【はやぶさぎり】

Last-modified: 2024-04-09 (火) 22:15:46

概要

DQ6で初登場した特技。
通常よりやや低い威力で敵1体に2回攻撃するという【はやぶさのけん】を特技化したような存在。
が、実は作品によっては似て非なる別物なので要注意。
 
隼の剣や【キラーピアス】といった2回攻撃武器と組み合わせると驚異の4回攻撃となり、作品によってはこの戦法がなかなか強力。
一方で4回攻撃ができない例外の作品もあるので注意。
 
初登場時は「攻撃力そのものが低下する」という性能のせいでもっと使える特技が豊富だったため、何となく地味な特技だったが、8以降は「攻撃力はそのままで最終ダメージが減少する」という強化により剣スキルの代名詞的な特技となり、上位の特技も生まれた。

DQ6

初登場。【戦士】★7で習得。
【テリー】【ドランゴ】は初期状態で習得しており、他に【ピエール】がLV25で習得する。
 
はやぶさのけんとの大きな違いは、「ダメージ」ではなく「攻撃力」を3/4にして2回攻撃するという点。
相手の守備力は据え置きなので、実際に与えるダメージは1.5倍未満になる。
大雑把なダメージの目安としては1.3倍前後といったところで、つまり相手の耐性に左右されない属性斬り。
DQ6の単体攻撃技では【武闘家】【せいけんづき】が強いため基本的にはこちらを使うべきだが、耐性の都合でせいけんづきを回避される場合や、武闘家を極めていない【魔法戦士】ルートやテリー、ドランゴ等には出番が回ってくる。
特にドランゴは初期職業の【ドラゴン】職を先にマスターさせようとしたら、必然とこれに頼る機会が長くなる。
 
今作と下記のPS版DQ7では「対象者の守備力>使用者の攻撃力」が成立する場合、通常攻撃よりダメージが低くなる。
味方側が使用する場合にはまず該当しないケースだが、敵側が使用する場合には実は通常攻撃よりダメージが減っているだけ(例:守備固めをしている味方側に対する【ダークドレアム】のはやぶさ斬り)ということがしばしば起こりうる。
 
同じ連続攻撃技である【ばくれつけん】より優れた点を挙げるとすると、狙いがランダムではないので、複数の敵相手でもダメージが分散することがない。
つまり、敵が複数現れた戦闘でその内の一体を集中攻撃したい場合、ターゲットがバラつくばくれつけんと違って、こちらははやぶさのけんと併用すれば敵一体に対し確実に4回連続集中攻撃が可能である。
 
使う武器によって相性が良かったり悪かったりする。
【まどろみのけん】【ゆうわくのけん】の状態異常追加判定や、【きせきのつるぎ】の回復効果は2回発動する。
特に【スライム格闘場】ではきせきのつるぎによるはやぶさぎりは攻撃兼回復手段として有効。
逆に、【ほのおのツメ】【ラミアスのつるぎ】などの武器による追加ダメージが発生しないという欠点がある。
 
ゲームバランスを考えると、消費MPが0(通常攻撃と同じ感覚で使える)なのだから、相手や状況によって、通常攻撃よりも強くなったり弱くなったりするという特性は間違ってはいない。
状況によって通常攻撃と使い分けるべきという性能にするのは、むしろゲームバランスとして妥当と言える。
逆に言えば、列記された競合特技群の性能がぶっ壊れているというのもまた正しい実態なのである。
ただ、そもそも本作の通常攻撃は強力な特技を(概ね意図的に反復戦闘する労力を費やして)習得するまでの序盤の繋ぎとして設計されており、通常攻撃と特技を使い分けるという使い方自体を想定していないのかも知れない。
 
なお、使用時のメッセージは
「○○○○は はやぶさぎりを した!」。
他の剣技は「はなった!」であるのに対し、コレだけはなぜか「した!」という【すてみ】と同じメッセージになっている。

リメイク版

DQ8以降と同じ「通常の3/4のダメージで2回攻撃」に変更されて多少使い勝手が良くなっている。
また、きせきのつるぎとの組み合わせでおかしな挙動が見られる。
この作品ではきせきのつるぎの回復量やラミアスのつるぎなどの追加ダメージは、通常攻撃で与えるダメージに依存する。
つまり、例えば本来100ダメージ与える敵にきせきのつるぎで【もろばぎり】で1.5倍の150ダメージ与えたとしても、
回復量は100*1/4の25となるのだ。
 
