MH4Gにおける旅団ストーリーの最後を飾るイベント。
錆びたクシャルダオラ迎撃戦という扱いであり、厳密にはクエストではない。
ついにこの時が来たね。
皆の力を集めて作った防衛兵器の調整も完成している。
…さあ、皆と共に行こう。戦闘街にてクシャルダオラを迎え撃つんだ。
そして見事撃退し、ドンドルマを守ろう。
目次
概要
- 破壊されたドンドルマの街を舞台としたMH4G追加ストーリーの〆にあたる。
その内容は、戦闘街を襲撃した頭部に傷を負った錆びたクシャルダオラを撃退するというもの。
そもそも我らの団がドンドルマに召集されたのは、復興中の街にかの古龍が接近したためであり、
この時点までにこなしてきた仕事の総仕上げとも呼べるイベントとなっている。
- 非常に特殊な要素が数多く詰め込まれたイベントである。
まず、上で述べた通りこのイベントは厳密にはクエストではないらしく、
報酬金などの要素が存在せず、クエスト中はメニューからクエスト確認を選択することはできない。
クエスト自体も看板娘から受注するものではなく、団長と会話した直後に出発するものとなる。
そして大きな特徴として、制限時間は無限(∞)、更に力尽きることが出来る回数も制限されていない。
すなわち、事実上失敗条件が存在しない*1。
このあたりの要素はMH3Gのモガの森や、同作の探索の仕様に近いと言えるかもしれない。
なお、後者に関しては一度力尽きると看板娘からのコメントが挿入され、
「ドンドルマを守る特殊なクエストなので力尽きても失敗にはならない」といった旨の説明が入る。
過去のそういったクエストでは3乙で失敗だっただろ、とか言わない。- ゴア・マガラが初登場する場面と似ているが、あちらは実際にはクエストとして扱われる。
ゲーム中でクエスト確認を行える他、報酬金やアイテムなども入手可能となっている。
3乙でナグリ村に引き返す(=失敗)点も通常のクエストとあまり変わらない。 - クエスト確認が行えない関係で、依頼文があることに気付かない人もいる。
冒頭の依頼文はロード中の下画面でのみ確認できる。 - イベントではあるが支給品は最初からしっかり入っている。
さすがに追加は来ないが応急薬グレート9個に支給専用秘薬2個まで入っていて何気に豪華である。
特にこの場面以外では聴く機会がほぼないBGMが存在するため、
クライマックスであることを実感できるユーザーは多いのではなかろうか。 - ゴア・マガラが初登場する場面と似ているが、あちらは実際にはクエストとして扱われる。
- 上記から察せられるように、この「決戦! クシャルダオラ!」はほぼイベント戦闘となっている。
……というよりも、この段階で初めて戦闘街の防衛設備の使い方をレクチャーされる。
つまり、村ストーリーの最後の最後でチュートリアルが入るという型破りの内容なのだ。
村ストーリーの〆のクエストで解説が入るのはMH3でもあったことだが、
こちらは移動式大砲や巨龍砲など複数の解説が次々と入ってくる形になる。- MH4の開始直後も迎撃装置などのチュートリアルであったことを考えると、
ある意味でMH4Gらしい最後と言えなくもない。 - 他方、このクエストを受けないと「戦闘街の設備の利用方法は説明されない」。
特に巨龍砲は複雑な行程を要するため、勘だけでは扱うことができない。
このため、先にオンラインモードを進めたハンターは全く解説のない巨龍砲の利用方法が解らず、
戦闘街で右往左往する光景が頻発することとなった。- ただし、この場面で判るのは「高密度滅龍炭を持っている時にどう使うか」である。
