目次
溶岩洞汎用戦闘BGM
玉水と灼熱が彩る、蒼紅の巌窟
- 使用作品
- MHRise、MHR:S
- 作曲
- 茅根美和子
- 収録
- モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- MHRiseで初登場したフィールド、溶岩洞の汎用戦闘BGM。
MHWorldの汎用BGMと同様、テーマとなるモンスターの記載はない。
- イントロから前半部分は溶岩地帯を表現するような荒々しくも勇壮に、
後半部分は地下の水場が表現された静かに流れるようなパートで構成され、
その後に一瞬静かになってから、銅鑼の音と共に一気に盛り上がるサビへ移行する。- MHRiseの戦闘BGMにしては珍しくコーラスがやや控えめであり、
音量を上げないと聞こえにくいかもしれない。
溶岩洞に出現するイソネミクニは生態行動としてこのコーラスに類似したメロディを歌うことがある。 - また、和楽器は多用されているものの、曲全体では和風らしさは薄く感じられる。
曲全体で鼓が使用されており、特にイントロに関しては和風らしさが全面に出ている。
他にも上述した各パート群を繋ぐ部分でも鼓が中心になる部分が多く、
それら和風に寄ったパートだけを抽出すると剣呑な印象を受ける。
しかし、穏やかな水場を印象付けるパートや曲想が一気に開放される爽快なサビなど、
曲の中でも主体となる印象強いパートがかなり劇的であり、洋楽らしさを感じさせる。
後者が曲全体のイメージに大きく寄与していることが、この曲の総評に繋がっているのだろう。
- MHRiseの戦闘BGMにしては珍しくコーラスがやや控えめであり、
- 溶岩洞は溶岩地帯と水場という相反する環境を併せ持つが、
その両方の環境での戦闘にマッチし、狩猟を盛り上げてくれる一曲。
特に今作では良モンスターと評判の名調整が為されたリオレウスや、
上位限定の強豪モンスターの名に恥じぬ強さを持つヤツカダキを相手にするにも非常に合っており、
火山という雄大なフィールドを舞台に強く鼓舞されながら強敵と戦う……という
歴代でも非常に熱い狩りのシチュエーションを提供してくれる。
- 発売前のPV第4段の前半に用いられたのもこの曲*1で、
ヤツカダキやバサルモス、ラングロトラの参戦が表示される中熱いBGMでこちらの期待を盛り上げ、
さらに転調してサビに入る所で砂原と新たな強豪モンスターであるオロミドロが示されるという、
非常に音楽とマッチした映像が流れたのもあり、PV公開段階から既に非常に人気が高かった。
特に今作では寒冷群島や砂原を含め、神曲と言われる曲が多い中でも根強い人気を誇る熱いBGMである。- 過去作での火山系フィールドの戦闘BGMは高温で生物が少ない厳しい環境を前面に出した
どちらかというと恐怖感を煽るような重々しい雰囲気のものが多かったが、それらとは一味違う
アップテンポでメロディアスな曲調やヒロイックなサビという意外性も人気の秘訣かもしれない。
- 過去作での火山系フィールドの戦闘BGMは高温で生物が少ない厳しい環境を前面に出した
玉水と灼熱が彩る、蒼紅の巌窟 - The Chase
- 使用作品
- MHRise、MHR:S
- 作曲
- 茅根美和子
- 収録
- モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- 戦闘中の大型モンスターが逃走した際に流れるアレンジ版。
原曲の爽やかな部分やヒロイックな部分が差し引かれた結果、威圧感や不吉さを印象付けられる曲となった。
また、ヒロイックな部分が受け持っていた洋風な印象も減ったため、より和風に近寄っている。
- めくるめく展開が特徴だった戦闘曲と比べ、同じメロディを淡々と刻み付けている印象を受ける。
これは逃走時BGMの多くで見られる特徴ではあるが、本曲の場合はその落差が大きい。
結果として、メロディの繰り返しが多い旧作の火山系BGM群に近づいた印象を受ける部分もある。- また、威圧感のある音が繰り返し使われる中、時折冷え冷えとした印象を受けるホラーテイストな高音が入る。
この高音は1度に数回使われ、洞窟内に滴る水の残響を連想させる。
前者は火山、後者は水場をイメージしたものであろう。
- また、威圧感のある音が繰り返し使われる中、時折冷え冷えとした印象を受けるホラーテイストな高音が入る。
玉水と灼熱が彩る、蒼紅の巌窟:小型モンスター
- 使用作品
- MHRise、MHR:S
- 作曲
- 茅根美和子
- 収録
- モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- 溶岩洞に出現する小型モンスターとの戦闘時に使用されるBGM。
こちらは大型モンスター版と比べ曲全体の落差は少なく、ささやかな警戒感を煽る楽曲になっている。
その分コーラスに関してはこちらの方が聞きやすくなっている部分もある。- こちらもしっかり溶岩洞の二面性が反映されており、後半に水場を連想させるパートがある。
この部分については心地よさすら感じさせるほど穏やかであり、前後の不穏さが嘘のようである。
また、The Chase版にあった残響のような高音は耳当たりの良いものになっており、
曲名にある清らかな「玉水」を連想させるものである。
- こちらもしっかり溶岩洞の二面性が反映されており、後半に水場を連想させるパートがある。