- 種族
- 飛竜種
- 別名
- 氷狐竜(ひょうこりゅう)
- 登場作品
- MHF, MHOnline
目次
生態・特徴
- 古塔の巣穴に潜んでいるという比較的小柄な四足歩行の飛竜。
大振りな牙、長く鋭く発達した爪、しなやかかつ強靭な棘に覆われた尻尾を特徴とする。
詳しくは後述するが、強力な冷気を操る能力を持ち、
頭部が狐に似ている事から「氷狐竜」とも通称される。
- 非常に警戒心が強いため滅多に姿を見せず、近年になってようやく確認された。
しかし、その警戒心の強さとは裏腹に、極めて獰猛かつ好戦的で、
峡谷でハンターと交戦中のベルキュロスに襲い掛かったという報告もある。
多くの個体は塔の限られた一角でのみ目撃されており、
前足に飛膜を持っているが、それを使って飛行する姿は滅多に見られない。
最近ではごく一部の個体や特異な個体などが峡谷や高地などで目撃された例もある。
- 寒冷地域に生息しているわけではないにもかかわらず、
氷の属性エネルギーを使いこなす珍しい特徴を持った飛竜。
その身から放つ冷気は凄まじく、前脚を振るう事で強烈な旋風と共に氷雪の竜巻を巻き起こしたり、
口からは射線上の大地を瞬時に凍て付かせる冷気の弾丸をブレスとして吐き出す。
これらの攻撃は直撃した場合ハンターに凍傷を負わせるほどの低温であり、
ハンターズギルドではデュラガウアの狩猟の際には、どのような気候の地域においても
凍傷の対策としてホットドリンクの携帯を推奨している。
なお、これ等の冷気は強力な個体であればあるほどさらに強力に、
そして広範囲を巻き込む攻撃となって繰り出される。
- 全身を構成する各部位は非常に高い強度を誇り、
特に筆のような形に進化した尻尾とそれを覆うように生えた棘は、
同種の尻尾同士を擦り合せて削らなければ加工する事ができないほどである。
前脚の発達が著しく、後ろ脚より遥かに太く、そして大きい。
筋肉質な前脚から伸びる巨大な爪は威力もさることながら、地面に突き立てての急制動も可能としている。
この強靭に発達した前脚を使い、機敏な動きで外敵を薙ぎ倒すようにして斬り裂く。
非常に鋭い爪は打ち鳴らすと金属のような高い音を発し、
時折、この爪を擦り合わせることで欠けてしまった爪を研ぐ行動も見受けられる。
その他にも保温性に優れた鱗は光にかざすと美しい鉄色の光を放ち、
甲殻は外界の温度によって色が変化するという特性を持っている。
角は氷のように冷たく、個体によって形や色合いが微妙に異なっている。
見た目にも鮮やかな物が多く、どれもなかなか価値が高い各種素材だが、
デュラガウアの生息域や凶暴性の関係もあって入手は非常に困難である。
- 興奮すると全身に氷を纏って白銀の身体へと変貌、尻尾の棘も展開され、より攻撃的な容姿となる。
この氷は体温を急激に下げることによって周囲の水分を冷却しているものである。
これによって攻撃の凶悪性はさらに高まるが、その反面各部位が衝撃に弱くなってしまう。
因みに体臭には眠気を誘う成分が含まれており、大量に吸い込むと昏倒してしまう。
興奮時には尻尾の棘が展開される事で体臭がより強くなるため、
迂闊に接近すると普段以上に狂暴化したデュラガウアの目前で意識を失ってしまうという危険性も出てくる。
- 近年では爪や棘が巨大化し、角が反り返るようにして発達した特異な個体も確認されている。
デュラガウアに特徴的な竜巻攻撃の扱いに長け、一度に複数の竜巻を放つ攻撃も行うほか、
恵まれた体躯で機動力にも優れており、多彩な格闘技を繰り出す。
- また、最近ではこのデュラガウアと類似した特徴を持つ黒い飛竜「ミ・ル」が確認された。
黒狐竜とも呼称され、発達した前脚での地上戦を得意とする点は一致しているが、
「結晶を扱い、その姿形を全く異なるものへと変貌させる」という特異な生態を持つことから、
デュラガウアとは大きく掛け離れた存在であるとする見方もある。
未だ目撃例が少ないモンスターであるため、今後の調査が待たれる。
概要
- MHF シーズン8.0より登場したモンスター。
暗い緑色の甲殻に覆われており、体形はティガレックスのような、四足歩行の飛竜。
口外に露出した幾多の牙や各所に棘のある甲殻を持ち、その見た目は凶暴性を剥き出しにしている。