では、打撃で100ダメージ与えられる敵にきせきのつるぎではやぶさぎりを使うとどうなるかというと、一撃目は約75ダメージを与え、100*1/4=25回復する。ここまでは正常な挙動の範疇なのだが、二撃目にも約75ダメージを与えた後、何故か(100+100)*1/4=50ダメージ回復するのだ。
つまり、合計150ダメージを与えた上で75ものHPを回復するのである。
大まかに言えば敵に1.5倍ダメージを与え、更に与えたダメージの約半分を回復するということ。
せいけんづきに強い耐性を持つ敵に対しては手軽かつ強力な攻撃手段となるだろう。
またリメイクでは確定でピエールが仲間になり、しかも彼は自力でこれを覚えるため、スライム格闘場で大きく活躍できるようになった。

DQ7

基本仕様はDQ6から据え置き。
相変わらず微妙な性能だが、なぜか【バトルマスター】★6に栄転。
他にも【フライングデビル】【デスマシーン】といったモンスター職でも覚えられる。
いずれも心の入手は後半になってしまうため、6以上にその立場は危うくなった。
 
せいけん突きが弱体化した一方で【つるぎのまい】が登場しており、武闘家とバトルマスターの熟練度を上げるよりも早く習得できるためまず使われない。
踊り子に寄り道する暇がないとしても【ばくれつけん】を★8で習得するためやはり不遇。
AIも大好きで非常によく使う。

リメイク版

【ゴッドハンド】★2でも習得できるようになった。
リメイク版DQ6同様「通常の3/4のダメージで2回攻撃」に変更されたが、消費MP2がついた。
威力が多少上がったがつるぎのまいには及ばないうえ、ばくれつけんが大幅に強化されてしまった。
しかもばくれつけんとは覚える職業もかぶってしまってるため出番がほとんど無い。
しかしAIは相変わらず大好きな技で、他に強力な特技を習得していてもこっちを優先してしまう。
スマホ版だとばくれつけんやつるぎのまいの使用率が上がっているが、敵が複数いるとこちらを使う事も多い。

DQ8

主人公とククールが【剣スキル】を上げる事で習得。
DQ6やDQ7ほど強力特技全盛の環境ではなくなり、この作品からこの特技の価値が上昇している。
はやぶさの剣か【はやぶさの剣・改】を装備すると可能になる4回攻撃は、快感かつ強力の一言につきる。
MP0で、敵1体に対して集中して攻撃するのでボス戦以外でも扱いやすい。
【かえんぎり】【ふぶきのつるぎ】のように属性も付かないのでどんな相手でも安定したダメージを与えられるのも長所。
DQ7と違ってAIは何故か使ってくれないのが難点といえば難点。
 
この作品から、攻撃力ではなく「通常の3/4のダメージで2回攻撃」になったため、威力が多少上がった。
確実に1.5倍のダメージを与えるため、剣をメインとして扱う場合には有効である。
 
DQ8では使用時のメッセージが変わり、
「◯◯◯◯の はやぶさのごとき 高速の 2回こうげき!」
となった。
はやぶさの剣やはやぶさの剣・改を装備していると「4回こうげき!」にしっかりと変わる。

DQ9

剣装備可能な職業のキャラが剣スキルSP58で習得する。MPを2消費するようになった。
 
計算式はDQ8のものを引き継いでいるが、本作ではバイキルトやテンションの上昇で威力が増強した場合、
複数回繰り出す技は全ての攻撃に補正がかかるようになったため、大変強力な特技になった。
はやぶさの剣・【はやぶさの剣改】を装備して使えば威力はさらに増す。
MPを消費する点は気になるが、DQ9ではこの4回攻撃が重要な技であると言える。
2人が【ほしくずのつるぎ】を装備してはやぶさぎり、
もう2人がはやぶさの剣・改を装備してはやぶさぎりを使うことで4Hitコンボを狙うのは魔王戦での常套手段となっている。
ただし、間違っても【ヴァルハラー】には絶対に使ってはならない(効かない訳では無いが、戦闘開始と同時に使うのはあまりにも危険過ぎる)。
またはやぶさ斬りの一撃当たりのダメージ上限は1999、つまり合計でも7996ダメージが限界なので、パーティのテンションが上がって簡単に上限に届きそうなら【無心こうげき】【とうこん討ち】を使った方が効率が良い(あちらのダメージ上限は9999×2=19998。しかもとうこん討ちはコンボも乗る)。
 
使用した際に表示されるメッセージは
「◯◯◯◯◯の 高速の 2回こうげき!」
と若干簡略化されたが、はやぶさの剣(はやぶさの剣改)×はやぶさ斬りで4回攻撃となった場合でも、メッセージやアクションは「2回」のままになっている。そのため攻撃の際はキャラが2回剣を振った後、続けて攻撃のエフェクトだけが2回発生する。4撃目でボスを倒すと結構カッコいい。
なお、はやぶさの剣・はやぶさの剣改や【キラーピアス】で通常攻撃をした場合も同様のメッセージとなる。
 