「実際に高密度滅龍炭をどうやって入手するか」については一切言及されないため、
このクエストをクリアしていても利用方法が必ずしもわかるわけではない。
高密度滅龍炭を入手するためには大老殿の一部のクエストもクリアする必要がある。
- ただし、この場面で判るのは「高密度滅龍炭を持っている時にどう使うか」である。
- MH4系はクエスト中に固定のコメントしか発言できないため、
旧シリーズで見られた「ベテランから新米への指導」もできず、混乱に拍車を掛けていた。
オンを進めるより(戦闘街でのクエストがあるG★3より)先に、
チュートリアルであるこのイベントを終える方が無難である。
- MH4の開始直後も迎撃装置などのチュートリアルであったことを考えると、
- このイベント最大の特徴、それは筆頭ハンターたちが迎撃戦に参加することである。
従来のナンバリング作品では人間のNPCが狩猟そのものに参加することは殆どなく、
実際にゲーム中で加勢してくれるのはこれが初となる。
詳しくは後に解説する。
クエストの流れ
- 錆びたクシャルダオラと同時期に脅威となっていた狂竜ウイルス拡大の原因を倒した後、
我らの団団長との会話にて同意すると、錆びたクシャルダオラ迎撃戦が開始される。- これらに挑む前の街の様子や、「決戦! クシャルダオラ!」開始直後に流れるムービーなどは
MH2に於けるイベント「古龍迎撃戦」開催時のドンドルマを踏襲した演出である。
出撃前に流れるBGMも『脅威なる龍の襲撃』*2のアレンジ曲であり、
当時の雰囲気を再現した状況となっている。
MH2時代に古龍迎撃戦に参加した古参ハンターは、懐かしい気分を味わえたことだろう。
なお、戦闘BGMはこのクエスト独自のものだが、此方にはクシャルダオラ戦のアレンジが入っている。 - クエスト開始後暫くすると、クシャルダオラの咆哮が響く臨場感のある演出が入る。
- これらに挑む前の街の様子や、「決戦! クシャルダオラ!」開始直後に流れるムービーなどは
- クエスト開始後に師匠からのコメントが入り、彼から「試作高密度滅龍炭」を渡される。
巨龍砲の動力になるアイテムであり、このクエスト限定で使用可能。
これ以降は高密度滅龍炭を入手するまで巨龍砲を利用する機会はなくなる。
- 最終防衛ラインであるエリア3にて、クシャルダオラと筆頭ハンターたちが交戦している。
そこにハンターが加わることで、クシャルダオラへの攻勢に移る展開となる。
そしてクシャルダオラの体力が減ると撃龍槍、そして巨龍砲の使用が解禁される。
迎撃装置を使用せずに戦っても良いが、巨龍砲を当てないと戦闘が終わらない点に注意が必要。
- このイベントにおける錆びたクシャルダオラはいくつかの特殊仕様が存在しており、
- エリア移動を行わず、クエストクリアまでエリア3に留まり続ける
- 上位個体扱いであり、G級にて登場する錆びたクシャルダオラから行動パターンが調整されている
- 上述した巨龍砲の発射準備が整うと所定位置へ移動する
- 体力に手が加えられており、決して討伐できない
- 更に頭と翼は既に破壊されており、尻尾は斬れない
- 無事に巨龍砲をクシャルダオラに当てるとクリアとなり戦闘は終了、開幕と同じようにムービーが挿入される。
巨龍砲が直撃し倒れ伏した錆びたクシャルダオラ。
遂に古龍を倒したことで浮かれた筆頭ルーキーは、
リーダーの制止も「平気平気」といった様子で受け流し錆鋼龍に駆け寄っていく。
ルーキーがはしゃいでいる辺り、誰がどう見ても完全なフラグ展開である。やったか!?
