったり、
ドボルベルク亜種は尻尾を2段階破壊すると泥まみれ状態になる衝撃波がなくなったり、
イャンガルルガは尻尾を斬られると先端の毒腺を失うために毒攻撃が使えなくなったりする(MHP2G以前)。
また、単純に尻尾を切断出来れば尻尾を使った攻撃のリーチが短くなり、比較的有利になる。- しかし、必ずしも弱化するとは限らない。
例えばモノブロスやディアブロス、アルセルタス(亜種)の角を折ってしまうと壁に突進させても刺さらなくなる。
ショウグンギザミは爪を片方でも破壊すると常時怒り状態になって襲い掛かってくる(MHP2G以前)。
アクラ種に至っては尻尾切断後に体液を紅くした状態では、
前のめりになりながら爪を振り回す高威力の攻撃を繰り出す。
- しかし、必ずしも弱化するとは限らない。
- 同じモンスターでも、シリーズが進むごとに破壊可能な部位は増える傾向にある。
例えばガノトトスはMHPまでは部位破壊に対応していなかったが、
MH2以降は背ビレを破壊できるようになり、MH3Gからはさらに翼と頭も破壊できるようになった。
- 一部作品では、部位破壊自体がメインターゲットとなっているクエストがある。
このようなクエストでは、部位破壊を達成せずにターゲットを狩猟してしまうと
「モンスターを討伐してしまった!」などと表示され、問答無用でクエスト失敗となってしまう。
他の部位への攻撃は極力避け(転倒や乗りを使わないと狙えない場合はやむを得ないが)、
目当ての部位に攻撃を集中させよう。
部位破壊の仕組み
- 例外はいくつかあるが、基本的にモンスターの部位破壊が発生する条件は、
「定められた部位耐久値以上のダメージを与える」事にある。
メインシリーズ
- モンスターには部位毎に「怯み値(よろめき耐性)」が設定されており、
ダメージを与えてそれに到達させることでモンスターが怯んだり転倒したりする。
基本的には、この怯み回数が一定回に到達する量のダメージを与える事で部位破壊が成立する。
ここでのポイントは(例外もあるが)あくまでダメージ量依存であるという事である。
例えばモンスターを麻痺させれば一定時間の間一切怯みは発生しなくなるが、
この時に部位に攻撃を集中させて規定値に達すれば、たとえ一度も怯んでいなくとも部位は破壊される。
ただし部位破壊はあくまで該当部位の怯み値の規定数の到達が条件であるため
例えば下位のモンスターにG級/MR大剣を持ち出しても部位破壊条件が怯み2回であれば
怯み値2回分以上のダメージを一撃で与えても部位破壊することはできない。- MHP以前の作品では、部位破壊はともかく部位破壊報酬の発生条件はあくまで「怯み」であり、
上記のような状況で部位破壊を達成しても、報酬が得られないという悲しい事態が起こることがあった。
再度該当する部位で怯みを発生させれば部位破壊報酬が出るようになるが、
リオレウスの翼など狙いづらい部位の部位破壊にはかなり注意を要した。 - MHRiseでは部位破壊と怯みは別々に計算されるようになった。
基本的に怯み何回か分のダメージで部位が破壊されることに変わりないが、
例えば部位破壊へのリアクションのすぐ後にまた怯むなどのタイミングのずれが見られることがある。
これはダメージが怯み値を超えた際、怯み値の計算では超過分が切り捨てられるのに対して、
部位破壊の計算ではそのまま蓄積されるといった違いによるもの。
上記の下位モンスターにMR大剣の例でもMHRiseであれば一撃で破壊することができる。
- MHP以前の作品では、部位破壊はともかく部位破壊報酬の発生条件はあくまで「怯み」であり、
- 気をつけて欲しい点として、肉質側の部位≠部位破壊側の部位であるということが挙げられる。
例えば翼や爪、脚のように左右対称で存在している部位の場合、
肉質側では同じ部位として一括に扱われているが、
