【ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険2 不思議のダンジョン】

Last-modified: 2019-08-29 (木) 19:32:08

・不思議のダンジョンシリーズ
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概要

不思議のダンジョンシリーズのうちの一作で、トルネコの大冒険シリーズ第2作。
発売日は1999年(平成11年)9月15日。対応機種はPlayStation。開発は【チュンソフト】、開発協力【マトリックス】。DQシリーズで初のPS用ソフトとなった。
チュンソフトがセガサターン用ソフト『街』で出した赤字を補填するため、矢継ぎ早にPSに移植作品を出した一環として作られた。
また、これ以前のDQの外伝作品はトルネコの大冒険、ドラゴンクエストモンスターズともに1作のみであったが、本作はDQ初の「外伝の続編作品」となり、外伝にもシリーズの概念が生まれた。
 
【トルネコの大冒険 不思議のダンジョン】のリメイク版として計画されていたようだが、いろいろやりたいことが出た、ということで新作になった。
また諸事情で発売元が【エニックス】に変更された。今作と次作ではタイトルに『ドラゴンクエスト・キャラクターズ』を冠され、ドラゴンクエストシリーズであることが明確にわかるようになった。前年に発売されたドラゴンクエストモンスターズと対になる名称でもある。
ただ、不思議のダンジョンシリーズのメインは、キャラクターではなくアイテムやモンスターのような気もする。
なお、本作より前にスクウェアから『チョコボの不思議なダンジョン』が発売されているが、ゲームシステムは別物である。
 
DQの不思議のダンジョンシリーズでは唯一海外展開が行われており、2000年11月15日に北米で "World of DRAGON WARRIOR: TORNEKO The Last Hope" のタイトルで発売されている。
コミカライズ作品として【トルネコの大冒険2 不思議のダンジョン】が存在する。

ストーリー

前作トルネコ1において【トルネコ】【しあわせの箱】を持ち帰ってから半年後(説明書より。しかしゲーム内での設定では「王様から冒険の許可をもらってから半年後」とのこと)。
突如として村の周辺が不思議のダンジョン化していくという現象にみまわれる。
トルネコはその現象の謎を解くために、再びダンジョンへと挑戦する。

ゲーム内容

主なゲームシステムは前作トルネコ1の項目を参照。
 
前作トルネコ1ではユーザーにローグライクゲームを浸透させることに成功した。
更に【風来のシレン】シリーズでよりシステムを発展させ、それらを本作にフィードバックさせている。
例えばトルネコシリーズとしては初登場の【合成】【水路】やダンジョン内の店等はシレンが初出である。
そういった事情もあり、ゲームバランスはトルネコ1よりもシレン1に近くなっている。
 
初心者向けの配慮もあり、ダンジョンの数を多くして段階的にシステムを理解できるようにしている。
なので、不思議のダンジョン初心者にはおすすめしやすいゲームといえる。
一方で実験的な要素も多数盛り込まれており、【転職】【井戸のダンジョン】はその典型であろう。
これによって、同じダンジョンをまったく別のシステムで遊ぶ、鍛え上げた装備を活用するといったことが出来るようになった。
特に【試練の館】のような【アイテム】持ち込み前提の高レベルダンジョンは、後のシリーズの定番になる。
 
ただしゲームとしては成立しているものの端々には調整不足と見られる面もある。
特に【中断】回りは不親切で、アイテム【中断の巻物】を使わないと任意の中断ができない。
これはPSのメモリーカード周りの仕様の弊害でオートセーブが困難になったための変更である。
中断した状態でメモリーカードにコピーできてしまうといったPSの仕様に準ずる問題は仕方ないかもしれない。
それでも巻物を使用できない【戦士】は使うことすらできなくなるというのはさすがに欠陥と言わざるを得ない。
また身代わりコンボによる無敵技や【アイテム無限増殖】が簡単にできてしまう。
戦士の技や【魔法使い】【呪文】にもバランスブレイカーなものが多く、自重しないとかなり大味なゲームになってしまう。
【じごくのハサミ】【ぐんたいガニ】の色合いが逆である。
 