悪い予感は的中し、猛然と起き上がった錆鋼龍は筆頭ルーキー目掛けてブレスを発射。
ブレスをモロに受けたルーキーは吹っ飛ばされてしまう。
威力不足だったのか致命傷こそ負わなかったものの、立ち上がることができないルーキー。
錆鋼龍はルーキーに向け、トドメとばかりにブレスを放つが、
そこへ筆頭リーダーが駆け寄り、身を挺して庇おうとする。
そう、かつての師匠のように。
あわやリーダーもハンター引退かと思われたが、ここで筆頭ランサーが間に割り込みブレスをガード。
筆頭リーダー、ルーキーともども間一髪事なきを得る。
その後は筆頭ガンナーのサポートを受けたルーキーが閃光玉を投げ、
クシャルダオラが怯んだところをリーダーが空中回転乱舞で一閃。
なおも起き上がるクシャルダオラだが、流石に反撃する余力は残っていなかったか、
筆頭ハンターたちに背を向けて遥か彼方へと飛び去って行った。- なおこのムービー中、我らの団ハンターは完全に空気と化している。
一応いるが、ルーキーが吹っ飛ばされた時にビックリするカットが一瞬入るだけ。
まぁ、このクシャルダオラとの因縁があったのはリーダーなので、
リーダーが主役となるのは理にかなってはいるのだが。
なお、我らの団ハンターはクエスト冒頭のムービーで既にリーダーの危機を救っており、
これ以上リーダーを助けるとリーダーがヒロインヘタレに見えてしまうような気もしなくもない。- せめて一太刀浴びせたかったというハンターは多く見受けられるが、
MHは個性的な武器種が多すぎるために、ムービー内でのモーションが使い回せない。
共通武装は剥ぎ取りナイフぐらいしかないため、攻撃への参加は見送られたのかもしれない。
- せめて一太刀浴びせたかったというハンターは多く見受けられるが、
- なおこのムービー中、我らの団ハンターは完全に空気と化している。
- 特殊なイベントと言うことで普段のクエストのような報酬はないが、
クリア後に団長に話し掛けると10000zと鋼の龍鱗を受け取ることができる。正直いらない。
リオレイアの時が約8000zと素材、更に回復薬グレート17個であったことを踏まえると少ない気がしないでもない。
まぁ、関わった人員に分配された結果の額なのかもしれないが。
筆頭ハンターの行動
- 迎撃戦では筆頭リーダーと筆頭ガンナーが直接戦闘に参加しており、
筆頭ランサーや筆頭ルーキーの支援も受けつつ、師匠の指示を受けることとなる。- なお、筆頭ハンターたちに当たり判定は存在しない(筆頭ハンターの攻撃も然り)ので、
筆頭ハンターが錆びたクシャルダオラの攻撃で即死したり、
あるいはプレイヤーが彼らの攻撃でこかされたりといった心配はない。
強力な風ブレス攻撃に当たっても無反応の筆頭ハンターたちが非常にシュールに映るだろう。 - ただし、オトモやサポート狩人ほどAIは練られているわけではない。
乗り状態中でも射撃や砲撃を行うため、モンスターが怯んで中断されてしまうことがある。
失敗条件が無いに等しいこの場面では、乗り失敗が大した痛手にはならないため、
妨害されても大目に見てあげよう。
- なお、筆頭ハンターたちに当たり判定は存在しない(筆頭ハンターの攻撃も然り)ので、
- 各筆頭ハンターたちの役割は以下の通り。
- 筆頭リーダー
- 移動式大砲にせっせと弾を込め、錆びたクシャルダオラが地上にいる場合は発射してくれる。
ハンターは大砲の弾の採取数に限りがあるが、筆頭リーダーは無限に採取できる。
威力は大砲そのままなので、高確率で錆びクシャを怯ませ拘束してくれる頼れるNPC。- なお、ハンターが同じく大砲のところにいる場合、発射についてはハンターに任されるのだが、
筆頭リーダーには地上に降りてから別の場所に登るルーチンが無いらしく、
大砲を移動させようとすると「待て!私も一緒に移動する!」と遮ってくる。
しかし筆頭リーダーが移動させるときには何の合図もないため、
ハンターの眼前で突然筆頭リーダーだけが乗った大砲が走り出し、置いてけぼりを食らうという
かなり虚しい状況が発生することも。
- なお、ハンターが同じく大砲のところにいる場合、発射についてはハンターに任されるのだが、
- 肝心の大砲だが、錆びたクシャルダオラが非常に素早いことや
発射までタイムラグが存在することが災いし、見事に外してしまうことが多い。
逆に乗り状態で拘束しているとここぞとばかりに直撃させてくれやがるため、
錆びクシャが怯んで大ダウンのチャンスが台無しになることも……。
逆に考えよう、ハンターが拘束してリーダーが攻撃する連携なんだと。
十全に活躍させてあげるためには、乗りを駆使せずに錆びクシャを引きつける立ち回りを求められる。
気になるようならプレイヤー自身が発射し、弾込めに専念させてあげよう。
- 肝心の大砲だが、錆びたクシャルダオラが非常に素早いことや
- また、巨龍砲の準備が整うと、移動式大砲を動かして巨龍砲発射のセッティングをしてくれるほか、
巨龍砲を外してしまった場合は彼が予備の試作高密度滅龍炭を準備してくれる。
希少な滅龍炭を何個も何個も……それをくれよ!
