モンスター/錆びたクシャルダオラ

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:15:36
種族
古龍種(古龍目 鋼龍亜目 クシャナ科)
別名
風翔龍(ふうしょうりゅう)、錆鋼龍(せいこうりゅう)
英語表記
Rusted Kushala Daora
登場作品
MH2, MHP2, MHP2G, MH4G, MHF
狩猟地
戦闘街, 極圏, 迎撃拠点

目次

特徴・生態

脱皮を目前に控えた状態の鋼龍クシャルダオラ
クシャルダオラの鱗や外殻は鉄と同じ特性を持ち、常に大気中の酸素と反応している。
その特性故に時間の経過と共に徐々に酸化していくため、一定期間毎に脱皮を繰り返して成長し、
定期的に鱗や甲殻を新調する習性を持つ。
この脱皮直前の赤茶けた錆に覆われた個体は酸化の影響によって普段ほど自由には動けず、
それと比例して神経質になってしまい、通常よりも狂暴性が増す。
本来の行動範囲の広さもあり、時には街などを襲撃に現れる個体も出てくる。
このため、ギルドではこのような状態となった個体を「錆びたクシャルダオラ」と呼び、
同様の理由で《鋼龍》ではなく《風翔龍》または《錆鋼(せいこう)》の別名を用いる事で
通常の個体と区別して扱う場合が多い。
脱皮直前になったクシャルダオラは、人里離れた場所に籠り脱皮を行う。
これは脱皮直後の身体が鋼のような硬度を持たず
ハンター等の外敵からの攻撃を避けるためという説が有力である。
この為、普段は脅威と見做さない、ハンターではない人間も攻撃対象となり、
雪山を移動中の商隊が脱皮直前のクシャルダオラと遭遇、襲撃されたという報告もある。
また、上記の理由から、脱皮の瞬間に立ち会うことは、
ただでさえ天災に匹敵する存在たる古龍の逆鱗に触れることになるため、
未だクシャルダオラの脱皮を目撃したという話は聞かれず、公式の記録も存在しない。
なお、脱皮する生態が確認されていなかった時期は、
その体色と攻撃性の違いによって、数種類の亜種が存在すると考えられていた。
因みに錆びたクシャルダオラは何かしら行動を起こすと、
その度に錆びた鱗や甲殻が擦れ合い、全身から軋るような音を立てる。
鳴き声や周囲に纏う風などにもこの音が混じり、通常の個体とは異なって聞こえる。
個体によっては錆により外殻の性質が変化している場合があり、
通常とは弱点が異なる可能性があるため、狩猟や防衛戦の際には注意が必要。
また、風を纏う能力やブレスなど、体内器官より生み出される能力については基本的に変化は無い。
ただし、前述の通り通常よりも神経質になっているため、
興奮状態に突入しやすく、通常の個体より苛烈に攻撃を仕掛けてくる傾向がある。
なお、前述の通りクシャルダオラが脱皮する瞬間に関する証言や記録は未だに確認されていないが、
脱皮自体は寒冷地域の辺境、その中でも比較的標高の高い場所にて行われるらしい。
フラヒヤ山脈の頂上部や氷海のある一角では、
朽ち果てながらもクシャルダオラの原形をほぼ保ったままの抜け殻が遺棄されている事が確認されたという。
また、新大陸古龍調査団が調査を進めている新大陸では当個体そのものは確認されていないが、
ごく最近の調査で発見された区域において、同様の抜け殻が確認されている。

派生作品の種・個体

特異個体
ある時メゼポルタの迎撃拠点に襲来した個体。
脱皮の時期が近いため、通常より錆の浸食が酷く痛ましい姿をしている。
また、激しい行動に耐えられず、翼は半ば朽ち掛けたような状態になるまで損傷し、
尻尾も甲殻が逆剥けて刺々しくなっている。
過度の浸食によるものか極めて凶暴化しており、全身を軋らせながらより荒々しく暴れ狂う。
更に全身の錆を逆に利用する手段を体得しており、
風と共に周囲に振り撒き、ハンターの武器に錆びを付着させることで斬れ味を鈍らせてしまう。