敵サイドでは、【大魔王の地図】【ダークドレアム】が使用してくる。
高レベルの彼の2連撃を2回とも受けると即死は必至なので何としても回避することに努めよう。

DQ10オフライン

表記は「はやぶさ斬り」。
【主人公】【ヒューザ】【片手剣スキル】で習得。習得に必要なスキルポイントは7。
【ゲストキャラクター】では【オーディス】が使用する。
消費MPは3。
敵単体に通常攻撃と同量の無属性物理ダメージを2回連続で与える。
【スキルアップパネル】による補強でダメージが6%・12%・24%・36%と増加する。
 
バトルマスターで片手剣右手二刀流時は3回攻撃になるので、【天下無双】を覚えるまでのつなぎにどうぞ。
会心補正が高く、会心がかなり出やすいので倍率以上に火力を出せる。

Ver.2

【アンルシア】【正義】スキルで覚えられる。必要スキルポイントは7(初期習得済み)。

DQ10オンライン

本作でははやぶさの剣を装備しても2回攻撃のまま。
当初はDQ9と同様基礎倍率は75%だったが、Ver.2.2後期から通常攻撃と同じ(100%)に強化された。
詳しくはこちらを参照。
また4回攻撃する【超はやぶさ斬り】、更にその上位に【不死鳥天舞】が登場している。

DQ11

【主人公】【カミュ】【グレイグ】が覚えられる。消費MPは4。
片手剣装備時限定で使える特技で、主人公は【剣神】、カミュは【かみわざ】、グレイグは【えいゆう】と、それぞれ【片手剣スキル】とは違う位置のスキルパネルで覚える。
順当に行くと最速で習得するのはLv20でカミュ、そのすぐ後に主人公で、実戦デビューは【アラクラトロ】戦の前後といったところか。
カミュは短剣ルートか片手剣ルートかの選択を迫られることになる。こちらを選択するメリットは、はやぶさ斬りを連打するだけで相手の耐性に左右されずに安定して火力を出せるという点がある。一方で短剣よりも火力が低い。
短剣ルートの場合は、(毒のような耐性持ちが少ない状態異常もあるとはいえ)常に相手の耐性を意識して戦う必要がある点が欠点。もちろん耐性の穴を突けば、はやぶさ斬りよりも遥かに高い火力を出せるため、どちらがいいかはお好みで。
スキルリセットが行えるDQ11Sでは当たりパネルを活用することでLv18で習得できる(スキルのたねを1つ使えばLv17でも可能)。この場合デビューが【仮面武闘会】の前あたりになり、ここは盾が非常に役に立つ場面という事もあって尚更大活躍してくれるだろう。
 
発売当時のDQ10と同様、通常攻撃と同等の威力の攻撃を2回繰り出す(計200%)。本作の特技の中では消費も少ないほうで、コスパが非常に良い。モーションも10のものを踏襲しているが、こちらは両手に青白い光の剣を構えて斬り付けるというものになっている。
引き続き対強敵用の強化攻撃としての地位を保っているほか、今作のはやぶさ斬りは若干会心の一撃が出やすい隠し追加効果を備えているので、【会心のカード】と併用すればそれなりの確率で会心を発生させることができる。
加えて3人とも、最短ではやぶさ斬りを習得する際に必要なスキルパネルの近くに片手剣装備時会心率+2%があり、しかもこちらはスキルポイントを6振るだけで取れるので、さらに会心率が高くなる。
総じてかなり便利な特技なので、片手剣スキルを伸ばしている場合は必ず取りたい特技。
 
なお、今回は【はやぶさの剣】を装備してはやぶさ斬りを放っても武器の効果が乗らないため4回攻撃にならず、そのうえはやぶさの剣の威力減退効果はついてくるため相性は最悪になってしまった。
二刀流の場合の非利き手の攻撃は1回のみで、合計3回攻撃となる。
 
カミュにとっては主力特技である【心眼一閃】に武器の追加効果が乗らないため、武器の追加効果(【ぎんがのつるぎ】など)を生かしたいなら、2倍撃で追加効果が乗るはやぶさ斬りと、2.5倍撃で追加効果が乗らない心眼一閃を使い分けることになる。
一方、他2人はより高火力な【つるぎのまい】【天下無双】があり、二刀流の場合も逆手の武器の追加効果が乗るため、そちらを覚えたらこの特技はお役御免となる。
 
