SKYLINE 2000GT-R(KPGC110)

Last-modified: 2025-08-28 (木) 14:57:52

基本スペック

駆動方式[FR]/ ミッション[5速]
初期馬力[160ps]/カーナンバー:19-89

nissan_19.jpg

全長:4,460 mm
全幅:1,695 mm
全高:1,380 mm
最高速度:350km/h弱

モード別カテゴリー称号
ST無敗【】
ワンメイクバトル【ケンメリキング】
エンジン形式バトル【直6選手権】
期間限定首都一TA・1【伝説のGT-R】
期間限定首都一TA・2【俺のR】

備考:通称「ケンメリ」。マキシ6Rから登場。追加車種投票イベントで追加されたクルマ。
SKYLINE GT-R (KPGC10)の後継モデルにあたるGT-R。

先代のハコスカと比べると、挙動はこちらの方が安定している。FR故に滑りやすいところもあるが、カウンターステアを当てれば収まるレベル
同時に追加されたSILVIA K's AERO(S14)よりは踏ん張りが効くが旧車らしい滑り方をする。
全長や車体サイズも比較的小さく、すり抜けは容易である。

実装当初はスカイラインシリーズという事もあり対接触性能・ブースト共に意外と強く、SKYLINE GT-R (BNR32)を一回り小さくしてFRにしたような挙動といった感じで厨車の仲間入りかと期待されたが、Rev2.03アップデートによりサイレント修正されてしまい願いは叶わなかった。以降はアプデを重ねる度にその性能は落とされているFD等の強車に押されるとかなりズラされる
6RR+では更に弱体化してしまい、対戦においてはアザーカー車種よりも難易度が高くなってしまった。R2やハイエース等のネタ車の方が対接触性能が遥かに高い。ほとんどの弱車にも何かしら強みがある*1が、この車にはそれが無い

当時社会現象にまでなった(後述)クルマにも関わらず最高速はR2と同じくらい伸びず、ブースト・対接触性能も結構弱くなった事もあり、初心者には絶対にオススメ出来ない。かなり乗り手を選ぶ玄人向けのマイナー車といえる。というか、6RR+では角張った見た目とすぐに吹っ飛ぶ対接触性能から豆腐と揶揄されるほど。
しかしそれを逆手に取り、車の性能に頼らずに実力勝負や腕試しをしたい人にはオススメの一台と言えるだろう。乱入対戦で連勝すれば一目置かれるかもしれない。

選択可能カラー

シルバー
ホワイト
レッド

nissan_19_color.png

更新回数及び追加カラー/(M)=メタリック

1イエロー21ライトシルバー
2パープルシルバー22ホワイト
3ブルーグリーン(M)23レッド
4イエローグリーン24パープルブルー
5ライトイエロー25ピンク
6オリーブ26ベラトリックス
イエロー
7ブラック27アトランティス
グリーン
8ダークピンク(M)28サンフラワー
イエロー
9トワイライト
ターコイズ(M)
29ライトブラウン(M)
10レッド(M)30スカイブルー
11マルーン231ライトレッド(M)
12アストラル
ブルーオパール
32ライトパープル(M)
13ダークブルー33マットブラック
14ベージュ(M)34オレンジ(M)
15ガンメタル35グリーン
16ブルー(M)36ワインレッド(M)
17オレンジイエロー37ゴールド
18ダークブラウン38ペールピンク
19ダークパープル(M)39マルーン
20ライトブルー340ペールブルー

エアロパーツセット

A:グラチャン系のエアロ。マフラーは二本出し。全体的に纏まりは良いが、リアのディフューザーに違和感がある。
ケンメリA.jpg

B:フロント部分に大型のフォグランプが付きマフラーは縦二本出し。
ケンメリB.jpg

C:一気に雰囲気が変わるエアロ。ハコスカGT-RのエアロBと同じく内側のヘッドライトが外され、フロントがダッジ・チャレンジャーSRT8のような雰囲気になる。
エアロAより大きいカーボンのオーバーフェンダーが付く。リアウイングはレパードのエアロB同様ワイヤー固定式の板っ羽。
また、このエアロのみマフラーは砲弾一本出しに変わる。
ケンメリC.jpg

