概要
「使い魔」とは、魔法使いや魔女が召喚や契約によって使役する、絶対的な主従関係で成り立つ生物的存在。
使いの名の通り、主人に代わって家事や偵察、戦闘等の雑事を行うのが主な仕事。動物や精霊、魔物など多種多様だが、契約の都合上主人より強い使い魔は基本的にいない。
ドラクエのつかいまは小悪魔タイプで、【ベビーサタン】や【ミニデーモン】の色違いにあたる。
他の2種に遅れてDQ4で初登場し、その後の本編作品では同系統が登場してもなぜかハブられることが多く、DQ10まで23年出番が空いた。
そのため知名度が少し低いマイナーモンスター。それでも、1つの作品にしか出ていないモンスター達と比べればマシな方ではある。
モンスターズなどの外伝作品でも長年呼ばれないことが多かったが、例外的にトルネコシリーズでは2以降常連でなぜか系統最上位種になっている。
DQMJ3Pでもベビーサタンは復活し、ミニデーモンと【ベビンゴサタン】は登場したが、つかいまは登場しない。
スーパーライトではこいつと同色のファンキーサタンという敵が登場する。
ちなみにDQ3では夜のイシスの城に自ら「使い魔」を名乗る【猫】がいる。猫に成り済ましているのか操られているのかは不明だが、いずれのパターンでも使い魔としては割とクラシカルなスタイルである。
しかも近隣のアッサラームでは猫に化けそこなったベビーサタンも登場する。同作にモンスターとしての「つかいま」は登場しなかったが、ベビーサタンは同系統種なので関連が疑われるところである。
DQ10オンラインでは、フレイム系統の色違い(暗灰色)として【使い魔】という名のモンスターも登場している。
またダイの大冒険の【ピロロ】は【キルバーン】の使い魔である。ただし種族は【ひとつめピエロ】である。そのキルバーンも自己紹介の際にただの使い魔を自称している。
実際彼は【バーン】を殺すために【ヴェルザー】から送られた使い魔であったのである意味正直な自己紹介だったりする。
一方、16年ぶりに復活した魔王【ハドラー】が【デルムリン島】を襲撃した際、【アバン】が「大魔王の使い魔に成り下がった」と揶揄し、ハドラーを激怒させるやり取りがある。
DQ4
四章でのみ【コーミズ西の洞窟】やキングレオ城周辺に出現。
【ふしぎなおどり】や【ホイミ】でサポートを行うタイプで、ベビーサタンと違って割としっかり者。
FC版ではかなり顔色が悪かったが、リメイク版でカラーリングが変わった。
両方ともが呪文を主に戦うキャラである姉妹にとって、不思議な踊りは一度に下げられるMPが1~2と微々たるものではあるが、MP少ない序盤だけに積み重なると厄介。
また、出現する時は高確率で同種4匹(リメイク版では5匹)でまとまって現れるため、リンチされやすい。
危険と言う意味でも、MPをケチってもどうせ踊られて削られたら一緒だという意味でも、たまに効かない事もあるが、【ギラ】や【バギ】を使って一掃してしまおう。
集団で出るだけあって、1戦闘当たりの報酬は他のモンスターよりも多い。
経験値15もそうだが、28Gという金額はこの時期としてはかなり高い。5匹倒せば一度に140Gも貰える。
落とすアイテムは【きのぼうし】。
FC版ではミネア用の防具として活用できるが、リメイク版では両者とも装備できないので換金アイテムとして活用される事となる。
DQ5には登場しないが、SFC版DQ5の仲間モンスターの【ミニデーモン】のフィールドグラフィックが、なぜかボディカラーが顔色以外こいつと同じになっている。
リメイク版
【モンスターずかん】の実装に伴い、一~四章限定の敵の多くが【古井戸の底】で出るようになったが、なぜかコイツと【いしにんぎょう】だけは出現しない。四章で倒しそこなうと図鑑コンプリートができなくなるので注意。
もっとも普通に進めていればまず遭遇しているだろうが、四章でバルザックを倒すと敵が出なくなるので、それまでに一度は倒しておく必要がある。
図鑑のアイテム欄を埋めるならば、いしにんぎょう共々最低20匹は倒しておきたい。
