白銀に煌く天彗龍の片手剣。
恒星の如く粛然と時を待ち、新星の如く猛然と刃耀を放つ。
(銀翼の速剣)
古文書は記す。
「恐れ見よ。星の死を。熾烈なる静と動を」
銀翼の速剣、最終強化形態。
(龍星剣オルグ)
目次
概要
- MHXXのメインモンスターの一角、新登場の天彗龍バルファルクの素材から生産できる片手剣。
この銀翼の速剣を根幹とし、龍星剣オルグを経て究極強化にて赫醒剣アルゴルクへ至る。
MHXX
- 生産時点での性能は攻撃160、龍属性34、白ゲージ50と赤ゲージ、スロット1
とバルク武器の例に漏れない性能を有している。
上位の時点ではもう一段階強化が可能で、龍星剣オルグに名前を変える。
攻撃180、龍属性35、そして白ゲージが70に伸びている。
実はこの数値、あのアルスタ(攻撃180、龍属性37、白60、1スロ)とほぼ同じである。
ただし、白ゲージこそわずかに勝っているものの、青も緑も全くないことには注意されたし。
片手剣の継戦能力としては若干心許ないか。
- 限界突破からさらに幾度かの強化を重ね、究極強化を行うことで赫醒剣アルゴルクとなる。
その性能は- 属性剣としては標準的な攻撃力300
- かなり高めの龍属性44
- 圧巻の斬れ味白250(延長不可)
- スロット2
- ここまでの斬れ味だといかに片手剣と言えど消費しきるのは容易ではなく、
相手によってはクエスト中一切研ぐことなく終了するだろう。
斬れ味をフォローするスキルはまず間違いなく必要ない。
- 攻撃力自体は低くはないものの高くもなく、良くも悪くも白ゲージでの運用になる。
ただし、今作は紫ゲージの補正が抑えられており、過去作程のディスアドバンテージにはならない。
「匠を含めた斬れ味関係のスキルを一切必要としない」部分を活かし、スキルの幅を広げて運用するのがいいだろう。
もちろんその部分を火力スキルへ振ってもいい。
- ライバルとしてはやはりアルバトリオン片手剣の究極強化、神滅剣アル・ゾディアが挙げられる。
物理攻撃の期待値は紫のゾディアより白のアルゴルクの方がほんの少し高い。
…高いのだが本当にわずかな差であり、属性値が11も高いゾディアの方が火力が出ることがほとんど。
スロットはこちらの方が1つ多いため、差別化を図るならこの点がカギとなるだろう。- アルゴルクは作成時期の早さや強化中の性能も評価点となる。
アルスタの限界突破にはG級アルバトリオンの突破、すなわちHR80が要求されるのに対し、
龍星剣オルグはG級バルファルクをいつでも受注可能なG4段階で
攻撃力270、龍属性40、素で白150となかなかの性能を有している。
最終強化までに使うバルファルク以外の素材はドス古龍から手に入るものであり、
すなわち集会所クエならばHR35、村クエを進めていけばHR解放直後に究極強化してしまう事も可能。
作っておけば上位終盤から非常に長い間、使い続けることができる一振りである。
- アルゴルクは作成時期の早さや強化中の性能も評価点となる。
赫翼の速剣
天彗龍の素材を大胆に、かつ
極限まで削いで造られた剣。
流星の如き速度で獲物を裂く。
(赫翼の速剣)
赫き星がこの世に落とした片手
剣。赫々たるかげりなき刃は、
天地を駆けて万象を断ち切る。
(龍天剣ヴァミリオルグ/赫絶の連翼アクルス)
- MHRiseにて初登場した特殊個体、奇しき赫耀のバルファルクの片手剣。
基本的なデザインは通常種武器を踏襲しているが、赫い龍気のアクセントが追加されている。
MHRise
- 「赫翼の速剣」として生産し、レア素材「赫星招く龍氣玉」を使用して強化することで「龍天剣ヴァミリオルグ」となる。
性能は以下の通り。- 攻撃力180とやや平凡
- 属性値は龍属性34と高水準
- おなじみの赤白2色の斬れ味。白ゲージの長さはデフォルトで90と長い。
- 地味ながら非常にありがたい空きスロットLv2
- 百竜スキルは「攻撃力強化III」「竜種特効」「天彗龍の魂」。
- 攻撃力こそ平凡だが、長い白ゲージのお陰で攻撃力200の青ゲ武器に迫る程度の物理性能はある。
ただし、MHXXのように一切斬れ味補助が不要というほどの長さではなく、
白ゲージを使い切ると即赤ゲージなので流石に業物スキルくらいは用意しておきたいところ。
幸い、武器スロには斬鉄珠【2】が入る。- 属性値34は一見そこそこに見えるが、龍属性片手剣では最高の値*1。
上記の通り平均以上の物理性能も持ち合わせるため、
龍属性弱点のモンスターに対しては非常に高いダメージを期待できる。
- 属性値34は一見そこそこに見えるが、龍属性片手剣では最高の値*1。
