・不思議のダンジョンシリーズ
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キャラクター - 地名 - アイテム(武器/盾/指輪/矢・飛び道具/杖/壺/巻物/草・種/パン/道具) - モンスター - 音楽
概要 
不思議のダンジョンシリーズのひとつで、トルネコの大冒険シリーズの最終作。
発売日は2002年(平成14年)10月31日。対応機種はPlayStation2。発売は【エニックス】、開発は【マトリックス】。
3Dモデリングになり、DQ作品としては前作に続いて新ハードに一番乗りとなった。
メモリーカードのアイコンは、トルネコの胸像。
ストーリー 
共に魔王と戦った天空に導かれし仲間達と別れ、【しあわせの箱】を持ち帰って7年、邪悪な箱を倒して6年半後、一人息子ポポロの12歳の誕生日祝いを兼ねて南の島へ息抜きのバカンスに出かけたトルネコ一家。
船上甲板でバースデーケーキを食べようとしたその時、突如天空が闇に覆われ、船は大津波に襲われたのです。
ふとトルネコが目覚めるとそこは名も知らぬ村のベッドの上でした。
話を聞くとここは南の【バリナボ島】の【バリナボの村】で船は嵐に遭って難破してしまったとの事。
そしてなにより困ったのが【ネネ】がポポロを優しく起こしてもポポロだけが目覚めないのです。
村の族長【ガムラン】に話をしているとなにやら悪しき者のちからを抑え込んでいた神像が倒れてしまったと知らせが…。
何故ポポロは眠ったままなのか、そしてどうやったらポポロを目覚めさせる事が出来るのか、族長ガムランの孫、双子の知的冷静で魔法も扱える姉【イネス】、双子のおっちょこちょいで猪突猛進な弟【ロサ】を交え、目覚めぬポポロを救うためトルネコは再び冒険の旅に出る事を決意するのでした。
ゲーム内容 
【ドラゴンクエストIV 導かれし者たち】の主要キャラクターの一人 【トルネコ】が前作通り主人公であるものの、本作の特筆すべき点はやはり息子【ポポロ】編、仲間モンスターの勧誘システムであろう。
倒したモンスターを一定確率で仲間にでき、10匹まで同時に連れ歩け、ポポロのLvに沿った【作戦】が出せる。
10匹ものモンスターを連れ歩くのは正に圧巻。
でも、数で押せるかというとそうでもなく、統制が取れなくていつの間にか死んでたり、【ワナ】を踏んでしまったり、経験値不足で育成不足に陥ったり、状態異常になってポポロに凄まじいダメージを与えてきたりと一筋縄ではいかない。
そしてほとんどの仲間モンスターは爆発で一撃死してしまうので、前作トルネコ2における職業【魔法使い】のようにクリア後ダンジョンは罠チェックして歩かないと深層到達は厳しい。
なお、GBA版トルネコ2にあった「素振りでワナを見つけるとメッセージが表示される」という親切設計は廃止されてしまった。
それと仲間モンスターの台詞はかなり萌えられる。この点はのちに同じ仲間モンスターの勧誘システムを持つ【ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン】 でも活かされている。
雰囲気作りのために各島々や各都市村、フィールドダンジョンとエンカウントダンジョンがある他、物語を進めると【カジノ】もあり、特に【石像】と罠が入り乱れる【モンスター闘技場】は観戦していて結構アツい。
また【冒険の履歴】・ハイスコアといった現代でいう所のトロフィー獲得機能も前作に比べ大幅に拡充されている。
初心者を思ってかダンジョンを抜けてもレベルが下がらないのだが、このために本編自体の難易度がかなり高く、特にクリア後のダンジョンの難易度に至っては不思議のダンジョンシリーズで一、二を争う難しさと言われる。
敵からの経験値は低い上に、敵の攻撃力は相対的に高い。盾での軽減がちょっと少なめ。
また【ブラッドハンド】【ダースドラゴン】【ひとくいばこ】を筆頭に敵の特殊能力が凶悪。
レベリング等のバランス崩壊技と強すぎる便利アイテム、それにメモリーカードを使ったズルなどを徹底的に排除。
モンスターの配置(特に異世界)もかなり意地悪。ポポロモードでやるとよく分かる。
さらにアイテムの偏りが激しかったりミスが連続で出たりするという噂もあったり。
上記通り『とにかく難しすぎる』から始まり、ドラクエらしからぬ名前のアイテムがあるとか、新登場の【モシャスナイト】と役割が被る【マネマネ】、ボスだった【邪悪な箱】が前作から減り、その代わりの沢山の新追加モンスター達が全て【ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち】からしか登場してないとか、動作エフェクトが手間とか動きもっさりとか【とじこめ投げ】理不尽とか、盾を装備できないポポロとの兼ね合いのために、盾の多くが能力無しになりその分が【指輪】に持っていかれたとか【異種合成】の意味があまりないとか、石像が凶悪を通り越して極悪すぎるとか等、批判も多い。