概要

  • MH2で初登場した、鋼龍クシャルダオラ特殊個体
    その正体は、脱皮過渡期に入ったことで鋼の龍鱗が錆び始め、
    身体が縛られる感覚に陥り凶暴化したクシャルダオラ。
    成長の過程で一時的な変化という点ではディアブロス亜種などに近しい存在だが、
    こちらは亜種ではなく特殊個体として扱われている*1
    • ファンからは『 ()クシャ』、あるいは単に『 ()』と略される。
    • 長らくシリーズで唯一の「通常個体が初登場した作品で同時実装された特殊個体」であった。
      バリエーションを増やす場合は「作品全体でのモンスター強化要素が適用される(極限状態など)」、
      あるいは「特殊なクエスト補正や仕様で個性を持たせる(強化クエストなど)」が主流であり、
      初登場となるモンスターに特殊個体が用意された例はこの錆びたクシャルダオラを措いて他になかったのである。
      後に15年を経て漸く追加アップデートで登場した後輩が現れる運びとなったが、
      発売時点で実装されていた特殊個体としては未だ唯一無二の存在であり続けている。
    • 通常のクシャルダオラは「鋼龍」「風翔龍」と二通りの別名を有しているのだが、
      錆びたクシャルダオラは前者の別名で称されることはなく、専ら「風翔龍」とだけ呼ばれていた
      このため、巷では別名のみで呼び分ける際に「鋼龍=クシャ」「風翔龍=錆クシャ」と捉える人が存在した。
      MH4Gではクエスト名などで「錆鋼(せいこう)」なる別名を新たに与えられており、
      ファンからも通常種との差別化のため、この名称で呼ばれることが増えた。
  • MHP2(G)以降の作品では、体が錆びた影響か通常個体とは耐属性が異なる。
    有効だった雷属性が若干通らなくなり、水属性が有効になるなど。
    また、脱皮を間近に控えているためか普段以上に神経質になっており、
    通常より怒り状態になりやすく、怒ると威嚇の頻度が減り、より攻撃が苛烈になる傾向がある。
    • 実際、錆びた鉄は錆びていない鉄と比べて電気が通りにくくなり、
      逆に水分があると錆びる前よりも更に錆びが進みやすく、最終的には腐食して崩れ始める。
      体の芯まで鉄でできた生命体であるが故に、腐食するとなってはそれこそ命の危機に等しい問題であろう。
  • MH2、MHP2(G)では戦闘街に現れるクシャルダオラは全て錆びた個体であるが、
    逆に、錆びた個体が雪山などの戦闘街以外のフィールドに出ることは一切なかった。
    MH4Gにおいては「極圏」へと進出、遂に戦闘街以外のフィールドでの出現が確認されたが、
    それでも一般フィールドには一切登場せず、未知の樹海にも現れない。
    また、MH4Gにおいてはストーリー面、仕様面で戦闘街との深い関わりが存在しており、
    錆びたクシャルダオラ=戦闘街」というイメージは未だに強く残っている。

変遷

MH2

  • 初登場。初登場の時点でかなり扱いが特殊なモンスターとなっている。
    • まず、村クエストには一切登場しない。オンライン専用のモンスターとなっている。
      下位素材が設定されていながら村に登場しないモンスターは錆びクシャのみである。
    • オンラインでは"戦闘街の襲撃率"が100%になると発生するゲーム内イベント
      「古龍迎撃戦」時にのみ配信される「≪ドンドルマ防衛戦≫風翔龍を撃退せよ!」でのみ戦える。
      どの古龍が配信されるかはサーバー内で共通しており、運が悪いと戦えない*2
      下位、上位の2種類クエストが存在しており、上位は終焉の書の主要な入手手段である。
      • ≪ドンドルマ防衛戦≫を冠するクエスト群では唯一受注HR制限が存在しない
        (下位老山龍はHR17~、下位炎王龍はHR22~の受注制限がある)。
        通常の下位クシャルダオラはHR20~制限があるため、交戦経験がないハンターも挑戦可能。
        それどころか「裸ハンターナイフから卒業したて」なHR1ハンターですらも参加できてしまう。
        ……そうなった場合の結果はお察しの通りである。
  • この時期の錆びたクシャルダオラは固有の攻撃技がない。
    肉質や状態異常耐性、基本ステータスなどもオンラインでの通常個体と全く変わらない。
    「施設を攻撃する」という行動*3が追加されている、
    戦闘街に寝床がないため休眠することがない程度の差異である。
    • 排出される素材は「錆びた甲殻」「朽ちた龍鱗」など多数の固有素材がある。
      ただ、上位個体と下位個体では多くの素材が共通しており、
      上位専用の「錆びた龍翼」以外の固有素材は全て下位個体からも排出される。
  • 上記クエストには無数のイーオスガブラスといった毒を扱うモンスターが配置されており、
    元々毒に弱いクシャルダオラは、彼らの毒液だけで毒状態に陥る情けない姿を晒すことも多かった。

MHP2(G)

  • 引き続き街でのクエストでのみ登場する。
    本作では属性肉質に変更が入ったものの、相変わらず新規モーションは存在せず、
    バックステップ後は確定で威嚇だった通常個体と違い、
    威嚇以外にもブレスや突進を放ってくる事がある程度の差異しかない。
  • また固有素材なども設定されておらず、排出素材は通常個体と全く同じである
    (朽ちた龍鱗が出やすいなどの差異もないどころか、確率も共有している)。
  • 街での戦闘ということでか、エリア3で戦闘時、高台上部にある撃龍槍の発射ボタン付近へ向かってブレスを吐きに行く。
    MH2の項にも記載されているが、これはかつて存在した砦への攻撃の名残である(砦耐久などは存在せず、ただの演出)。
    たとえ台場が無人だろうがやるので中々に面倒臭い行動。
    ソロだと難しいが、マルチプレイ中なら撃龍槍で叩き落とせる大チャンス。モドリ玉を活かすのもいいだろう。
  • MHP2では集会所★5(下位)に存在する「風翔龍の襲撃」以外には一切登場しない
    集会所下位のクシャルダオラは当クエストしかないため意外と存在感はあるものの、
    なかなかニッチなモンスターと言えよう。
    • のちにイベントクエスト「鋼の来訪者」が配信され、上位個体が登場した。
      MHP2最後のイベクエでもあったが、撃退無しだった為かHPは余り高くなく特段攻撃力が高かった訳でもなく、
      フィールドもエリア移動が少ない上広くて戦いやすい、おまけに支給品用秘薬などが拾えたりもする戦闘街。
      その上当時は集会所☆6,7を全てクリアしないと上位のドス古龍と戦えなかったため、
      上位クシャルダオラ素材救済クエストとして一役買っていた。
  • MHP2Gでは村クエスト★8に「風翔龍の襲撃」が追加され、
    イベント抜きでも上位個体とも戦えるようになった。
    ただ、今作では残念ながらG級個体は存在しないため、
    ストーリークリア後は非常に影が薄い存在となってしまう。
    固有素材がないことも相俟って、空気扱いされてしまうこともままあった。
    • MHP2GでのG級進出を逃したことで、錆びたクシャルダオラG級個体の登場は
      約6年後となるMH4Gの発売を待たねばならなかった。

