武器/ドラウンポール

Last-modified: 2023-08-22 (火) 13:35:33

水獣ロアルドロス素材を用いて作られた太刀。
海綿質素材を使用しており、飛沫をあげるその攻めは獲物を地上で溺れ果てさせる。
ドラウン(drown=溺死)という銘も、おそらくそこに由来しているのだろう。

目次

概要

  • 全太刀の中でもかなり異色の外見をしている。
    これに比べたら鎌や薙刀の方がまだ理解できる程度には。
    非常に説明しにくいが、長柄の先に扇形の刃が付いた、どちらかと言えばスコップに近い代物である。
    もちろん太刀なので、先端より中心部分を当てた方がダメージは大きい。
    見た目からしてどう考えても納得できないが。
    • 「ポール」という名前からすると、いわゆるポールウェポンの一種なのだろうが、
      ポールウェポンは分類としては明らかに槍である。
      亜種武器には「グレイブ」と付いているが、
      これもどちらかと言えば西洋の薙刀であり、こんな見た目はしていない。
      ハンターによってはホウキに見えるとか見えないとか。

性能

MHP3

  • 初登場。MH3にはロアルドロス素材を用いた太刀はなかった。
    アオアシラ素材の青熊薙から派生する他、一発生産も可能。
    ただ、生産の場合にはこの時点では入手しづらい竜骨【大】を要求されるので、
    素直に強化した方が良いかもしれない。
  • 1段階強化して「ドラウンポール」を経た後に、更に上位素材を使って「ボアバルディッシュ」に強化できる。
    攻撃力190に属性値27、斬れ味も素で青、匠で白、オマケの防御ボーナス+12、
    さらに水属性太刀で唯一のスロ2とレア5武器としてはなかなか優秀といえる。
    しかし、素の青、匠の白ともに10と非常に短く、太刀の手数を考えると少々厳しい。
    ちなみになぜか斬れ味の段階が素で4、匠でも5止まりである
    (レア5でありながら匠をつけても斬れ味ゲージに黒部分が残る状態)。
    最終的には南蛮太刀【鮫斬】にどうしても攻撃性能面では負けてしまうため、
    作成可能時期・作成難易度・スロ2を活かして差別化してあげよう。

MH3G

  • ドラウンポールからドラウンポール改への派生はオミットされた。やはりハチャメチャが押し寄せてきたのだろうか。
    下位の時点でボアバルディッシュまで強化できるが、これ以上の強化はG級まで待つ必要がある。
    さらに、ナバルデウスを倒した後にもらえる太刀の強化型の南蛮太刀【鮫斬】が優秀なので、
    上位の間はこのドラウンポール系列は倉庫で眠る事になる。
  • 最終強化はヴァッサーファロス。攻撃力は726、水属性値は240、素で白10に匠で白60、
    スロット2に防御+12とG★1時点で作れることを考えるとまずまずの性能。
    G級の鬼門ともいえる緊急ブラキ2頭にも効果的なのもポイントが高い。
    • G★1時点では総合性能でヴェルデスラッシュを上回っているが、
      同タイミングで作れる特鮮太刀ウオノカミには匠で紫が30つくという点で差をつけられてしまう。
      さらにウオノカミにもってこいな防具が同時期に作成可能な事もあり、
      この時点ですでに地位を揺るがされている。
      この時点では勝っているヴェルデスラッシュにも、
      最終強化の翠竜刀ヴェルガリオンまで行かれると、スロット以外では完敗してしまう。
      ヴェルガリオンには攻撃力で負け、ウオノカミには属性値で負け、
      スターライトゲートにはスロット数と紫ゲージの量で負け、九十九牙丸には会心率で負けと、
      どのステータスも中途半端になってしまう不遇気味な武器と言えるかもしれない。
      • とはいえG★2昇格試験の「爆砕の連鎖」を突破し、
        攻略用武器として爆砕の大刀にバトンタッチするまでの繋ぎとして見れば
        十分に元をとれる性能ではある。ウオノカミはイチノタチウオで手間取りがちだし。
        以上のことから、攻略用としては決して悪くない性能だが、
        比較的作りやすいG級中盤までの繋ぎという域に留まる武器といえる。
      • 一応前作で負けていた南蛮太刀【鮫斬】の強化版である業物・九十九牙丸には
        微妙に勝っている気がしないでもない。
        業物・九十九牙丸は素で斬れ味紫が出るほか会心率20%があるが、
        属性値が低く、何より作成難易度がトチ狂った高さである。
  • 実際、この武器の最大の強みは、その作成難易度の低さと言ってもいいだろう。
    というのも、ドラウンポールの一発生産からヴァッサーファロスまで強化していく過程で、
    竜骨【大】、上竜骨、ねじれた角、いにしえの龍骨の4種以外の素材は、
    すべて下位とG級のロアルドロスを狩猟するだけで手に入るのである
    (ついでに言えば竜玉や大竜玉も必要ない)。
    このため、G級序盤の即戦力としては簡単に作成できるし、
    竜職人のトンカチを得るための量産武器として見ることも可能である。