尻尾は筆のような形状になっており、しなやかに動く。
- 走ることに主眼を置いて進化したと思しい発達した四肢を持っており、
多くのレックス系のように「這って移動する」のではなく、発達した四足によって「駆ける」。
前のめりになりながらバタバタと走り込むという特徴的な走り方である。
翼膜は一応存在はしているもののかなり小さく、
ティガレックス同様短距離の飛行は可能だが積極的に飛行することはない。
- 「氷」狐竜の名の如く、凍結ブレスや氷の竜巻(かまいたち)を用いるのだが、
怒り状態になると頭部や前脚、尻尾が霜を纏って白銀になり、同時に筆状の尻尾の先端の棘が展開する。
霜が降りる前のデュラガウアは比較的暗い体色なので氷属性の印象は薄いが、
怒り状態では別名に違わぬビジュアルになっている。
身体に霜が降りるのは体温そのものが急激に下がっているわけではなく、
内側となる体内の保温性に優れる一方で、
外側は周囲の水分を凍結させるほどの低温性質を持つ特徴的な鱗や甲殻によるものである。- 最近発見されたギアオルグも同じように体の各所が凍りつく。
こちらは血流がよくなったために起こる現象とのこと。
- 最近発見されたギアオルグも同じように体の各所が凍りつく。
- ちなみに、他の一般的な氷属性モンスターとの大きな違いとして、
塔や峡谷、高地に生息しており、極端な寒冷地にはいないということが挙げられる。
- 元々は各部位が凍りつく怒り時のみ部位破壊が可能であったが、
2018年2月アップデートより状態を問わず破壊可能となるようリファインされた。
また、異様に部位耐久力が高かった背中も、
普通に戦っていても自然と壊れているであろう程度にまで緩和された。
- 下位、上位、剛種(HR5)、G級の4ランクに出現する。
下位個体はギルド指定クエスト(キークエスト)でもあり、G級昇級の為には避けて通れない。
また、後述の理由もあって長年お得クエストのターゲットに抜擢されることが多く、
古参から新規のハンターまで一度はお世話(?)になったモンスターと言えるだろう。
- 弱点属性は一応火・雷・龍だが、G級個体のステータスから本質的な弱点は龍属性で、
次いで雷属性、火属性の順になっているものと思われる。
見た目に反して火属性があまり効かないことについては、
直前のアップデートで爆誕した片手剣の影響とも言われている。
物理肉質は怒り状態で軟化するという、MHFでは比較的多いパターン。
攻撃系統ごとの弱点がかなり明確になっており、斬は前・後足・尾先、
打は頭部又は後足・尾先、弾は後足・尾先・腹(怒り時)となっている。
尾先は全系統共通の弱点だが、細かく動くため狙いにくい。
- 同骨格モンスターと異なり、前脚の怯みではダウンしない。
後脚の怯みではダウンするのだが、3回分の怯み値を蓄積させないとダウンしない。
これは後年、ディオレックスも継承している。
また、剛種は気絶、G級は麻痺時間が非常に短く、
基本的にはモンスター側の動きに合わせた対処が求められるといえる。
- デュラガウアが実装されたシーズン8.0はMHF全体のバランスが現在とは比較にならないほど乱れており、
デュラガウアはその煽りをまともに受けたモンスターの一体でもある。
例えば今でこそどのランクでも並み程度の体力になっているが、
当時は下位ですらHP10000、上位デュラガウアではHP17999もあった。
防御率等を鑑みると下位は現在の5倍強の体力があったと考えて差し支えない。
そして剛種は25000という、ラオシャンロン並みの体力を有していた。
これは当時の剛種モンスターの中でもずば抜けて高く、
設定間違えたのかと言いたくなるレベルの超体力であったといえる。
なお現在でも、剛種の体力は他の剛種モンスターに比べればやや高めではある。
また、塔というフィールド上罠ハメなどにも比較的強い設計であった。
当時はゲーム内全体で効率至上風潮が極めて強く、
タフなモンスターがタフというだけで徹底的に嫌われていたためデュラガウアも嫌がられていたが、
各種お得クエストに顔を出すようになってからは少しずつその評が改善され、