MH4

  • 初登場からずっと通常個体と共に登場していた錆びたクシャルダオラは、
    なんと本作では登場しない
  • その代わりともいうべきか、通常個体に錆びたクシャルダオラの特徴が取り入れられている*4
    また、竜巻ブレスのSEは錆びたクシャルダオラが操る風のSEを彷彿とさせるSEだったりする。
    放射ブレスやモンニャン隊の個体に至ってはSEそのものが錆びたクシャルダオラからの流用になっていたりと、
    SE面で錆びたクシャルダオラの特徴が多い。
    • 放射ブレスの錆クシャSEに関してはやや分かりにくいが、
      壁に張り付いているハンターに向かって放射ブレスをする時にこのSEを聴くことが出来る
      通常使われているSEよりも圧倒的に耳に残りやすく、一度聴いたハンターの中には感動した者もいるようだ。
      丁度氷海における休眠エリアに張り付ける壁があるので、余裕があれば試してみるのもいいかもしれない。

MH4G

  • MH4では登場せず終いだった錆びたクシャルダオラだが、拡張版であるMH4Gではめでたく復活した
    これに伴いグラフィックやモーションの変更、新アイコンの解放、専用武具の追加など、
    前作で復活した通常個体(鋼龍)や他の特殊個体同様、様々な刷新が行われた。
  • 今作ではなんと旅団ストーリーにおけるラスボスの一角として登場。
    同じく復活したドンドルマを巡る旅団ストーリーのラストを飾る重要な役を担っており、
    MH4Gのメインモンスターとして鳴り物入りで登場した千刃竜セルレギオス
    そしてストーリーを通して大きな脅威となる要素『極限個体』に並ぶ程の存在感を見せつけている。
    特殊個体とはいえ、MH2のメインモンスターたるクシャルダオラの威厳は今もなお健在であった。
    • 初登場作品であるMH2の村ストーリーの要は看板モンスターたるクシャルダオラであり、
      更にそのMH2においてオンラインの拠点となるのは他ならぬドンドルマであった。
      ドンドルマが満を持して復活したMH4Gにおいて、更にパワーアップを遂げた鋼龍(=錆鋼龍)が
      旅団ストーリーの最後を飾る…という展開は、往年のファンを唸らせるニクい演出だったといえよう。
    ストーリーを進めて行くと挿入されるプリレンダムービーでも出番があり、
    こちらは空を覆い尽くす程の規模の乱層雲を発生させ、超高速滑空で戦闘街に飛来する
    という迫力の映像となっている。
    このムービーの1カットはPV第3弾にも登場しており、発売前から大きな話題を呼んでいた。
    • ちなみにPVが公開された当初は、その巨大なスケールの天候変化が取り沙汰され、
      巷ではかの嵐龍が戦闘街に出現したのではないかという予想まで存在していた。
      実際、発生した乱層雲らしき雲は遥か空の彼方までも覆い尽くしてしまっており、
      MHP3の冒頭ムービーで確認できるアマツマガツチの嵐と比較しても遜色ない規模である。
  • 上記のクエストでは嵐との決着という専用BGMを引っ提げての戦闘となる。
    こちらは旅団ストーリーの錆鋼龍戦限定のBGMとなっているのだが、
    このような扱いを受けたBGMは他に存在せず、ここからもストーリー面での優遇ぶりがうかがえる。
    • なお、ここでしか聴くことができない上、クリア後は該当イベントは二度と発生しないため、
      かなりレアな曲となっている。
  • 我らの団がドンドルマに到着した時期にはクシャルダオラのドンドルマへの接近が予測されており、
    主人公のハンターは、このクシャルダオラ迎撃用の設備を整えるための依頼や狩猟をこなしていく内に
    セルレギオスが起こす事件に巻き込まれる……というのが4Gに於ける旅団ストーリーの基本的な流れとなっている。
    • 一度ドンドルマに迫った際は戦闘街に飛来するのみで直ぐに去って行くが、
      極限状態と化したセルレギオス発見と同時にクシャルダオラの二度目の襲来も予期されたため