MHX

  • ロアルドロスが復活したMHXでも勿論登場。
    青熊薙からの派生で割と早い時期に作成できるが、強化中には海竜の尻尾なんかも要求される。
    今作の最終強化はボアバルディッシュ。ドラウンポール改は今回も未登場。
    ここまでくると「ドラウンポール改」と言う名称は本当にマズかったのだろうか。
    攻撃力200に水属性22で意外とバランス型だが、スロット2つと防御ボーナス+12持ち。
    ちょうどシャルトゥラの威力をすこし下げた代わりにスロットを得たような性能である。
    前述の尻尾以外では大した素材も必要ないため、やはり手軽に作れる。
    ロアルドロス自体が相当に序盤のモンスターであるため、つなぎとしても十分。

MHXX

  • G級追加に伴い限界突破が可能に。究極強化でヴァッサーファロスとなる。
    攻撃力320に水属性26、スロット2つに少し上がった防御ボーナス+20と斬れ味は匠追加分がほぼ紫となっている。
  • 究極強化にやはり天廻龍の剛浄爪が要求される。
    つなぎとしては使えるが水属性太刀にはたまのをの絶佳麗斬刀がある上に、
    製作可能時期もかなり近いので使い分けが重要になる。
    • あちらは会心率と属性のバランスを主軸にした運用で光るため、こちらは元々の火力に目をつけて
      底上げする方向で補助してあげればいい。
      また、スロット1と2とでは組めるスキルや防具の硬さに差がかなり出ることが多い。
      できるだけ同じ、あるいは似たスキル構成で扱いたい場合そこで比較してもいいだろう。

MHRise

  • ロアルドロス復活により登場。今作ではボーンサイスⅡから派生可能。
    ドラウンポールIの段階で水属性値20と下位としては属性値が高めであり、
    攻撃力と斬れ味は平均的だが、トビカガチ等の水属性に弱い相手の攻略には使いやすい。
    上位でボアバルディッシュに最終強化できる。もはやドラウンポール改は黒歴史か。
    攻撃力160は同時期の武器と比較しても伸び悩んでいるが、水属性値28に短いながらも青ゲージは出ており、
    百竜強化で攻撃力強化III、属性強化【水】IIを付与できるので攻略の繋ぎとしては十分だろう。
    Lv2スロット1つにLv1スロット2つという拡張性も利点。
  • ドラウンポールの特徴であった防御力ボーナスが何故か削除されている。
    防御力ボーナスで武器を選ぶことはあまりないとはいえ、
    他の太刀と差別化できる要素ではあったため惜しまれる。
    一応ボーンサイスから百竜スキルの防御力強化Iを引き継げば過去作の再現は可能。

MHR:S

  • 強化先が追加され、ボアバルディッシュ改、ヴァッサーファロスを経て
    最終的にヴァッサーファロス改となる。こんな形で「改」が復活するとは。
    性能は
    • 攻撃力320
    • なかなかの高数値である水46
    • 斬れ味は白70に、匠Lv2から
    • スロットは相変わらずのLv2が1つ+Lv1が2つ
    • 百竜装飾品スロットはLv3
    属性寄りの水属性太刀としては良好なバランスで、
    これ以外の水太刀は基本的に属性値を犠牲にして攻撃力や斬れ味を伸ばしている。
    物理攻撃力増強の幅が高めのヴァルトス・ガラ改にはやや不利な感もあるが、
    属性値の有利で補えない差ではない。
  • ただ、唯一逆の道を行ったD=ギィドゥにだけはかなり上を行かれてしまう。
    攻撃力10とLv1スロットを代償に、ヴァッサーファロス改より水属性値を26も高めており、
    百竜スロットもこちらと同じLv3と属性値勝負では全く勝ち目がない。
    D=ギィドゥとヴァルトス・ガラ改で相手によって持ち替えられると立場が危ういが、
    裏返せば物理・属性どちらが通る相手にも1本で対応しやすいのが
    ヴァッサーファロス改の強みと言えるだろう。
  • なお、防御力ボーナスについてはこちらに戻ることはなかったどころか、
    ダイミョウカッターに持っていかれてしまった。
  • 傀異錬成で強化していくことで、この武器は紫10を獲得することができる。
    攻撃力、属性値も同様に強化されていくため、
    本記事でちょくちょく触れられている例の作品のように際限なく
    強くなっていくモンスター達相手にも十分渡り合っていけるだろう。