2年後のフォワード.4頃になると、戦闘面での評価も概ね固まることになった。- この膨大な体力を少しでも削るための措置としてか、毒のダメージが非常に大きい。
下位/上位なら720、剛種なら1440ダメージも与えることができる。
ただ、体力が高すぎるせいで正直焼け石に水という印象は否めず、
更にデュラガウアが実装された当時の毒属性武器は攻撃力や斬れ味に難があるものが多かったため、
他の選択肢を押し除けてまで毒武器が選ばれることは少なかった。
物理肉質(特に狙いやすい前足)がそれなりに柔らかいのもあって、
上記の弱点属性である火・雷・龍の中から物理性能の高いものを担いで来るハンターが多かった模様。
剛種であれば物理性能と龍・毒属性をそれなりのレベルで併せ持つ剛種オオナズチの武器が相性抜群だった。
- この膨大な体力を少しでも削るための措置としてか、毒のダメージが非常に大きい。
基本的な行動パターン
- ティガレックス骨格で氷を用いるモンスター、
と言えばメインシリーズではベリオロスを連想する人も少なくないが、
モーション、動き方としてはほぼ完全に別物である。
一応、似た性質の攻撃としてはショルダータックル(MHP3以降ベリオロスが使用するようになった)があるが、
やはりモーション自体は別物。
後にMHFでもベリオロスが遷悠種として登場したが、当然デュラガウアとは大きく異なる。
巷で比較されるのは、「氷属性主体のティガ骨格」というベリオロスのイメージと被っていることが原因だろうか。
- 非怒り時、怒り時共に肉弾戦を多用してくるが、
どちらかと言えば自身の周囲をなぎ払うかのように尻尾や前脚を振るってくる事が多い。
その動きは素早いというより落ち着きがないと形容するのがしっくりくる。
いずれの攻撃も動きはかなり大きく無駄が多いのだが、判定が持続するものが比較的多い上に、
自分の攻撃の勢いを殺さず身体ごと振り回すように暴れるため、
前脚の攻撃を避けたと思ったところに尻尾を叩きつけられたりする。
また、地を滑るように肩から突進して放つショルダータックルの創始者でもある。
予備動作はあるものの短く、当たり判定は一瞬とは言え全身に存在する。
総じて、密着からのフレーム回避はかなり難しい設計になっている。
突進はハンターとの距離が十二分に開いていないと行ってこないが、
剛種以降はその突進が大きな脅威となる。
- また、遠距離攻撃を2種類併せ持つ。
一つは地を凍てつかせながら弾丸の如く突き進む強力な凍結ブレス。
もう一つは、前脚を振り回す際に冷気を巻き上げて氷の竜巻にして飛ばしてくるというもの。
竜巻は極めて長い判定を有し、被弾すると打ち上げられてしまう。
これが公式で「かまいたち」と呼ばれる技である。
ガードしようにも普通のガードではノックバックが非常に大きい。
- そしてデュラガウアは凍傷状態、膝崩れやられ、睡眠属性と、
トリッキーな状態異常を3種類も使いこなす。
凍傷状態は遠距離攻撃に被弾した場合に発症し、スタミナを急激に消耗してしまうようになる。
ホットドリンクや強走薬で解除可能だが、
事前にこれらの効果があっても打ち消されてしまう。
後に氷属性やられもMHFに導入されたが、あちらと違いスキル以外での無効化手段はない。
膝崩れやられは、身を屈めてからのカウンターに被弾すると発生する。
気絶と同時に膝からゆっくり崩れ落ち、倒れこんだ後に普通の気絶になるという危険極まりないもの。
睡眠は前方に回転しつつ跳躍し、尻尾を叩き付ける攻撃などで発生する。
- デュラガウアはMHFにてフレーム回避が今ほど主流ではなかった時代に生まれたモンスターのためか、
密着してごり押そうとしても、フレーム回避が難しい肉弾戦やかまいたちでなぎ払われてしまう。
一方、攻撃後の隙はいずれも極めて大きく、怒り状態でも攻撃から攻撃に素早く繋いでくる事は少ない。
肉弾戦はいずれも少し(遠すぎると突進が来る)離れれば容易に対処できるもので、
脅威となるかまいたちも明確な安全地帯が存在する。
その為、対デュラガウアの基本戦略としては、一定(遠すぎず近すぎず)の間合いを保ちつつ、
デュラガウアの攻撃を見て、その終わり際に反撃して再び一定の間合いに離脱するという、
ターン制のヒットアンドアウェイが適しているといえる。