      我らの団ハンターは極限セルレギオスの狩猟と並行してドンドルマを防衛すべく
      筆頭ハンターたちと協力して迎撃にあたることになる。
    • この旅団クエに登場する個体は頭に大きな傷を負ったものであり、
      かつて筆頭リーダーがまだ新米だった頃、師匠とともにリオレイアの狩猟に出た際に狩場へ乱入し、
      リーダーをかばった師匠を負傷させて引退に追い込んだという経歴を持つ。
      この事から筆頭リーダーにとっては因縁深い相手でもある。
  • G★3の高難度クエスト不協和音の風が鳴る』では、
    かのウカムルバスの専用フィールドであった極圏専用ムービー付きで登場する。
    • この錆びたクシャルダオラのクエストは特殊な仕様となっており、開始20分経過で撃退判定が行われるほか、
      MHP2G以前の古龍クエスト同様、撃退時の残り体力や部位破壊はそのまま、2戦目以降に持ち込まれる。
      更に特殊仕様として、3回力尽きてクエスト失敗になった場合であっても
      2戦目以降は撃退と同様に体力・部位破壊が引き継がれ、極圏または戦闘街でのクエストが出現する。
      どちらのクエストが登場するかはクエスト終了時の残り体力に依存していると考えられ、
      残り体力が多い場合は引き続き極圏に出現し、少ない場合は緊急クエスト扱いで戦闘街に襲来する
      ちなみに撃退後の2戦目以降は依頼書が赤く染まり、依頼文のバックに爪痕が付く。
    • 引継ぎ体力にはやはり下限が設定されているようで
      ある程度の火力を確保しないといつまで経っても撃退止まりでなかなか討伐できなかったりもする。
    なお、この「不協和音の風が鳴る」は「対○○防衛作戦!」の内のどれか一つと、
    決戦!クシャルダオラ!」をクリアしないと出現しない
    言い換えれば「ストーリーで邂逅したクシャルダオラとの因縁の対決」と言えるかもしれない。
    この仕様上、旅団クエストや防衛作戦を放置しているプレイヤーは、
    ソロで錆びたクシャルダオラと戦える機会が来ない。
  • 本作では他の特殊個体モンスター同様、専用素材が追加された。
    代わりに、MH2時代の「錆びた甲殻」「朽ちた龍鱗」「錆びた龍翼」「朽ちた龍翼」はオミットされた。
    • 一応、朽ちた龍鱗に関しては氷海の抜け殻を調べることで入手できるものの、
      モンスター素材としてではなく単なる精算アイテム扱いである。
    素材名は「錆びた~」ではなく、「錆鋼の○○」という名称でほぼ統一されている
    公式ガイドブックによれば「さびはがねの○○」と読むらしい。
    • MH4Gにおける錆びた個体は、村上位の上述の表向きのラスボスクエストを除けば、
      基本的にG級のモンスターである為、上位が限界であるMH2の素材が登場できないのも仕方ないだろう。
      言い換えれば、MH4Gで初めてG級錆びたクシャルダオラ素材が手に入った……という言い方もできる。
  • 今作にて、錆びたクシャルダオラの素材から作製できる専用武具が初登場した。
    その名も「エルダオル武器」、「クジュラシリーズ」。
    いずれも錆びたクシャルダオラの体色を反映した銅色(錆色)を基調としている。
    武器に関しては非常に高い攻撃力ごく短い紫白ゲージ、そして非常に低い会心率が特徴であり、
    鈍らながら極めて凶暴、という錆びたクシャルダオラの性質を上手く反映している。
  • 本作で登場するG★3の防衛クエストの名称は、「対錆鋼龍防衛作戦!」である。
    MHP2G以前の作品において錆びたクシャルダオラは「風翔龍」と呼ばれることが多かったが、
    ここにきて「錆鋼龍(せいこうりゅう)」という新たな別名が登場したことになる。
    • 一方、本作で追加されたエルダオル武器の解説文には「風翔龍」という呼称が存在する。
      このため、世界観上で風翔龍から錆鋼龍への呼び変えが行われたわけではなく、
      錆鋼龍という新たな呼称が誕生した、という程度なのではないかと思われる。