部位破壊に関してはそうではなく、片方だけ狙っても同時に壊れたり、
片方だけ狙った場合そちらのみが壊れる、といったケースがある。
また、肉質側では分かれているが、部位破壊に関しては一緒に扱うというケースもあり、
アカムトルムの背中、ガノトトスの背ビレ等が挙げられる。
この例ではどちらも背中を狙う以外にも前者は首、後者は腹を狙っても破壊可能である、
つまり前者は首から背中を一括に、後者は背中と腹を胴体として一括で扱われている事が理由である。
よって、こういったモンスターを相手にする場合、どう狙うかを工夫することで破壊しやすくなる、
低打点攻撃では無理と思った背中部位が破壊できる可能性が生まれると言える。- なお過去のMHFでは、
この「特定の肉質部位を共有した」点を逆手に取ったようなクエストが存在し、
ユーザー達の悲鳴を頂戴していた事があった。
- なお過去のMHFでは、
- 初心者ハンターは部位破壊=体力が減ってる=もう少しでクエストクリア! と勘違いすることが多いとか。
大抵のモンスターでは、部位耐久値の合計は本体の体力を大きく下回るため、
部位破壊を行ってもまだまだ狩りは続くと考えてよい。
ただ、部位破壊耐久値からモンスターの残り体力を推察することはできるため、
狩りの目安にすることはできる。
後述する体力条件が絡む部位破壊の場合はなおさらである。- そもそも体力を大きく下回っていなければ部位破壊の難易度が異常なことになってしまう。
...というのがこれまでの作品の恒例だったが、
MHW:I以降の作品、特にMHR:Sではモンスターの部位耐久値が非常に高く、
全部位破壊する頃にはモンスターが討伐寸前になっていることが少なくない。
体力に下降補正のかかる複数クエストや、体力に比べて部位耐久値の露骨に上昇するマルチ難易度では、
1、2部位しか壊していないのに瀕死になることがもはや日常茶飯事となっている。
- そもそも体力を大きく下回っていなければ部位破壊の難易度が異常なことになってしまう。
- モンスターによっては破壊が二段階に分かれている部位もあり、
ディアブロスの角や、グラビモスの胸部と腹部等が挙げられる。
部位破壊報酬では、完全に二段階破壊しなければ入手できなかったり、一段階目と二段階目で入手できる素材が異なる事が多い。
ちなみに、ティガレックスの頭部と前脚の破壊は二段階に分かれていたが、
MHP2G以降では頭部が、MHP3以降では前脚の二段階破壊が無くなり、一回でまとめて破壊されるようになった。
- 上記は一般的な部位破壊のメカニズムであるが、モンスターによっては更に特殊な条件が付いているものも。
MH界隈でおそらくもっとも有名なのは、MH2・MHFにおける「ドス古龍」の部位破壊だろう。
詳しくはこちらを参照のこと。
また、このドス古龍が起源である「一定体力まで部位破壊が発生しない」モンスターは、
シリーズ問わず比較的多い。
また、旧シリーズ(及びMHF)ではダイミョウザザミのヤドが打撃武器でないと破壊することができなかった。
近年では狂竜化状態でのみ出現するゴア・マガラの触角や、
赤熱状態でなければ切断できないディノバルドの尻尾など、
怒り・疲労以外の特定の状態でのみ破壊できる部位も登場してきている。
- ちなみに部位破壊を行っても、
モンスターによっては特定条件の成立で破壊された部位が復活することがある。
殻を背負い直すショウグンギザミや、泥浴びをするボルボロス、怒り状態になる度に氷の鎧を纏うザボアザギル、
上述した尻尾切断条件を満たしながらそれに失敗した場合に、
尻尾から体液を噴射して破壊部位を修復するアクラ種、睡眠によって角を再生させる一部の古龍、
全ての足を部位破壊した後にダウンさせると真っ赤になっていた足が元通りになるシェンガオレンが著名。
基本的にこれらのモンスターは部位破壊によって弱体化する種類が多い。