このため、デュラガウアは同作におけるターン制攻防を語る際に引き合いに出されることが比較的多い。- なお、デュラガウアがベースとなっているミ・ルは、
どちらかと言えば密着してフレーム回避で対処したほうが良いモンスターになっている。
ただ、無双襲撃戦の「妖し化けるミ・ル」は、デュラガウアのように攻撃を見つつ戦わないと、
対処が難しい攻撃を多用してくる傾向にある。
- なお、デュラガウアがベースとなっているミ・ルは、
- ちなみに閃光玉は効くが、回転攻撃を多用する傾向にあるのであまり役に立たない。
かつてはこれを利用したハメも存在はした。
代表的な技
- 突進
- 距離を離すと使用してくる。
上述したようにティガレックスやナルガクルガとは全く異なるモーションで、
ティガレックスのように反転したりはしない。
特に剛種ではこれを使われると非常に面倒なことになる(後述)。
- カウンター
- ナルガクルガのように身を屈めてハンターの様子をうかがい、
攻撃してくるようなら素早く前脚でなぎ払ってくる。
これに被弾すると膝崩れやられになり、大変危険。
あくまでハンターが身近にいる前提で繰り出すため、多少距離を取れば攻撃は当たらない。
なお、剛種のノーマルモードではこれを使用してこない。
- 回転攻撃
- デュラガウアは全身を使った回転攻撃を複数種類有しており、
その中でも、バックジャンプしてから左右に1回転ずつ行う2連続の回転攻撃は非常にダイナミック。
高威力かつ判定も長いため回避も容易ではないが、大暴れした後は、体力を使うのか息切れを起こす。
必ずバックジャンプするため、前兆も明確。
ちなみに特異個体化した場合、短距離のバックジャンプだった場合はこれになる。
また、嘶いたあと若干前進しつつゆっくりと一回転してくる技も用いる。
攻撃範囲が非常に広い上に判定も長いため、密着している場合回避が非常に難しい。
回転攻撃の中には風圧が発生するものもあるため、特に特異個体では注意が必要。
- 凍結ブレス
- 地を凍てつかせながら弾丸のように突き進む氷ブレス。
先に述べた通り、被弾すると凍傷状態になってしまう。
判定は肉弾攻撃ほどではないが長く、フレーム回避するよりは安置に逃れたほうが楽に対処できる。
使用後は爪を研いで威嚇してくる。
剛種・及び特異個体ではブレスが3Way化し、更に特異個体では長距離のバックジャンプで距離を離し、
3Wayブレスを確実に当てようとしてくる狡猾さを見せる。
だが、逆に言えば特異個体では長距離バックジャンプをしないとブレスを放ってこないため、
ある意味対処が楽になっている。
- かまいたち
- 前脚を一薙ぎして、2個の氷竜巻を発生させる。
竜巻は複雑な軌道を描きつつゆっくりとエリア端まで移動するため、
距離を離せば離すほど軌道が読みにくくなる。
かといって接近すると、今度はあまりの予備動作の身近さに対処不可能となってしまう。
剛種と特異個体では4個の竜巻を同時発生させてくる。
一見理不尽極まりない技だが、竜巻の放出位置は決まっており、
突発的に繰り出されても少しの移動で回避できる場所が存在している。
なお、剛種特異個体とG級特異個体は、それ以外の個体と安全地帯が異なっている。
(正確に言えば、後述の溜めかまいたちを意識して位置を変える必要がある)
アクション/かまいたちも参照のこと。
- 前脚叩き付けコンボ
- 剛種、G級及び特異個体が用いるコンボ技で、MHF史上初の打ち上げから追撃する2段コンボ。
軽く跳躍した後前脚を地面に叩き付け、周囲のハンターを打ち上げた後、
氷ブレスで追撃するというもの。
なおこの当時MHFには根性スキルは存在しておらず(使い捨ての「根性札」はあった)、
少なくともこの時点では、生命の粉塵で回復の余地がある純粋な高火力技という趣だった。
叩き付けの判定が非常に長いため、フレーム回避の対処は極めて難しい。
前兆として、突然爪を研ぎ始めるというものがあり、これを見たら速やかに距離を離したい。
- アイスウェーブ
- 特異個体、及びG級にて使用する技で、
特異個体(G級以外)は、しばらく威嚇した後急に跳躍し、
自ら凍らせた地面を踏み潰して拡散させる、ボディプレスに近い技となっている。