戦闘能力

  • 撃退を繰り返すことを前提としているためか、通常個体と比べて圧倒的にタフ
    長期戦になることを覚悟しよう。
    肉質も通常種に比べて硬くなっており、とりわけ後脚は風を纏っていない時ですら白で弾かれるほどであり
    風纏い時に至ってはでも弾かれる
    後脚は剣士が積極的に狙える部位であるため攻撃を吸われやすく、弾かれた隙に超威力の攻撃が飛んでくる
  • しかしタフネス以上に特筆すべきはその攻撃力だろう。
    下にもいくつか挙げられてはいるが、基本的にどの攻撃も通常のクシャルダオラを大きく上回っており、
    怒り時の巨大竜巻に至っては防御力800+HP最大値の状態から問答無用で即死させられる威力
    あまりにも高すぎる攻撃力故に起き攻めの被弾≒死亡は当たり前、
    更にはその破滅的な威力の攻撃力を中空を舞いながら矢継ぎ早に繰り出してくるのだから手に負えない。
    加えて言えば、ブレスはもちろんのこと、場合によっては突進などを繰り出す本体にも風圧が生じており、
    攻撃をギリギリで避けると風圧で拘束され、次に繰り出す攻撃を避けきれなくなる。
  • 新行動として死角への回り込みや、前脚を叩き付けつつ頭突きをする技を習得。
    • 前者は地上ではナルガクルガ張りの跳躍で、空中では羽ばたきの勢いを使い高速で回り込んでくるのだが、
      途中の羽ばたきが無くなったために通常個体と比較して移動時間が短く、
      そのスピードたるや最早ターゲットカメラ無しでは画面内に捉らえることすら困難なレベル
      更にはハンターの動きを先読みして回り込むというホーミング能力まで搭載されており、
      空恐ろしい程の正確さでハンターの眼前に飛び込んでくる。
      動いた後は攻撃動作に移るまでに若干猶予があるのだが、それも雀の涙ほどの慈悲であり、
      鈍重な武器だと視認は出来ても回り込まれてからの回避が間に合わないことも。
    • 後者は予備動作として右前脚を大きく振り上げ、それから勢いよく踏み込んで上半身で体当たりをかます技。
      元気よく挙手しているようにも見え、どこかコミカルである。
      …が、そんな見た目とは裏腹に凄まじい威力を誇っており、
      具体的には防御力が800あっても余裕で5割以上削られるほど。
      大きく踏み込みつつ頭突きをするモーション故にリーチが長く(自身の体長と同程度踏み込む)、
      更に頭突き部分だけでなく踏み込む前足にもばっちり直撃判定があるため、
      半端な回避では引っ掛けられてしまう。
      おまけに2秒に満たない予備動作のため風圧で怯んだところに追撃が決まりやすく、動作終わりの隙もほぼない。
      攻撃中の誘導性もそれなりに高く、真横にいても引っ掛けられることすらある。
      要するに速い、痛い、超判定、隙無し…と三拍子どころか四拍子揃っており
      前方に吹き飛ばされてからの起き攻めにも活用されるなど、
      実のところ全モーションの中でも極めて危険な攻撃である。
      また、風を纏っていない時は1回のみだが、それ以外では2回行う
      密着して戦っているときに1回目を回転回避で避けた場合、2回目の発生に回避が間に合わないことが多い。
      こんなはたから見ればちょっとした体当たりみたいな攻撃のくせに、
      主力であるはずの風ブレスよりも威力が高いあたり、かなり露骨。
    なお、死角への回り込みを2連続で繰り出した場合、上記の前脚叩きつけ2連続か突進を行い、
    直後に確定で威嚇を行う。
    錆びたクシャルダオラが見せる貴重な隙の一つなので、何としても活用したいところ。
    …といっても1秒あるかないかぐらいかなので、何に活用できるんだという話でもあるが。
  • 言うまでもないが、この錆鋼龍もG級クシャルダオラのモーションは全て用いてくる
    つまり、ギルクエでも猛威を振るった超絶軌道で襲い掛かる2連小型竜巻
    通常個体最凶最悪の技と名高い移動式巨大竜巻勿論健在である
    さらに錆びクシャは怒り状態では妨害されない限り常に移動式巨大竜巻を設置し続けるルーチンをもっている。
    巨大竜巻が消失する寸前から予備動作を構え始め、消えたと同時に新たな巨大竜巻を設置する姿はかなり異様。
    • 特にハンター側が行動できる範囲がかなり狭い戦闘街エリア2で邂逅した場合、
      大量の竜巻と錆びクシャ本体がエリアを所狭しと動き回る、という地獄絵図が出来上がりかねない。
      こうなると風圧無効スキル無しでは(ことによると有りでも)手の付けようがないので、
      とっとと別エリアに退避してバリスタの弾でも回収した方がよほど有益である。
    • ただ、戦闘街エリア2にはハンターが使いやすい程よい段差があるため、
      ジャンプ攻撃などでイニシアチブを取れそうなら留まるのもアリ。
      エリアが竜巻だらけになるなど、無理ゲーの様相を呈してきたらモドリ玉なりでトンズラするといい。
  • 総じて(龍)風圧を纏った当たり判定が凄まじい速度で動き回りながら空地を行き来し、
    息もつかせぬ速度でこれまた(龍)風圧を纏ったブレスや移動式竜巻をばら撒いてくる…といったところ。
    強化された肉質とタフネスも相まって、ドス古龍の中でも断トツの戦闘力を秘めており、
    生半可な装備で討伐に向かえばほぼ確実に秒殺の憂き目に遭う
    それこそ人によってはLv140のギルクエ古龍より難しいと感じるかもしれない。
    もう「コイツまともに戦わせる気ないだろ」と言いたくなるレベル。ソロでの狩猟では尚更である。
    • 比較的に好相性と言えるのは大剣や操虫棍などリーチが長く足の速い武器。
      走って攻撃を避け、後隙や振り向きに遠めの間合いから少し攻撃してまた逃げるという
      昔ながらのターンファイトで、ある程度主導権を握ることができる。
      基本の動きを一定以上の精度で行う技術は要求されるが、張り付いて
      回避で錆クシャの攻撃を捌くよりは幾分か楽に戦えるだろう。
  • なお、角が折れると風圧が弱体化するというクシャルダオラの特性上、
    後半になれば、もとい上手く角が折れれば幾分かは楽になる。
    上述した通り、今作では極圏のクエストの場合たとえ3乙したとしても錆びたクシャルダオラ側の体力は引き継がれ
    錆鋼龍側の体力値が一定を下回ると、その個体が戦闘街のクエストに出現する仕様となっている。
    このため、「どうしても錆びたクシャルダオラを討伐出来ない」というハンター諸氏には、
    『不協和音の風が鳴る』において勝算を度外視して全力で特攻を掛け続け
    戦闘街のクエストが出現した(=十分にダメージを与え弱体化した)段階で
    戦闘街に備え付けられた全兵装をフル活用し、ありったけの火力を叩き込んで討伐する
    という戦法が割と冗談抜きでオススメ
    • 戦闘街のクエストでは、「錆びクシャが暴れ回っているうちは事故死しないよう逃げに徹し、
      乗りダウン後や疲労状態時に猛攻を仕掛ける」という戦法が安全かつ効率的である。
      エリア3はかなり広いため、錆びクシャといえどもちょろちょろ逃げ回るハンターを捉えるのは容易ではない。
      既に手負いの個体ということもあって、大ダウン時に集中攻撃すればそのまま押し切れることも多い。