亜種武器

  • 亜種の素材を用いて作られた毒太刀。
    穂先から溢れる毒液は刃を濡らし、振るえば死の飛沫を放つ。

MHP3

  • ドラウンポール改からドループグレイブに派生。最終強化はデブリテイトグレイブである。
    毒太刀もライバルが多いが、
    その中ではそこそこの属性値とスロ1に高攻撃力と、物理火力に特化したタイプといえる。
    とはいえ、物理特化といっても匠をつけても青が伸びるだけという大きな欠点があるのだが…。
    • 素で緑・匠でも超貧弱な青と、スロ2だけが取り柄のポイズンヘケトよりはマシな性能ではあるが、
      匠でちゃんと白がつき、高い蓄積値と低めながらギリギリ及第点の攻撃力170を備える
      毒刀カンタレラと比べるとどうしても見劣りがちである。
      しかしあちらにはスロットがないため、これを差別点として活かしたいところ。
      尤もそれ以前の問題として、MHP3の毒の仕様からして
      毒属性の剣士武器全般がいらない子扱いされてる感が否めないのだが…。 

MH3G

  • 新たにG級強化先としてアステニアグレイブが追加。
    攻撃力は759とそこそこで匠を付けても紫が出ないため物理性能はG級武器としてはやや低いが、
    毒属性値は450と高く、本作の太刀の中で最高の数値である。
    3Gでの毒属性の仕様も相まって、前作と打って変わってなかなか強力な一振になっている。
    だが、必要素材に海竜の厚皮が含まれている関係上、
    G★2(=HR7)にならなければ強化することができない。
    • ネブラ太刀と比較すると、前作とは逆にこちらが属性特化となっている。
      吸血剣カーミラの方が攻撃力が高く、匠で紫も出るため物理火力では及ばないが、
      生産難易度の低さと属性値の高さで十分差別化可能。
      • なお、カーミラの一段階前であるヴァンパイアエッジはHR6で強化可能であり、
        汎用性の高い毒属性ということもあり攻略には便利な武器だったりする。
        …というわけで、何の因果か前述のヴァッサーファロスと立場が被っている気がしないでもない。
    • また今作では覚醒七星刀【天権】も毒太刀である。
      匠要らずで長大な紫を持ち、物理性能も非常に優秀だが、
      属性値がアステニアグレイブの半分以下で作成難易度も非常に高いので、ある程度は役割分担できる。

余談

  • 多くのハンターの首を捻らせたこの武器の形状であるが、
    中国の「(降妖)宝杖」を模していると考えられる。
    有名所では、かの「西遊記」に登場する水妖・沙悟浄が本来得物とする武器で、
    ちょうどドラウンポールに見られるルドロス素材の部品を取り去った外見をしている
    (沙悟浄の持っている物は三日月形の刃で有名だがスコップ型の物も存在している)。
    また、元々は「鈅」と呼ばれる踏み鋤の一種で、西洋でいうスコップにあたる農具だという。
    スコップといっても、この武器はあの方とは全く関係が無いのは自明である。
  • 名前が某七つの玉を集めて龍を呼び出すストーリーの題名に似ているつっかもうぜ♪ドラ○ン○ール
    • …まあ、存在自体がそれのパロディと思われるモンスターもいるので、
      偶然かもしくはリスペクトだろう。あっちも初期は西遊記がモチーフだったし、色もなんか似てるし。
      お偉方からハチャメチャが押し寄せて来ないか実に心配である。
    • さらに言えばMHP3での強化後の銘は「ドラウンポール」。
      モンハンにおいては強化すると武器名の後ろに「改」が付くようになる事は別段珍しくもないのだが、
      偶然もここまで来ると狙っているように思えてきてしまうのも仕方のないところ。
      幸か不幸か強化後の銘にZGTが含まれることはなかった。

関連項目

モンスター/ロアルドロス
モンスター/ロアルドロス亜種
武器/ルドロス武器