4WD

Last-modified: 2022-06-06 (月) 11:06:35

駆動方式のひとつで、駆動力を4輪すべてに伝達する駆動方式のクルマの事。4 Wheel Driveの略。

 

大きく分けると2つに分かれる。

  • 前輪<後輪の場合
    俗に言うスポーツ4WDというのがこれに該当する。ベースとなる駆動形式がFRのため、後輪が前輪より掛かる力が強い。そのため高い加速性能を発揮できる。

欠点としては昔からよく「4WDは曲がらない」と呼ばれるがまさにソレ。FR+αのため旋回力が弱く、補正用の電子制御システムが仇となりやすい。
(RB世代のスカイラインGT-RやR35、アヴェンタドールやR8が該当する。しかもGT-Rに関しては両者ともにアテーサシステムを解除すると完璧なFR駆動に変わる。)

  • 後輪<前輪の場合
    俗に言うクロカン四駆やラリー4WDがこれに該当する。
    ベースとなる駆動形式がFFのためにコーナーでの高い旋回力や、ラリー等の悪路走行では機敏な動きができるようになっている。

欠点は加速の鈍さが主に指摘される。FF駆動の時にも言われた重いものを重いものが引っ張るというのが改善されておらず、全輪駆動のため後ろが仕事をするようになり、マシにはなったがそれでも指摘対象となっている。
特に軽で多いこのタイプは、あくまでも補助的な立ち位置でリアは駆動するのでフロントのドライブシャフトを抜いてしまうとドン亀になるのが多い。
(ランサーエボリューション等が該当する。)

 

4WDはエンジン前置きの場合、MRと同様に横置きや縦置きとあるが、FRベースは縦置き、FFベースは横置きが基本とされる。
しかし、アウディ系はほとんどFFベースの4WDながら縦置きのFFベースとなってる。

また、スバル車などでよく用いられるAWDと一緒くたにされがちだがどちらも少し違う。
4×4(タイヤが4つ、駆動輪4つ)が一般的だが、業務用大型トラックやトレーラーヘッドには「フロント2輪、リア4輪でリア2軸のみ駆動」という、実質FRの4WDも存在する。先程の表記だと6×4扱い。
フロント軸は駆動しないゆえにAWDではない

 

ちなみに、「フロントの駆動さえどうにかすれば実質FR」ということで峠ドリフト全盛期の頃はドライブシャフトを抜く。制御しているヒューズを引っこ抜くという荒業でセリカやスターレット、果てはインテグラ等の四駆仕様のあるFF車でシルビアやAE86のようなドリフトをするというのが一部に大流行した。*1勿論FF仕様より値段は高いのは承知の上だろうが、お構い無し*2


*1 そりゃ傍から見ればFF車なのにFRみたいな動きをするから不思議な世界ではある。中には混じって本当にFFしかないシビックタイプRやエクリプス等でドリフトしていた猛者もいたとか
*2 本来FR仕様にするには、エンジンが横置きなのを縦置きにし、FR用のミッションを組む等、本来大改造を施さなければ完璧なFRにはならないので真似したければそれ相応の資金の準備をオススメする。