ダクト付きボンネット

A:
ケンメリボンネットA2-1.jpg

カーボンボンネット(ダクト付)1:
ケンメリカーボンボンネット1-1.jpg

B:盛り上がった部分のフロントガラス側にフィンつきダクトがつく。
ケンメリボンネットB1.jpg

C:280Zの純正ボンネット風。
ケンメリボンネットC1.jpg

D:Camaro Z28のボンネットDとよく似たデザイン。
ケンメリボンネットD1.jpg

カーボンボンネット(ダクト付き)2:Camaro Z28のカーボンボンネット2とよく似たデザイン。
ケンメリカーボンボンネット2-1.jpg

カーボンボンネット(ダクト付き)3:
ケンメリカーボンボンネット3-1.jpg

車種専用ウィング

A:ルーバー。エアロBのものを黒くしたような板ッ羽もつく。
ケンメリ車種別A1.jpg

B:
ケンメリ車種別B1.jpg

C:純正ウイングをカーボン化した感じ。
ケンメリ車種別C1.jpg

エアロミラー

ケンメリミラー1.jpg

カーボントランク

ケンメリトランク1-1.jpg
羽無し
ケンメリトランクNW1.jpg

雑記

  • 湾岸マキシでは、原作で搭乗している人物の描写が無い事や、マキシ1稼働時に現行の車種ではなかったため、収録する理由がなく*2「6R」で収録されるまでは歴代GT-Rの中で唯一収録されていないモデルだった。しかし6Rで本車が収録されたことにより、ついにマキシにGT-R全車が登場した。
  • 残念な事に設定ミスが存在し、ネオン管を装着すると、明らかにおかしい位置に装着される(画像参照)。
    ケンメリネオンs.jpg
    一応、エアロCを装着するとフロントネオンはバンパーの下に入るが、純正含め他エアロだとこの通り。2021年2月5日現在、修正されていない。
  • 6Rで登場初期の頃はエンジン音がRB26のものという不具合があったが、2020年9月16日のRev2.03アップデートで修正がされた。
  • ドリフトスピリッツにも収録されており、初期カラー3色の他にブルーグリーンメタリック、アトランティスグリーンがある。

実車について

  • 本車は1972年9月にフルモデルチェンジされて登場した4代目スカイラインの2ドアHT「2000GT」をベースに開発され、1973年1月から発売された。
    ベースの2000GTからは搭載エンジンをS20型へ変更した他、専用ラジエータグリル、前後オーバーフェンダー、リアスポイラーを装備していた。
     
  • 先代にあたるSKYLINE GT-R (KPGC10)からは、搭載エンジン・サスペンション形式*3共に変更されていないが、メカニズム面では、
    • S20型エンジンにおいて、等長式エキゾーストマニホールドの採用*4
    • 足回りにおいて、リアにスタビライザーを装備、ブレーキをマスターバック付き4輪ディスクブレーキへ変更*5
    • 車体は全長で130 mm、全幅で30 mm、ホイールベースで40 mm拡大
    • 燃料タンクが先代の100Lから55Lへ半減*6
       
