武器/ファルシオン

Last-modified: 2023-12-11 (月) 21:32:11

MHXの海外版『Monster Hunter Generations』及びMHXXにて登場した片手剣。
任天堂のシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム』シリーズとのコラボ装備。
Wii UMHFに登場していた『ファイアーエムブレム 覚醒』とのコラボ装備である、
封剣ファルシオン」系統についても簡単に紹介する。

目次

概要

  • 『ファイアーエムブレム』(以下:FE)シリーズの顔とも言える神剣であり、両刃の直剣からなる。
    レイピアに近い細身の刀身、赤と緑の宝石がそれぞれ填められた護拳と柄から成る、正しく「宝剣」といった印象である。
  • 納刀するときちんと左腰の鞘に納められるようになっているのだが、
    おかげで装備した時に背中に剣が無くて困惑したプレイヤーも一定数いたらしい。
    • マスターソードと異なり武器そのものの付属品なので装備を代えてもきちんと拵えも付属する画期的仕様。
      というかこれができるならあちらも同じ仕様に変更して良かったのでは
      同じFEコラボのスターロード装備はもちろん、原作が騎士道ファンタジーなだけに
      べリオXシリーズなど騎士然とした装備と親和性が高い。

性能

MHXX

  • MHXXでは、コラボクエスト「FE・世界が絶望に染まる前に」のクリア報酬を元に生産可能。
    同コラボクエストは、2017年3月21日~4月23日に全国のセブンスポットにて先行配信された。
    クエストの相手は、MHXシリーズ屈指の強敵と名高い獰猛化リオレウス希少種
    登場するのは上位個体とはいえ、G級装備で身を固めても油断禁物である。
  • ファルシオンの時点での性能は攻撃力170、龍属性38、会心率0%、スロットなし、短めの緑と青10、防御+25。
    原作での材料である神竜素材の再現か、獰猛化銀火竜鱗と獰猛な牙、発光する上粘液を用いる。
    ここからさらに強化することで上位段階での最終形となり、原作通り「神剣」の銘を得る。
  • 神剣ファルシオンでの性能は
    • 攻撃力180
    • 龍属性40
    • 会心率0%
    • スロットなし
    • 斬れ味は素で青20、斬れ味+2分は青20+白30
    • 防御+25
    4時代のマスターソードからスロット3つと斬れ味を代償に武器倍率を大幅に向上させたような性能となる。
    片手剣の手数からの龍属性40は魅力的だが、
    同時にその手数からすると緑も長くはない斬れ味は匠無しではかなり心許ない。
    スロットがないためスキルを圧迫するが、きちんとフォローできれば龍弱点のモンスターに有効である。
  • MHXXで初登場のコラボ片手剣なので当然といえば当然だが、英雄王の神剣は上記の性能では留まらず
    限界突破でG級に対応可能。
    一段階目で攻撃力270、属性値44、素で極短白(延長分も全て白)と中々に強力な性能に強化される。
    ただしまたしても銀火竜G級素材を要求されるため、繋ぎとして攻略用に生産することは難しいか。
  • 限界突破後に希望の証XX、覇竜の極大牙ゴア・マガラ獰猛化素材瑠璃色の龍神玉といった
    最上級の素材をつぎ込むことで真・神剣ファルシオンへと究極強化できる。
    • 属性偏重としては高めといえる平均的な攻撃力290
    • かなり高い龍属性値48
    • 素で青20+白30、延長分で白20+紫30を得る斬れ味
    • 会心率は0%のまま
    • スロットもなしのまま
    • 微増した防御ボーナス+30
    最終段階では神剣の名に違わない龍殺しの神器へと進化を遂げる。
    手ごわいどころかルナティックな難易度を要求されるだけあり、十分に実用を考えられる性能ではある。
  • ただし、ラスボス級のモンスターに多い龍属性の宿命か、ライバルが数多く存在することも事実。
    攻撃力と高属性値を両立してはいるものの、真・祖龍霊剣【不還】
    神滅剣アル・ゾディアあたりの最上大業物とはどうしても競合する。
    祖龍霊剣は斬れ味の方向性およびスロットなしがファルシオンと共通し、攻撃力300+属性値44。
    アル・ゾディアは攻撃力こそファルシオンに一歩譲るものの圧巻の龍属性55素で長めの紫
    おまけにスロット1まで持つ強敵。
    • 特に問題なのは、ファルシオンとアル・ゾディアはどちらもアルバトリオン素材、しかもレア素材が被る点である。
      拡張性と扱いやすさはあちらに軍配が上がるので、どちらに先に使うかは一考の余地あり。
      祖龍霊剣は霊眼の他に古龍の大宝玉も必要となるため、こちらよりは作成難度はマシといえるか。
      防御ボーナスも上手く活かして差別化を図ろう。
    • 攻撃力・属性値・斬れ味の素と延長時の扱いやすさを考えた場合、
      この三者は原作通り三すくみになっている…とも言えるかもしれない。
      まぁ紋章の謎の段階ではまだ三すくみなど存在しないが…。新紋章の謎からか?

