デュラガウアの素材から作れる防具シリーズ。
東方の技術をもとに作りだされたイカした外見が特徴。
概要
- シーズン8.0アップデート(2010年春)の看板モンスターであるデュラガウアの防具。
和のイメージが強いデザインとなっている。
- 遥か遠方の国で祭事の際に着用されるものを模している。
- デュラガウアは剛種モンスターとしても登場するが、剛種防具実装前のモンスターであることから、
防具体系としては下位から生産でき、無印→覇→FX→HC→HS(狩護防具)強化が出来る系統と、
G級防具の稲荷G・玉藻Gの二系統のみとなっている。
- HR防具の頭防具のみ、剣士用に【兜】と【烏帽子】、ガンナー用に【御面】と【覆面】と2種類が存在する。
このうち、それぞれ後者のデザインが非常に特徴的なことで有名。
この防具が「アスパラシリーズ」、「アスパラFX」などと呼ばれる所以である。
詳しくは画像検索していただけると、その名の由来が嫌と言うほどお分かりになることであろう。
なおこの外見はデュラガウアの尻尾に由来するので、デュラガウア自体もアスパラと呼ばれたりする。- ファミ通スタッフもリアルで作成しており、オフラインイベントなどで時折出没する。
頼めば撮影はもちろん被らせてくれたりもしてくれるらしい。
- ファミ通スタッフもリアルで作成しており、オフラインイベントなどで時折出没する。
性能
稲荷・玉藻シリーズ
- 稲荷シリーズは会心率の低い武器のフォローが可能な見切りや、
ヒプノック希少種などでの切り札となる耐震をもっている。
ほかにわずかだが、斬れ味、スタミナ、龍王剣、風圧スキルのポイントも含んでいる。
マイナススキルの気絶倍加は怒涛の連続攻撃をするモンスターには厄介なので、打ち消した方がいい。
- 対する玉藻シリーズは散弾追加で散弾がつけられないボウガンには便利に、
さらにブレ幅DOWNにより正確に狙いやすくなる。
貫通弾、回避性能、装填、達人、装填数のポイントもある。
こちらはマイナススキルとして地形ダメージ増加(大)があるが、
火山で戦わないならまず問題ない。
- 稲荷・覇は稲荷シリーズの性能をそのままに、
新たに回避性能がついた。これで避けにくい攻撃も多少さけやすくなる。
玉藻・覇は玉藻シリーズに反動軽減を加えたもので散弾スキルが付く。
更に反動も抑えることができるので、一部の武器ならこれ一式でも問題ない。
- 稲荷・玉藻FXは「覇」からマイナススキルを取ってプラススキルを1つ付与したものとなっており、
特に2Pながら「匠」のSPがあった、剣士胴部位がベルFXグリーヴとのセットで好まれた。
HC・HSはこのマイナーバージョンアップに留まるが、基本的に防具スロット3が全部位で解禁される。
- シーズン8.0はMHFの歴史上、バランス調整で大騒動を巻き起こした事でも知られるアップデートだが、
稲荷・玉藻シリーズはデュラガウアの(当時)低確率の部位破壊素材を大量投入する難度の高さが恐れられた。
覇シリーズでは尖角や鋭爪、上棘、靭尾に集めにくい鉱石(アミノタイトや虹色鉱石)、
ギルドコインを要求してくるため厄介。
さらにさらにFXになると、古龍種の剛翼が1部位に多数要求されるため、
「強化していくほど趣味防具になる」とまで言われたほど。
上述したように使える部位がないわけではないため、後のグなんとかさん防具と比べ、
作る価値自体はあったというのが当時のプレイヤーを苦しめたといえる。
- 現在では強化素材は軒並み緩和されており、
氷狐竜の尾と角は確定入手できるクエストが普通に存在し、唯一厄介なのはやや出にくい
(と言っても、昔とは比較にならないほど出る)氷狐竜の上棘ぐらい。
ただ、性能については7年以上前のものであることから、無理に作る必要があるものとは言いがたい。
稲荷G・玉藻Gシリーズ
- MHF-G2で実装されたG級防具。
強化を進めると、GF・GXシリーズへと強化できる。
GXシリーズの防御力だけなら現在でも一線級のものではある。
- スキルとしては一閃をメインに、聴覚保護や回避性能など、
当時としては中々優秀な配分にはなっている。
ただ、如何せんMHF-G2というG級防具の過渡期に実装されたものであるため、
装飾品スロット等、使い勝手にかなりの難を抱えている。
- 装飾品精錬化すると聴覚保護は残るが回避性能は消える。
ただ、溜め短縮や速射など、比較的痒い所に手が届きやすいスキルが付いており、
現在でもスキル構築時に必要になるケースがなくはない。
- G級デュラガウアは特にこれといった部位破壊レア素材はないが、
G級HC素材の「氷狐竜の筆尾」をGXLv7強化に使う点が当時は極めて重大な難点として捉えられた。
理由は同じ素材を強化に使うこれのせいである。
余談
- 稲荷とは日本の神道における神格の一つ。稲荷大明神、御稲荷様、親しみを込めておいなりさん等とも。
源流は豊穣を司る農業の神だが、現在は商業、家内工業等産業全般をご利益としている神様。
日本神話の豊穣神「ウカノミタマ」と、仏教における女夜叉の神格
「荼枳尼(ダキニ)天」が日本の神仏習合で融合したものであり、
(融合された理由はウカノミタマが狐を自身の使いとし、
ダキニはジャッカルに跨っているという随分こじつけになるがイヌ科を使役動物としている点から)
商売繁盛・金運招来・家内安全・健康祈願と一般人ならとりあえず願っておきたいご利益を担当しており、
日本の神社の系列としてはトップクラスの規模を誇り、神社本庁の調査では3000社といったところだが、
個人の邸宅や企業の屋上なんかにある商売祈願の小さい分社も含めると30000~40000社はくだらない程の規模となるとされる。
- 玉藻とは狐が化けたという伝説上の絶世の美女玉藻前(たまものまえ)の事。
所謂大妖狐である金毛白面九尾の狐の伝説である。
中国の妲己、インドの華陽夫人等と同一視され、
前述の二ヶ国と日本の他ベトナムや朝鮮半島にも伝承が残っている妖怪である。
それぞれの国の時代の権力者に取り入り、
魅力や妖力で骨抜きにして国を傾け混沌とさせたとされる悪女の妖怪である。
日本では鳥羽上皇に仕えたとされ、病に伏せった上皇がお抱えの陰陽師安倍泰成(かの安倍晴明の血縁者)に占わせたところ、
玉藻前の正体を狐と看破。
そのまま恐山まで逃げた玉藻前を朝廷軍が討伐。
しかしその骸はあらゆる生物を憑り殺す瘴気を放つ殺生石になった。
のちに玄翁(げんのう)和尚という僧侶がその殺生石を清め、
自身の名が後世でついた金槌を以て叩き割って無害化させたが、
その時日本中に飛び散った殺生石の欠片は狐憑きの悪霊や、山伏や陰陽師がのちに使う事となる式神
「管狐(クダギツネ)」となる等多大な悔恨を未だ残した。
…しかしガンナー用の名称なだけで玉藻シリーズは女性専用ではない。
デュラガウアの別名が氷狐竜なのでこのネーミングなのだと思えるが、
武器の名前の多くがイタリア語なため、この唐突な狐アピールに戸惑う人もいるとか。