貴族的な装飾が施された剣。
かの王国では、さる高貴な
一族が帯刀しているという。
(デュークバゼラード)
この剣を抜けば、紅き脈動が
刃を伝い、血を求める者に
極上の陶酔感をもたらす。
(血宴のケルツィエ)
目次
概要
- MHR:Sで初登場した片手剣。
本作のメインモンスター、メル・ゼナの素材を使用して製作できる。
- 鍔のない細身の刺剣、コウモリの翼が広がる様を模した小盾で構成され、爵銀龍由来の銀と金の装飾が美しい一振り。
抜刀時に黒い部分が赤く発光するギミックがある。- 剣は柄頭に鉤状の装飾が施されており、はめ込まれた紅い玉石も相まって貴族のステッキを思わせる。
刀身が非常に長いためか、他の片手剣と異なり斜めに納刀するのも特徴。
他は真横に納刀しているので、これだけの見た目の変化でも結構気分が変わるかもしれない。
- 剣は柄頭に鉤状の装飾が施されており、はめ込まれた紅い玉石も相まって貴族のステッキを思わせる。
- 剣振りのSEは独自のものが充てられている好待遇。
刀身の細さに見合わない迫力ある音を放ち、振り心地が良い。
他に独自SEをもつ片手剣に、ガランゴルムのものがある。
性能
MHR:S
デュークバゼラード
- カムラノ武片刃から派生する形で「デュークバゼラード」に強化できる。
生産段階での性能は- アクセスタイミングでは傑出した攻撃力320
- 斬れ味は紫20
- 龍属性31
- 会心率0%
- スロットLv4
- 百竜装飾品スロットはLv1
生産段階にあたる本品が生産可能となるタイミングがMR5なのが利点。
要求素材にはレア素材が含まれないものの集めづらい剛翼を4枚要求されるが、
何より300オーバーの攻撃力と高い斬れ味、サンブレイク本編のラスボスの弱点である龍属性を確保している。
…まさに、自ら亡き後に代わって黒幕を討ってくれと言わんばかりの性能である。
古龍ひしめくMR終盤を駆け上がるにはもってこいの武器だろう。
遺志を託す爵銀龍様は本品生産のために、緊急クエストに加えて追加で討伐されることになるわけだが
- MR100で解禁される怨嗟呻く鎧刀殻と爵銀龍の紅血玉を投入することで
最終強化「血宴のケルツィエ」となる。
その性能は- レア10相応の十分な物理性能、攻撃力330
- 斬れ味は紫50、匠で延長可能
- 龍属性34
- 会心率0%
- スロットはLv4
- 百竜装飾品スロットLv1
スロットもLv4を持つため拡張性も高く、メインモンスターの武器として恥じない性能と言えるか。
しかし、百竜スロットがLv1なので各種特効スキルに非対応という欠点を抱えている。
- 龍属性は大きな耐性を持つモンスターが少なく、汎用武器として振り回せるのは長所と言える。
…のだが、MHR:S初期バージョンの時点で既に龍属性武器の層が厚く、- ガイアデルム片手剣「冥淵揺剣カタフニア」
- バルファルク片手剣「赫絶の連翼アクルス」
- イブシマキヒコ片手剣「神裂・風雲無尽」
- ゴア・マガラ片手剣「アンクofシーカー」
- シャガルマガラ片手剣「THEシャロック」
激戦区を勝ち抜くにはスロットLv4を上手く使い切り、百竜スロットの狭さをケアしたいところ。- また、根本的な解決策として特効が効かないモンスター用の装備に組み込んでしまうのも一手。
それこそ攻略段階でも役に立った対ガイアデルムに関しては龍がよく効き、
体力の多さと弱点の狙いにくさから百竜Lv1スロットで発動するオトモへの采配術の相対的な効果が高まるため、
お世辞抜きでこの武器がトップ争いに食い込める。
- Ver.11のアップデートにて傀異錬成が登場。それによって百竜スロットがLv2に拡張可能となった。
もっとも、他の連中は同じコストで攻撃力+10できるので依然として強敵となる。
百竜スロットを拡張して特効系スキルを積むか、あえて拡張せずにガイアデルム専用装備にするかはプレイヤー次第。
傀異錬成は強化さえ施してしまえばノーコストで付け替え可能なので、
いっそのこと装備に応じて毎回付け替えてしまっても構わないだろう。
刻銀の砕剣
古より伝わる怪物退治の武器。
銀の剣は怪物を薙ぎ払い、
その血肉をより貪欲に啜る。
(刻銀の砕剣)