破壊できたとからと言って油断はできない。再生されて窮地に立たされぬよう注意。
特に古龍などはせっかく封じていた能力が復活するので性質が悪い。- 部位破壊報酬については、
アクラ種以外は一度破壊してしまえば復活されても得ることができる。
- 部位破壊報酬については、
- 尻尾切断も基本的には通常の部位破壊と原理は同じである。
ただし、「切断」の名のごとく、原則としては切断属性を有する攻撃でないと切断できない。
またナルガクルガやグレンゼブルのように、尻尾切断と尻尾破壊が別に存在するモンスターもいる。
このような場合基本的には、切断条件に尻尾の部位破壊完了が含まれている
(もしくは切断に必要なダメージ量よりも尻尾破壊に必要なダメージ量が低い)ため、
尻尾破壊前に切断してしまう、という事態は起こらない。- なお、切断に必要なのは「切断属性によるダメージ」なのだが、
ここでいうそのダメージには通常属性のダメージが含まれているかは作品によって異なる。
MHP2G以前とMHWorld以降の作品(及びMHFなど)では通常属性のダメージが含まれるが、
それ以外の作品では純粋に切断属性による物理ダメージだけしか参照されない。
そのため、MH3~MHXXにおいてはサブタゲクリアなどで尻尾の切断だけでかまわない場合は、
多少ダメージが低くとも無属性の武器を担いだほうが早い。
これは「打撃属性でしか破壊できない」宝纏ウラガンキンの顎などにも当てはまる(当然こちらは打撃武器の物理ダメージが必要)。
- なお、切断に必要なのは「切断属性によるダメージ」なのだが、
- MHP3では「破壊王」というスキルが登場。
これは破壊可能部位の怯み値(部位耐久値)が1.3倍早く溜まるという部位破壊に特化したスキルである。
敵の体力へのダメージ自体は全く増えないためMH3系ではあまり人気がなかったが、
サブターゲット制が復活したことで部位破壊マラソンが活気づいたMH4以降、
その人気は上昇し続けている。
- MHX以降では猟虫のパラメーターの1つとして、
部位耐久値へのダメージの大きさに関わる「ウエイト」というものが存在する。
この値が大きいほど部位破壊や怯みを発生させやすくなる。
飛竜種の背中や獣竜種の尻尾など、操虫棍だけではなかなか届かない部位を猟虫を使って楽に破壊・切断できるので、
値を上げておいて損はないだろう。
MHF
- MHFではプレイヤー間コミュニケーションが活発に行えるオンライン前提・PTプレイが基本という設計上、
特殊な部位破壊条件を持つモンスターは極めて多い(ただし近年は体力条件を除き、減少傾向にある)。
全て列挙するのは不可能なので、代表的なもののみを取り上げる。
- アクラ・ヴァシム、アクラ・ジェビア
- MHFでも屈指の部位破壊条件の複雑さを持つモンスターとして有名。
尻尾切断は左右の爪・頭を全て破壊し、
仰向けになってもがいている時かつ一定体力以下ではないと行えない。
更に爪と頭は、攻撃系統(斬・打)毎のよろめき値蓄積量(討伐に必要な与ダメージ量は変化しない)
が破壊段階によって変わるため、合わない系統で攻撃しても部位破壊耐久値に中々到達できない。
従って切断武器4名で尻尾切断まで持っていくのは困難を極める。
- エスピナス、デュラガウア
- MHFのエスピナスはメインシリーズと異なり、怒り状態でないと部位破壊が行えなかった。
どちらも怒り状態では危険な攻撃を行う一方で肉質が軟化し怯みやすくなるため、
ハイリスクハイリターンの狩猟が展開される。
- ポボルバルム
- 独自要素である演奏効果が切れ、
なおかつ再演奏の準備に入るまでの10数秒間しか部位破壊が成立できない。
ただしこの時間に入るまでに各部位のダメージ蓄積を済ませておくと、
1回当該部位を攻撃するだけで強制怯みが発生し、
蓄積完了した全部位が一斉に破壊されるという仕様である。
- UNKNOWN