- 百竜スキルについてだが、「竜種特効」は龍属性が第一弱点の「竜」が
リオレウス・リオレイアとそのヌシ個体、バサルモスくらいしかいない。
ただ、第2弱点が龍属性のモンスターは数多くいるため、選択肢としては十分ありだろう。- 素の攻撃力が180と低いため攻撃力強化IIIの効果が高く、倍率にして1.044倍に達する。
竜種特効の倍率は1.05倍なので一見すると殆ど差が無いように思えるが、
これは攻撃力ではなく物理ダメージに対してかかる倍率であるため、
攻撃力が固定値で上昇する各種スキルやアイテムなどを重ねれば重ねるほどに差は大きくなっていく。
例えば力の護符&爪+鬼人薬グレート+怪力の種+鬼人の粉塵+おだんご短期催眠術で攻撃力が231になる*2と、
攻撃力強化IIIの倍率は1.034倍にまで低下するというわけである。
当然通常は龍属性やられになったら属性が無効化されるため、龍気活性と組み合わせることが大前提である。
龍気活性に龍属性攻撃強化Lv5に近い水準の属性攻撃強化能力を持たせる百竜スキルと見なすのが適当であり、
Lv2以上のスロットが多い反面Lv1スロットが非常に少ない赫耀シリーズと非常に噛み合った百竜スキルである。- 「天彗龍の魂」を採用する場合、どうしても武器から防具まで完全に装備が固定されてしまうのが欠点だが、
赫耀シリーズ自体火力スキルが山積みであり、必須スキルがほとんどない片手剣との相性が良いのが追い風である。- …ただし、その山積みの火力スキルのせいで思ったほどの効果は得られなかったりする。
火力スキルが山積みということは、つまり与えるダメージのうち物理が占める割合が多いということ。
龍属性攻撃Lv5を追加したとしても竜種特効が通る相手にはそちらと同等の火力にしかならず、
竜種に含まれない相手は肉質が柔らかいこともあり、やはり攻撃力強化IIIに比肩されてしまう。
単発の威力が高い、あるいは盾を使うモーションが入るほどにこちらが劣勢となり、
バッ旋は言わずもがな、穿ち斬り連携であっても旋刈りまで出すならばダメージで負けてしまう。
天彗龍の魂を運用したい場合、旋刈りを出さず回転斬りで繋ぐ回転ループを主軸にしたり、
滅・昇竜撃ではなく風車を用いるようなスタイルが向いているだろう。
- …ただし、その山積みの火力スキルのせいで思ったほどの効果は得られなかったりする。
- 素の攻撃力が180と低いため攻撃力強化IIIの効果が高く、倍率にして1.044倍に達する。
- 同時に実装されたイブシマキヒコの「神淵ノ風裂キ」は攻撃力が210と高く、匠Lv4以上で白ゲージも出現する。
それ以上に素の青ゲージが半端でない長さで、こちらの白ゲージの長さを更に超越している。
青ゲージでもヴァミリオルグを超える物理期待値があるため、物理重視の立ち回りではかなり厳しい差となっている。
一方で、龍属性値は15と低い。百竜スキルに属性強化【龍】IVがあるが、空棲系特効が強力なのであまり選ばれないだろう。- その関係で、実は龍気活性スキルとの相性はそちらの武器の方が良い。
物理面を倍率で強化するスキルなので、素の攻撃力が高い方が効果が高いのである。
これほどの長さがあれば業物スキルも要らなくなってしまう。 - 龍属性、斬れ味白以外での差別化点はLv2スロットか。
このスロットのおかげで、並おまであっても翔蟲使いをLv3積むことは比較的容易。
片手剣にはあって損のないスキルなので、そのように考えても良いだろう。- 実際のところ、攻撃系のスキルや攻撃バフを盛った後は両者の差はほぼなくなる。
効果は薄いが神おまがあれば会心撃【属性】を盛れるため、
Lv2スロットも活かせば微妙にこちらが優位といった程度か。
具体的な差でいくと、マキヒコやナルハタに旋刈りをしたダメージが同値か1~2違う程度。
TAでこの差ですら詰めたいなら話は別だが、手持ちの護石と相談しつつ気分で選んでいいレベルである。
- 実際のところ、攻撃系のスキルや攻撃バフを盛った後は両者の差はほぼなくなる。
- その関係で、実は龍気活性スキルとの相性はそちらの武器の方が良い。
MHR:S
- MR解禁直後は強化できず倉庫番になるが、
MR70到達で発生する緊急クエストをクリアすると最終強化が解放され、
銘は「赫絶の連翼アクルス」となる。
性能は以下の通り。- 属性武器としても十分な攻撃力340
- 会心率0%
- 龍属性片手剣としては最高値の龍属性56
- おなじみの赤白2色の斬れ味。白ゲージの長さは140。
- 多くの装飾品を付けられるスロットLv3
- 各種特効を付加できる百竜装飾品スロットLv2
- 斬れ味補助が不要なほど白ゲージが長くなり、基礎攻撃力は高属性値を持つ片手剣としては高め。