派生作品

MHF

  • 基本的にはMH2の仕様を引き継いでおり、登場フィールドも戦闘街限定だったが、
    F.1以降は砲弾ハメの対策からオリジナルフィールドである迎撃拠点にのみ登場するようになった。
    通常個体と同様、剛種や特異個体が実装されており、
    剛種はG9.1で通常個体の剛種同様弱体化され、体力10799、攻撃倍率3.00(怒り時3.9)と、
    通常個体の剛種と同じステータス(上位個体から少し強化された程度)となっている。
    • MHF-G10では通常個体がG級に進出したものの、
      錆びた個体はサービス終了までG級に登場することはなかった。
      剛種が存在するモンスターの中では不遇な扱いを受けていると言えよう*5

特異個体

  • 見た目の変化
    • 通常個体と比べると全身の錆の腐食が強い
    • 翼膜の先端がボロボロになっている
    • 尻尾の形状が悪魔の尻尾のようになっており、所々尖っている
  • フォワード.4にて登場。
    また、この特異個体の登場により、フォワード.1にて迎撃拠点が実装されて以降
    長らく配信されてこなかった錆びたクシャルダオラの剛種クエストが復活した。
    ネ実等ではフォワード.3の狩人祭全てにおいて、
    唯一ハブられた錆クシャの怒りが頂点に達したともいわれている。
    7/4から体験という形でお披露目され、7/11の定期メンテナンス後に正式解禁された。
  • 基本的な動作はクシャルダオラ特異個体に準じ、オリジナルの動作が存在する。
    具体的には横へ跳んでから滞空し、滑空を仕掛けながら爪と翼で切り裂く攻撃や、
    公式紹介ムービーやフォワード.4のPVでも使用していた滞空状態からの溜めブレスなど。
    強襲攻撃は爪だけでなく翼にも判定があり、しっかり離れないと当たってしまう。
    一方、溜めブレスはブレス自体を避けることは容易だが、
    周囲数箇所&全ハンターの足元から竜巻が吹き上がるため、
    設置された風の近くで攻撃を続けていると軽々吹き飛ばされる。
    一言で言えばクシャルダオラ特異個体の上位互換的存在である。
    錆びたクシャルダオラ特有の攻撃を除けば、通常のクシャルダオラと同様の戦法が通ずるので、
    前者である程度練習してから挑むのも悪くないだろう。
  • 錆びたクシャルダオラの特徴として、咆哮や空中竜巻ブレス、地面を凍結させながらの暴風滑空等、
    冷気を発する攻撃の際に自身の錆の破片をまき散らす。
    これに触れると微弱なダメージに加えて、
    剣士の場合は武器に錆が付着するのか一回触れるごとに斬れ味が2落ちる
    そのため、剣士で挑む場合はこの錆にもある程度気を配る必要がある。
    特に咆哮時は周囲広範囲が凍結し、錆が大量にばら撒かれるため注意が必要。
  • 剛種モーションも存在し、ふわっと浮かび上がってから、暴風を巻き起こして急上昇、
    そして一気に急降下しながら着地する。
    急降下自体の範囲は狭いが、急上昇の予備動作は短いので密着していると避けきれないことが多い。
    • ちなみに、かつてはこの急降下、万が一食らうと一撃で即死するほどの威力を誇っていた。
      「避けるのは容易だが当たれば痛い」攻撃の典型であると言えよう。
    • この攻撃は後に、ガルバダオラやG級クシャルダオラ(通常個体)にも受け継がれている。
    また、通常の剛種特異個体から脅威の巨大竜巻も受け継いでいるため、
    人によってはそちらの方がよっぽど危険だろう。

MHO

  • 中国版モンハンであるMHOにも、2016年に通常個体より遅れて実装された。
    本作では旧雪山*6に登場し、本家に先駆けて抜け殻と錆びた個体の初共演が実現した。
    • なお、ストーリー中のクエストではドドブランゴ2頭クエストに乱入してくる。
      それも狩猟が完了した直後の時間に確定で登場し、これが初顔見せとなっている。
  • 地上に滞在する時間が長く、長時間滞空しないMHO版通常個体とは異なり、
    「空中に滞在する時間が長い」「頻繁に空中左右移動で揺さぶってくる」など空戦主体となっている。
    空中戦の合間にスムーズに着陸するが、内部的には滞空している扱いになっている場合がある
    ("滞空中の攻撃"の中に地上での行動が加わっているため)。
    このため地上で怯むはずが突如空中にワープして墜落するといった状況も発生する。
    通常個体より戦い辛いが、墜落による隙が発生する機会はより増えていることになる。