- 形態変化を行う際に部位蓄積値を初期化する(怯み回数は記憶される)上に、
形態が変わるごとによろめき耐性が増加し、おまけに各部位は特定の段階からしか破壊できない。
頭部位は2回分の怯みダメージが必要になるが、
破壊可能になってから2度の蓄積を狙うには必要ダメージ量が多すぎるため、予め1回怯ませておき、
破壊可能になった時点で残り1回分の怯みダメージを与えるようにすると破壊しやすい。
- シャガルマガラ遷悠種
- G級個体には少々特殊な部位破壊条件が存在する。
真・狂竜化の関係なのか、体力50%以下から部位破壊が可能となる。
特に、角は「2回目のみ、平常状態以外で破壊できない」点と「G級の怯み耐性仕様」が合わさり、
部位破壊が特に困難な部位としてユーザー達の間では話題になった。
- ラヴィエンテ
- ラヴィエンテの部位破壊は少し特殊である。
通常通り破壊できる部位もあるのだが、
牙・頭の一部・喉・背中1・背中2・尻尾の一部は特殊部位破壊であり、
ランド全体で部位破壊蓄積値を蓄積したのち、キャラバンの支援組による部位破壊支援で破壊が可能となる。
いずれも部位破壊ができれば貢献ポイントが加算され、
最終的な報酬が増えるので積極的に狙っていくことになる。
MHNow
- 今作は位置情報ゲームだがハンティングアクションであり、
すべての登場モンスターはメインシリーズと同じ部位を破壊できる。
部位破壊には固有の演出があり、一瞬だけスローモーションになってから
破壊された部位が画面上部に表示される。- この演出だが、当初は黄色背景&白文字で破壊された部位が表示されていたのだが、
見にくいといった意見が多かったのか、シーズン4で赤色背景&白文字に変更されている。BREAK BREAK
尻尾 → 尻尾
- この演出だが、当初は黄色背景&白文字で破壊された部位が表示されていたのだが、
- 部位破壊をサポートする新スキル「ロックオン」が存在し、
発動させると各部位に照準を合わせるボタンが出現する。
一方でワイバーン骨格の翼など、合わせることができない部位も存在する。
MHSTシリーズ
- RPG作品となったMHSTでも実装された要素だが、狙える場面はボス戦に限られる。
大型モンスターのボスと交戦する際に、頭や尻尾などが部位破壊対象として攻撃可能になる。- 破壊しても見た目は変わらないが、部位破壊によって必ず行動面でメリットが発生する。
例えば、3すくみの通常攻撃(パワー・スピード・テクニック)のいずれも使用してくるボスに対して、
部位を破壊するとそのうち一部を封じることが出来、全てを破壊すると1つしか使ってこなくなる、等。 - 行動順を決める速さのステータスを下げたり、1ターンに複数回行動されるパターンでも行動が1回のみになったり、
非常に重要な要素となっているため、基本的に部位破壊を狙わない手はない。
また、行動パターンが変わらない個体の場合も確実に落し物を落としてくれる。 - なぜ部位破壊をしても見た目が変わらないのかについては、
おそらくCEROに配慮した結果仕方なく見た目の変化をオミットしたと言ったところだと思われる。
MHSTは低年齢層も販売ターゲットとした作品であるため、CEROがB以上に上がるのは避けたかったのだろう。
- 破壊しても見た目は変わらないが、部位破壊によって必ず行動面でメリットが発生する。
- 続くMHST2ではボス戦だけでなく、大型モンスター相手であれば誰にでも狙えるようになった。
- 基本的に大型モンスターには3部位あり、全ての部位を破壊する前に倒してしまうだろう。
よって、立ち回りで2部位破壊して、3部位目を絆技でオーバーキル気味に破壊して倒すケースが多い。 - 仕様そのものは前作とほぼ同じで、部位破壊することで落し物を落としたり、
部位によっては攻撃・行動を制限できたり、(フルフルの頭を破壊すると咆哮を使わなくなる等)