これにより斬れ味、属性値、攻撃力、スロットのすべてが並かそれ以上というハイバランスな一振りになっている。
斬れ味のフォローが不要なため火力スキルを積みやすく、高い汎用性を備えている。
特に火竜夫妻やメル・ゼナ、風神雷神、ガイアデルムなど
龍属性がよく通ったり狩猟時間が長引きやすい相手には最適解ともいえる性能になった。- 優秀な斬れ味により、DPSに優れる回転斬りループをより多く使える点も大きい。
他の武器では斬れ味の補助をしても1クエストずっと維持させることは難しく、
どこかのタイミングで研ぎ直すか斬れ味の低下を受け入れるしかない。
通常プレイでもこの差はある程度感じられるが、ずっと攻撃していたいTAでは殊更評価されている。
期待値自体はそこまで高くないこの武器が人気である理由の一つだろう。- Ver.10.0.0(サンブレイク配信)によって片手剣のモーション値が全体的に大きくアッパーされた。
それに伴い属性より物理を重視した方がダメージが伸びやすく、属性寄りの片手剣はやや不利になっている。
しかし、アクルスは龍属性剣として最強格でありながら充分な物理性能も備えているため、
物理を伸ばしても属性を伸ばしても強いという非常に優れた性能を誇っている。
- Ver.10.0.0(サンブレイク配信)によって片手剣のモーション値が全体的に大きくアッパーされた。
- 優秀な斬れ味により、DPSに優れる回転斬りループをより多く使える点も大きい。
- この様に非常に優秀な一振りで、初期は龍属性片手剣で一強…どころか、
当時は斬れ味系スキルが重かったため、少しでも龍が通るなら他の属性片手剣より優先して使われる場面もあったほど。
アップデートにより傀異錬成の各種ボーナスや天衣無崩を筆頭に斬れ味フォローが軽くなるなどによって、
他属性に取って代わる運用は流石に厳しくなっており、龍属性武器としての活用が主になる。
アップデートを経て最終的な龍属性片手剣のライバルは以下の通り。- 狂撃化と紐づいた特殊な会心ギミックと共にVer.13で復活したライズorトゥルー
狂撃化時に会心率が大きく上がるギミックと最終的に短いながらも素で出る紫ゲージで、
爆発力と1スロはあちらがハッキリ上を行っている。
一方で非狂撃化時にはマイナス会心の可能性がつきまとうのは欠点で、安定感はアクルスに分があると言えるか。
ギミックに絡む狂竜症【蝕】が必須スキルになってしまう点については
片手剣では狂竜症【翔】のために結局採用されがちなので差別化要素足りうるかは微妙なところ。 - Ver.16で追加された最高の武器スロットと血氣の回復効果が上昇するギミックを持つ刻銀の砕剣
素の状態だとアクルスの方が少し上だが、脅威の拡張性でスキルを盛ると紫ゲージ補正でひっくり返される。
その紫ゲージも傀異錬成のボーナス込みなら50とフォローは必要ながら悪くない長さで、
斬れ味ケアの差で拡張性と紫の差をどれだけ埋められるかだが、あまり手間をかけずに紫を維持されると逆転は難しい。
逆に紫ゲージを極力維持したい両者に比べ、スキルや実運用上であまり気を遣わずに済むのはメリットではあるが…
かつての一強だけあって基礎性能は十分なので、斬れ味の快適性を追い求める人なら未だ悪くない選択肢にはなるかもしれない。 - 狂撃化と紐づいた特殊な会心ギミックと共にVer.13で復活したライズorトゥルー
余談
- 他のバルク武器の命名法則から推測するに、オルグの名も彗星の名を捩ったものだと思われる。
恐らくはヴォルフ彗星だろうか。
- 特殊個体武器の「ヴァミリオルグ」は色の名前である「ヴァーミリオン(vermilion)」+オルグであろう。
ちなみに、ヴァーミリオンは他の赤いモンスターから作られる剣斧の銘にも採用されている。- MR武器の「アクルス」はうしかい座α星のアークトゥルス、
もしくはみなみじゅうじ座α星のアクルックスが由来と思われる。
なお、みなみじゅうじ座に関しては太刀にもβ星のミモザに由来する銘が付けられている。
- MR武器の「アクルス」はうしかい座α星のアークトゥルス、
- 片手剣は武器の銘としては単に「剣」とだけ呼ばれるか、
あるいは大剣との差別化のために、「小剣」などと呼ばれることが多いが、
このような「速剣」という呼称は他に例がなく異彩を放っている。- 似たような事例としては、「爆砕の裂剣」が挙げられる。
関連項目
モンスター/バルファルク
モンスター/奇しき赫耀のバルファルク
武器/バルク武器
防具/バルクシリーズ - 武器と一緒に一式で使えと言わんばかりのスキル構成になっている