- 筆頭ガンナー
- 高台の上からクシャルダオラをボウガンで狙撃してプレイヤーをサポートする。
時々クシャルダオラの注意がそちらに引きつけられるので、東側から移動式大砲を撃てば上手く当たる。
またクシャルダオラが怒った場合、毒弾で毒状態にして龍風圧を無効化してくれる。
更に巨龍砲の準備が整った際は、MAP右上のバリスタ用拘束弾を使って
ちょうど巨龍砲をブチ当てられるベストポジションでクシャルダオラを足止めしてくれる。
前述した通り筆頭ガンナーはクシャルダオラの攻撃や風圧の影響を受けないため、
戦闘時から巨龍砲でトドメを刺す時まで非常に強力な助っ人となる。
クシャルダオラと正面から射撃戦を繰り広げるその雄姿はなかなかにシュールだが……
ちなみに、ガンナーが撃った弾はクシャルダオラがどこにいてもクリティカル判定である。
一応クイーンシリーズに弾導強化がついているとはいえ、クリティカル距離が長すぎである。*3
これが筆頭ハンターの力ということか。
あるいは、筆頭ハンター専用の特別なボウガンで遠撃弾が装填できた可能性もある。
- 筆頭ルーキー
- ハンターがダメージを受けると、狂竜ウイルス研究所の所長から渡された粉塵を飛ばして回復してくれる。
このクエストでは力尽きることによる失敗はないため空気になりがちだが、
一旦キャンプに戻される(食事効果などもリセットされる)のは面倒臭いのも事実なので、
事故死を防いでくれるという点ではありがたいサポート要員である。
ラストのムービーでリーダーに庇われた事については
「いつか自分も弟子ができたらこの事を伝えたい」と誇らしげに語っていたのだが
どうやらMH4G後にかつてリーダーも慢心により師匠に庇われ、
師匠はハンターを引退しリーダーは心に深い傷を負った事を聞かされたらしく、
MHW:Iでは「もうイヤなんだ。守った人も守られた人も、深い傷を負うのはさ。」と話している。
そして彼もまた……
- 筆頭ランサー
- 撃龍槍などが使用可能になると教えてくれる。
開幕のムービーでバリスタを使用しているほか、
ラストのムービーではかなりオイシイところを持っていく。
ゲーム中でやろうとするとクシャルダオラのブレスは貫通するが。
彼が間に合わず、リーダーが師匠と同様にハンターを引退する羽目になっていたら、
ルーキーもまたリーダーのようなトラウマを抱えたかもしれないと考えると、
彼が果たした役目は非常に大きいと言えるだろう。
余談
- 4人を超えた人数でクシャルダオラの撃退に挑むというシチュエーションは、往年のハンター日誌2の終盤と一致する。
あちらは場面の映し方で複数のハンターがクシャルダオラと対峙しているように見せており、
モブやアメザリなどハンターが8人は確認できる*4。
さらに言えば、理由こそ違うが主人公が遅れてやってきて形勢逆転する流れも同じである。
関連項目
モンスター/錆びたクシャルダオラ
フィールド/戦闘街
世界観/ドンドルマ
登場人物/筆頭ハンター
世界観/5
クエスト/乱刃、すべてを断つ - 直前に挑むクエスト
ゲーム用語/ラスボス