G級のものについては後述。
- 溜めかまいたち
- 剛種特異個体、G級特異個体が用いる技で、
左前脚を引いてから力を溜め、身体ごと時計回りに振り回してかまいたちを一度に3つ放ってくる。
通常の竜巻と安全地帯が異なるため、上記個体との戦闘では、
他の個体とはやや異なる立ち位置調整が要求される。
剛種
- 現在の下位と上位から見ると剛種のステータス向上が著しいというのは他のモンスターにも共通するが、
デュラガウアは剛種から用いる技や、一部行動の特性変化が見られる。
行動パターンで変化した点としては- 前脚を一度振るうだけで2発、計4発のかまいたちを同時に放出する
- 突進のホーミング性能が強化される
- 凍結ブレスが3way型になり、横方向への攻撃範囲が非常に広くなった
- 根性貫通の打ち上げコンボを会得
- 突進のホーミング性強化については、
真横に陣取っても無理やり正面に捉えて突っ込もうとする程である。
冗談抜きにそれほどのホーミング性能を持っているため、正面は全て突進の射程範囲内である。
速度もそれなりに速いため、納刀からのダッシュですら振り切れないことも。
例によって距離を取らないと使ってはこないのだが、逆に言うと一度使い始めると連発する傾向がある。
素早く距離を詰めたいところである。
また、デュラガウアはフレーム回避やガードがあまり機能しない技が多いと上で書いたが、
この突進は例外であり、むしろフレーム回避やガードで対処しないと回避できない。
現在でこそMHFにおけるフレーム回避やガードの重要性は周知の事実であるが、
当時はそこまでのものとは認識されていなかったため、相当厄介な特性として認識されていた。
- 当時の剛種モンスター同様、属性は効きにくくなっている。
一応弱点属性そのものは同様であるが、火属性辺りは弱点と言っていいのか怪しいほど。
毒がかなり効くようになっているため、毒武器の投入も考慮に値するだろう。
龍・毒の双属性なら申し分ない。
- ちなみに何故か剛種は気絶時間が5秒と極めて短い。
そのため、ダメージ面はともかく、打撃武器のスタンをアテにするのは微妙である。
特異個体
- 見た目の変化
- 角が大きく反り返っている
- 前脚の爪がより赤みを増し、凄まじく巨大化している
- 甲殻が青みを帯びている
- 翼膜が水色に変色している
- シーズン10で特異個体も登場。
原種より遥かに長く伸びた爪や角、怒り状態時に体に纏う冷気からは、ただならぬ迫力と威圧感を感じる。
- この頃から特異個体には「通常個体で不評だった点の改善」が意識されるようになり、
デュラガウアは主に体力の減少や確定予備動作の追加などが挙げられる。
一方単なる弱体化ではなく、特に下位と上位は剛種の技も使用してくるようになる。
- 勢いよく爪を振った後、
そのまま終わると見せかけてすぐさま逆の前脚を振り回してフェイントも交えるなど、
一見して落ち着きのなく激しい動きで暴れまわるが、かなり狡猾な性質を持つ。
- ディアブロスやモノブロスを彷彿とさせる後方二段尻尾振りは、尻尾を叩き付けた衝撃で睡眠ガスが発生する。
後方にバックジャンプした後にブレスを発射してくるようになり、
この攻撃の事前動作のバックジャンプの距離の読み間違いで
回転を喰らったり、ブレスを貰ったりという事故が多発した。- とはいえ、慣れてしまうとバックジャンプも無しに
いきなりブレスを発射してくる通常個体よりマシという状態になってしまうため、
理不尽さの改善という意味でこれは良い役割を果たしている。
- とはいえ、慣れてしまうとバックジャンプも無しに
- 剛種・G級はさらに新たな技を会得しており、
左前脚を引いてから力を溜め、身体ごと時計回りに振り回してかまいたちを一度に3つぶっ放す、
「溜めかまいたち」という技を繰り出す。
かまいたちは放たれた通り時計回りでエリアの広範囲をなぎ払っていく。
いずれのかまいたちも軌道自体は時計回りの正円状で同じなものの、
発生地点はそれぞれデュラガウアの目の前・右前脚付近・右後方と異なるため、
武器出し状態で右側面(特に斜め後方)にいるとまず回避が間に合わなくなる。
