「ポーズ」は以下の2つの意味で使われる。
- pose…ハンターがとる姿勢。本文を参照。
- pause…一時停止のこと。余談部分を参照。
目次
概要
MHXX以前
- 一口に「ポーズ(姿勢)」と言ってもハンターが取る姿勢は様々だが、
MHXX以前のシリーズでは主にアイテム使用後のガッツポーズ、満腹ポーズ、剣キラリを指すことが多かった。
このモーションのおかげで無防備な硬直時間がさらに増大するため、
「ハンターの永遠の敵」と評する人もいる。
素人から玄人まで、このモーションに泣かされた事の無いハンターは存在しないのではなかろうか。- 世界観上、これらのポーズをとりながらやられて死んでいったハンターが
少なからずいると思うと、何とも複雑な気分にさせられる。 - なお、戦闘中にわざわざ立ち上がってから気絶したり、
ことあるごとに無駄にポーズを決めたりするのはカプコン的には今に始まった事では無い。
古くから代々伝わるドSの伝統である。
- 世界観上、これらのポーズをとりながらやられて死んでいったハンターが
- ピヨり、風圧、バインドボイス、震動、気付かれでの硬直もまとめてKY動作とも呼ばれるが、
正直これらはある程度は仕方がないのではあるまいか。
- だが逆に考えて、回復薬等を飲んだらポーズをとる事も無く再び武器を振るうハンターを想像しても、
回復した感が醸し出されない気もする。
そう考えれば、回復薬を飲んだ後に緑の軌跡に包まれてとるガッツポーズを見ると、
何だか爽やかで清々しい気分にはならないだろうか。
回復薬等を全身にみなぎらせるための儀式のようなもの。
単に飲んだり食べたりするだけでは効果はないとしておこう。
少なくとも丸薬を飲んだ後に「あれっ?」と思ったあなたは立派な(?)モンハンプレイヤーである。- ちなみに、MH3(G)において応急薬の説明文に一気に飲んでポーズを決めろ!とある。いや、決めなくていいですから。
回復薬や回復薬グレートにこのような記述は無いので、
個人の趣味ではなくギルドによって奨励されている可能性がある。
一瞬の判断が命取りとなる任務に赴くハンターに対して
このようなことを勧めるのは斡旋元として、どうか。
危険な任務に限ってハンターをよくわからない場所に置き去りにして支給品もろくに届けない。
そしてそこにこの体たらく。どうもきな臭い気もする。
- ちなみに、MH3(G)において応急薬の説明文に一気に飲んでポーズを決めろ!とある。いや、決めなくていいですから。
- …と、散々色んな事を書いてきたが、これらのポーズは
開発が単にプレイヤーに嫌がらせをするために設定したものではなく、
モンハンというゲームをより戦略的にするための一種の「仕掛け」である。
もし回復アイテムを使った時にポーズなどを取らず一瞬で回復するシステムだったとしたら、
モンスターに攻撃をし続けることにリスクが無くなり、大味なゲーム性になってしまうことは想像に難く無いだろう。
ある種の無双ゲーのような爽快感は生じるかもしれないが、
「圧倒的な力量差を持つ強大なモンスターを力を合わせて狩る」というコンセプトが破綻しかねない。
アイテム使用一つにも甚大な隙というリスクを与えることで、
回復するタイミングを計るため、ひいてはそもそも回復する必要性を生まないようにするため、
モンスターをつぶさに観察してモーションを覚えるという行動に繋がってくる。
古くからプレイヤーの頭を悩ませてきたポーズも、
モンハンというゲームに奥行きを持たせ、ハンターとモンスターの間に駆け引きを生ませるための重要なファクターの一つなのだ。
MHWorld以降
- 変革が訪れたのはMHWorld。
この作品から、従来のアイテム使用モーション(つまりポーズ)の多くが廃止された。
これはシームレスなエリアでモンスターが常に追いかけてくるという本作の仕様上、
従来のポーズでは問題が多く生じてしまうためであるとのこと。
ガッツポーズが不要と気付いたハンターは強い
ただ、例えば回復アイテムを全部消化すると「腕をグルグル回すようなモーション」のように、
何かしらのポーズは名残として残っている。
また、アイテムを使う隙が減った代わりにゲームスピードの方は上昇しており、
モンスターの行動も強化されているため、モンスターとの駆け引きはしっかりと残っている。
- なお、武器を研いだ後の剣キラリは健在である。
新大陸に生きるハンターも斬れ味が蘇った武器を見て満足しないと気が済まないらしい。- MHRiseではオトモガルクに乗ったまま砥石を使えるので、
剣をキラリと輝かせている間でも移動してモンスターから逃れることができるようになった。
- MHRiseではオトモガルクに乗ったまま砥石を使えるので、
ポーズセット
- MHW:Iではジェスチャーの一種としてポーズセットが登場。
その名の通り、ジェスチャーの中でも写真撮影用のポーズを取ることに特化したものである。
こちらの記事も参照。- MHR(:S)にも続投しているが、ポーズを取るまでの動作が省略されており、
コマ送りしているかのように一瞬で姿勢を変更するようになっている。
空中で停止するものもいくつかあり、より写真撮影用に特化したと言える。
- MHR(:S)にも続投しているが、ポーズを取るまでの動作が省略されており、
- 上述した通りMHW以降はクエスト中に強制的に取るガッツポーズなどが撤廃されたこともあり、