複数個所破壊する事で大ダウンを奪えたりといったメリットが働く。
よって、本作でも重撃スキルが戦闘サポートスキルとして役に立つ。 - 全ての部位を破壊すると本体に直接攻撃が出来るようになる。
グラビモスやアクナコトル等は、部位破壊が完了した部位にそのまま攻撃が出来、
その場合は本体を攻撃した時と同じように1.5倍のダメージになる。 - CEROはBに上がったが、例外を除き部位破壊しても見た目は変わらない。
また、使用する武器の攻撃系統によって部位ごとのダメージの通りやすさが異なっていたり、
部位ダメージが大きく与えられる特技が新たに登場したりと言ったテコ入れがされており、
より部位破壊という行為が戦略に大きく影響するようになっている。
- 基本的に大型モンスターには3部位あり、全ての部位を破壊する前に倒してしまうだろう。
部位破壊報酬
- 部位破壊に見事成功すると、報酬枠に「部位破壊報酬」が1枠追加される。
部位破壊で得られる報酬は普通に剥ぎ取りで手に入ることもあれば、
部位破壊報酬でしか得られない(もしくは他手段では低確率)ものもある。
元々の入手率が総じて低い天鱗などの素材を狙う場合、
数枠とは言え部位破壊報酬枠を増やすことは入手率を高めることに直結する。- その為、多くのシリーズにおいて部位破壊は重要なファクターとして認識されている。
中には特殊な方法を使わなければ破壊出来ない部位を除く全部位を破壊出来なければ
事実上の負けと判断するハンターもいるのだとか。
- その為、多くのシリーズにおいて部位破壊は重要なファクターとして認識されている。
- ただ、部位破壊と部位破壊報酬出現は必ずしもイコールではない。
例えばジンオウガの角は2段階破壊できる(最初は先端が欠け、次に大きく折れる)のだが、
最初の破壊では部位破壊素材を得ることができない。
2度目の破壊で初めて部位破壊報酬を得ることができるのである。
同様のものとしてはラージャンの角やアカムトルムの牙が挙げられる。
また、フルフルは頭と胴体という別々の部位を両方破壊しないと部位破壊報酬が出現しない。
- 部位破壊の仕組みの項で触れた、左右の部位が別々に破壊できるモンスターについては、
ショウグンギザミやブラキディオスのように片方の部位を壊せば部位破壊報酬が出現するものと、
ダイミョウザザミのように両方の部位を破壊しないと部位破壊報酬が出現しないものがある。
前者の場合、メインシリーズではもう片方の部位を壊しても部位破壊報酬が増えないケースが殆どだが、
イャンガルルガはMHP、MHP2(G)では左右の翼それぞれに破壊報酬があった。
またMHFでは、アクラ種、ベルキュロス、ドラギュロス、グレンゼブル、
オディバトラス、UNKNOWNに関しては左右の部位毎に部位破壊報酬が設定されている。 - 部位破壊素材は上述したように貴重な素材が出るケースが多いが、
一方で剥ぎ取りやクエスト報酬と大差ない素材しか設定されていない部位があったり、
壊しても報酬が出ないどころか戦略的にも全く関係の無い部位も存在する。
(MH3系におけるジンオウガの背中の甲殻など)
このような部位は放置していても大勢に影響はないものであるが、
それでも壊しておかないと何だかその部位が気になって仕方がないという人もいる。
- また、MHP2G(MHF含む)までは1度の狩猟で2頭以上の部位破壊を達成していても、
それが同種だった場合は各部位につき一枠しか報酬が貰えない。
例えばイャンクック通常種の耳を2頭以上破壊しても、耳の破壊報酬は一枠になるのである。
MH3、MHP3ではちゃんと破壊した数だけ報酬が貰えるようになり、角などが集めやすくなった。
しかしMH3Gでは再び仕様が変わり、同種の部位破壊箇所が被っていた場合は、
二枠目から報酬が貰えない可能性が発生するようになった。
誰かと一緒に3頭連続狩猟クエストで全部位破壊を達成してみよう。