- Ver.16で登場した原初を刻むメル・ゼナの素材から作られる片手剣。
銀の構造に金の装飾はそのままに、宝珠の発光が赤ではなく青く、その反射のせいか涼しげな色合いに変化している。
性能はというと- 最終武器としてはやや低めの攻撃力320
- 龍属性は41と高めな部類
- 斬れ味は素で紫30、匠で延長も可能
- 特殊個体武器共通のスロットLv4×3
- 百竜装飾品スロットもLv3
- 原初を刻む武器共通の血氣強化
- まず目につくのは圧倒的なスロットによる拡張範囲の広さ。
片手剣は斬れ味さえカバーすればスキル自由度は非常に高く、火力から生存まで好きなスキルを存分に詰め込める。- 特に、百竜スロットLv3により傀異錬成で百竜スロット拡張の必要がなくなったため、
数値面のスペックだけでも血宴のケルツィエを上回ることが容易なのはまさに決定版というべきところ。
- 特に、百竜スロットLv3により傀異錬成で百竜スロット拡張の必要がなくなったため、
- 龍属性片手剣のライバルとの比較は以下の通り
- 圧倒的な斬れ味を誇り、こちら並にスキル自由度の高い赫絶の連翼アクルスは、
斬れ味の差さえ解決出来れば斬れ味紫と圧倒的な拡張性で上回っている。
特に攻撃珠IIや達人珠IIを多く埋め込める点は大きい。
斬れ味ケアをどこまで盛り込むかで評価を二分し得るまさしく対抗馬。 - ライズorトゥルーは攻撃力が非常に高く、狂竜症克服状態であれば圧倒的な会心率を誇るが、
匠がないと斬れ味紫が出ない点でこちらに大きく劣る。
状況・スキルによらない安定した会心率を出せるのもこちらの強み。 - ちなみに因縁のラスボス武器、冥淵揺剣カタフニアはマイナス会心とスロット0が大きく響き、
正直に言って斬れ味以外ではこちらが圧倒的優勢である。そりゃあ地上に出てこれないわけだ。
- 圧倒的な斬れ味を誇り、こちら並にスキル自由度の高い赫絶の連翼アクルスは、
- 解禁自体はMR10とかなり早めの段階だが、この段階で強化個体のメル・ゼナを討伐できるかどうかはまた別の話。
生産にはしっかりとレア素材も要求されるので、傀異錬成等で武具を整えてから挑んでも良いだろう。
余談
- バゼラード(Baselard)とは、13世紀~15世紀のヨーロッパで広く使われた
刃渡り30~80cmぐらいの短剣~小柄の剣を指す。バゼルは特に関係ない
語源はスイスのバーゼルという町に由来すると言われたり、
ドイツの有名な刀剣鍛冶の町「ゾーリンゲン」で生み出されたからという説もある。
構造としての特色は刀身(先端)から柄頭(最後尾)まで一体形成フレームというもの。
一体フレームなのでグリップ部分が劣化で抜けることがない。
ここから更に使用者を保護するために鍔や握りの厚みを追加、調節して使用された。- 本品は柄頭以外装飾品のないフレームそのものから着想を得て
ネーミングされたものなのかもしれない。
- 本品は柄頭以外装飾品のないフレームそのものから着想を得て
- ケルツィエ/ケルツェ(Kerze)は蝋燭を意味するドイツ語が由来と思われる。
処刑に因んだ名称が付けられるメル・ゼナ武器派生モデルとしては珍しい拷問用具を示す言葉。
蝋は火をつけた部分から融点に達し、液化して熱を持ったまま滴り落ち、冷えると固まるという性質を利用し、
皮膚から流れ落ちず付着するがゆえに長く、深く熱で苛む拷問用途としても利用されたことに因むのだろうか。
白銀と赤で彩られる一直線の刀身は確かに蝋燭のようで、そこから名前を着想したのかもしれない。- ちなみに現代でバラエティ番組などで人体に滴下されるのは
融点が低く付着しても重篤な火傷が生じない専用の蝋燭である。
間違っても仏壇にあるような普通の蝋燭を人に垂らすようなことはしてはいけない。
- ちなみに現代でバラエティ番組などで人体に滴下されるのは
- 上記の通り、原初を刻むメル・ゼナの素材から作成出来るのは「刻銀の砕剣」であるが、
細身の美麗な刀身ではどう考えても物体を破砕する用途には適さない。
盾なら或いは…まさか柄で…!?
形状や攻撃方法から連想出来るのは「斬る」や「刺す」或いは「突く」あたりだが、
敢えて「砕く」が採用されたのは単語の重複を避ける為か「細剣」と掛けてのことか。