逆に、正面~左側面は安全地帯(離れすぎるとかまいたちが円を描くようにして飛んでくるが)。- また、特異個体の剛種は通常の剛種では行わなかったカウンター行動を使用してくる。
- 咆哮や風圧などにHC補正がかかっているのに加え、地上にいる時は閃光玉を無効化する。
これは単純に効かないのではなく、
ハンターがゲリョスの閃光を避けるかのようにステップ回避するという形である。
が、落とし穴から脱出した瞬間などの滞空時は効くため、
場所が峡谷である「峡谷の氷狐竜」のみ、落とし穴を絡めた擬似ハメが可能。
HC切り替えで体力が下がるため、火力を確保できればその間で討伐を狙うことも可能。
ただし後述するが塔での狩猟環境が変わったことで、このハメは廃れた。
- また、怒り時に氷のオーラを纏い、極低温で凍結させているのか拡散弾を無効化してくる。
そのため、ボウガンで挑む場合は毒と拡散だけで無理やり削りきるような戦法は通用せず、
戦うのであれば真剣勝負で挑まなければいけない。
- ちなみに耐久力は減る傾向で調整され、
加えて特異個体では1回の怯みだけで部位破壊が可能になっている。
特に下位~剛種は上述した経緯から大幅に体力が減らされており、
G10以降だとHR帯ではかなり脆くなっている。
上記の通り厄介なモーションは増えたものの、
基本は変わらないので特異個体の方が圧倒的に戦いやすいとする人が多い。
G級
- MHF-G2にて実装。登場ランクは最高ランクの★7。
動作ベースとしては上位までのもので、特異個体化すると剛種同様になる。
ただし、根本は上位ベースであることには変わらず、突進のホーミング性能は緩めとなっている。
- 特異個体のアイスウェーブのモーションで、その場にでっかい氷塊を生み出す技を身につけている。
氷塊に当たると凍傷やられ状態になり、そのまま氷の上めがけて降ってくるデュラガウア、
並びに着陸の際に叩き割られて四方八方に飛散する破片の追撃から逃れるのが難しくなる。
幸いにも氷塊突き上げの判定は一瞬なので、回避さえできれば追撃に対応しやすい。
タイミングをつかんでおこう。
ちなみに特異個体化するとこの行動にも予備動作が付与されるので、対応がしやすくなる。
- 攻撃力は5.0と若干増加している(G9以前の剛種と同じ)が、
特異個体補正の攻撃上昇がやや強くなっており、一撃の威力はかなり痛くなっている。
体力は20000と剛種から少々上がった数値(当然、G9以前の剛種より低い)。
だが特異個体補正で弱体化しないため、★7モンスターとしては十分な耐久力がある。
- 肉質に関しては原種ベースになり、原種で弱点だった部位は肉質が落とされていない。
更に属性も原種並みに通るようになった。
龍属性と雷属性にいたっては原種以上に通る。両者の属性を持つ「雷極」属性や、
火・雷の複属性である光属性、火・龍の複属性である炎属性の武器はいずれも非常に有効なので、
持っているなら使っていくとよい。
弱点部位をしっかり狙えば数値上の高耐久力を感じさせないタイムでの討伐ができるだろう。
なお気絶は下位・上位と同じ時間になったが、麻痺は5秒と大幅短縮されている。
なお毒ダメージは剛種と同じく1440である。
- 部位破壊はハードコア化しても非常に簡単になっている。
特に腕はすぐ破壊できるので「絶玉」が欲しいときは狙っていくと良い。
ただし同ランクのグレンゼブルやアクラ・ヴァシムのように、部位破壊でしか入手できない素材はない。
- 武器は氷属性単体、もしくは睡眠との双属性なのはHR帯と同じ。
属性値が高めになっており、実装当時は双剣などが話題になったことも。
余談
- ベンチマークソフトにも登場。ハンターとベルキュロスがタイマン勝負を始めようと言うときに、
ベルキュロスに奇襲攻撃をしかけ追い払うという偉業を成し遂げている。
間違っても卑怯とか言ってはいけない。- ベルキュロスは大老殿ギルドにおいて(知能や変幻自在な戦法を含めた「手強さ」という基準とはいえ)
古龍級の実力を持つと認識されており、デュラガウアからすれば大金星と言える結果である。
しかし、忘れてはいけないのは、ベルキュロス側には奇襲という形で吹っかけられた喧嘩を、