破壊報酬を全て貰えているラッキーな人や、逆に1頭分しか貰えていない悲しい人が出てきたりする。
ギギネブラ3頭やナルガクルガ3頭だと確認しやすいだろう。
- 上で触れた、「破壊部位を復活させたモンスター」の部位を再度破壊しても、
部位破壊報酬が2個・3個と増える事はない。
ただしショウグンギザミは背負い直した殻の種類が破壊した殻と異なる時のみ、
再度の破壊でも報酬がもらえる
(例: グラビモスの頭蓋骨二回ならグラビモスの頭蓋骨一回分だが、
グラビの頭蓋骨と巻貝ならそれぞれに設定された報酬を双方受け取れる)。
- 尻尾切断に関しては少々特殊であり、「切断」そのものでは部位破壊報酬が発生しない。
そのかわり、フィールド上に残った尻尾から素材を剥ぎ取ることができる。
これが実質的な部位破壊報酬に相当するものと言える。
同様にボルボロスの頭部の甲殻やナバルデウス・鏖魔ディアブロスの右角*1、
宝纏ウラガンキンの顎は破壊するとその一部が分離し、そこから剥ぎ取ることが出来る。- 逆に言うと、部位破壊しただけでは報酬がもらえない。
破壊した位置が悪いとその部位が剥ぎ取れない場所に行ってしまい切り損となることも。 - ちなみに、MHXXではこのタイプの部位破壊を行なった時、
分離した部位の位置が灰色の「!」マークでマップ上に表示されるようになった。
MHWorld以降の作品では、切れた尻尾を模したアイコンに変更されている。
- 逆に言うと、部位破壊しただけでは報酬がもらえない。
- 当然のことではあるが、部位破壊報酬は部位破壊を達成しなければ入手することは出来ない。
上述したように何故か本シリーズでは生きて活動しているモンスターしか部位破壊ができないのだが、
戦闘中に無理矢理力尽くで破壊して、
しかもどこに落ちたかも分からない部位が素材として手に入るのはなんとも不思議な話である。
特にアルバトリオンの場合、破損した「砕けた天角」は部位破壊せずに手に入れることができるが、
無傷の「天をつらぬく角」は部位破壊しないと手に入らないという謎の矛盾が発生する。
部位破壊後のモンスターを見れば分かると思うが、破壊した部位は無残なまでにズタボロにされており
本当に素材として扱えるのかどうか不安である。
普通に考えるのなら破壊しない方が綺麗なまま手に入りそうなものである。
頭部の部位破壊で牙が抜け落ちるとかならまだイメージがつきやすいが…。- この謎はよくプレイヤーの間で話題になるが、理由付けとしては死後硬直ではないか?という説も見られる。
モンハン世界は小型モンスターの死骸などみるみる内に自然消滅してしまうので、
素材は鮮度が重要で生きている内に切り離す必要があるのかもしれない。
- 尻尾剥ぎ取りを除くと、部位破壊達成後にクエスト失敗となった場合、
部位破壊素材を得ることはできない。
従って少なくとも、戦闘中にハンター自身が回収しているというわけではないようだ。
ギルドとの関係が噂される山菜爺さんは、
どこから調達してきたのか部位破壊限定のアイテムを持っていることがある。
まさか取り損ねた素材の行方は…。 - MHWorld以降では部位破壊が成立していればクエストに失敗しても部位破壊報酬が受け取れるようになった。
ちなみに捕獲報酬も同様である。
この仕様によって、欲しい素材をピンポイントで狙うこともある程度は可能になった。*2
もし現実と同じで「良質な状態の角が素材として欲しいのであれば角は極力攻撃してはいけない」とかだと、
そのモンスターとの戦い方はマイナスの意味で大きく制限される*3ことになり、
はっきり言って全く面白くないゲームになってしまうのは考えるまでもない。
狩猟後は破壊できないという仕様も、それが可能になってしまえば
部位破壊は剥ぎ取りの前のただの作業になってしまう。
それならば、「生きている状態で自らの手で角を破壊して素材を得る」とした方がゲーム的にも楽しくなる。