また、【格闘場】で【あばれうしどり】に挟まれて登場するカードがあるので五章以降でも姿を拝む事だけは可能。しかし闘技場のモンスターでモンスター図鑑を埋めることはできないので、コンプリートのためにはやはり四章で戦っておく必要がある。
DQ10オフライン
Ver.2より偽りの【グランゼドーラ領】に生息。カラーリングもオリジナルに戻った。
登場が遅めのためDQ4よりも強く、たまに【メガンテ】を使う。
通常ドロップは【するどいキバ】、レアドロップは【緑の宝石】。
DQ10オンライン
「おめかしカラー券」で仲間のベビーサタンの見た目をこいつに変更可能。
詳しくはこちらを参照。
不思議のダンジョンシリーズ
不思議のダンジョンシリーズにも、トルネコ2以降に登場する。
トルネコシリーズでは系統最上位種に抜擢されており、ベビーサタンやミニデーモンより強い。
トルネコ2
トルネコ2での表記は「使い魔」。
HP120、攻撃力0、防御力30、経験値2100(レベル1のステータス)。
不思議のダンジョン82F~100Fなどの深層に出現する。
特徴は下位種と同じで、必ず眠っている状態で出現するが、起きた後はトルネコのアイテムを盗んでくる。
さらにこいつは上位種だけあって、トルネコの装備品を狙って盗むので油断は禁物だ。
【盗みよけの盾】を合成済みならば問題ない相手だが、もし入手できていないなら起こさないこと。
ダメージ攻撃をしてこない上に倒せば必ずアイテムを落とすため、盗みよけの盾さえ合成できていればカモという点は下位種と変わらない。
トルネコ3
HP125、攻撃力40、防御力35、経験値700(レベル1のステータス)。
【魔物の巣】5Fにレベル3、【不思議の宝物庫】31F~39Fにレベル1が出現。
(GBA版では【エクストラモード】の【新界の試練】94Fにレベル1のものが出現し、また【テーマ別モンスターハウス】のデーモンハウスとぬすっとハウスにも出現する場合がある。)
最上級種族で、装備品を狙うのはトルネコ2と変わらず。
下位種同様、普通にダメージ攻撃をしてくるようになり、倒してもアイテムを落とさなくなった。
【悪魔系】に属し、この系統では高いステータスを持つ。
3マス先まで近づくと勝手に起きる上に、クリア後ダンジョン限定の最上位種族だけあって能力が高い。
「つかいま」のくせして、【アークデーモン】や【デビルロード】の初期能力をも軽く上回る。
ステータスだけなら【バズズ】と互角に渡りあえるほどであり、ミニデーモンら下位種族とは明らかに別格。
装備品を盗んだ後は下位種と同じく、罠の近くに置くか店の商品にするかしてしまう。
盾が盗まれると危険度が激増するうえ、最悪手塩にかけて鍛えた装備品が消滅してしまう危険をはらむため、注意して挑みたいところ。
滅多に起きないが、盗まれた装備品を同じフロアに出現する【どくどくゾンビ】に投げられてしまうとダンジョン突破は確実に困難を極める。
不思議の宝物庫ではどくどくゾンビと出現フロアが一部被っているので、指輪はまだしも盾を盗まれるのだけは絶対に避けたい。
ただ同ダンジョンでは【弱化のワナ】や【すいとりの石像】と一緒の対策として、呪われた状態の【使いすての盾+99】をメインの装備に使用する荒業もあるかもしれない。
幸い基本的に持ち込みありダンジョンにしか出ないので、あらかじめ指輪に【ミニデーモンの指輪】か【技封じの指輪】を合成しておくのがベスト。
それらが無いなら、トルネコは飛び道具やアイテムを利用して、ポポロならば仲間をけしかけて、距離をとって倒したい。何なら【爆発の指輪】を使って一発で消してしまうのもひとつの方法。
【睡眠のワナ】で寝てる間に盗まれるのも怖いので、ミニデーモンの指輪が無いなら最低でも【眠らずの指輪】は欲しい。
なお、呪われた装備品は盗んでくれないので、コイツを利用して外そうとしても不可能。上述の通り、呪われた使いすての盾+99が意外と有効。