封剣ファルシオン

MHF(Wii U版)

  • 実は上述のファルシオンに先駆けてWii U版MHFでも、サービス開始記念としてFEとのコラボが行われていた。
    こちらでは、この武器も封剣ファルシオンとして登場し、強化で神剣ファルシオンとなるが、
    これは原作ゲーム中でも最初は封印されていることによる。
    • なお、厳密に言うとこちらの元ネタは『ファイアーエムブレム 覚醒』という作品。
      MHFでのコラボで衣装が登場した、同作の主人公クロムおよびルキナは、マルスの遠い子孫である。
      まるで別物のようなデザインだが、これには
      “神竜の牙である刀身は決して劣化しないが、それを収める拵えは人の手によるものなので
      年月とともに劣化していく、そのため定期的に作り直す必要がある”という理由がある。
      実際に両者を比べた場合、刀身の見た目はほぼ同じであることが分かる。

余談

  • 実は金属製が多いコラボ武器の中で、数少ない骨素材の武器である。
  • エフェクトが神剣という割におどろおどろしいが、原作での効果的に龍属性以外はあり得ないため仕方ない。
    「龍の牙から打たれた、龍殺しの剣」という設定は数あるコラボ武器の中でも特にMHと似通っている。
    もっとも設定を忠実に再現してくれてしまったおかげで強化難易度が手ごわいシミュレーションと化してしまったが…
    • ただしMHで神竜や暗黒竜にあたりそうな黒龍祖龍の素材は使わない。
      その場合強化時期はもっと遅れただろうが。
      • なお、その神竜の名はナーガであるがMHのナーガは一切関係ない。
  • ちなみに、現実にも「ファルシオン」と言う呼称の刀剣類は存在する。
    地域によっては「フォールチョン」などと呼ばれることもあり、
    かつてノルマン人がよく使用していたやや広い刀身に片刃を持つ刀剣で、
    簡単に言えば「片刃のナイフや包丁をそのまま巨大化させた」と言った見た目をしている。
    童話の中の海賊が持っていそうな剣、と言えば分かりやすいだろうか。
    そういう訳で、現実のファルシオンはFEと全く異なる形状をしている。
    グラディウス投げ槍になったりオートクレールになったりするFEではよくあることである