それもハンターという第二の外敵を前にして受けて立つメリットは全くないという点である。
野生動物にとって無益な戦闘は出来うる限り避けたいものであり、
出鼻を挫かれた上で(戦闘放棄も十分可能な状態にもかかわらず)縄張り争いをおっぱじめようとするのは
野生に生きるモンスターとしては下の選択とも言える。
知能が高いベルキュロスのことであるから、状況を劣勢と判断した上で撤退した可能性は高いだろう。 - 余談だがベルキュロスの弱点属性はデュラガウアの持つ「氷」である。
- ベルキュロスは大老殿ギルドにおいて(知能や変幻自在な戦法を含めた「手強さ」という基準とはいえ)
- かまいたちの際に音爆弾を使うとよろめかせることができ、3回よろめかせることで落とし物をするが、
だからと言ってそれほどいいものを落とすわけでも、怒り出すわけでもないのでそれほど知られていない。- 一応立ち上がってダウンはするものの、姿勢の関係で頭は狙い辛い。前脚か尻尾を狙おう。
- アニバーサリーパッケージ2012付属の資料設定集によると、
元々デュラガウアはコウモリ顔のモンスターだったらしい。
「氷属性、知的で神秘的、すばやい動き」をイメージして、某ダークヒーローのような顔を作ったが、
「コウモリは駄目」と言われ、狐顔に変更されたというエピソードが収録されている。
このダークヒーローは諸説あるが、バットマンか黄金バットではないかと思われる。- ちなみに、遥か後になって登場したゼナセリスはコウモリがモチーフとなっている。
もしかすると、元々のデュラガウアもゼナセリスに近い顔つきだったのかもしれない。
- ちなみに、遥か後になって登場したゼナセリスはコウモリがモチーフとなっている。
- 特徴的な尻尾の形状もあって、「アスパラガス」という渾名が付けられていたりする。
その尻尾の形状を踏襲した頭防具も「アスパラシリーズ」などと呼ばれることも。
また、デュラガウアをモチーフとした課金防具は腰部位にアスパラ……もとい尻尾がついている。
- デュラガウア自体はMHFの新規モンスターの中では比較的部位破壊はしやすいものの、
破壊報酬で鋭爪や尖角といった上位素材が出る確率がかつてはかなり低かった。
その確率たるや、軒並み15~20%程度である。
これが実装当時人気だったFX防具に大量使用させられたため苦戦するハンターが続出し、
「レア素材のみで構成されたモンスター」と揶揄されていた。
ただしHRPたっぷりクエストや特異個体の実装で顔合わせの機会が増え、
以後の装備における要求数の低下などであまり問題視はされなくなった。
MHF-G9.1では排出率が大幅に向上し、そもそもの要求数も激減したため、大きな問題は生じなくなった。- ちなみにG級では厄介な素材はないが、
これの大量生産が重要とされていた時代に、
必要となるG級HC素材が彼のものであったため、厄介視されたこともあった。
- ちなみにG級では厄介な素材はないが、
- デュラガウアは長い間塔の秘境でしか存在を確認できず、
必ずベースキャンプからのスタートになっていたため毎回かなりの距離を移動する必要があった。
この仕様は段階的に改善されていき、比較的移動距離の短い峡谷や高地の狩猟クエストが追加され、
MHF-G5の時点では剛種とG級は塔クエストが秘境前スタートになり格段に楽になっている。
上位クエストはG5.1あたり(正確には不明)で対応、
また装飾品Gクエストの「眠瓶珠Gと氷狐竜【上位】」であれば、闘技場で戦えるので問題はないだろう。
下位クエストは元々ランダムスタートではないので致し方ないところか。
- 10周年を記念して行われたインタビューによると、
2016年11月でのMHF-Zアップデートから翌年5月までの間で一番多く狩られたモンスターだという。
その数はおよそ300万頭。さすがにあの猪の記録を破るほどではない。
やはりお得なクエストのターゲットに設定されることが多いためか。
特に、MHF-Zにおいては、GRPとGSRPを大量に入手できるクエストが複数存在するのだが、
常設されているものの中では、デュラガウアのクエストが最大のポイントを得られるため、
GR、GSR上げをしたい初心者によく狩られている。