      などの変更点があった。また先代では標準装備されなかったラジオが標準装備されている。
  • このように先代から様々な進化を遂げたものの、搭載されていたS20型エンジンが昭和48年排出ガス規制に適合できなくなったため、3ヶ月後の1973年4月に総生産台数197台という非常に少ない台数で生産終了となってしまった。
    • 197台中2台は試作車である。またこの生産台数にも「S20エンジンの在庫が197基だった」「三国工業から購入したS20エンジン用ソレックスキャブレターが197台分だけ残っていたから」といった様々な説が存在している。さらにレッドの個体となると、7台しか存在しない。
      S20型エンジンが昭和48年の排出ガス規制に適合しなくなったため、同型ユニット搭載車両の在庫処理として販売台数に制限を加えたというのもある。
    • 他にも、試作車も含めて少なくとも200台以上が生産されたと思われる節が見受けられる。
      その根拠としては旧車専門ショップ「ガレージ石坂」よりカーメイキングマナブスの社長・近藤学が購入した車両のフレームナンバーが今まで公にされてきた番号より若い(000021)上にフロントメンバーの形状が通常市販車と違い、マウントも異なっていたことから日産ロータリーエンジンを開発する際のテストベッドであった可能性も指摘されている。
      なお、この車両は近藤が購入後、日産から正式に生産証明を与えられ、ナンバープレートを取得して公道走行可能な状態にされている。
  • 等長タコ足・前後オーバーフェンダーなどといったモータースポーツ向けのパーツが標準装備され、レースカーもコンセプトカーは発表されたものの、実際のレースには1度も出場しなかった。このため歴代GT-Rの中で唯一レースに参戦していないモデル*7であり、後のSKYLINE GT-R V-spec (BCNR33)とは意味は少し違うものの、並んで悲劇のGT-Rとも言える。
  • GT-Rは上記の理由で悲劇の結果に終わったものの、ベースとなった4代目スカイラインはデビューから爆発的な人気を誇った。また、スカイラインのアイデンティティとして有名な丸型4灯テールランプはこの4代目から採用されている。
  • 4代目スカイラインは『ケンメリ』という愛称*8で親しまれており、この愛称は広告キャンペーンの『ケンとメリーのスカイライン』が由来である。これは先代のC10型の時代に展開された「愛のスカイライン」キャンペーンを継承、発展させたもので、「愛のスカイライン」のキャッチコピーも引き続き使用された。
    • 内容は「若いカップルが日本全国を旅する」というシリーズ物のCMであり、このカップルの名前がケンとメリーである。テーマソング「ケンとメリー ~愛と風のように~」や関連グッズもヒットし、Tシャツの販売枚数は30万枚を超えたという。
      このCMに登場する北海道美瑛町に存在するポプラの木は『ケンメリの木』として有名であり、40年近く経った今でも多くの観光客が訪れている。
  • 当時の世相ともマッチした事やこのCM自体が人気を博した事で社会現象と呼べる程となり、販売台数は67万562台と歴代スカイラインの中でも屈指の数字となった。
    また、4代目からは右ハンドル圏への国外輸出も行われており、輸出用も含めた総生産台数は約73万台。ちなみに輸出用の車名は「ダットサン・240K」であり、その名の通りエンジンは2,400ccに拡大されている。

*1 弱いと言われていた頃のR30ですら、スカイラインらしく対接触性能とブーストは強めだった。
*2 本車の先代モデルに当たるSKYLINE GT-R (KPGC10)は、ストーリーには登場しないものの、大阪のマフラー職人「シゲ」のかつての愛車でもあり、3DX+のキャッチコピー「新旧モンスター参戦!」の通り、初代と最新型を収録するという考えで収録された。
*3 フロントはストラット式、リアはセミトレーリングアーム式。
*4 エンジンの出力は、最高出力160[155]PS/7,000rpm、最大トルク18.0[17.6]kgf·m/5,600rpmと先代から変化は無い。
*5 先代はフロントがディスクブレーキ、リアはドラムブレーキ。
*6 レースに出場する事がなくなって大容量の燃料タンクが必要なくなったので、容量が標準モデルと同等になった。
*7 標準モデルは、4気筒、6気筒モデル共に国内ラリーでプライベーター達の手により活躍していた
*8 また、4ドアセダンは4枚ドアのケンメリという事で『ヨンメリ』の愛称で親しまれている。