原作におけるファルシオン

  • 作品ごとに主人公や世界設定が全て変わることの多いFEにおいて、随一の登場作品数を誇っている。
    初登場作品はFE初代作『暗黒竜と光の剣』。神竜族の王・ナーガが自らの牙より鍛えた剣であり、
    邪悪な竜に対しては凄まじい威力を発揮する。
  • 原作のファルシオンは全てのドラゴンに対する特効があり*1、MHでも高い龍属性という形で再現された。
    武器単体の性能としては原作における中堅レベルの剣(鋼の剣)より少し強い程度であり、
    人間に対してはそこまで強くない(新・暗黒竜以降ではより強い銀の剣並になる)。
    • ただし、『if』と『エンゲージ』以外のタイトルはどんな貴重な装備・強力な魔法でも使用回数があり、
      0になると壊れるがファルシオンには設定されておらず壊れないという特徴がある。
      これはナーガの牙で作られた剣が特別な存在だという事を示しているのだろう。
    • なお、初登場となるファミコン版ではメディウスにしか特効がない代わりにマムクート以外の直接攻撃を無効にする上、
      道具として使うとHP全回復という、チートにも程がある強性能を誇った。
  • 紋章と5つの宝玉が刻まれた宝盾は「封印の盾」であり、『暗黒竜と光の剣』における「炎の紋章」でもある。
    いずれもかつて大陸を支配した暗黒竜・メディウスを封印した英雄王アンリが用いた神器であり、
    その血を引く*2主人公マルスもまたこの剣盾を手に蘇ったメディウスを討ち倒した。
    マルスが持つファルシオンは原作では必ず終章手前での入手となる。
    後に続く時系列的な続編『覚醒』ではかなり大幅に見た目が変わって再登場を果たす。
    • 盾の中央部には王家の紋章、それを取り囲むように5つのオーブ*3*4が埋め込まれている。
      封印の盾の方も自分のターン時の初めに地竜を眠りにつかせ、強制退場させる。
      • 『覚醒』では、全てのオーブを嵌めた状態のこれを持った上で「虹の降る山」に眠るナーガに呼びかけ、
        その炎を浴びることで封印された状態の封剣ファルシオンのリミットを外した
        「神剣ファルシオン(マルスの使っていた当時の元の状態のファルシオン)」に変化させることが出来る*5
      • ほかにも新紋章の謎では所有者の全能力にバフを掛ける効果*6があったが、
        流石にこちらは防御力ボーナスという控えめな形で再現されている。
    • 他にも、全ての宝箱を強引にこじ開ける能力があったりする。
      この盾をマルスに授けた人物によると、「持つ者に全ての宝箱の中身を自由に使う権利を与える」とのこと。
      が、プレイ次第とはいえ普段は品行方正な彼が知らない城の宝物庫から次々と財宝を持ち逃げする姿は…
      モンハンで再現しようとしても、支給品ボックスは元から開きっぱなしだし中身も持ち帰り自由なのだが。
      シュレイド城でやれば雰囲気だけは味わえるかもしれない。
  • 武器や道具に使用回数制限が設定されていることが多い原作シリーズにおいて、
    ファルシオンは決して壊れることがない(=耐久度無限)という性質も持ち合わせている。
    敵の目の前で武器が壊れて丸腰になったり錘を持たされる心配も無い上、軍資金の節約にもなるという非常に有難い特性である。
    ただそのせいでファルシオンの使い手はファルシオンしか武器を持たせてもらえないうえ、
    各種特効武器や槍対策の武器を所持しているのにギリギリまで出し渋らされるという事もザラである。
    MHでは仕様上武器が壊れるなんてことはないが、
    流石に斬れ味が一切劣化しないという性能にはならなかった。
  • 使い手であるマルスがスマブラに参戦して長いため、ファルシオンの形状は有名だが、
    原作で本来セットで使われていた封印の盾は非採用だった
    (メタ的には剣+片手スタイルに先輩がいたこともあるだろう)。
    それゆえ剣に比べるとイマイチ影が薄いが、
    本コラボは地味にようやく本来のマルスの戦闘スタイルを初めて…というか唯一(DS版では戦闘アニメに盾が反映されていない他、FE無双やFEエンゲージでも盾は未採用であったため)3Dグラフィックで再現したとも言える。

関連項目

ゲーム用語/コラボレーション
ゲーム用語/任天堂
武器/勇者の剣 - 同じく任天堂作品のコラボ片手剣


*1 早期に手に入るドラゴンキラー(DS版ではドラゴンソード)は地竜と暗黒竜が特効の対象外
*2 厳密に言うとアンリの弟の子孫のため、直接の血のつながりはない。ちなみに英雄王アンリ本人は子孫を遺していない
*3 炎の名を冠しており、それぞれ【白炎】【黒炎】【緋炎】【蒼炎】【碧炎】と呼ばれる。黒炎には闇のオーブという別名があり、所持者の闇の欲望を増幅させる危険性を秘める。
*4 『覚醒』の時代ではこれら全てのオーブを装備した炎の紋章は強大な力を秘めており、王族の乱心・盗難などによる悪用を避けるため白炎以外の全てのオーブが取り外され、初代イーリス王家の知り合いの者たち各々で国を興したとされる。
*5 オーブの数が揃っていない半端な状態でも、この儀式は行えるが完全な封印解除には至らない。覚醒において「なぜか存在するもう一本のファルシオン」はその半端な儀式を経たモノで、裏剣ファルシオンとして区別される。
*6 正確には星のオーブの効果でHP以外の全能力+2がかかる