だが一方で、いったんハマれば物凄い中毒性を秘めており、辛口の高難度を好むヘビーゲーマー層にとってはたまらない作品となっている。
【まぼろしの洞くつ】ポポロクリアや【封印の洞くつ】持ち込みなしクリアに挑戦や、【バリナボチャレンジモード】で異世界の迷宮ポポロクリアといった「トルネコラー」、「ポポラー」、「スモコニストorスモコニアン」などと呼ばれるトルネコ3廃人も産み出してしまっている。
発売から十年以上時が経った今でも2ちゃんねるの攻略スレは賑わっている。
姉妹品の『風来のシレン2』・『アスカ見参』に比べると、武器の振り下ろしなどの3Dグラは一つ一つなめらかに動くようになった。
しかし「作った3Dグラから必要最低限の動作を厳選し、演出を簡略化させることで2Dのテンポの良さと3Dのグラを両立させていた、シレン2の表現の方が好き」という意見もあり、動きをなめらかに全部見せつけるという表現は賛否両論である。
初代トルネコの時点では不明だった天空シリーズ上における本シリーズの時系列が明確にDQ4本編の後日談に位置することがオープニングのテロップで明言された。
ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険3 不思議のダンジョンアドバンス 
2004年6月24日に【スクウェア・エニックス】から発売されたゲームボーイアドバンスへの移植版。こちらの開発は変わってRAKISH。
変更点は以下。
- ダンジョンフロア内に初期配置される敵モンスターの総数が半分近く減少した。
- ダンジョンフロアの形状が簡素化・マップパターンが固定化気味にされた(特にクリア後ダンジョンは顕著)。
- モンスターに【フレイム】、【ブリザード】、【スライムナイト】、【メタルライダー】が追加された。
- 一部のモンスターの 【攻撃力】【守備力】などが強化された。
- 水系モンスターが【水路】にいる場合、「特定の攻撃しか当たらなくなる」から「ターン終了時にHPが完全回復」になった(ただし【つうかの指輪】は水中HP回復効果無し)。
- 通常の【モンスターハウス】の代わりに一定確率で【テーマ別モンスターハウス】が設置されるようになった。
- モンスターハウスが出る可能性のあるダンジョンで【まものの壺】を使用した際、テーマ別モンスターハウスのモンスターが出るようになった。
- 石像を押して移動させることができなくなった。
- 【賢者のほら穴】、【仙人のほら穴】といったパズルダンジョンの問題が一部変更された。
- パズルダンジョンの2階がなくなり、アイテムを持ち帰ることが出来なくなった。
- 【エクストラモード】が追加され、【新界の試練】、【封印の試練】、【異世界の試練】、【まぼろしの試練】が追加された。
- 【冒険の履歴】の項目が一部変更された。
- 【バリナボチャレンジモード】で【リレミトの巻物】が入手できなくなった。
- バリナボチャレンジモード時、【マダム・グラコスのバザー】の道具屋で【万能の杖】を買うことが出来なくなった。
- 【宝飾の盾】、【白紙だった巻物】が追加された。
- 【コスタリベラ】の【カジノ】が【モンスター闘技場】になり、【ポーカー】、ブラックジャック、【体重じまん大会】、【福引き】がなくなった。
- 【倉庫】に預けれられるアイテムの数が100個から200個に増えたが、【保存の壺】などの中身もカウントされてしまう為、結果的には半分以下になっている。
- 【アイテム交換所】は廃止された。
- 【モンスター預かり所】の最大モンスター登録数が200体から120体に減った。
- モンスターが最大レベルに近づくほど巨大化する演出が敵味方共に廃止された。
(敵の高レベルモンスターはモンスターグラフィックの端にレベルが表示される形式になる) - 本編クリア後、【暗黒の間】に入ることが不可能になった。
- ルーラで【マダム・グラコスのバザー】に行けるようになった。
- 一部のダンジョンで浮島が設置された。
- 敵モンスターの攻撃力上昇状態の赤点滅エフェクトが廃止された。
- 石像破壊時のメッセージログが廃止された。
- 従来のトルネコのテーマをモチーフとした曲がダンジョン内で多く使われるようになり、DQ4本編の環境音が流れるダンジョンが減った。
- 【杖】を使う敵がトルネコが視界範囲外にいる時にも寝ている等の状態異常でない限りあらゆる杖が振れるようになった。