グレイグのみ、はやぶさ斬りが更にパワーアップした【超はやぶさ斬り】を習得可能。
主人公とカミュの連携技である【はやぶさのまい】は、2人がはやぶさ斬りを習得することで発動可能となる。
主人公の物は別の連携技【獣王大連撃】の条件にもなっている。
また、主人公・カミュ・グレイグが続けてはやぶさ斬りを放つ連携技【はやぶさ3連】も存在するが、この特技の発動条件にはやぶさ斬りは入っておらず、覚えていなくても普通に使える。
 
同じく片手剣持ちのシルビアだけは何故かこれを習得出来ない。
はやぶさ斬り以上の高倍率特技も覚えないため、シルビアの片手剣スキルは低評価気味になってしまっている。
 
敵では【ホメロス】【命の大樹】での対決時)や【邪竜軍王ガリンガ】が使用する。尤も前者はレベルの関係で、後者は補助呪文次第で簡単に抑えられてしまうため、敵側における扱いは不遇と言わざるを得ない。

DQM

【れんぞくこうげき】と名を変えて登場している(厳密には性能はやや異なる。リンク先参照)。

トルネコ2

戦士の剣の技として登場。
2回連続で攻撃する。本家と違いダメージに補正がかかる事は無い。
それどころか、他の攻撃系の技と組み合わせて使うことができ、はやぶさ【グランドクロス】といった芸当も可能。
ハラヘリが10とかなり大きく、セットできる武器もそんなに多く無いのが弱点。
 
習得条件は、はやぶさの剣か【魔法の剣】を装備して敵を倒すと覚える事がある。
どちらもレアなので習得は遅くなるだろう。
GBA版では魔法の剣で覚えられなくなっているので注意。

剣神

最後の玉とどれか一つの玉を斬ると発動。もちろん威力は最弱。

ヒーローズ1

【テリー】の特技として登場。
この特技で斬りつけると「残像をまとった!」というメッセージが出て残像をまとう。
効果時間は約15秒と短いが、ダメージ量が1.5倍、HIT数が3倍になる。
【アリーナ】【ぶんしんけん】の分身は二体でこちらは一体だがスキルをあげることで二体にさせることはできる。
残像を生み出してからの【しんくうぎり】はかなりの火力を持つ。
ぜひ攻撃する前には残像をまとおう。
 
ちなみに【ほしくずのつるぎ】を装備しているとかなりの確率で敵の守備力を下げつつ攻撃できる。

ヒーローズ2

今作もテリー専用の特技として登場。
今回は【パーティコンボ】使用時も発動できるがこちらの方が持続時間が短い。
残像を生み出した上でハイテンション状態で【しっぷうづき】【もろばぎり】を連発すると恐ろしい火力を引き出す。
攻撃前に是非とも使っておこう。

バトルスキャナー

2016年12月13日から2017年1月12日の間にアプリ限定で販売されている「テリーパック」で入手できる【スペシャルチケット】。使用者はテリーで、Mサイズのギガレア。
敵単体を斬撃属性で攻撃する。

スキャンバトラーズ

超5弾でテリーのSサイズSPチケットとして登場。
敵単体を2回攻撃し、味方全員のすばやさを上げる。

ライバルズ

ベーシックカードとして初期より実装。戦士専用のノーマル。

コスト1
ユニット1体に1ダメージを2回与える

最軽量除去として取り回しの良さを誇る。
2ダメージでなく1×2ダメージというのも、原作同様【メタルボディ】などの突破に役立つ。

タクト

Bランクとくぎとして登場。表記は「はやぶさ斬り」
射程1・消費MP23
「敵1体に威力100%の物理ダメージを2回与える」
最大強化で 威力150%まで強化可能。
【かげのきし】【カメレオンマン】が使用可能。
さらに亜種として
才能開花【キラーマシン】が使用できるヒャド属性はやぶさ斬り「はやぶさマヒャド斬り」
【シルバーマント】が使用できるデイン属性はやぶさ斬り「雷光はやぶさ斬り」が登場。

アベル伝説

【デイジィ】が凄腕の剣士ジャック・スワロウから隼の剣を譲り受けた際に、
バハラタが宙に放ったコインを一瞬で八等分にする芸当(4回攻撃)を見せている。
これはまさにゲーム本編における「隼の剣+隼斬り」と言える。
ジャックは四等分(2回攻撃)に留まったが、彼女の技量と剣速は見事にジャックを上回っていた。

蒼天のソウラ

2巻に「隼斬り」表記で登場。
【戦士】である【<盟友>ユルール】の片手剣スキルの1つ。
1ターン2回攻撃の描写として1コマで2回斬りつける。