そのため、通常のG級モンスターの狩猟が主流ではなくなった2019年においても、
デュラガウアの狩猟募集は頻繁に行われている。- これが関係しているのか、G級毎日イベントにおいてデュラガウアを狩猟することで得られる通り名称号は、
「お世話になってます」というものになっている。
他のモンスターは外見的特徴などから連想される言葉が採用されているのだが……
- これが関係しているのか、G級毎日イベントにおいてデュラガウアを狩猟することで得られる通り名称号は、
素材
- 氷狐竜の鱗
- 高い硬度と保温性を持つデュラガウアの鱗。
素材として優秀な特性を持っており、重宝されている。
上質なものは「氷狐竜の上鱗」と呼ばれる。この上鱗は光にかざすと美しい鉄色に輝く。
また、並の攻撃では傷一つつけることすらかなわないものは「氷狐竜の絶鱗」と呼ぶ。
- 氷狐竜の甲殻
- デュラガウアの鱗が重なり合って出来た甲殻。
高い強度を持つと同時に、外界の温度によって色が変化するという特性がある。
興奮すると一部が凍り付き、特性や耐性が微妙に変化する。
より傷つきにくい上質なものは「氷狐竜の堅殻」と呼ばれる。
特異な個体から得られ、未だ冷気を帯び続ける甲殻を「冷殻」、
武具に使用することで丈夫さが倍増するとも云われる貴重な甲殻を「凍殻」、
氷のように冷たい手触りからその名がつけられた甲殻を「氷殻」と呼ぶ。
また、氷狐竜の命が尽きた後でも常に周囲の水分を冷却するほどのものは「凛殻」と呼ばれる。
- 氷狐竜の爪
- 長く鋭く発達したデュラガウアの前脚の爪。
金属に打ち付けると独特の澄んだ音を立てる。また、威嚇の際には自ら爪同士を打ち鳴らす。
甲殻や角と同じく興奮すると凍り付き、割れやすくはなるが殺傷力は更に増す。
美しい色のグラデーションに独自のこだわりを持つハンターもいるらしい。
上質なものは「氷狐竜の鋭爪」と呼ばれるほか、
強力な個体からは見るものを圧倒させる覇気を纏う「氷狐竜の絶爪」という爪が手に入る。
- 氷狐竜の角
- デュラガウアの頭部に生える角。触るとひんやりと冷たく、興奮時には氷漬けになる。
非常に硬くて丈夫で折ることは難しいが、凍り付いた時には衝撃に弱くなっており、破壊が出来る。
個体毎に色合いや形状が微妙に異なり、全く同じものはこの世に二つと存在しないと言われている。
しかし見た目は違っても特性は同じなので、同一の素材として扱うことが出来る。
より上質なものは「氷狐竜の尖角」と呼ばれる。
- 氷狐竜の棘
- デュラガウアの背中や尻尾に生える棘。毒性などは無いが、その鋭さのために充分な凶器となる。
より鋭さを増したものは「氷狐竜の上棘」、
G級の個体からごく稀に剥ぎ取れる、触れた者を瞬時に凍えさせる強烈な棘は「氷狐竜の冴棘」と呼ばれる。
- 氷狐竜の尾
- デュラガウアの尻尾。先端部には無数の棘が生えている。
この棘は普段は寝ているが、興奮すると逆立つように開き、直接的な殺傷力を高める。
さらに開いた部分から眠気を誘う体臭を漂わせ、外敵を昏倒させる。
途方も無い硬度を誇り、同じ素材同士をすり合わせて削らなくては加工できない。
より上質なものは「氷狐竜の靱尾」と呼ばれ、珍品として高値で取引されることもある。
他のモンスターと違い、靭尾ではなく靱尾なので注意。
あまりに極端な例では「氷狐竜の靭尾」で検索したとき、正確に結果が出ない場合すらある。
また、特異なデュラガウアから得られる、より重量のあるものは「氷狐竜の筆尾」と呼ばれる。
- 朽ちた皮
- ボロボロに朽ちた何かの動物らしきものの皮。肌触りは悪くない。
特定のアップデート記念クエストの報酬のみで入手可能であり、デュラバレッタの製作に必要。
関連項目
防具/稲荷・玉藻シリーズ
武器/デュラガウア武器
アクション/かまいたち
イベント・メディア展開/MHFガールズ・フロンティア -原種が第2シーズン6回に登場-
モンスター/ベリオロス - 氷属性を扱う四足歩行飛竜という点では先輩にあたるが、後に本種のサイドタックルのモーションが流用された。
モンスター/ミ・ル - デュラガウアと酷似した容姿を持つ謎のモンスター。
モンスター/タマミツネ - MHXから登場し泡狐竜の別名を持つ、狐竜の後輩。