エルトリアト

◆書籍限定エピソードの登場人物◆詳細を書きすぎないように◆本編を読み、知ろう◆

◆忍◆ ニンジャ名鑑#（未掲載） 【エルトリアト】 ◆殺◆

登場エピソード

• 「アンタッチド・ベイビー・アンド・シーワー・モンスターズ」

「たとえ事故でも、系列カチグミ社員を殺すと、いろいろと書類申請が面倒なのでね」

人物

• ヨロシサン製薬に所属するバイオニンジャ専門の掃除屋ニンジャ。
• 火炎放射器と防具で身を固めた特殊なバイオスモトリ部隊を率い、サヴァイヴァー・ドージョーの潜む地下下水道を探索。彼らを窮地に陥れた。
• その本性は奸智に長けた冷酷な追跡者であるが、表向き紳士的に振る舞い、丁寧な口調で相手に好印象を抱かせ上手く言いくるめる話術にも長ける。一方で敵に対する態度は大仰かつ芝居がかったもの。
  • バイオニンジャ抹殺の任務の他にも、各種対バイオニンジャ兵器の実戦データを収集するテスターとしての仕事も任せられている。
• サヴァイヴァー・ドージョーにとっては厄介な敵対者だったものの、仕事人としては優秀で、モータルを無暗に殺す真似もしていない。己の業務への実直な姿勢は一貫している。
  • もっとも、これは相手がヨロシサン系列のカチグミ社員だったという点が大きいが、所属する企業のルールを理解し己の領分を弁えて行動する、実際企業ニンジャの手本のようなニンジャだったといえる。

外見

• 西部保安官めいたハットとコートを纏う逞しい体躯のニンジャ。立派な髭を生やしている
  • 巻末ニンジャ名鑑におけるわらいなく=センセイのデザインでは十字架の意匠が随所に施されており、化け物を狩るエクソシストめいた印象を受ける。ちなみに後述のクナイも十字架型のデザインである。
• 携行するバイオなめし革製の医療鞄には対バイオニンジャ用の七つ道具が揃う。

元ネタ・考察

• エルトリアト(elutriate)とは「水で洗い清める」「洗浄排水」といった意味。掃除屋ニンジャという立場と後述するジツから来るダブルミーニングと思われる。

ワザ・ジツ

• ナイフ・カラテの使い手であるが、彼をバイオニンジャ追跡のプロたらしめる真の強みは、知識、経験に裏打ちされたニンジャ洞察力、指揮能力、フーリンカザン構築力、後述する特殊兵器を臨機応変に使いこなすワザマエといった搦め手の技術である。

バイオ血液試薬

• バイオ血液に垂らす事により、バイオインゴットの欠乏状態を判定する事ができる。

ブラッドサッカー・クナイ

• 中空状の鉄針の表面に無数のスイスチーズめいた穴が開いている特殊な形状のクナイ。
• 内部では特殊バイオポリマーが多層構造を成し、相手に突き刺さると同時にスプリンクラーめいて血液を噴出させる。実際瀉血針な。
• モータルや非バイオニンジャ相手でも出血多量によるダメージを与えられるが、対バイオニンジャ専用武器であるこのクナイは体内のバイオインゴット成分を急速に失わせるという相乗効果をもたらす。
  • なお市販予定はない。

特殊ナイフ

• メインの得物であるナイフ。対バイオニンジャ用特殊加工が備わっており、その刀身自体がバイオ血液分解毒のアンプルである。相手に突き刺した後、刀身をねじり折る事でアンプルが破壊され毒液が染み出す。
• さらに刀身はわざと脆く作られており、引き抜こうものなら半ばで折れてしまい、毒液アンプルが体内に残るという凶悪な構造。
  • 作中触れられるとおりミツバチの針めいた構造である（ただし内臓も一緒に千切れてしまうので、ミツバチ自身も死んでしまうのだが）。
  • また、かの武田信玄が用いた戦法で、矢に鏃（やじり）をあえて緩く取り付けることによって、矢を引き抜いた際、鏃のみが取れて体内に残り、その部分から肉が腐って敵兵を長期間苦しめたうえで殺す「ゆる鏃」というものがあった。信玄をリスペクトしていた徳川家康もあまりの残虐さに、この戦法だけは引き継がなかったとか。

一言コメント