もっとも、出現するのは基本的に持ち込み有りダンジョンのみなため、コイツと戦う段階でわざわざ呪われた装備を付けていることはそうは無いだろうが。
仲間にした場合、高い基礎能力と早めの成長でかなりの戦力になってくれる。
成長タイプは【防御・早熟】で、デフォ名は「ミリア」。由来は「ファミリア」からと思われる。
【バッチリがんばれ】や【かってにしてね】の作戦でアイテム集めをするのは下位種と同様。装備品しか持ってこないという訳ではないので安心してよい。
アイテムを見つけると部屋内のポポロの隣にワープして持ってくる。アイテムを無視して別の部屋に移動してもまたワープしてくるが、それが邪魔かというとそうでもない。
下位二種とは異なり戦闘要員として優秀だからである。
ポポロが瀕死でもすぐ隣にワープしてくれるという他のモンスターには出来ない役割をこなすことが可能。
レベル1でスタートする【封印の洞くつ】では、ワープゾーン等で味方とはぐれると単独では到底勝てない敵に囲まれることになるため危険極まりない。そのため敢えて放流しておくことで思わぬ助け舟となることがある。
ただし、ポポロが通路にいる場合はワープしてこないので注意。
ちなみにセリフは、その見た目とは裏腹に非常に物腰丁寧なメイドさんで、一部で密かに人気があったりする。
少年ヤンガス
系統最下位種になった。【秘密の通路】でよく見かけるモンスター。
いつもどおり盗みを行うほか、【ルカナン】で防御力を下げたり角抜けの能力も持ついやらしい敵。
ちなみに装備品のみを狙う習性は失われており、手当たり次第に盗んでくる。
また、トルネコシリーズと違いたまに最初から起きていることもある。
成長限界はレベル15。
デフォルトネームは♂が「マイマイ」、♀が「ミリアン」。
系統最下位種だが、ステータスの伸びは割とよかったりする。
+値を上げると守り・回避・運の良さが大きく伸びるようになる。
配合パターンは【リリパット】系統×スライム系や、【びっくりサタン】系統×獣系or鳥系。
獣系を相手に配合するとびっくりサタン、【テラノライナー】血統で【ドラゴンキッズ】、【どくどくゾンビ】か【グール】血統で【ベロベロ】が作れる。
ちなみに、
♂は従順な執事といった感じでございます。
♀はワガママな幼女っぽいカンジなの!
るん るん るん!
バトルロード2
必殺技【真・イオナズン?】でのみ登場する。
バトルスキャナー
第9章で登場。
最高相性の性格は【ちからじまん】。
基本ステータスはHP:527、ちから:429、すばやさ:187、かしこさ:89、みのまもり:224。
技はホイミ→ミラクルフォークの順で変化していく。
ステータスは他の色違いより低く異常耐性も低いものの、どの技でも回復ができる。
モンパレ
荒れ地の大陸で登場する。悪魔系のEランク、地上タイプ。初期とくぎは【つめたいいき】。
ベビーサタンと同じく攻撃力と素早さは高く成長するが、そのほかの能力は低い。
ベビーサタンよりはマシとはいえ、MPも低いのでせっかくの範囲攻撃のつめたい息も多用できない。
ライバルズ
第2弾カードパック「解き放たれし力の咆哮」にて実装。魔剣士専用のレア。
3/3/2 あくま系
死亡時:最大MPが1増える
死ぬ時にMPをブーストしてくれる健気な使い魔。
闇への供物の生け贄にすれば2MP分差を付けられるので大型狙いデッキにはセットで採用されていた。
当初は2/2だったが3/2に上方修正をもらって相討ちを狙いやすくなり、場のユニットとしても役立つようになった。
ウォーク
2020年2月~3月のイベント「あくま大王襲来」でイベントモンスターとして登場。
イベントで入手する闇のランタンに火を灯すと通常モンスターに混じって出現する。
こいつを倒しまくるミッションもあり、1000体以上を倒すものもあった。
こころは紫色でコストは39。
タクト
2022年6月1日開催の「夢幻の世界でモナン無双!?」にて、ドロップモンスターとして登場。
悪魔系Eランク、こうげきタイプ。
とくぎは【ホイミ】/「暗黒球」