近年の作品では「ポーズ」と言えばこちらを指すことが多くなった。
余談
- 一時停止のこともポーズ(pause)と言うことがある。
オフラインのときは問題なく使用可能だが、オンラインの際は使用不能である。- 一応携帯機ならば、スリープに移行することで強制的に一時停止させることができる。
ただしもちろん通信は切断されてしまうので、続きは1人でやらなければならないし、
通信相手に迷惑をかけることにもなってしまう。- しかし一方で、この通信が切断されるという仕様を利用できる場合もある。
具体的には、あと1乙でクエスト失敗となる状況において体力が0になってしまった場合に、
ダウン判定になる前に即座にスリープする(=通信を切断する)ことで
他プレイヤーのクエスト失敗を未然に防ぐことが可能。
空中でダメージを受けた場合は地面に墜落するまでダウン判定にならないため、
スリープするだけの時間的余裕はある。
覚えておけば見知らぬ誰かを後一歩のところで助けることができるかもしれない
(なお失敗を避けられるのは他プレイヤーだけであり、自分は一時停止解除後即座にクエスト失敗となる)。
とはいえ、残されたプレイヤー達はメンバーが一人欠けた状態でクエストを続けなければならない。
失敗よりはマシと言えど、他の人を負担をかけることになるのは変わらないので、
せめて申し訳ないという気持ちは持っておこう。
- しかし一方で、この通信が切断されるという仕様を利用できる場合もある。
- 実はMH2から取り入れられた要素で、それまではオフラインでも一時停止はできなかった。
無印及びMHGは据置機なのでスリープ機能も存在しない。どうしても一時中断したい場合は
安全地帯に留まる必要がある。
無印の開発段階ではオンラインありきで作られていた名残ともいえる。 - MH2では村にいる間も一時停止が可能だった。
恐らくだが、本作は拠点にも時間経過の概念が取り入れられており、
中断中に時間が進んで昼夜が入れ替わったり季節が移ってしまうといった事態を避ける為であろう。
時間経過の概念が無くなったMHP2以降はクエスト中のみの機能となっている。 - MHP2G以降はスリープ状態にすると自動的に一時停止になるようになった。
地味ながらありがたい仕様変更である。
- 一応携帯機ならば、スリープに移行することで強制的に一時停止させることができる。
- 狩猟中に電話がかかってきた時、降車駅に着いた時、充電ランプが点滅し始めた時、
授業中先生がこっちに近付いてきた時等々、一時停止機能の出番は意外と多かったりする。
特に携帯機では何度もお世話になるであろう。
モンハンに限った話ではないが、縁の下の力持ちと言うか、ゲームには欠かせない機能である。- 難度の高いクエストや時間のかかるクエストでは、どうしても集中力が落ちてきて
うっかり一乙したり、寝落ちしてクエスト失敗…といったことになりかねない。
途中で一時停止し一旦休憩を挟んでみるといいかもしれない。 - 絶妙なシーンで一時停止し自慢のエロ装備をじっくり観察するという、
素晴らしい使用法もある。画面暗転と「一時停止中です」のテロップで見辛いのでマイナーだが。
- 難度の高いクエストや時間のかかるクエストでは、どうしても集中力が落ちてきて
- 一般的なゲーム(特に、アクションやシューティングなど能動的に動き続けるもの)の場合
START ボタンがpauseボタンを兼ねられ、ゲームが一時中断されるものが多い。
他方、能動的に動き続ける必要が無いRPGやノベルゲームではSTARTボタンは「メニュー画面」が割り振られ、
アイテムや魔法(スキル)の発動や整理、コンフィグの再調整などにも使われるケースが多い。
『モンスターハンター』は能動的に動き続けるアクションゲームではあるが
基本的にSTARTボタンは「メニュー画面」が割り振られ、クエストは続行されて時間もそのまま経過する。
この「メニュー画面」にて『一時中断』を選択すれば、ゲーム内の動作や時間の経過が停止され、
すなわち本項余談に於けるpauseを掛ける事ができる。
また『アクション』を選択すれば、本項本題に類するposeを行う事も可能。
こちらの場合は大型モンスターが居ない場所でオンラインの仲間と意思疎通を図ったり、
ネコ飯「ネコの休憩術」やアイテムお届け隊などの効果発動のトリガーとして有用に活用される。
大型モンスターとの戦闘中などタイミングを間違えるとガッツポーズ以上に顰蹙を買うので要注意だが
「メニュー画面」→『アクション』→行動選択の三段階操作のため、誤発動するケースも少ない。- なお、STARTボタンの機能はコンフィグによって変更が可能であり
キックなどのアクションに変更する事も可能。
また逆に、「メニュー画面」の呼び出しをSTARTボタン以外に割り振る事もできる。 - 戦闘中にメニュー画面を起動してモンスターと対決しながら弾薬を調合したりする技術は
ガンナーに取っての必須技能の一つでもある。 - 3DSの場合は下画面のコントロールパネルを変更すれば、下画面タッチによっても調合は可能。
MHWorld以降の作品ではショートカット機能を用いて調合ができるため、
戦闘中にメニュー画面を開く必要はほとんど無くなった。
- なお、STARTボタンの機能はコンフィグによって変更が可能であり