正しい=面白い、とは限らないのだ。- このような仕様になっているのは何もモンハンだけに限った話ではなく、
部位破壊要素が含まれたハンティングアクションやRPGなどでは
モンハンと同じ形式で手に入る仕組みになっていることが多い。
- この謎はよくプレイヤーの間で話題になるが、理由付けとしては死後硬直ではないか?という説も見られる。
- MHNowでも部位破壊報酬が存在するのだが、今作にとっては最重要事項である。
一部位の破壊に報酬枠が1つ追加され、破壊すればするほど報酬枠が増える。
そして報酬2倍システムは部位破壊報酬にも適用されるので、
欲しい素材が基本報酬のみならず部位破壊報酬で出たならば、かなり得をすることになる。
竜玉のかけらの項目でも記しているが、希少なRARE6素材が部位破壊報酬でも排出されるので、
その獲得チャンスを得るために全国のハンターが部位破壊を狙い続けている。- オドガロンやタマミツネの尻尾など破壊部位が2段階に設定されているモンスターで、
1段階目のみを破壊した場合は部位破壊報酬が発生しない。
これはボルボロスやジュラトドスの泥も同様。 - また今作は剥ぎ取りの概念がないので、欠落した部位から追加で素材を得ることは不可能。
- オドガロンやタマミツネの尻尾など破壊部位が2段階に設定されているモンスターで、
余談
- MHシリーズでは部位破壊できるのはモンスターが生きて活動している間だけ*4で、
討伐・捕獲したモンスターの部位をいくら攻撃しても、部位破壊は達成することはできない。
討伐後、もしくは捕獲後の無抵抗の相手から時間を掛けて破壊すれば、
確実かつ楽に当該部位を入手できるというのに、全くもって謎である。
ただ、尻尾を切断せずとも基本報酬で尻尾が手に入るクエストも存在しているので、解体している場合もあるのかもしれない。- また、部位破壊指定があるクエストの依頼文などでは
「頭を破壊して」とか「尻尾を切って」というオーダーが少なくない。
普通に考えれば討伐(捕獲)したモンスターを運搬した後自分でやればいいのではと思うが、
討伐(捕獲)した後に部位破壊ができないということを考えると、
上記設定は単にゲームバランス云々の問題だけではないのかもしれない。
興味が尽きないところである。 - 剥ぎ取りは最低限度の量をはぎ取って後は自然に返すといった
ハンターのルールがある事が分かっているが、
もしかしたら死亡後に部位破壊して素材をもぎ取るのはダメだという
ギルドの取り決めがなされているのかも、などと考えるのも面白い。
- なお、仮死状態や死に真似をしているモンスターであれば話は別らしく、
その状態になっているモンスターを攻撃すれば部位破壊が成立する。
尻尾切断に関しては出来ない場合もある。
- また、部位破壊指定があるクエストの依頼文などでは
- タンジアの港の港エリアでは、
大型モンスターに遭遇し、混乱してそこらにある色々なものを投げていたら
頭の部位破壊を達成し怯んでいる間に逃げた、という話を聞かせてくれる子供がいる。
しかし、子供程度の力ではハンターのキック並か、それ以下の威力しか無いだろう。
というか並の人間を遥かに凌駕する超人であるハンターが、
石ころを投げ付けてもモンスターに与えられるダメージはネコの投擲術でも発動していない限りたったの1である。
そう考えると部位破壊など到底難しい話ではあるが、投げたものの中に爆弾等が混ざっていたのだろうか?- 爆弾系でないとすれば、その子供が遭遇したのは、MHP3で言う下位(簡単)相当で、
頭部の部位破壊ができるドスジャギィあたりではなかろうか
(まあそれでも到底無理な話ではあるが)。
すでにハンターやリオレウスなどの他のモンスターによって、
ある程度のダメージが与えられていたとすれば話は変わってくるだろうが…。