BGMは前作のもののみサウンドトラック「組曲「トルネコの大冒険」 ~音楽の化学~」の音源を流用しており、ドラクエシリーズとしては初のゲーム内BGMとして生演奏音源が使われている。(本作の新規BGMもそちらの音源に合わせる形で作られている)
ただし、後続の生演奏採用作品のようにループ処理が行われておらず、フェードアウトしてからそのまま冒頭から再び曲が始まるようになっている。
 
PSのドラクエシリーズの中では「メモリーカードのアイコンが動く」「ブロック数を2消費する」「メモリーカード1枚につき1つしかセーブ出来ない」と、独自の要素が目立つ。
また、アイコンの上半分の青色と小豆色の部分からトルネコの髪と帽子を模しているのだろうが、下半分のグラフィックが荒すぎて表情が読み取れない。
 
今作をCDプレイヤーに入れて二曲目を再生すると、【トルネコのテーマ】が演奏される。

ゲームボーイアドバンス版

2001年12月20日に、バランス調整を行いGBAに移植された『ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険2アドバンス 不思議のダンジョン』が発売されている。こちらもDQシリーズでは初のGBA用ソフトとなった。
 
ゲームとして十分に遊べたものの不満点も多かったことから、GBA版では大幅な調整を受けている。制作スタッフはGBA版を「ディレクターズカット版」としている。
GBA版独自のシステムに通信機能によるアイテム交換がある。
ゲームバランスの良さで言えば断然GBA版だが、画面の小ささは人によってはストレスとなるか。
また、無敵技や無限増殖があるPS版の方が、単純な難易度では簡単である。邪道だが。
 
中断システムの変更

  • 上記PS版の仕様から、階層を進むタイミングで任意に中断できるように。
    • また携帯機であることを活かし、スリープ機能も搭載しており、格段に遊びやすくなった。
    • 当然、中断の巻物はなくなってしまった。

バグ・無敵技削除

これらは全て削除されている。(身代わりコンボのみ限定状況で残っているが)
ただし、【モンスター召喚】の罠による「つられ攻撃」等、バグっぽい仕様は残っている。
 
トルネコのレベル・攻撃力調整

  • 序盤の敵を中心に経験値が下方修正され、必要経験値は上方修正された。
    • 特に弱点のあるモンスターは明確に経験値を減らされている。
    • 一方でPS版にあった攻撃力の限界値が無くなっており、終盤ではむしろ戦いやすくなっている。
      • 例えば、PS版ではだいまじんは4回殴らなければ倒れなかったが、GBA版ではそれより少なくすることも可能。
  • モンスターのHPや能力も一部変更され、例えばガーゴイルにバシルーラと場所替えが効かなくなっている。

便利アイテム削除・レア化

戦士・魔法使いのバランス調整

  • 上記の調整に加え、戦士は一部の技の習得難易度上昇、満腹度消費上昇を受けている。
    • ただし元々の技の性能自体は変わっていないので、バランスブレイカー要素自体は変わらない。
  • 一方魔法使いはメガンテで経験値を得られなくなった以外の仕様変更はほとんど受けていない。
  • 結果、相対的に魔法使いが強くなっているともいえる。

画面レイアウトの変更

  • GBAの小さい画面に合わせることで上下に画面が狭くなり、半透明ミニマップの常時表示はできなくなる他、メッセージウィンドウやメニュー画面、アイテム画面さえも不透明になっている。
    • このせいでメッセージが表示されている間、ひどいことにトルネコの下は1マス分しか見えない。
      • トルネコ3アドバンスでは半透明ミニマップが常時表示される機能が追加され、メッセージウインドウ等は半透明で表示されるようになった。当時の技術の問題だろう。
    • 実は、一部の件に関しては『風来のシレンGB』という旧GB用ソフトで既にクリアされていた問題だったりする。
      • このゲームにはアイテム画面を開いている最中でもキャラクターがおぼろげに映り、アイテム画面中に主人公の向きや敵の配置等をきちんと確認したい時にはボタンを押すことでキャラクターをくっきり表示させる機能があった。
  • ゲームの完成度は上がっているものの、ここだけはハードの制約上仕方ないとはいえ残念な点だ。

モンスターの色合い

その他

  • ダンジョン内で壺にアイテムを入れる際、まとめて入れられるようになった。
  • 素振りで罠を見つけた際、メッセージが表示されるようになった。