ホイール

Last-modified: 2024-01-29 (月) 01:07:49

軸にとりつけた円形(の外周)の部品のこと。小さな力で物を移動させるために用いられる。日本語で車輪と言う。

 

車輪が無いと、物を持ち上げつつ移動させるか、物を地面・床面に接触した状態で押したり引いたりしなければならない。
前者の場合、持ち上げる(持ち上げ続ける)のに大きな力を要する。後者の場合、すべり摩擦よりも大きな力で押したり引いたりしなければならなくなる。車にはたらく摩擦は「転がり摩擦」で、これはすべり摩擦よりも遥かに小さく、遥かに小さな力で押す(引く)だけで移動させることができる。

 

自動車用の形状では以下の物に分けられる。

  • 放射状 - ホイールのリム内側ディッシュ部分が放射状
  • うず巻き状 - ホイールのリム内側ディッシュ部分がうず巻き状
  • ディスク状 - ホイールのリム内側ディッシュ部分が平らかな板状
  • メッシュ状 - ホイールのリム内側ディッシュ部分がメッシュ状
 

サイズ表記 規格に関しては例えば「16×7J 5H PCD100 +38」と表記されていた場合

  • 外径…16インチ ビード当たり面の直径をインチで表す。
  • リム幅…7インチ
  • リム(フランジ)形状(高さ)…「J」
    B=14.0mm J:17.5mm JJ:18.0mm K:19.5mm F G ほか
  • ボルト取付穴…5個
  • 取付穴間径…100mm
    「PCD」とは「Pitch Circle Diameter」の略。(日本の乗用車では100mm、110mm、114.3mmが一般的で、ヨーロッパ車の多くは108mm、他には101.6mm(4インチ)などもある。複数の径に対応したマルチPCDホイールもある。)
  • オフセット ハブ面からリム(タイヤ幅)中心までの距離…プラス(内向き)方向に38mmの意味。
    タイヤがハブ面内側に入ることを、インセットともいう。逆にリム中心がハブ面より外側に出ることを、アウトセット、日本国内での通称でマイナスオフセットという。
    2008年から日本でも国際基準に合わせてオフセット+-○○mmではなく、インセット○○mm、アウトセット○○mmという呼び方に変更されているが、未だ慣習でプラスマイナスオフセットが使われている。
    まあ未だに「馬力(国際基準はkW)」と言ってるわけだし仕方ない。
 

湾岸マキシに登場する社外ホイールはほとんどアルミニウム製が多いが一部マグネシウム製もある
アルミホイールは車輪の構成要素である、リム、スポーク、ハブのすべて、または大部分をアルミニウム合金を用いて製造した自動車の部品である。あえてアルミと謳わずアロイホイール(alloy wheel、合金ホイールの意)と書かれている場合も、大半はアルミ合金である。オートバイ用のものは「キャストホイール」と呼ばれることもある。

 

アルミニウム製には大きく2種類ある。
鋳造アルミホイールは、溶かしたアルミニウム合金を型に入れて冷やし、成型する。鍛造よりデザインの制約が少なく、形状設計時の自由度が高いことから、鋳造アルミホイールにはデザイン性の高いものが多い。その反面、十分な強度を保つために肉厚とする必要があり、スチールホイールと比較しても重量におけるメリットは少ない。一般的にオプション設定されるアルミホイールの多くは鋳造が用いられている。また鍛造に比べて価格も安い傾向にある。
鍛造アルミホイールは、アルミニウム合金を鍛造(高圧プレス、加熱、裂開、圧縮進展、熱処理など)成型する。生産に手間を要するために高価であり、成型時のデザイン自由度に制限がある。しかし、鋳造に比べて強度が優れ軽量に作ることができるメリットがある。その硬度故に引っ張り強度には強いが曲げ強度に弱いという側面も持つ。
最近では合金材料や製造技術が進歩し、コストもしだいに低くなっており、一部の高級車や軽量化を徹底したハイブリッド車などではライン装着(純正標準装着)にも採用されている。

一方マグネシウム製はアルミニウムよりも軽量であり、アルミホイール以上に走行性能、燃費性能の向上が期待できる。しかし、量産が効きにくく高価であり、またサイズが限定されているという汎用性の少なさから、あまり一般的ではない。また、素材の特性として、塩分や腐食や衝撃にかなり弱い点が挙げられる。
製法は鋳造による場合と鍛造による場合に大別される。鋳造の場合は成型の自由度が高く、より軽量だが強度に劣る。また少量生産のため砂型鋳造を用いるが、概して生産性が低く、歩留まりが悪い。鍛造の場合は成型の自由度が劣るため、切削による追加工が全面に施される。
またマグネシウム合金の性質上、高速回転するホイールがタイヤのバーストなどで路面に直に接してしまうと、上記の例の通り切粉が発火する危険性があり、消火に水を使用できない為、マグネシウムホイールを自動車に装着する場合は万が一の事態に備え、消火器などを車両に備え付けて置く事が望ましい。

 

湾岸マキシには現在RAYS、ENKEI、YOKOHAMA、WORK、OZ、BBSの6メーカーの物が収録されてるが3~3DX+のみ現在使用不可メーカーのゲンバラ専用ホイールも有った。ドリフトスピリッツにもBBSは収録されている。因みにOZは本社はイタリアにあり、BBS*1はドイツにある*2。BBSは日本製もあり富山に工場がある*3。RAYSは大阪に本社があり、ENKEIは静岡にある。収録されてるホイールの詳細は登場ホイールの項目参照。
5DX+まではより多くのホイールが収録されていたが、6のドレスアップパーツリセットに伴い、大半が削除されてしまった。しかし、一部はランボルギーニ車・BMW M6・2002に装着可能。
現在、完全復活の音沙汰無し。しかし、未来研通信でも言われているようにまだ可能性がある。
6RRからはWORKが追加された一方で、6Rまで収録されていたWatanabeは突如削除されてしまった。理由は諸説あるが、それ以前に頭文字D THE ARCADEやForza Horizon 5、更に2022年発売のNeed For Speed Unboundも同様にWatanabeが削除されている。ドリフトスピリッツにおいても2021年以降の頭文字Dと湾岸ミッドナイトのコラボで、Watanabeのホイールを装着した専用車が別のホイールに差し替えられている。ただし2022年発売のグランツーリスモ7のスプリンター トレノ 1600GT APEX (S.Shigeno Version)のホイールは差し替えられておらず、2023年発売のForza Motorsport (2023)ではWatanabeのEIGHT SPOKE R-TYPEが収録されている(参照。3:41より)ため、判断基準に関しては曖昧なものとなっている。


*1 ハインリヒ・バウムガルトナー(Heinrich Baumgartner) とクラウス・ブラント(Klaus Brand)の2人が、「黒い森」に位置するシルタッハ(Schiltach)に自動車部品製造販売会社を設立。“BBS”は、この2人の創始者と創立の地の名によるものである。
*2 2020年7月16日そのドイツBBS社は同国裁判所に破産申請を行った。破産理由については新型コロナウイルスの流行に伴う同社工場の操業停止、および自動車産業全体に見られる消費の滞りが原因であると報じられている。
*3 かつては小野ホールディングスの子会社であったが、小野グループの経営破綻により、前田工繊の傘下となった。元はワシマイヤー株式会社の社名で鍛造ホイール製造を行ってきたが、2013年12月1日に日本BBS株式会社とワシ興産株式会社を吸収合併し、現社名をBBSジャパンに変更した。本社は富山と東京にある。