武具

  • 登場から実に8年が経過したMH4Gにて、ようやく固有武具が初登場。
    MHP2G以前の作品ではクシャルダオラ武具の強化に素材を用いる程度であり、
    固有武具と呼べる装備は存在していなかった。
  • 防具は「クジュラシリーズ」。デザインはクシャナXシリーズと同じだが、
    色合いが銅色(錆色)になっている。
    詳しくはこちらを参照。
  • 武器は、双剣以外は元々の武器名の「ダオラ」部分を「エルダオル」に変えたものとなっている
    (たとえば、ハンマーなら「コロサル=ダオラ」から「コロサル=エルダオル」など)。
    ただし大剣と片手剣は文字数の都合上、銘が元から変更されている。
    見た目はそのまま錆びたクシャルダオラ素材を活かした造りとなっており、
    圧倒的な攻撃力と低い属性値が特徴。
    …しかし錆びた素材をそのまま使用しているので、既存の錆びた武器と同様の凄まじいマイナス会心も持つ。
    そのため、通常個体のものより期待値が低くなってしまう武器種も。

余談

  • ノベル版の第二弾「魂を継ぐ者」シリーズの最終巻において、錆びたクシャルダオラが登場した。
    一巻にて登場したクシャルダオラ(この時は錆びていなかった)と同一の個体であり、
    その際はキオ達と敵として認識することもなく飛び去ってしまったが、
    最終巻では脱皮の障害ともなり得るキオ達に猛攻を仕掛けた。
  • MHXRではMH4Gの戦闘街に似たフィールド*7にてクシャルダオラと対峙するが、
    そこに登場するのは錆びたクシャルダオラではなく、「暴征翼」と呼ばれる個体である。
    錆びたクシャルダオラについてはMHXRに実装されることはなく、そのままサービス終了を迎えた。
  • 「脱皮する」という要素はクシャルダオラのアイデンティティの一つであり、
    シリーズで脱皮場面が確認されていたのは長らく「クシャルダオラの生態」のみであった。
    4シリーズではゴア・マガラダラ・アマデュラといった脱皮要素を持つ古龍が登場したが、
    脱皮シーンで錆びたクシャルダオラを思い出した人も多かったかもしれない。
  • MHXXでは4系作品に登場した特殊個体のモンスターが軒並み登場しているが
    錆びたクシャルダオラミララースだけは登場していない。
    クジュラ武器にピッタリな新スキルも登場していただけに残念である。
    • MH4→MH4Gの如くG級で颯爽と登場するのではないかとも噂されていたが、
      残念ながら引き続き未登場の憂き目に遭っている。
      イベント限定配信ではないかという見方もあったものの、最後まで配信されることはなかった。
      エルダオル武器は圧倒的マイナス会心(裏会心)・デフォルトで微量の紫(剛刃研磨)と
      新スキルで一線級になり得ただけにリストラは非常に惜しい。
    • ちなみに、チャットの予測変換には「風翔龍」の別名が存在する。
      しかし、現状特殊個体にのみ適用される別名「錆鋼龍」が予測変換にないことを踏まえると、
      通常個体の別名として予測変換に意図的に設定されたものである可能性が高い。
  • 新大陸が舞台のMHWorldでは通常個体のみが登場し、寒冷地も存在しないので脱皮後の抜け殻も登場しない。
    古龍渡りを行う個体はとある理由から、そのほとんどが老齢の個体であり、
    脱皮が目的で訪れるわけではないために脱皮殻が存在しないのでは、といった考察がされていた時期もあった。
    • しかし、後にMHW:Iで登場した寒冷フィールドである渡りの凍て地の山の頂上にて、
      クシャルダオラの脱皮殻が発見され、この地に存在するクシャルダオラも通常通り脱皮を行っている事が判明した。
      過去作同様、ツルハシを振るうことで朽ちた龍鱗やかがやく龍鱗が手に入る。
      なお、作中でこの抜け殻について触れる人物はいなかったのだが、
      2020年1月24日より開催のMHWorld発売2周年を記念して行われたイベントにて
      獣人族学者からの依頼としてこの抜け殻の撮影が追加されている。
      依頼としては頭部を枠に収めた写真を提示するだけの簡単な内容となっているが、
      まだ頂上を訪れた事のないハンターはこれを機に行ってみてはいかがだろうか。
    • 2020年のアップデート関連のロードマップにおいて、特殊個体2種の追加が告知されており、
      錆びたクシャルダオラは抜け殻が存在する事、
      セリエナ祭でその抜け殻の撮影をさせた事を錆鋼龍追加への伏線だと考える声もあったが、
      2020/2/12に発表されたのは猛り爆ぜるブラキディオス激昂したラージャンの2体であった。
      • ただ、伏線だと信じていた人が反応したのか
        発表時のTwitterのトレンドには特に関係ないのに錆びたクシャルダオラが名を連ねていた。
    • そもそも、マスターランクではネルギガンテとヴァルハザクが特殊個体にそれぞれ置き換えられており、
      クシャルダオラも(寒冷地が追加されたこともあるので)同様の対応をされても不思議ではなかったのだが…
      やはりドンドルマの街が登場しないと厳しいのだろうか。
  • 続くMHRiseにも登場ならず。
    今作ではそもそもクシャルダオラ自体がアップデートでの登場だったため期待はされていなかったが、
    Ver.3.0では古龍の特殊個体が2追加されており、
    この調子で行けばタイトルアップデートや続編のMHR:Sで遂に登場できるのでは…と噂されていた。
    • 因みにこれで登場できていないのは5作品目。
      この影響で該当作品では錆びたクシャルダオラ専用武具が一切登場しない。
      とりわけ腕装備のクジュラハトゥーはMH4Gではテンプレ入りする優秀な性能を誇っていたため、
      一部ではリストラを残念がる声も聞かれた。
    しかしながら、MHR:S発売時点で本種は未登場。
    さらに、タイトルアップデート第2弾でドス古龍の一員であるオオナズチが「傀異克服古龍」となり、
    この時点で本種復活の雲行きが怪しくなった。
    そしてその流れは止まらず、タイトルアップデート第3弾にて『傀異克服クシャルダオラ』が登場。
    錆びつく以前の個体なのだがキュリアの影響で所々に橙色が入り混っており、
    その姿は錆びたクシャルダオラの風貌を彷彿とさせる。