もっとも同作にある某魔物の森の近辺には村民の子供がチャナガブルを釣り上げたりしている。
その村から出稼ぎにきてる漁師もいるし、その子供もそこの出身ならいろいろと不思議はない。 - その子供、「オイラ、モガの村から、トーちゃんと魚を売りに船でやってきたんダ!」と発言している。
やっぱりあの村か
- 爆弾系でないとすれば、その子供が遭遇したのは、MHP3で言う下位(簡単)相当で、
- ガレオスは小型モンスターにもかかわらず部位破壊が可能なモンスターである。
他にも発見されると!マークが出たり、足を引きずったりとなぜか大型モンスターに準じた扱いをされている。
もちろん部位破壊しても報酬は出ないが。- ちなみにドスファンゴは近作の大型モンスターでは
唯一の破壊可能部位の存在しないモンスターである。
- ちなみにドスファンゴは近作の大型モンスターでは
- あくまでも自己満足の範囲であるが、
モンハンには「部位破壊を一切起こさずにモンスターを狩猟する」という縛りプレイがある。
部位破壊が起こらない部位を的確に攻撃しなければならないため、
非常に難しいが狙った部位を自在に攻撃することができれば相当な腕前があると言えるだろう。
この条件でTAしたり、破壊王を発動した上で挑むなど、さらに過酷な制限を課す遊び方もあるとか。
- MHFでは複雑な部位破壊条件を持つモンスターが多く、それに対する攻略法も研究されているのだが、
肝心の部位破壊そのものの需要は部位破壊専用素材がなかった変種実装初期(2008年)、
及び2011年~2013年頃にかけて大きく低迷することになった。
特に後者は非常に影響が大きかったのだが、これが起こった最大の理由は、
剥ぎ取りでしか出ない貴重な素材と、部位破壊素材が必要ない強力な装備の出現にある。
つまり部位破壊を行う必要性そのものが大きく低下してしまったのである。
MHF-G初期のG級では、部位破壊もMHの重要なファクターであるという観点から、
G級クエストでは部位破壊にて入手できる重要な素材群が復活したが、
剥ぎ取りでしか出ない素材が最も希少という状況に変わりはなく、
部位破壊素材の入手率自体も非常に低かった為ただ面倒になっただけと不評であった。
そのため、2015年からの実装モンスターは部位破壊限定素材の入手率が劇的に上がり、
2016年からは部位破壊限定素材自体が少なくなっている。
ただし上記の図式(剥ぎ取り素材の方が圧倒的に貴重)に変化はなかったため、
MHF-G時代においては部位破壊の重要性は当時ほど低くはないが、高いともいえない状態であった。- なお、パローネ大航祭では、モンスターの部位破壊をするとボーナスのポイントが入るというシステムがあった。
後継のイベント・歌姫狩衛戦でも、
第2回よりモンスターの部位破壊でボーナス歌玉が手に入るようリファインされた。
これらのクエストにおいては、部位破壊はかなり重要な要素となる。
(おそらくは上記の件もあって)「部位破壊」が報酬面・戦略面の両方で重要なものと位置づけられている。
また、Z以降の追加モンスターは(辿異種も含め)部位破壊限定素材が再び復活しているが、
入手率そのものは軒並み高く*5、剥ぎ取り限定の素材はあるにはあるが、
入手率が高いか要求数が少ないかのいずれかになった事で希少性が薄まった。
MHF-Z以降に追加された辿異種以外のモンスターも、破壊可能部位を狙うことでの戦略上のメリットが強まり、
この関係もあって部位破壊は戦闘面・報酬面双方のメリットが言及され、需要が概ね復活することになった。 - なお、パローネ大航祭では、モンスターの部位破壊をするとボーナスのポイントが入るというシステムがあった。
関連項目
システム/報酬
システム/エピソードクエスト - 部位破壊がメインターゲットになっているクエストが存在する。
クエスト/○○の部位破壊に挑戦!
スキル/重撃
スキル/血氣