素材

錆鋼の龍鱗
齢を経た強大な個体から入手できる、分厚く発達した鱗。
輝きこそ失われているが素材としての価値は正しく最高峰であり、素晴らしい武具の素材として重宝される。
錆びた甲殻
文字通りの錆びてしまった甲殻。
職人次第ではまだまだ使えないこともない。
齢を経た強大な個体から入手できる甲殻は「錆鋼の龍殻」と呼ばれ、
その分厚さと成熟した材質から武器加工には最適の逸品として知られる。
朽ちた龍翼
錆びたクシャルダオラの、朽ちてしまった翼。
それでも錆を落とせば素材として使えなくはない。
上位個体からは「錆びた龍翼」が得られ、外は錆びていても中の性質が失われることはない。
齢を経た強大な個体からは「暴風の破翼」という翼が入手できる。
この名称は「錆によって破損してしまっている」という意味ではなく、
「羽ばたけば暴風を巻き起こし、その後には何も残さない壊の」という意味合いでつけられたものである。
MHFの錆びたクシャルダオラ特異個体からは、翼とは思えないほどの重量を持った「錆びた重翼」、
さらに重く、まるで鉛の塊のような「錆びた鉛翼」、
扇げばあたりに突風が巻き起こるとされるものを「錆びた剛翼」と呼ばれる素材が稀に入手できる
錆鋼の龍爪
齢を経た強大な個体から入手できる爪。
色褪せてはいても錆による欠損は見られず、武具の素材としての価値は非常に高い。
銀嶺の冠
齢を経た強大な個体から入手できる冠の如き角。
光り輝いており、澄み切った鋼が大自然を彷彿とさせるという。
錆鋼龍の素材の中でもこの角だけは「錆びた鱗の下から現れた」と称されているほか、
素材アイコンに充てられた色も、他のどの鋼龍素材とも異なるとなっていることから、
設定上(および生態ムービー)にのみ存在していた脱皮直後のクシャルダオラの角ではないかと推測される。
  • やたらと出にくいことで名高く、具体的に言えば角破壊30%、剥ぎ取り10%でしか出ない。
    それでいて武器や防具には2つ3つと要求されるため、
    欲しければ必然的に錆びたクシャルダオラと連戦する羽目になってしまう。
    が、何分強敵な上にクエスト自体が特殊且つ高難度クエとあって、
    全クシャルダオラ素材の中でも屈指の集めにくさを誇る。
    人によっては宝玉や大宝玉なんぞよりもよっぽど集まらないこともある。
    真打装備によく使われるクジュラハトゥーには要求されないのは救いか。
  • クエストの仕様を悪用すれば比較的少なめの労力で入手できるのは内緒。
  • MHXXには、銀嶺ガムートという二つ名モンスターが登場するが、全く関係ない素材である。
    • そもそも、「銀嶺」自体はやや聞きなれこそしないが
      「積雪で銀白色になった山」という意味の現実でも店名等に用いられる一般名詞である。

関連項目

モンスター/クシャルダオラ - 通常個体はこちらを参照。
モンスター/傀異克服クシャルダオラ - MHR:Sにて登場した傀異化を克服した別系統のクシャルダオラ特殊個体。
モンスター/クシャルダオラ/派生作品 - 派生作品における通常個体はこちらを参照。
防具/クシャナシリーズ - 錆びたクシャルダオラ素材の「クジュラシリーズ」についての記載あり。
武器/クシャナ武器 - 錆びたクシャルダオラ素材を用いた武器の解説あり。
クエスト/決戦! クシャルダオラ!
BGM/クシャルダオラ戦闘BGM - 「決戦! クシャルダオラ!」にて流れる「嵐との決着」についての記載あり。
アイテム/朽ちた龍鱗 - 錆びた鋼の龍鱗。クシャルダオラの抜け殻や塔の秘境で採取できる。
世界観/脱皮
モンスター/ゴア・マガラ - 本種同様、脱皮を行う生態を持つ古龍目のモンスター
モンスター/ダラ・アマデュラ - 同上
モンスター/ゼノ・ジーヴァ - 同上


*1 MH2およびMHFでは亜種扱い。
*2 MHFでは当初から「ごとに配信されるクエストが異なる」仕様であり、移動すれば受注は可能だった。
*3 MH2やMHFでは戦闘街の耐久率が下がる。MHP2以降は演出に留まる。
*4 グラフィックがやや錆びていたり、咆哮が錆び気味の声になっていたり(登場ムービーの〆での咆哮が判りやすいか)など。
*5 剛種実装組でG級に登場しなかったのは他にラオシャンロン、シェンガオレン、ヤマツカミといったMH2から続投の超大型モンスターのみ。
*6 MHOにおける雪山の名称。日本版における雪山とほぼ同じで、二番目の寒冷地フィールドであったため名称変更されている。
*7 作品自体の舞台設定が異なるため、ドンドルマの戦闘街ではない。